【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
今、ちょっと強い人達とやり合っています。
あくまで修業の延長、稽古ですが。
私の相手はカゲタロウさん。
原作で拳闘大会編で出てきた、影使いの人ですね。
仮面に黒ずくめの、おそらく男性です。
ああいう種族なのかどうかは、私にはわかりません。
「“ラス・テル・マ・スキル・マギステル、
『
千本単位の、『魔法の槍』同士が激しく打ち合います。
1000本VS1500本。
結構、物量差はあるはずなのですが、たまにカゲタロウさんの影の槍が抜けてくるんですよね。
しかも的確に私の本体を狙っています。
「よっ……!
“ラ・テル・マ・キル・マギス、
『
私は回避ざまに『魔法の矢』で牽制を入れました。
追加で抜けてきた影の槍を迎撃するのも兼ねています。
「“ラス・テル・マ・スキル・マギステル、
儀符『オーレリーズ・ソーラーシステム』”」
最新型の『白黒魔法使い』です。
4つカラフルな球体の中位精霊を従えている、アレですね。
今までと違うのは、
「“4つ充填、点火、魔符『スターダスト・レヴァリエ』”」
本来、『東方Project』の弾幕ごっこのルールとしましては、スペルカードは一度に1枚という制約があります。
しかし、ここは『ネギま!』の原作者、赤松健さんの世界。
そんなルールに従う必要はありません。
まあ、中位精霊4体分の魔力を吸収させて、突撃させるだけのお話なのですけれども。
牽制の『光の矢』を後ろから突っ切るように、『白黒魔法使い』は一直線にカゲタロウさんに突撃していきました。
「ぬおおおっ!?」
『光の矢』の弾幕の向こう側から、驚愕の声が返ってきました。
まさか千本単位の『魔法の矢』を追いかけるように上位精霊を召喚できるとは、思ってもいなかったようです。
なるほど、通常ありえないことが起きると、それは確かに隙になりますね。
エヴァさんが言う『本物』と渡り合う武器として、短縮詠唱、詠唱速度は確かに有効なようです。
「――というわけで追加です。
“ラ・テル・マ・キル・マギス、
『
儀符『オーレリーズ・ソーラーシステム』、
4つ充填、点火、魔符『スターダスト・レヴァリエ』”」
直線突進型上位精霊、『白黒魔法使い』2体目です。
「なんとぉぉぉ!?」
防ぎつつ
エヴァさんと違って、私の半端な『気配断ち』に引っ掛かりますしね。
ただ、最上位精霊を召喚するには、ちょっと怖いものがあります。
今も、
最上位精霊を召喚するには、どうしても
しかも、同時に2体の上位精霊の迎撃までやっています。
凄いですね。
これが本物ですか。
使用している技能そのものは、私よりやや下、同じ影使いである高音さんと同等くらいです。
しかし、高音さんは私を相手にここまで粘ることができません。
彼女では、最上位精霊の召喚を止めることができないのです。
カゲタロウさんは攻守のバランスを無意識に取っています。
たったそれだけのことが、ここまで手強く感じさせるとは、思ってもみませんでした。
これが、積んできた経験の差、ということなのでしょうね。
はっきり言いましょう。
この人には、数々のクラスメイト達を苦しめた『オクラ式包囲陣』が通用しません。
上位精霊を相手にする片手間で、百体の下位精霊、あるいは中位精霊程度でしたら、楽に殲滅出来てしまうのです。
高音さんも、あの試験用スペルカードはクリアしましたけれどもね。
その後も合計4体まで『白黒魔法使い』を追加したところで、
ただ、それまでに『白黒魔法使い』が1体やられましたから、私が召喚したのは5体ということになります。
そして、私が最上位精霊召喚の詠唱に入ったところで、
後で聞きますと、雰囲気でかなりヤバイ魔法を使うのだと分かったのだそうです。
実戦でしたら一目散に逃走していたか、時間を稼ぎながら後退していたと言いますから、判断力も確かですね。
「確かに、『
奴の娘というだけのことはある」
模擬戦の後、カゲタロウさんが言います。
「いえいえ、カゲタロウさんこそ、物量戦で仕留め切れないとは思いませんでしたよ。
『本物』とは凄いのですね」
実は、あれ以上上位精霊を並べると、最上位精霊の召喚もままならないほどの魔力消費になるところだったのです。
さらに上位精霊を並べるか、最上位精霊に切り替えるかで選択を迫られていたのですよ。
「それを言うなら、大魔法を使わなかっただろう?
あれだけできるなら、使えるはずだ」
「『千の雷』は確かに使えますが、千本槍を凌いでなお攻撃が飛んできた時点で、その辺に頼ると地面からズドンとやられそうな気がしていました」
「まさかと思ったが、仕込みがバレていたとは……」
「バレてません。ただの勘です」
最後に最上位精霊を召喚しようとしただろうって?
あれは、物量で押し込んで、仕掛けた罠を起動する余裕をなくしてしまったから、召喚できたのですよ。
要するに、カゲタロウさんは常に地面を通して、影の槍で私を攻撃できる用意をしながら戦っていたのです。
しかし、さすがに地面に潜ませた影の槍がどこにあるのかまでは、専用の魔法を使用しなければ分かりません。
本体がバレていないかどうかなんていうのは、実は分かっていなかったのですよ。
だからこそ、地下に潜んでいる影の槍の指標である、弾幕を抜けてくる攻撃がかなり少なくなるまで、私は弾幕や上位精霊を追加し続けたのです。
表に出ている影の槍を抑えてしまえば、地下の槍も引っ込むかもしれないと考えていました。
結果は、最上位精霊が召喚できなくなる展開量ギリギリでの見切り発車でしたけれどもね。
勝負としましては、割とギリギリだったのですよ。
私がほんの少し途中の手順を間違えただけで、勝ち負けは逆転していたでしょうね。
「詠唱速度と魔力量、魔力効率、この3つで君は世界一になれる可能性があるな。
しかもまだまだ若い」
「師匠が、生半可な弾幕はさらっと見切ってくれますからね。
あのくらいでないと、牽制にもならないのですよ」
「フム……ラカン殿はあまり避けんだろうな、ということは……」
さすがに賞金稼ぎ業界の人です。
世界最強ランクの人について、結構知っているようですね。
彼の他にも、色々と腕利きの賞金稼ぎや傭兵さん達が集まってきています。
ゲーデルさんがリカード議員を通じてヘラス帝国に事情を説明した際に、現役で活躍している傭兵さん達を、ヘラス帝国が雇い入れて私達の修行に合流させたのです。
ヘラス帝国第三皇女テオドラさんの仕業でした。
様々な人との実戦を積む最終段階に、心強い助っ人が現れたのです。
最低限4対4のチーム戦をする上で、それなりに強い対戦相手というのは結構貴重なのですよ。
私達が挑むのは、世界最強クラスなのですからね。
稽古相手が弱いのでは、お話になりません。
特に、私はマキナと組んでマリスさんのお相手をしますし、最上位精霊などとの連携について、色々と考えなければなりません。
その辺は『
とにかく、1週間でやらなければならないことは目白押しです。
まあ、大丈夫ですよ。
何せ、『無限ループ』を用意していますから。
本日の成果
協力者大幅増員!
以上。
つづく
ラスボス逃げてー!超逃げてー!