【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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9/2 くらいに投稿される未定です。


106 小四ロリなのです

夏休み終了まで、あと数日。

宿題は、私は魔法世界へ行く前に済ませましたが、バカレッドこと明日菜さんはまだです。

と言いますか、夏休みが始まってすぐ、魔法世界へ飛びましたからね。

あちらに宿題も持ち込んでいたとはいえ、メインはあくまで修行でした。

 

ということで、宿題に苦しむクラスメイト達が結構います。

ただ、サービスとしまして、私が『童話の地2』を貸し出しています。

1000メートル四方の広い土地に、鉄筋コンクリートの3階建て。

収容人数は20人ほどですが、寝泊まりするのでなければクラスメイト全員が入ります。

 

さすがにあれだけ頑張っておいて、学校の成績では不利になるだけ、というのはあんまりですので。

学園長は宿題免除案も出しましたが、それは他のクラスメイト達にとってよろしくありません。

彼女らも、頑張って宿題してきたわけですしね。

 

「めっちゃかわいー!」「ネギちゃんの10倍可愛い!」

 

アンディの妹(アリカ)という、釣り餌もできましたし。

なんだか、大人気なのですよ。

 

もう宿題が、勉強のためより天然幼女(アリカ)を可愛がるためになってきているくらいに、物凄い人気でした。

 

「まさかとは思うのですが……」

 

その人気ぶりを見ていた私は呟きます。

1つ、心当たりがありましたので。

 

「本来の魂が戻ったことで、完全な形で王家の強制力が出てきたんだろうな」

 

そう言ったのは、龍宮真人(イケメンようへい)さん。

古菲(コイビト)さんの勉強に付き合っての参加です。

 

魔法生徒となったクラスメイト達には、私の転生のことを含め、アンディの出自についても話しました。

これ以上はどうしようもないお話ですが、苦楽を共にした仲間には話しておくべきだと思ったのですよ。

 

「ということは、学園祭の時の意味不明な人気ぶりは、不完全な状態であの威力だったと……」

 

これはもしかしますと、下手に表を歩かせられないかもしれませんね。

スーパーカリスマ状態は、必ずしも良いことばかりではないのです。

必ず、独り占めしようという不届き者が現れますからね。

魔法世界では、私もほとんど出歩きませんでしたし。

 

今、アリカは言葉を勉強しています。

まずはアンディに英語や日本語、フランス語を教わり、私は古代ラテン語や古代ヘブライ語など、魔法に使われる言語を教える予定です。

 

 

 

超鈴音(チャオ・リンシェン)さんは、一度未来へ帰るそうです。

130年後の、殺伐とした火星の問題が解決した直後の未来へ。

 

結局、アーティファクト『小泥丹炉』が目立って活躍した場面はありませんでした。

むしろ、魔力供給状態による身体強化の方が、色々と役立ったとか。

まあ、彼女は修行時の仮想『風のアーウェルンクス』として、かなり皆さんに重宝されていましたし。

『なんちゃってマスタースパーク』と『航時機Ⅲ(カシオペヤ・スリー)』だけで、上等に強いですからね。

 

その甲斐もあって、『風のアーウェルンクス』は長瀬楓(ニンジャ)さんと刹那(サムライボーイ)さん、ザジ(サーカス)さんの3人で3体とも相手をしていました。

さすがにサポートは付いていましたけれどもね。

 

超さんは『水のアーウェルンクス』を相手に『小泥丹炉』を使用し、『なんちゃってマスタースパーク』を撃ちましたが、てんで効きませんでした。

唯一の見せ場だったのですけれどもね。

原作でも問題になった、曼陀羅のような魔法障壁を貫くことができなかったようです。

 

ただし、攻撃手段を強制時間跳躍弾に切り替えて戦線離脱させ、後で詠春さんにトドメをお願いするなど、超さん自身が活躍しなかったわけではありません。

元々、『小泥丹炉』はアーティファクトのようなものを作るためのものであり、攻撃性能は二の次なのですよ。

つまり、『なんちゃってマスタースパーク』は、実は間違った使い方なのです。

 

しかし、相手が『風のアーウェルンクス』だった場合は、周囲の空気を熱で覆い、空気に電気が流れにくくするという効果があります。

つまり、周囲が加熱されている環境では、雷化しての高速移動が難しくなるのです。

ですので、『風のアーウェルンクス』が相手だった場合、必ず避けます。

それを見極める意味での、『なんちゃってマスタースパーク』だったとか。

さすがは曲がりなりにも科学者ですね。

 

未来へ帰る超さんですが、やはり原作通り、卒業式の日には戻ってくるようです。

2年がかりで葉加瀬さんに伝えた魔法科学について、様子を見るとかなんとか。

それはまあ、口実でしょうけれども。

 

 

 

「ヘルマンから伝言」

「はい?」

 

私は突然ザジさん(プリンセス)から声をかけられ、思わず聞き返しました。

 

皆さんが夏休みの宿題と格闘しているのを横目に、ゲームを楽しんでいたところです。

ひと区切りついたところで、声をかけられました。

 

「『やはり永久石化の方がしっくりくるから、近い内に戻してもらいに行く』」

「向こうから意図してこちらへ来ることができるほど、彼は権力持ってましたっけ?」

「能力が弱体化してから、勢力を盛り返しつつあると聞きました」

「へー……」

 

ヴィルヘルム・フォン・ヘルマン伯爵。

没落貴族ですが、爵位持ちの魔族です。

以前、色々と弄くり倒した揚句、イベント用に『一時石化』と『ウメハラインストール』を持たせたまま、魔界に送還していました。

 

「フム……では返信で『上位精霊6体に警備させて待っています』と」

「鬼ですね」

「伝えた上で警備は魔力供給状態のマキナに任せますが」

「悪魔ですね」

「前世の前世はバーン様でしたから」

「大魔王ですね」

 

『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』のラスボス、大魔王バーンです。

周到で狡猾でバカみたいに強くて、何より邪悪な精神を持った、悪のカリスマですね。

そのキャラクターは、後の世の作者達に大きな影響を与えたとも言われています。

 

しかし、ザジさんも中々にお茶目な人です。

まさかあのボケに返しが来るとは思いませんでした。

 

「これでもアラサーです。

魔族としては14、5歳相当ですが」

「私は前世を含めますと、アラフォーです。

精神的には私の方がお年寄りですね」

「なるほど……合法小五ロリですか」

 

小五

  ロリ

こう組み合わせると『悟り』となります。

有名な無駄知識です。

 

「その考えはありませんでした……。

ただし、合法なのはエヴァさんだけです。

私は肉体はちゃんと小……四、ですね。

小五ロリになるのは来年です。

フム、千雨(チサメ)さんにも、このお話はしておきましょうか」

 

長谷川千雨さんは、夏休みの宿題は魔法世界での修行の時に済ませていました。

彼女は今も私の方を親友と思ってくれています。

私にとっても、彼女は貴重な才能を持った友人です。

 

ハッキングのことではありませんよ。

それはお金を積めば手に入る程度のものですので、私にとっては二の次です。

重要なのは、原作でも随所で見せている、切り口の鋭さです。

情報を噛み砕いて、呑み込んでから答えを出す能力。

それはネットの住人には必要な能力で、しかしそれを持っていると言えるのは極少数に過ぎません。

 

要するに彼女は、マスコミなどから与えられた情報が、ほとんど信用ならないものだということを知っているのです。

時には悪意すら込めて人の言動を切り貼りするのが、メディアというものですから。

彼らは真実から、真逆の事実を抜き取ることに長けているのです。

 

ですから、情報の裏側、側面を見る視点を持ち、真実に近付くように分析することが大切です。

15歳という若さでそれができるのが、千雨さんという人です。

その才能は何万人に1人という、稀有なものなのです。

 

彼女を頭脳(ブレーン)として獲得するためでしたら、私は彼女が引き篭もるための資金を提供するでしょう。

それを彼女が望むかどうかは別のお話ですけれどもね。

千雨さんは、魔法を学び、魔法世界の文化を体験しました。

原作のように引き篭もったりしない可能性もあるのです。

 

今は……。

HPの更新に忙しいようですけれども。

 

 

 

「おい、ネギ、火星が突然緑に包まれたって、世界中で大騒ぎだぞ!」

 

その長谷川千雨さんが、走り込んできました。

『童話の地2』の出入口は、家から少し離れた場所にありますからね。

 

「落ち着いてください。

このために、雪広(いいんちょ)さんに麻帆良に残っていただいていたのです」

「え、そうなのか?」

「火星表面を緑地化させるというのは、地球から観測できない方がおかしいのです。

それを利用して、旧世界各国に宇宙開発、軌道エレベータの共同建設を提案しておきました」

「宇宙、開発……?」

「ええ。もちろん、葉加瀬さんの魔法科学統一理論を用いてのお話です。

そうしなければ、時間もお金もかかり過ぎてしまいますからね」

 

千雨さんがポカーンとしています。

 

「軍事大国の目を宇宙に向けるための策ですよ。

膨大な宇宙資源は巨大な利権ですからね。

乗り遅れれば、最先進国でも後進国に落ちるレベルのものです。

軌道エレベータ利用権の確保のために、全力で予算を投入するしかなくなるのですよ。

その分地上が手薄になり、『悠久の風』のようなNGO団体が、民族紛争を解決しやすくなるということです。

代理戦争にかまけていて、後進国に落ちてしまっては本末転倒ですので」

「あ、ああ……話が明後日の方にぶっ飛んだと思ったら、ネギは金髪になってもやっぱりネギだったぜ……ある意味でホッとしたよ」

「ええ、私は私ですよ。

代理戦争から手を引いた土地で、代理戦争の仕掛け人の痕跡が見つかれば、それをネタに揺さぶりをかけるつもりですから。

お金持ちの大国が暇つぶしに始めた代理戦争が、自分達の首を絞めるのです。

その様子を眺めて大笑いさせていただきますとも」

「いつも通りの外道過ぎて言葉も出ねえ」

 

今の私は、さぞかし良い笑顔をしていることでしょう。

 

そうそう、今の私が小四ロリなことも話しておきましょう。

是非とも、今の内にできることはやっておかなければなりません。

 

何故かって?

それがヲタクというものだからです。

 

 

 

 




ここからは書き始め当初のプロットにはない話となります。
緊張感もない、gdgd話ですのでご注意を。

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