ポケットモンスター~WORLD TOUR~ 作:ゼクスバーナー
タケシと聞くと高校時代吹奏楽部でチューバ吹いていた友達を思い出します(ぇ
午後1時、ポケモンの回復と昼食を済まして僕とナツキさんはニビジムの前に立っていた。
「ハルトくん、緊張してる?」
「うん、ちょっとね」
「大丈夫だって、ハルトくん強いもん。ブイとフッシー信じてハルトくんはしっかり指示してあげれば勝てるよ」
結構緊張しているのだが、ナツキさんにそう言ってもらったおかげか幾分気が楽になった。
「よし、行くか!」
僕は意を決してニビジムの中へ入った。
「……お前が今日一番乗りのチャレンジャーか」
ジムに入った僕たちに話しかけてきたのは肌の色がちょっと黒くて細目のニビジムジムリーダーのタケシさんだった。
「はい!」
「元気がいいな、ところでお前名前とバッジの数は?」
「マサラタウン出身のハルトって言います、バッジはまだ持ってません」
するとタケシさんはふむ、とだけ言いベルトに付けているボールを二つ選び僕にフィールドに案内するからついてこいと言った。
「ここが……」
「そうだここがニビジムのバトルフィールドだ」
ニビジムのバトルフィールドはごつごつした岩や石が転がっていた。なるほど、ジムリーダーは各タイプのエキスパートだったりするからそのタイプに合わせたフィールドになるのか。
「ハルトと言ったな、準備はいいか?大丈夫なら位置につけ、すぐ始めるぞ」
「あ、はい!」
「ハルトくん頑張ってね!」
「うん、行ってくる!」
僕はナツキさんと別れフィールドのチャレンジャー側へ向った。ナツキさんは観客席で観戦するようだ。
「審判頼むぞ」
タケシさんはジムトレーナーと思われる人に審判をするように頼み、フィールドの反対の位置に立った。
「分かりました、では両者準備はいいですか?ルールは使用ポケモン2匹のシングルバトル、チャレンジャーのみポケモンの交代が許されます」
僕とタケシさんはそれに了承し審判がではバトルを開始しますと宣言した。
「よし、出てこいイシツブテ!」
「ブイ!頼んだよ!」
タケシさんは不思議そうな顔をしているがそれも当然。ブイはノーマルタイプで相手はいわとじめんの2つのタイプを持っているイシツブテ。普通に戦ってもこちらの攻撃はタイプの関係でいまひとつにしかならない。
「一番手がイーブイとは面白いな、だが俺のポケモンは硬くて丈夫、ダメージは大したことないぞ」
「誰も真正面から戦うなんて言ってませんよ?」
「……それもそうだな。面白い、かかってこい!」
審判がバトルスタート!と宣言するのと同時に僕はブイに指示を出した。
「ブイ!でんこうせっかで攻めろ!」
「イシツブテ、いわおとし!」
イシツブテはフィールドに落ちている石を投げてきたがブイは軽々と避けて攻撃を叩き込む。
「ふむ、足はだいぶ速いようだな。なら、まるくなるだ!」
タケシさんの指示のあとイシツブテはまるくなり防御態勢をとりはじめた。今ですら硬いのだからこれ以上硬くされると困るな、だったら!
「ブイ、しっぽをふるで防御を落とすんだ!」
ブイは尻尾を振り始めイシツブテのガードがどんどん緩くなってきた。
「お次はすなかけだ!」
ガードが緩くなったところでブイはすなかけでイシツブテに砂をかけていく。
「なるほど、少しは考えがあるようだな」
「もちろんですとも。ブイ、相手はすなかきで命中率が落ちてきてる、お前の速さで翻弄するんだ!」
ブイは頷くとでんこうせっかでヒットアンドアウェイ戦法を続けた。僕の作戦としては相手の防御を下げるしっぽをふる、技の命中率を下げるすなかけをでんこうせっかのスピードを活かして使い、後はブイの足の速さとすなかけで下がった命中率なら攻撃がほぼ当たることもないからどんどん攻撃を叩き込む、危なかったら下がる。これだけである。
そしてこの作戦が上手くハマり出して数分経った頃、イシツブテは倒れた。
「イシツブテ戦闘不能!ジムリーダーは次のポケモンを出してください」
審判がイシツブテが倒れて戦えないと判断しタケシさんに2匹目のポケモンを出すよう促した。
「ふむ……。たとえ効果がいまひとつだとしても圧倒的な手数、補助技、それをこなすスピードでごり押しか。まぁ悪くはないだろう、だが次のポケモンにそれが通用するかな?出てこい!イワーク!」
タケシさんはイシツブテをボールに戻し、2匹目のポケモンにイワークを繰り出してきた。
「イワークか……。ブイ、まだ大丈夫?」
ブイは頷いたが、イシツブテにやった今の作戦で相当体力的には辛いものがある。時間をかけずに倒したいところだな。
「イワーク!相手は疲れ始めている、ここは押すぞ!がんせきふうじ!」
「ブイ!みきりだ!」
イワークが大きな岩で攻撃してくるも、みきりでなんとか回避した。
「イワーク!もう一度がんせきふうじ!」
「でんこうせっかで避けろ!」
みきりは連続での使用が出来ないためでんこうせっかで避けようとしたが、イシツブテ戦での疲労のせいか転んでしまい攻撃をモロに食らってしまった。
「ブイ!」
がんせきふうじによって完全に身動きが取れなくなってしまっていた。これはヤバいぞ。
「自慢のスピードも身動きが取れなければ無意味だ、イワーク!しめつける攻撃!」
ブイはイワークの身体にしめつけられ徐々に体力を削られ何も出来ずに倒されてしまった。
「ブイお疲れ……。後はフッシーに任せて休んでくれ」
僕はブイをボールに戻した後フッシーを繰り出した。
「いわタイプに相性のいいくさタイプのフシギダネか、たとえ相性が良くても俺達は負けない!イワーク、がんせきふうじ!」
「フッシー!つるのムチで弾き返せ!」
イワークはいわを投げつけ、フッシーはムチでそれを弾き返す。
「守ってばかりじゃ倒せないぞ!」
「守るだけのつもりなんてありませんよ、フッシー、やどりぎだ!」
岩を一通り弾き、ムチを使って飛び上がった。そしてイワークではなく地面に種を植え付けた。
「……!あれって私とバトルした時と同じの!」
ナツキさんの声が聞こえた……気がする。そう、ナツキさんとのバトルでやったあの作戦。
「地面に植えてどうするつもりだ?まぁいい、イワーク、たいあたりだ!」
地面に着地した直後のフッシーめがけてイワークはたいあたりをしてきた。
「よし!かかった!」
「なに?」
合図と同時に地面から発芽したつるがイワークに絡み付き動きを封じた。
「地面に一度植えて力を蓄えて一気に解放し、急速に成長させることによって通常よりも強力な技になったのか!」
「その通りです。さぁ動きは止めました、こっから何するかなんて言わなくても分かりますよね?」
「!イワーク、なんとかほどくんだ!」
イワークはつるをなんとかほどこうとするが、動けば動くほど絡み付いて動けなくなった。
「フッシー!いっけぇ!」
フッシーはつるのムチを2本出し、自分の頭上で2本のムチを絡み付かせ太くて丈夫な1本のムチにして力いっぱいイワークに叩きつけた。
「イワーク!!」
「どうだ!!」
僕とタケシさんが見守る中フッシーの一撃を受けたイワークは目を回してフィールドに倒れた。ということは……
「勝ったー!!」
僕は初のジム戦でジムリーダーに勝てたことに嬉しくなりガッツポーズをとって喜んだ。
するとフィールドの向かいからタケシさんがイワークをボールに戻してから僕のもとに歩いてきた。
「ふぅ……まさか最後の一撃にパワーウィップとはやるな。中々の威力だったぞ。そしておめでとうハルト!俺に勝った証のグレーバッジ……受け取れ」
フッシーが最後に放った技……パワーウィップって言うのか……。あの一撃はフッシーに任せてみたけどそんな技覚えてたんだ……というかいつ覚えたんだろう?
まぁそれはさておき、僕はタケシさんからグレーバッジを受け取り、バッジケースの中へしまった。
「ところでハルトは他の街のジムにも挑戦するのか?」
タケシさんからの質問に元気よくはい!と答えるとタケシさんはふむと呟いてから話を続けた。
「じゃあ次はハナダシティに行くといい、あそこのジムリーダーも強いが頑張れよ」
タケシさんの言葉に頷いた僕は観客席から戻って来たナツキさんと合流し、ポケモン達を休ませる為にポケセンに戻ることにした。
ポケモンに詳しい方が居れば分かるかもしれませんが、パワーウィップは遺伝だったかな?確か通常は覚えないはず。
じゃあ遺伝で覚える技ならなんで図鑑で確認した時に技の名前が無いんだよ!!とツッコみたい方もいるでしょう。
……。気にしたら負けだ!!←←
まぁ、これに限らず矛盾点が少々(で済めばいいけど)あるかと思いますが(生)温かい目で見守ってください。