【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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099 修行中の恒例行事

そういえば言っていなかったのですが、現在の住居はゲーデルさんが用意したセーフティハウスです。

 

セーフティというのは、要するに監視の類が一切ないことが保障された家ということです。

新オスティア本島ではありませんが、連絡艇があり、政府要人が寝泊まりすることも想定された、ちょっとした要塞となっています。

もちろん、小型軍艦も停泊可能。

 

エヴァさん達D班が拿捕してきた小型駆逐艦も、そこのドックに移されて、色々と改修を受けています。

なにぶん、かなり古い船ですので、老朽化が激しいそうです。

しかし、そこはゲーデルさんの秘書が手配した職人さん達が、2週間後に間に合わせようと腕を振っているのです。

 

そんな中、私達は地下室に置かれた『別荘』と、2つの『巻物(スクロール)』で修業を積んでいました。

その地下室のことは極秘で、元々は元老院が『悠久の風』の職員に賞金を懸けた場合に、その人を匿うために用意された部屋だそうです。

そのため、内部には私が作った『小瓶』の何十倍もの性能の収納箱があり、食糧や生活必需品等が揃えられています。

 

まあぶっちゃけ、岩盤をくり貫いて作られた小部屋ですので、大人数が入るには狭いのですけれども。

ただし、アルさんの『魔道書の祭殿』と同じ方式の、壁の魔法円から入る幻想空間があり、本当の居住空間はそこになっています。

さすがに扉に仕掛けを施すということはしていませんが。

 

そもそも、壁抜け魔法円を使用しなければ部屋に入れませんからね。

その壁抜け魔法円は、魔力を通さなければ現れません。

つまり、発見が非常に困難なのですよ。

部屋自体の発見が難しいので、部屋内部の仕掛けはそれほど凝ったものではない、という感じです。

 

ええ、どうでもいいですね。

 

 

 

犬上小太郎(ちびいぬ)君と長瀬楓(ニンジャ)さんが、割と互角に戦うようになっていました。

 

忍者らしく分身や変わり身、空蝉などの忍術を多用する長瀬さんは、数で相手を圧倒します。

『気配断ち』も応用して、相手を撹乱する戦術も使っていますね。

 

それに対して小太郎君は、本体強化一点張り。

『狗音影装』による、攻防一体の速度や汎用性で圧し返します。

 

長瀬さんの分身が減ったり増えたりし、最初からそれほど状況が変化していないところを見ますと、完全に膠着しているようですね。

ただ、長瀬さんの方にやや余裕があるように見受けられます。

小太郎君の方も楽しそうですけれども。

 

麻帆良に来たばかりの頃は長瀬さんが圧倒していたのですが、小太郎君も成長してきたということでしょうか。

 

 

 

さて。

古菲(クーフェイ)さんは、久し振りに龍宮真人(マナト)(♂)さんと手合わせしていました。

 

龍宮(ようへい)さんが『瞬動勁』をどう捌くのか、私としましても興味があります。

 

もう一度言っておきますが、麻帆良学園では週に一度くらいのスパンで行われていた、恒例行事ですからね。

すべて古菲(クーフェイ)さんが負けていますが。

理由は簡単で、要するに龍宮さん(♂)が強過ぎるのです。

戦場経験者は、戦闘に対する心構えが違いますからね。

 

勝負は一瞬でした。

 

「ぐっ――」

 

瞬動の抜きと同時の発勁を受けた龍宮さんは、気が浸透し背中から突き抜け、膝を付きます。

が。

古菲(クーフェイ)さんは力を失って倒れ伏していました。

どこぞの映画に出てきそうな、割とギリギリの決着です。

 

「い、今のは……」

 

私の動体視力では、辛うじてしか分かりませんでしたが、解説します。

 

瞬動の速度に驚いたのか、龍宮さんは左目の魔眼を発動、発勁が入る寸前に、古菲(クーフェイ)さんの顎に掌底を入れたのです。

そのまま直後に古菲さんの発勁も入り、威力は半減していたものの、さしもの龍宮さんも膝を付かされた、というところです。

 

まさしく、60分の1秒(フレーム)単位で勝負が分かれた攻防でした。

 

「もう少しで相討ちになるところでしたね」

「いや、相討ちさ」

 

失神してぐったりしている古菲さんを抱えながら、彼は言います。

 

「カウンターで半減していて、なお防御を貫かれるとは、思っても……」

 

言葉の途中で、彼は古菲(クーフェイ)さんに覆いかぶさるように地面に倒れ伏しました。

 

「あやー、気絶してしもたえー」

 

のんびりした声で、駆けつけてきた木乃香さんが呟きます。

手には『コチノヒオウギ』。

3分以内なら、脳損傷以外のどんな傷でも治してしまう、強力なアーティファクトです。

 

「うふ~ん……(クー)ちゃんからいこかー」

「なるほど、良い考えです」

 

良い笑顔の木乃香さんの提案に、私は頷きました。

 

さて。

熱烈アタックしている人にうつ伏せで抱えられた状態で、2人は気絶しているのです。

この状態でそれを知らない方、つまり古菲(クーフェイ)さんを目覚めさせると、一体どうなるのでしょうか?

 

非常に楽しみです。

 

「くぁwせdrftgyふじこ!?」

 

リアルでこんな悲鳴を聞いたのは初めてでした。

 

肌黒金髪中華少女(クーフェイ)さんが、原作最終盤でネギ少年に勝負を挑む時くらいにテンパッています。

顔が真っ赤で、目が回り、両脚はスカートがめくれるのもお構いなしにビッタンバッタンしていました。

目覚めると好きな人に頭を抱え込まれているのですから、奥手で恥ずかしがり屋な彼女は当然、こうなりますよね。

 

私も木乃香さんも、他の見学者達もニヤニヤしながらその模様を眺めていました。

私はスマホでその様子を動画に撮影しています。

マキナもいますが、できれば様々な視点で撮影したおきたかったので。

 

麻帆良学園に残っている3-Aのクラスメイト達に、良いお土産ができたのです。

それを公開した時の古菲さんや龍宮さんの反応も含めて、楽しませていただきましょう。

 

性格が悪いですって?

当然です。

そうでなくては政治家は務まりません。

 

 

 

「はわわわわ、スゴイですぅー!」

 

一方、あちらは相坂さよ(ゆうれい)さんです。

 

「星型5祈祷の精霊エンジンを積んでるからねー。

さよちゃんサイズなら問題無く、箒くらいの速度は出せるわよ!」

 

早乙女(パルパル)さんが、ついに手動操縦型のゴーレムを完成させたようです。

 

少女サイズの相坂さよさんが、空を自由に飛び回っていました。

ついでにミサイルや目からレーザーとかも出しちゃっています。

おそらく、元々の手の平サイズなさよさん人形でも、操作できるようになっているのでしょう。

 

「かなりハッチャケましたねー」

 

私は呟きます。

 

「いいっしょー?」

「肝心のフィードバックキャンセルはできているのですか?」

「モチよ。そこに抜かりはないわ。

下手すると、私の命に係わってくるって話だし」

 

同じ班にはエヴァさんもいましたし、ちゃんとチェックはしているのでしょう。

 

「では、次は『ガンダム』ですね」

「そっちもバッチリよ。星型18祈祷の精霊エンジンが手に入ったし。

しかも魔力消失領域で活動できるように、処理済みのやつ」

「18祈祷と言いますと、結構なお値段ではありませんか?」

「3万ドラクマくらいで済んだわ。

中古だったし、今ドックの方で整備してもらってる」

「なるほど……18祈祷となりますと、結構色々な装備が使用できそうですね」

「さすがに戦艦並みとはいかないけどね」

 

『連邦のモビルスーツはバケモノか!?』

――とは言われないわけですか。

残念。

 

「仕方がないのですよ。

この世界では、重量やサイズに対する性能上昇度(パフォーマンス)が桁違いなのですからね」

 

この辺はさすがに魔法なのです。

あちらも、私達からすれば魔法みたいなものですけれども。

 

行き過ぎた科学は魔法に見える、とは、誰の言葉でしたっけ。

ま、所詮魔法とは、科学を言い換えたに過ぎない部分があるのですよ。

それゆえに、分けて考えるのは本来ナンセンスだったりもします。

 

「後は……AIですね」

「それはハカセに任せてるわ。

茶々丸さんの妹をサイズダウンして載せるみたい」

「あれ、人間が乗るスペースは取ってあるのですよね?」

「それがさあ、精霊エンジンが結構大きくって、多分大人は無理だと思うのよ」

「なんだか、変態技術者(TRT)の匂いがしてくるのですが……」

「大丈夫よ。

大人って言っても、龍宮君とか高畑先生とか、その辺のサイズが無理ってだけだから。

私だとちょっと狭いかなってくらい」

「なるほど……確かに背が高い人達ですね」

 

龍宮さんとタカミチは190センチ台です。

さすがに一般的とは言えません。

 

ちなみに、TRTというのは、『TEAM R-type』のことです。

『R-type』は、昔は『グラディウス』、『ダライアス』と並んで3大シューティングゲームと呼ばれていましたが、今はいずれもあまり話題を聞きません。

知っている人もそんなにいないかもしれませんね。

 

『TEAM R-type』についてですが。

『R-type』の主人公機『R-9アローヘッド』から続く、様々な派生機を開発してきた、研究機関です。

色々と謎の多い組織で、ただ分かっていることは、優秀な機体を開発してきたこと、そして人類全体が存亡の危機に立っていることから、そのやり方も結構外道なものになっているということです。

 

その1つが、『幼体固定』。

少女のホルモンを操作して、子供の体のまま成長を止めてしまうというものです。

その理由が、機体のパイロットを載せるスペースを削って、様々な機材を搭載したからだと言います。

設定とはいえ、かなり突き抜けていますよね。

 

興味のある方は、是非とも『地球の水』か『夏の夕暮れ』で検索してみてください。

グロいお話であるということだけは忠告させていただきますが。

 

「でもさ、正直言って、ネギちゃんとかアンディ先生に勝てるとは思わないわ。

活躍する場面ってあるの?」

「多分雑魚の召喚魔を大量に出してくると思いますから、その露払いとしては、いくら戦力があっても足りないでしょうね」

「大量って、どのくらい?」

「10万は堅いと思います」

「うひゃー……」

 

早乙女さんは絶句していました。

 

まあ、ラカンさんとフェイトさんも露払いに回っていただきますし、多分大丈夫だとは思いますけどね。

 

 

 

 




本日の成果

有人操作型ゴーレム通称『ガンダム』完成!
決戦型さよ5号も完成。

以上。

つづく



以前から暖めていたアイデア、通称『ガンダム』完成です。
しかし、活躍している場面は描写されません。
そこにネギ少女はいませんから、仕方がないですね。

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