【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
完結済みだが見切り発車の気がしなくもない。
ビクビクしながら投稿。
5/23 原作者名『赤
ご指摘ありがとうございました。
000 プロローグ 下っ端さんのお願い
「神様は言いました。『YOU転生しちゃいなYO!』と」
「随分フランクでチェゲラな神様なのですね!」
私の目の前には白い服の少女がいます。
ちなみにテンプレ的な死因ではありません。
元婚約者に背中から心臓をさっくりやられました。
ええ、新しく立ち上がったブログの掲示板に、管理者の本名と恥ずかしい生態を書き込んだだけでやられましたよ。
当然ですって?意味が分かりません。
まあ、人生なんてそんなもんなのかもしれませんが。
「で、どういう話なのですかー?」
「赤松健の世界ってわかるかなー?」
「キモイので死んでいただけますかー?」
私はにっこり笑って言いました。
「おおう、予想以上の毒舌っぷりにドン引きだぜい」
「赤松健と言いますと、『ラブひな』や『ネギま!』の作者さんですね。
確か、自身が重度のヲタクで、奥さんもコスプレイヤーという、異色の家庭をお持ちだとかって話を聞きました」
「え、そうなの?」
「割とうろ覚えなので、間違っているかもしれませんけれどもねー。
まー、基本的に漫画が作者の欲望丸出しですからー、大体間違ってないと思いますよー?」
「……なるほど、クソジジイが推薦するだけのことはあるってことね……」
少女は小声で呟きます。
ばっちり聞こえてますが。
「その『ネギま!』なんだけど、割と大きな話でね。
最終的には世界を救っちゃうのよ。
でも、転生してもらうのは平行世界。
この世界では主人公であるネギが小さい頃に死んでしまうの」
「平行世界の面倒も見る必要があるのですか?」
「そう、普通ならほっとくんだけど、頭の外も中も薄い神のクソジジイが余計なことを言いやがってね。
死体に別の魂を入れて生き返らせて、滅亡を回避しろとかっていう無茶振りをしてくれたわけ。
それで、レテ川を越える前の魂からピックアップして……」
「そこです」
私は疑問を口にします。
とりあえず、この少女が下っ端役人的な苦労をしているのはスルーしておきましょう。
「『レテ川』とはキリスト教の天国の、渡ればすべてを忘れ去るという、『忘却の川』ですよね?
なぜ『レテ川』を越える前でなければいけないのですか?
すべて忘れてしまった後なら、こうやって説明したり、説得したり、見返りを要求されることもないはずです」
少女は答えます。
「『レテ川』を越えた魂はその人が持っていた資質までリセットされてしまうわ。
そうなってから主人公に次ぐ英雄の資質を持つ魂を探すのは、とても手間がかかるの。
どれくらいかっていうと、私達の通常業務である魂の分別に支障が出るくらいよ」
「悲しい下っ端役人なのですね……」
「言わないで、余計悲しくなるから」
少女は落ち込んでいます。
はっきり口に出した甲斐がありました。
「しかし、そうしますと私に英雄の資質があるということになるのですか?」
「そうね」
「それと、ネギって男の子ですよね?」
「肉体は新しく作り直すし、記憶の整合性も取るから、過去を捻じ曲げて女の子にもできるの。
どうせ、男の子でもこのままじゃまともな結果は出せないわ。
それなりの強化はさせてもらうことになるってね。
今なら、転生特典として何か一つ能力を付けることもできるわよ?」
「では、『
「あの超能力はこっちで再現できないからダメ」
「チッ」
私は舌打ちしました。
できるだけ露骨に。
「この子恐いんだけど……本当に世界を救ってくれるのよね?」
「さー、どうしましょーかねー?」
「『
「それはヒロインさんがいますから、同じ能力でも芸がないかと」
「この世界じゃ破格の能力なんだけど……」
「『無限の剣製』とか『宝物庫』とか、有名どころもアレですし……」
「あ、じゃあ、有名だけどまだ二次創作系には出てきてないようなのは?」
「どんなものがあるです?」
「マイ○クラ○トから、『マ○ー』を作り出す能力とか」
「海外のゲームですよね?」
海外版権は融通が利かないことも多くてヤバいのです。
「うーん、それじゃあ……『ニュータイプ能力』とか」
「二次も何も、小説版あるじゃないですかー、やだー!」
「あ、うん、そうだったわね、えーとー……スタンド能力?」
「ネット二次で結構ありますよ?」
こんな調子で涙目の少女を追い詰めるのは楽しくてしょうがないですね。
結局、転生特典は『妖精さん召喚能力』に決定しました。
精霊召喚で似たようなことができるようですが、私が召喚するのは『人類は衰退しました』の妖精さんです。
弱点も少なくありませんが、それを補って余りあるデタラメな科学力は一目に値します。
扱いが難しいのか、まだ妖精さんを扱う小説は見たことがありませんし。
アニメ化もしましたし、そこまでマイナーな作品ではないとは思いますが。
とにかく、選ぶ価値は大いにあるでしょう。
その他にも、最低限の強化として、天才的な頭脳と頑丈な肉体、膨大な魔力はいただけるようです。
女の子ですからね、ある程度強化していただかないと、強敵相手には勝てません。
道具の力では限界があります。
それに、膨大な魔力と頑丈な肉体は、原作のネギ君が元から持っていたものでもありますし。
そういうわけで、女の子になったネギを中心とした平行世界冒険譚が、今始まります。
『プロローグとはいえ手を抜いてはいけない』
ということをどこかの本で見たことがあります。
それに従い、初っ端からカマしました。
反省はしていない。
以上。