ポケットモンスター~WORLD TOUR~   作:ゼクスバーナー

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FC2からハーメルンへの転載作業で、FC2の作品を微々たる修正投稿はしても全く更新してないということに今更気づいた愚かな著者です。


22章 海を渡れ!目指せふたごじま!!(前編)

 ハルトside……

 

 僕達はジムからポケセンへと戻り、ブイ達をジョーイさんに預けてグレンタウンへの行き方を調べていた。

 

「えーっと……、セキチクがここでグレンタウンがセキチクから西に行ったところでマサラの南に位置する……ここか」

 

 タウンマップを広げ、グレンタウンの位置を確認する。

 

「セキチクから行くなら途中ふたごじまを通らなきゃいけなさそうだね」

 

 ふたごじま……セキチクとグレンを結ぶ水道のちょうど中間地点にある2つの島。伝説の鳥ポケモン、フリーザーが生息しているっていう噂も聞いたことあるな……。

 

「マサラから行くにしてもクチバ、ディグダの穴、トキワの森、トキワを経由してかなり遠くなりそうだからふたごじまを経由する方がいいかもね」

 

 ナツキさんが地図を指さしながらそう言う。

 

「じゃあふたごじま経由でグレンタウンに行こうか」

 

「そうだね」

 

 僕がそう言うとナツキさんが答えた。よし……ブイ達が戻ってきたら海を渡る為に手持ちのポケモンを入れ替えなきゃ。

 

 

 翌日、僕達は準備を整えてセキチクシティの南に位置する浜辺に来ていた。

 

「よし、ポケモンを出そう。出てこいラウス、キャン!」

 

 僕はラウスとクラブのキャンを出した。

 

「私も!ニョロゾ、ミニリュウおいで!」

 

 ナツキさんはニョロゾとミニリュウを出した。

 

「僕はラウス、ナツキさんはミニリュウに乗って海へ。野生のポケモンが出てきたときにはラウスもミニリュウも僕達を乗せてるからキャンとニョロゾにお願いするね」

 

 僕がそう言うとニョロゾとキャンは頷いてくれた。本当はみずタイプの彼らにお願いしたいところだけど大きさからして僕達を運ぶのに少し無理がある。あ、ちなみにジム戦で活躍してくれたホードがキャンの代わりにボックスに入ってる。

 

「ハルトくん、私は準備OKだよ」

 

 ナツキさんはもうミニリュウにまたがって出発する準備を終えていた。

 

「よし、じゃあ行こう!」

 

 僕もラウスにまたがって、グレンとの中間地点であるふたごじまを目指して出発した。

 

 

 ポケモン達の乗って海を渡ること数時間……ふたごじまの目前まで来た。野生のポケモン達も当然襲ってきたのだがそこはキャンやナツキさんのニョロゾが頑張って撃退してくれた。

 

「ハルトくん、そろそろだね」

 

 隣でミニリュウに乗っているナツキさんに声をかけられた。

 

「そうだね。……にしてもなんか寒くない?」

 

「言われてみれば確かに……」

 

 出発当初はなんともなかったのだが、ふたごじまに近付くにつれてどんどん気温が下がってきているのか寒く感じる。

 

「着いたら暖かい格好しなくちゃね」

 

「そうだね」

 

 僕達は少しずつ下がる気温に耐えながらふたごじまに向かう。

 

 

「うー、さむいぃ~」

 

 僕達はあれから1時間経たないくらいでふたごじまに到着した。隣でナツキさんが上着を着ながら寒い寒いと連呼している。

 

「洞窟の中はもっと寒いかもよ?」

 

「えぇー!!やだよ~」

 

 ナツキさん、寒さに弱いんだね……。

 

 

 そんなこんなで準備を終えて僕達は洞窟の入口の前に居る。ちなみにポケモン達はボールに戻した。

 

「よし、入ろうか」

 

「うん……寒いよぉ~」

 

 寒さで身体が震えるけれど僕達は意を決して洞窟の中へと進んだ。

 

 

 更に1時間程経ち、僕達は洞窟の最下層まで来ていた。さすがにここまで来ると寒すぎるので僕はラウスを、ナツキさんはポニータを出して乗りながら、そして暖まりながら洞窟を進む。

 

「さ、さみゅいよはりゅときゅん」

 

「ナツキさん大丈夫!?寒すぎてちゃんと喋れてないよ!?」

 

「うぅ……」

 

 ポニータのおかげで多少は暖かいだろうに……。けど確かに寒すぎるな。

 

 そんなことを考えている時だった。いきなりどこからか猛吹雪が発生し僕達に遅いかかってきた。

 

「なっ!どこからこんな吹雪が……」

 

「ポニータぁもっと暖めてぇ……寒いよぉ~」

 

 突然の猛吹雪にラウスもポニータも僕達を守ろうと必死になってくれているがどんどん体力が削られていく。

 

「くっ……このままじゃ氷漬けにされる……!」

 

 すると、今度はいきなり吹雪は止んだ。

 

「え?止んだ?」

 

「助かったぁ~……」

 

 僕達は何故だかわからず、とりあえず辺りを見回す……。すると……。

 

 僕達の頭上で尾羽がとても綺麗な水色の鳥ポケモンが飛んでいた。

 

「まさかさっきの猛吹雪はあのポケモンが……?」

 

 僕がそう言うとその鳥ポケモンは僕達の目の前に降り立った。

 

「うぅ……寒い」

 

 どうやら洞窟の異常な寒さは目の前に降り立ったこのポケモンのせいでもあるようだ。

 

『お前たちは何者だ』

 

 目の前に居る鳥ポケモンはいきなり話しかけてきた。……話しかけてきたと言えば話しかけてきたのだが、普段ポケモンの声が聴こえる時と何かが違う気がする……。

 

「ねぇハルトくん……?もしかして今目の前に居るポケモン、お前たちは何者だって言った?」

 

「え?あぁ、そうだけど……?ってナツキさん聴こえたの!?」

 

「うん……けど耳から聴こえるっていうより頭に直接響く感じが……」

 

 頭に直接響く感じ……確かにそんな感じはした。しかもポケモンの声が聴こえる僕以外にもナツキさんも聴こえたのはどうしてだ?

 

『我が直接お前たちの脳に話しかけている』

 

 また喋った!?

 

『さぁ答えろ、お前たちは何者だ』

 

 目の前に居る鳥ポケモンは続けて僕達に話しかけてきた。

 

「僕はハルト」

 

「私はナツキ」

 

 僕達は自己紹介だけした。

 

『ハルトとナツキか。お前たちは何をしにここへ来た』

 

 鳥ポケモンは続けて問いかけてくる。

 

「僕達はセキチクからグレンに向かう為にここを通過しなくちゃいけないから来ただけです」

 

『そうか……、なら先程手荒な真似をしたことは詫びよう。我の名はフリーザー、ここに住まう氷の鳥。最近変な連中が多くてな』

 

「「フリーザー!!??」」

 

 まず僕達は目の前に居るのが伝説の鳥ポケモン、フリーザーだということに驚いた。確かに氷を操る伝説のポケモンならさっきの猛吹雪を起こすことは容易いだろう。

 

「フリーザー、変な連中って言うのは?」

 

 僕は気になったので聞いてみた。

 

『あぁ……。最近この島に現れるようになった黒ずくめの連中がいるのだ。この間まとめて追い返したはいいがまた現れたと思いお前たちを攻撃してしまったのだ』

 

 黒ずくめの連中……もしかして。

 

「ハルトくん、それってロケット団かな?」

 

「多分そうだろうね。……ってそういやナツキさん寒くないの?」

 

「ん?あ、そう言えばそこまで寒くないかも……」

 

 ナツキさんと話しているとフリーザーが会話に入ってきた。

 

『あぁ、ナツキと言ったな?お前がとても寒そうにしていたのでな冷気を操って抑えている』

 

「なるほど……」

 

 ナツキさんは納得して手をポンッと叩いた。

 

「にしてもなんでロケット団はこの島に……?」

 

『恐らく我を捕まえに来たのであろう。我以外にもファイヤーやサンダーも狙っているようだったな』

 

 ロケット団はフリーザーだけでなくファイヤーやサンダーを探している……?一体何のために?んー……考えても答えは出なそうだ。

 

『ところで……』

 

フリーザーはそこまで言ってナツキさんの方に目を向ける。

 

『ナツキよ、我を捕まえてみないか?』

 

「……はい?捕まえる?フリーザーを?」

 

『そうだ』

 

 そう言われたナツキさんは呆然としている。いや、ナツキさんじゃなくてもいきなり伝説のポケモンに言われたら誰でもそうなる。

 

『この島も居心地はいいのだが、そろそろここでの生活も飽きてしまってな。それに変な連中に捕まえられるくらいなら我が素質があると思った人間に捕まえてもらった方がいい』

 

「私に素質……?」

 

 伝説の鳥ポケモンであるフリーザーに認めてもらえるってナツキさんすごいなぁ……。

 

『嫌なら断ってくれてもいい。その時は自由に空を飛ぶさ』

 

 フリーザーにそう言われナツキさんは色々と考えている……。そしてすぐに口を開いた。

 

「分かった……。フリーザーあなたを捕まえます!!」

 

『いいだろう……。しかし力を示せ』

 

「力?」

 

『お前には特別な力がある。お前自身気づいていない能力がな。その力を使って我を従わせられるかどうか見定めたい』

 

「私自身気づいていない能力……?で、力を示すって何をすれば??」

 

 ナツキさんの問いにフリーザーは少しニヤッと笑ってから答えた。

 

『簡単だ……我と戦え』

 

「「はぁ!!??」」

 

 これには流石に僕も驚いた。自分で捕まえてみないかと提案しておいて捕まえると言ったら力を示せとちょっと身勝手な気がしなくもないけど……。けど戦えって言ったって相手は伝説のポケモン、力の差は明白な気がするのだが……。

 

『なに、手加減はする。ナツキ、お前のポケモンが我に一撃でも攻撃を加えることが出来たらお前力を認めて仲間になろう』

 

「一撃……。倒さなくていいなら私にも出来るかな。よし、やる!!」

 

『そうこなくてはな……』

 

「ナツキさんやれる?」

 

 僕は心配してナツキさんに聞く。

 

「大丈夫!私の力がなんなのか知らないけどここで伝説のポケモンゲットしちゃうんだから!!」

 

 ふむ……気合十分なのはいいけど、一撃でも加えたらということは一撃も食らわないという自信もあって言ってるのだろう。一体フリーザーは何を考えているんだ……?

 

『さぁ、かかってこい』

 

「よーし、ハルトくん見ててね。ポニータいくよ!!」

 

 ナツキさんはすでに出していたポニータにきずぐすりで手当てをし、フリーザーとの対決に臨む。




あ、これまた後編が長くなるパティーンや……(ォィ
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