ポケットモンスター~WORLD TOUR~ 作:ゼクスバーナー
「「着いたー!」」
あの後、薄暗い森を抜け再び2番道路(ニビシティ側)に出てきた僕たちはやっとこさニビシティに辿り着き、歓喜の声を上げた。
「ナツキさん、道案内ありがとね!」
「ううん、気にしないでいいよ。とりあえず日も傾いて来たし急いでポケセンいこっか」
トキワの森に入った時はまだ昼ごろだったのに薄暗くてあまり空も見えない森の中を歩いていたらいつのまにか夕方になっていた。僕はナツキさんにうん、とだけ答えポケセンへと向かった。
ニビシティポケセンエントランス……
僕たちはポケモンをジョーイさんに預けて椅子に腰かけていた。
「ところでハルトくんはジムに挑戦するの?」
「うん、僕はまだバッジ持ってないけどとりあえず今の目標はトキワジム以外のカントーの7つのバッジを手に入れてグリーンさんと戦って、もちろん勝って最後のバッジを手に入れてリーグに挑戦するんだ」
ナツキさんは、そうなんだ!と答え今度は僕が質問した。
「ナツキさんはジムとか挑戦するの?」
「んー、私はジムには挑戦しないかなー。私はポケモン達がいるこの世界を旅して色々なものを見て回りたいかな、カントーやジョウトだけじゃなくてホウエンやシンオウ、もっと遠くにあるイッシュにも行って色んなポケモン達に会ってみたい!」
「いいねそれ!絶対楽しいじゃん!」
「お、分かってくれる!?」
「うん!」
会話がヒートアップしてきた途端にジョーイさんが間に入ってきて、元気なのはいいけどお静かにと言われ、預けたポケモンを返してもらった。……ごめんなさい。
翌日になり僕はナツキさんよりも早くにエントランスに来ていた。もちろんナツキさんとは別の部屋で泊まりましたからね?
「ごめーんハルトくん!お待たせ!」
ポケセンの奥の方から慌ただしくナツキさんは僕のとこに走ってきた。
「今日早速ジムに挑戦するの?」
「ナツキさんが起きてくるまでにちょっと調べてたんだけど今日挑戦出来るのがどうやら午後からみたいなんだよね。だからニビに来るまでに見かけた草むらにこもってちょっと特訓しようかなと」
僕がそう答えるとナツキさんは腕を組んで右手を顎にあてて何かを考え始め、すぐに何かを思いつき口を開いた。
「そうだ!ジム戦の前にちょっと勝負しようよ!」
「勝負?僕はいいけどどこでするの?」
「ポケセンの裏手に公式戦でも使えるフィールドがあったからそこでやろうよ!」
そう言うとナツキさんは僕の手を引いてポケセンの建物の裏へと向った。
「じゃあ使用ポケモン2匹のシングルバトルで審判は居ないけど手持ちの2匹が戦闘不能になったら負けってことでいい?」
「うんいいよ!」
ポケセンの裏にあるフィールドに着いた僕達はお互い腰のベルトに付けているボールを手に取り同時にポケモンを出した。
「いけ!フッシー!」
「ニョロモGO!」
僕はフッシー、ナツキさんはニョロモを出した。タイプ的にはこちらが有利か。
「タイプは不利でもなんとかしてみせる!ニョロモ、しろいきりで隠れながらあわで攻撃よ!」
しろいきりを出されたことによって視界が悪くなった。
「フッシー、あわが来ても君なら大丈夫。冷静に落ち着いて僕の指示通り動いてくれ」
フッシーが頷くと数か所からあわが飛んできた。
「フッシー!つるのムチであわを割っていくんだ!」
フッシーはつるのムチであわを割っていくのと同時にしろいきりをはらっていった。
「やるねハルトくん、けどこれならどう?ニョロモ、みずでっぽう!」
フッシーが霧をはらいきる前にフッシーの横にめがけてみずでっぽうをされ、フッシーは直撃をくらった。
「フッシー!」
直撃を食らってふらついてるフッシーに僕は叫んだ。効果はいまひとつだとしても完全に虚を突かれ直撃を食らったためそれなりにダメージを負ってるようである。
「結構効いてるみたいね。このまま畳み掛けるよ、ニョロモ、みずでっぽう!」
「フッシー、つるのムチでかわすんだ!」
みずでっぽうが連射されるもフッシーはムチを使って身体を動かして避けていく。なんか打開策は……、よし……アレをやろう!
「フッシー、避けながら地面にやどりぎのタネを植えていくんだ!」
フッシーはコクッと頷いて指示通りに地面に種を植えていった。
「何を企んでるか知らないけどニョロモにはダメージを与えてないよ!ニョロモ、おうふくビンタ!」
ニョロモが攻撃をしにフッシーに近づいてきた時だった。
「……かかった。今だ!植えた種を発芽させるんだ!」
僕の合図と同時にフッシーは植えたやどりぎのタネを発芽させニョロモを囲う壁を作った。しかもすぐ発芽させるのではなく植えてから発芽してからのエネルギーを蓄えさせたためつるは急成長をしながら徐々に壁となってでニョロモに迫る。
「成長が早い……!けど!」
「まだだ!フッシー、どくのこな!」
僕は間髪を入れずに指示を出し、種から伸びて大きなつたとなった隙間からどくのこなを忍ばせ、更に成長し続けるやどりぎでニョロモを締め上げる。
「ニョロモ!」
「どく状態によるダメージとやどりぎの体力吸収のダブルパンチ、ちょっとずるいかもしれないけどこれでさっき直撃を食らった分は回復させてもらうよ」
完全に身動きをとれなくしてから1分程してニョロモを解放した。解放されたニョロモは少しフラフラしながらも立とうとしていたが力尽きて戦闘不能状態になった。
「ニョロモお疲れ様」
ナツキさんはニョロモをボールに戻すとすこし悲しそうな顔をしていた。バトルとはいえ少しやりすぎたかな……。
「凄いねハルトくん、あんな作戦思いつくなんて。けど負けないよ!頼むねポニータ!」
ナツキさんは2匹目にポニータを出してきた。うーん、今度は不利だなぁ……おまけにポニータは相当早いぞ……。
「さぁニョロモの分まで頑張るのよ!」
「フッシー、相手は素早いしタイプの相性は不利だけど頑張ってくれ!」
そしてお互い同時に指示を出した
「「たいあたり!」」
指示は同時だったがお互いのポケモンの動きの速さはやはり顕著にでた。ポニータの方が早く動き始め、フッシーを突き飛ばした。
「くっ……やっぱり早いか。だったらつるのムチで足を狙ってくんだ!」
「その程度じゃ私のポニータは止められないよ!」
ナツキさんの言う通り、フッシーは懸命にムチで足を止めるべく攻撃を仕掛けていくがポニータは軽々と避けてしまう。
「だったら、さっき仕掛けた残りのやどりぎのタネを発芽させて絡みつかせるんだ!」
ニョロモ戦の間もエネルギーを貯めてあるため、さっきよりもかなりの速さで大きくなる。しかしナツキさんの次の一手ですべて壊された。
「ポニータ、ひのこ!」
「完全に焼かれた……!」
僕が驚いている間にナツキさんは次の一手をうった。
「ポニータ、かえんぐるま!!」
「しまっ……!」
ハッと気づいた時にはもう遅かった。フッシーはかえんぐるまをモロに食らい戦闘不能になってしまった。
「フッシー……、ごめん。僕の指示が遅かったから……。ゆっくり休んでね」
僕はフッシーをボールに戻し、ブイを出した。
「ブイ、相手はかなり素早い。けど頼んだよ」
僕はブイにそう伝えるとブイは一度僕の方を向いて任せてよと言い、ポニータの方を向いた。
「いくぞブイ!でんこうせっか!」
「ポニータ!かえんぐるまで迎え撃つのよ!」
ポニータはかなり早いけど、僕のブイだってそれなりに足は速い。でんこうせっかを使えばポニータのスピードにだって追いつけるはず……!
「なるほど、高速バトルね。けどブイが長時間ポニータの速さについて来れるかな?」
ナツキさんの言う通りだ。体力の面じゃポニータの方に分がある。このまま長引けばやられるだろう……。けどまだブイにはあの技がある!
「ポニータ、ブイの足が遅くなってきたわ、攻めきるよ!」
ポニータがブイにとどめを刺しにかかろうとした頃だった。
「ブイ、今だ!みきり!」
ナツキさんがしまった!と思った頃にはもう遅い。みきりで攻撃をかわした後ブイにすぐ指示を出した。
「ブイ!でんこうせっかで押し切れ!」
ブイは最後の力を振り絞り、技をみきられたことによって反応が遅くなったポニータに全力の攻撃をぶつけ、ポニータは倒れた。
「……どうだ?」
ポニータは完全に目を回して倒れてた。……ということは。
「勝った!よくやったブイ!」
「くぅ~。勝てると思ったのになー、まさかあそこでみきりを使うなんて。ハルトくん頭の回転早いんじゃない?」
ナツキさんはポニータをボールに戻しながらちょっと悔しそうな顔をしていた。
「作戦勝ちって言うのかな?けど正直危なかったよ。ナツキさん強いね」
「そう?ありがとハルトくん。じゃあポケモンの回復させにポケセン戻ろっか」
「そうだね」
僕はブイをボールに戻してナツキさんとポケセンへ向った。よーし、ジム戦頑張るぞ!
実はこの部分はFC2の方での、ある章の前半部分なんですけどサブタイ詐欺じゃね?って判断したので分けましたwww