ポケットモンスター~WORLD TOUR~   作:ゼクスバーナー

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新たに感想を頂いて飛び跳ねる程嬉しくなってアホみたいに舞い上がっている著者でございます。


23章 海を渡れ!目指せふたごじま!!(後編)

 ナツキさん&ポニータVSフリーザーが始まって早数十分……ナツキさん達はフリーザーに攻撃を加えるどころかフリーザーに押されていた。ちなみに僕はラウスにまたがって観戦中。(寒いんです)

 

「ポニータ!ほのおのうず!!」

 

『ふん!!』

 

 ポニータの攻撃をフリーザーは自身から出す冷気で凍らせそのまま砕く。うーむ、飛んでる相手にポニータだと分が悪いか?

 

 ナツキさんのポニータは素早さで翻弄して物理技を叩き込むスタイルだし、なによりフリーザーのまったく本気を出していない冷気でポニータのほのおタイプの技が凍らされる時点でかなり厳しい。

 

(カスミさんやエリカさんとの修業を僕と一緒にやってきているし、普通のトレーナー位なら負けないのはずっと旅をしてるから分かるけど今回ばかりは相手が悪すぎるかな……)

 

 フリーザーはなんでナツキさんにバトルをふっかけたんだろうか……。ナツキさんの隠された能力がカギなのかな……?

 

 

 ナツキside……

 

「ぐぬぬ……」

 

 さっきから何度も攻撃を仕掛けているけど全部フリーザーの冷気で凍らせられて攻撃が届かない。ポニータも攻撃の度に炎の出力を上げてるけどさっきの全力の一撃ですら簡単に凍らされた……。

 

『それで精一杯か?お前の力はそんなもんじゃないだろう?』

 

 フリーザーは宙に浮きながら私に話しかけてくる。今の一撃すら防がれたのにどうしろと……?

 

 手詰まりになりうつむくとポニータが心配したのか顔を舐めてきた。

 

「うぅ、ポニータくすぐったいって」

 

 すると次はハルトくんが呼びかけてきた。

 

「ナツキさーん!状況がいくら不利でもポニータは戦ってくれてるんだよ?だからトレーナーであるナツキさんが諦めたらダメだ!いくら状況が不利だとしても絶対諦めたらダメだよ!」

 

 ……そっか、そうだよね。まだポニータは諦めてないんだよね。よーし……!!

 

「ポニータ、まだまだいける?」

 

 私が聞くとポニータはもちろんと言わんばかりに頷いてくれた。今までの私なりの戦い方でダメなら……!!

 

「ポニータ、こうそくいどう!!」

 

 一番間近で見てきたハルトくんの戦い方を真似をしてみる!

 

『む……』

 

 ポニータはフリーザーの周りを駆け回ってフリーザーを翻弄する。

 

「ポニータ、かえんぐるま!!」

 

ポニータはフリーザーの背後からかえんぐるまで突撃する。

 

『ほぅ?戦い方を変えたか、だが甘い!!』

 

 フリーザーは瞬時に後ろを向き冷気でポニータを迎撃しようとする。だったらここでもう一回!

 

「ポニータ、もう一度こうそくいどう!!」

 

『なにっ!?』

 

 ポニータはこうそくいどうでフリーザーの視界から消え、もう一度背後を取った。

 

「よし!!」

 

 ポニータはまだ攻撃姿勢を保っているからこれで一撃入れられると思った矢先、ポニータは急に立ち止まってしまった。

 

「ポニータどうしたの!?」

 

 立ち止まったポニータは震えているような気がした。

 

『中々いい線をいっていたから我も少々本気を出させてもらったぞ』

 

「え……?」

 

『れいとうビーム』

 

「!?ポニータ逃げて!!」

 

 ポニータはフリーザーに怯えるように立ち尽くしたまま動かず、フリーザーの強力な冷気により凍ってしまった。

 

 するとハルトくんが口を開いた。

 

「特性、プレッシャーかな……?」

 

「ハルトくんなにそれ?」

 

「ポケモンが技を出すときに使うエネルギーみたいのがあってね、それがなくなると技が使えなくなるんだ。そしてプレッシャーっていう特性はそのエネルギーを普段よりも減らすんだ。にしてもかえんぐるまを発動中だったポニータを完全に氷漬けって流石は伝説のポケモンってとこかな……」

 

 そんな特性があるんだ……。そういやカスミさんに教わるまでニョロゾの特性知らなかったり色々と知識不足だなぁ……。

 

 そうこう考えていたらフリーザーが話しかけてきた。

 

『我に少しばかり本気を出させたことは認めよう。しかしまだお前は力を使っていない。見せてみろお前に秘めたる力を』

 

 私の力って何……?

 

 けど悩んでてもしょうがない。ポニータを助けなきゃ!

 

「ポニータ、かえんぐるま!!」

 

 氷漬けにされていても私の声が聴こえているようで頑張って炎を起こして氷を融かそうと頑張っているけど中々融けない。むしろ徐々に体力を奪われていく。

 

 

 ハルトside……

 

(流石にこれ以上は危ないか!?)

 

 僕は氷漬けにされているポニータが危険と判断してこおりなおしを取り出してポニータの元へ向おうとした。するとフリーザーが翼で僕を制止して話しかけてきた。

 

『まだナツキは降参していないだろう?見ていろ、面白いものが見れるはずだ』

 

 面白いもの……?

 

 ナツキさんの方へ目を向けるとナツキさんの身体からオーラのようなものが出ていた。

 

「!!??」

 

『ついに覚醒するか』

 

 覚醒……?

 

 

 ナツキside……

 

「ポニータ頑張って!!」

 

 私はポニータを呼び続ける。けれどポニータはどんどん弱っていき、意識を失いかけていた。

 

『そろそろだな……』

 

 フリーザーがそう言うとポニータは完全に意識を失った。

 

「ポニータ!!!!」

 

 私が叫んだ途端周りが白い光に包まれた。

 

「……あれ?ここは?」

 

 辺りを見渡してもフリーザーもハルトくんも居ない。

 

『ナツキ!』

 

 名前を呼ばれた気がして後ろを振り返るとポニータが居た。

 

「あれ?ポニータ元気だ……。氷漬けにされてたはずじゃ……。ん?というかなんで今声が聴こえたんだろ?」

 

『ナツキの想いが、気が、頂点に達して私と同調しているからかな?』

 

「想い?気?同調??」

 

 何がなんだか分からなくなってきた。

 

『フリーザーが言ってたナツキの力って言うのはきっと……、ポケモンとの気持ちを重ねてポケモン達を強くする力。ナツキが想えば想うほど気が同調して私たちの力を身体の奥底から湧かせるんだと思う』

 

「へぇ~……私にそんな力が……」

 

『さぁフリーザーに一撃かましましょ?』

 

「うん……!!」

 

 そして光が私達を包み込んだ。

 

 

 ハルトside……

 

 白い光に包まれたと思ったら途端また元の状態に戻った……。一体何が起こったんだ?

 

『どうやら自分の力に目覚めたようだぞ』

 

 フリーザーがそう言うとナツキさんが氷漬けの状態にされているポニータに何か指示を出そうとしていた。

 

 

 ナツキside……

 

 ふぅ……もしさっきのが本当なら……。

 

(私が想えばもっともっと強くなるんだよね?)

 

「いくよ、ポニータ……いや、ギャロップ!!」

 

 私がそう言うと氷の中にいるポニータが光り輝きだし、氷を溶かしながら新しい姿へと変わった。

 

「凄い……ポニータがまるでナツキさんの想いに応えるように進化した!!」

 

『覚醒したようだな……かかってこい!』

 

 ハルトくんは驚き、フリーザーは全てが分かってたような言いようだった。さぁ……一撃どころか倒しちゃうよ!!

 

「ギャロップ、こうそくいどう!!」

 

 ポニータの時に既に2回同じ技を使ってるからこれでギャロップの素早さは最高!次は……!!

 

「ギャロップ、れんごく!!」

 

 指示を出すとギャロップは身体から今までの比にならない位の炎を出し辺りを燃やし尽くす。

 

『くっ……!!』

 

 フリーザーは炎から逃げるように上空に飛ぶ。……それなら!

 

「とびはねる!!」

 

『なに!?』

 

 ギャロップは上空に逃げるフリーザーを追いかけるように飛び跳ね、フリーザーを追い越し、急落下してフリーザー諸共、れんごくによって炎の海と化している地面に衝突した。

 

『やるな……しかしこの程度なら』

 

「まだまだいくよ!!ギャロップ、れんごくの炎を吸収してだいもんじ!!」

 

『!?』

 

 ギャロップは自分が出した炎を吸収し、だいもんじを放った。

 

『ぐおぉぉぉ!!』

 

「いっけぇー!!」

 

 フリーザーが負けじと冷気で押し返そうとするのを更に強力な炎で捻じ伏せた。

 

 

 ハルトside……

 

 す、すごい……ギャロップの特性もらいびを自分で発生させて利用するなんて……。完全にフリーザーを圧倒した……!!

 

「だいぶ弱ったよね?そろそろつかm……」

 

 フリーザーを捕まえるためにボールを出したナツキさんは何かを言い切る前に倒れこんでしまった。

 

「ナツキさん!?」

 

『安心しろ……別に死んではいない。自分の力に目覚めて能力をハチャメチャに使いすぎただけだ。休めば目を覚ます』

 

 ……力の使い過ぎか……。

 

「ところで結局ナツキさんの力って?」

 

 僕はフリーザーに問う。

 

『簡単に言えばポケモンと気を重ね合わせて同調し、そのポケモンの力を引き出す力。それを使えば今のように我を圧倒出来るが使いすぎればこのように倒れる。普通に生活していたら発現することもなかっただろう』

 

「なるほど……」

 

 ポケモンと気を重ねて力を引き出す……か。ナツキさんが常時この力を使ったら負けそうだな……あはは。

 

 

 その後フリーザーの案内の元、グレン側の出入口までナツキさんを運びだし、僕達は休憩していた。

 

「ところで、フリーザーはナツキさんにその力があるって分かってたからさっきのバトルをふっかけたの?」

 

『うむ……。お前にはポケモンの声が人の言葉のように聴こえる力があるようにナツキにはさっきの力がある。誰もが持ってるわけではないがどうせついていくなら不思議な力がある奴についていった方が面白そうだろ?それにさっきも言ったが普通に生活していたらこの力は発現しないからギャロップには悪いが無理矢理発現させてもらった』

 

「無茶苦茶というかなんというか……ってなんで僕がポケモンの声が人の言葉に聴こえるって知ってるの?」

 

『我は伝説のポケモンだぞ?』

 

「……はぁ。って知ってるなら別に頭に直接話しかけるんじゃなくて喋れば?」

 

『む……』

 

 結局この日はナツキさんがかなり疲れて眠ってしまったのと、日も落ちて海を渡るのが困難だと判断して朝を待つことにした。




きっとカントー編初のナツキメイン回だったかと思います。

そして文章量多くなるかと思ったら普段と大して変わらなかったというね。

次の章では久々に彼が登場!!そしてハゲのあいつも!!(ォィ
オリジナルの展開が加速します(多分)
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