【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
そういえば言っていなかったのですが、現在の住居はゲーデルさんが用意したセーフティハウスです。
セーフティというのは、要するに監視の類が一切ないことが保障された家ということです。
新オスティア本島ではありませんが、連絡艇があり、政府要人が寝泊まりすることも想定された、ちょっとした要塞となっています。
もちろん、小型軍艦も停泊可能。
エヴァさん達D班が拿捕してきた小型駆逐艦も、そこのドックに移されて、色々と改修を受けています。
なにぶん、かなり古い船ですので、老朽化が激しいそうです。
しかし、そこはゲーデルさんの秘書が手配した職人さん達が、2週間後に間に合わせようと腕を振っているのです。
そんな中、私達は地下室に置かれた『別荘』と、2つの『
その地下室のことは極秘で、元々は元老院が『悠久の風』の職員に賞金を懸けた場合に、その人を匿うために用意された部屋だそうです。
そのため、内部には私が作った『小瓶』の何十倍もの性能の収納箱があり、食糧や生活必需品等が揃えられています。
まあぶっちゃけ、岩盤をくり貫いて作られた小部屋ですので、大人数が入るには狭いのですけれども。
ただし、アルさんの『魔道書の祭殿』と同じ方式の、壁の魔法円から入る幻想空間があり、本当の居住空間はそこになっています。
さすがに扉に仕掛けを施すということはしていませんが。
そもそも、壁抜け魔法円を使用しなければ部屋に入れませんからね。
その壁抜け魔法円は、魔力を通さなければ現れません。
つまり、発見が非常に困難なのですよ。
部屋自体の発見が難しいので、部屋内部の仕掛けはそれほど凝ったものではない、という感じです。
ええ、どうでもいいですね。
忍者らしく分身や変わり身、空蝉などの忍術を多用する長瀬さんは、数で相手を圧倒します。
『気配断ち』も応用して、相手を撹乱する戦術も使っていますね。
それに対して小太郎君は、本体強化一点張り。
『狗音影装』による、攻防一体の速度や汎用性で圧し返します。
長瀬さんの分身が減ったり増えたりし、最初からそれほど状況が変化していないところを見ますと、完全に膠着しているようですね。
ただ、長瀬さんの方にやや余裕があるように見受けられます。
小太郎君の方も楽しそうですけれども。
麻帆良に来たばかりの頃は長瀬さんが圧倒していたのですが、小太郎君も成長してきたということでしょうか。
さて。
もう一度言っておきますが、麻帆良学園では週に一度くらいのスパンで行われていた、恒例行事ですからね。
すべて
理由は簡単で、要するに龍宮さん(♂)が強過ぎるのです。
戦場経験者は、戦闘に対する心構えが違いますからね。
勝負は一瞬でした。
「ぐっ――」
瞬動の抜きと同時の発勁を受けた龍宮さんは、気が浸透し背中から突き抜け、膝を付きます。
が。
どこぞの映画に出てきそうな、割とギリギリの決着です。
「い、今のは……」
私の動体視力では、辛うじてしか分かりませんでしたが、解説します。
瞬動の速度に驚いたのか、龍宮さんは左目の魔眼を発動、発勁が入る寸前に、
そのまま直後に古菲さんの発勁も入り、威力は半減していたものの、さしもの龍宮さんも膝を付かされた、というところです。
まさしく、
「もう少しで相討ちになるところでしたね」
「いや、相討ちさ」
失神してぐったりしている古菲さんを抱えながら、彼は言います。
「カウンターで半減していて、なお防御を貫かれるとは、思っても……」
言葉の途中で、彼は
「あやー、気絶してしもたえー」
のんびりした声で、駆けつけてきた木乃香さんが呟きます。
手には『コチノヒオウギ』。
3分以内なら、脳損傷以外のどんな傷でも治してしまう、強力なアーティファクトです。
「うふ~ん……
「なるほど、良い考えです」
良い笑顔の木乃香さんの提案に、私は頷きました。
さて。
熱烈アタックしている人にうつ伏せで抱えられた状態で、2人は気絶しているのです。
この状態でそれを知らない方、つまり
非常に楽しみです。
「くぁwせdrftgyふじこ!?」
リアルでこんな悲鳴を聞いたのは初めてでした。
顔が真っ赤で、目が回り、両脚はスカートがめくれるのもお構いなしにビッタンバッタンしていました。
目覚めると好きな人に頭を抱え込まれているのですから、奥手で恥ずかしがり屋な彼女は当然、こうなりますよね。
私も木乃香さんも、他の見学者達もニヤニヤしながらその模様を眺めていました。
私はスマホでその様子を動画に撮影しています。
マキナもいますが、できれば様々な視点で撮影したおきたかったので。
麻帆良学園に残っている3-Aのクラスメイト達に、良いお土産ができたのです。
それを公開した時の古菲さんや龍宮さんの反応も含めて、楽しませていただきましょう。
性格が悪いですって?
当然です。
そうでなくては政治家は務まりません。
「はわわわわ、スゴイですぅー!」
一方、あちらは
「星型5祈祷の精霊エンジンを積んでるからねー。
さよちゃんサイズなら問題無く、箒くらいの速度は出せるわよ!」
少女サイズの相坂さよさんが、空を自由に飛び回っていました。
ついでにミサイルや目からレーザーとかも出しちゃっています。
おそらく、元々の手の平サイズなさよさん人形でも、操作できるようになっているのでしょう。
「かなりハッチャケましたねー」
私は呟きます。
「いいっしょー?」
「肝心のフィードバックキャンセルはできているのですか?」
「モチよ。そこに抜かりはないわ。
下手すると、私の命に係わってくるって話だし」
同じ班にはエヴァさんもいましたし、ちゃんとチェックはしているのでしょう。
「では、次は『ガンダム』ですね」
「そっちもバッチリよ。星型18祈祷の精霊エンジンが手に入ったし。
しかも魔力消失領域で活動できるように、処理済みのやつ」
「18祈祷と言いますと、結構なお値段ではありませんか?」
「3万ドラクマくらいで済んだわ。
中古だったし、今ドックの方で整備してもらってる」
「なるほど……18祈祷となりますと、結構色々な装備が使用できそうですね」
「さすがに戦艦並みとはいかないけどね」
『連邦のモビルスーツはバケモノか!?』
――とは言われないわけですか。
残念。
「仕方がないのですよ。
この世界では、重量やサイズに対する
この辺はさすがに魔法なのです。
あちらも、私達からすれば魔法みたいなものですけれども。
行き過ぎた科学は魔法に見える、とは、誰の言葉でしたっけ。
ま、所詮魔法とは、科学を言い換えたに過ぎない部分があるのですよ。
それゆえに、分けて考えるのは本来ナンセンスだったりもします。
「後は……AIですね」
「それはハカセに任せてるわ。
茶々丸さんの妹をサイズダウンして載せるみたい」
「あれ、人間が乗るスペースは取ってあるのですよね?」
「それがさあ、精霊エンジンが結構大きくって、多分大人は無理だと思うのよ」
「なんだか、
「大丈夫よ。
大人って言っても、龍宮君とか高畑先生とか、その辺のサイズが無理ってだけだから。
私だとちょっと狭いかなってくらい」
「なるほど……確かに背が高い人達ですね」
龍宮さんとタカミチは190センチ台です。
さすがに一般的とは言えません。
ちなみに、TRTというのは、『TEAM R-type』のことです。
『R-type』は、昔は『グラディウス』、『ダライアス』と並んで3大シューティングゲームと呼ばれていましたが、今はいずれもあまり話題を聞きません。
知っている人もそんなにいないかもしれませんね。
『TEAM R-type』についてですが。
『R-type』の主人公機『R-9アローヘッド』から続く、様々な派生機を開発してきた、研究機関です。
色々と謎の多い組織で、ただ分かっていることは、優秀な機体を開発してきたこと、そして人類全体が存亡の危機に立っていることから、そのやり方も結構外道なものになっているということです。
その1つが、『幼体固定』。
少女のホルモンを操作して、子供の体のまま成長を止めてしまうというものです。
その理由が、機体のパイロットを載せるスペースを削って、様々な機材を搭載したからだと言います。
設定とはいえ、かなり突き抜けていますよね。
興味のある方は、是非とも『地球の水』か『夏の夕暮れ』で検索してみてください。
グロいお話であるということだけは忠告させていただきますが。
「でもさ、正直言って、ネギちゃんとかアンディ先生に勝てるとは思わないわ。
活躍する場面ってあるの?」
「多分雑魚の召喚魔を大量に出してくると思いますから、その露払いとしては、いくら戦力があっても足りないでしょうね」
「大量って、どのくらい?」
「10万は堅いと思います」
「うひゃー……」
早乙女さんは絶句していました。
まあ、ラカンさんとフェイトさんも露払いに回っていただきますし、多分大丈夫だとは思いますけどね。
本日の成果
有人操作型ゴーレム通称『ガンダム』完成!
決戦型さよ5号も完成。
以上。
つづく
以前から暖めていたアイデア、通称『ガンダム』完成です。
しかし、活躍している場面は描写されません。
そこにネギ少女はいませんから、仕方がないですね。