【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
オリジナルのネタが大体パクリになった件。
メタ的に巻をまたぎますが、例の図書館島イベントです。
期末試験でクラスの最下位脱出というのが、アンディに課せられた試練。
これは原作のネギ少年に課せられたのと同じ内容です。
それでですが、私にも試練が課せられます。
というわけで学園長室。
「……それで、君には魔法バレが起きんように、フォローをお願いしたいのじゃよ」
「えー……?」
「そんなに嫌かのう?」
「それ、私が脱がされるの確定じゃないですかやだー!」
せっかく回避できるところは回避してきたというのに、こんな強制イベントで脱がされるのは嫌ですからね。
近衛学園長が言っているのは、図書館島で頭の良くなる本を探させるので、それに同行して魔法バレを防げということです。
一見、緩い任務に見えますが、同行するのがアンディなので、正直言って不安しかありません。
原作ではこのイベントの際、ネギ少年は自分の魔法を封じていましたが、何度も魔法に頼ろうとしていました。
アンディが魔法を自分で封印していなければ、それだけで魔法バレ確定です。
「と言いますか、既に神楽坂さんにバレていますよ?」
「ホ?」
「彼女、
「ホー?」
なんと言いますか、方法がないこともないのですけどね。
実際、彼女の記憶は10年ほど前の時点で封印されていますし。
妖精さんの力、黒い箱を使えば、おそらくどうにかできます。
しかし、この時点でこんなことに切り札を使うのは嫌です。
「なので、前提から崩れてしまっているのですよ」
「ムムム……」
お爺さんは唸ります。
「アンディ用のイベントですし、あの子もそんなに迂闊なことはしないと思います。
最悪、バレたとしても記憶を消せばいいですし」
「あまりそういう手は使いたくないんじゃがのう……」
「それより、私と一緒にいると、あの子は私を頼ってしまう傾向がありますから、あまりそれはよくないと思います」
「フム……」
近衛学園長は白いおヒゲを弄りながら唸りました。
「そうじゃな……ではこうしよう。
同じく図書館島じゃが、その地下深くには湖があるんじゃ。
そこにある魔道書を1冊持ち帰ること」
「いいのですか?」
「戻すのはこちらでやるわい。
それより、挑戦の際は魔法の使用を禁止とさせてもらうかの」
「マジですか?」
「マジじゃ。
何でもかんでも魔法に頼るようでは、1人前の魔法使いとは言えん」
「といいますか、普通に行きと帰りで下手すると1週間近くかかりますよ?」
「うむ、じゃから、春休みの課題じゃな」
「うーん……まあ、いいですけどね……。
魔法なしということになりますと、準備も必要になりますし」
期末試験終了後、春休みの期間中、約2週間の間に目的を達成しろということですね。
ま、妖精さんグッズを使えばどうとでもなりますが。
そういうのを封印するとなりますと、最低5日ほどはアンディを1人にしておくということになります。
まあ、そうそう問題は起こさないでしょうけど。
「さすがに1人では不安じゃろうからのう、魔法生徒を1人付けよう」
「人選はそちらですよね?」
「もちろんじゃ」
「……わかりました。では、差し当たっては期末テストですね」
「ウム、勉強は学生の本分じゃ。頑張るがよい」
「アンディに教員資格の勉強を教えたのは私ですよ?」
「ホ?」
アンディは私が育てました(キリッ。
転生者ナメんななのです。
教員資格はさすがに苦戦しましたけどね。
一発で通さないといけませんでしたから、少々スパルタにやりました。
さて。
上述のような話の翌日に、アンディを含め、数人の生徒が行方不明となったわけですが。
木乃香さんと明日菜さんがいなくなったので、私は独りで過ごさなければならないのですよね。
その際、自分の思わぬ弱点を発見しました。
悪夢を見るようになったのです。
前世の、私が死んだ時のことが夢に出てくるのです。
私は前世、政治家の秘書をしていました。
秘書をしていた政治家は、私の父です。
昔から、政策のことで周囲から色々と言われ続けていて、一時期グレたりしたこともあります。
しかし、父の権力で強引に元のレールに戻され、つるんでいた友人もほぼ冤罪で少年院に入れられたりして、家族がいるのに1人ぼっちという状態になりました。
そうして、権力とお金で大学に入れられ、勉強してもいないのに首席で卒業ということになりました。
ただ、それは政治経済の学科のことで、法律は勉強していました。
父という悪魔を倒すために、私は法律で立ち向かおうとしたのです。
しかし、そのために情報を集めるたびに、法律が変化して振り出しに戻りました。
このままでは父の手の平から逃れることができません。
そこで私は従う振りをして、父が行っていた悪事のデータを溜め込んでいき、会議の場で他の議員に配る資料に混ぜ、配布したのです。
私の思惑通り、父は失脚。
私は父の権力から自由の身となりました。
ところがそこで話は終わりません。
私は他の有力政治家の息子と縁談を組まれていたのです。
私の意思は無視されて。
父の失脚は私の後ろ盾消失をも意味し、レイプされそうになりました。
私は常備していたICレコーダーにその時の様子を録音し、その男を殴って逃げました。
レイプされそうになったのが私の自宅でしたから、私は家を出て逃亡。
泊まったホテルでICレコーダーの音声データをネット上に公表し、その翌日、さらに遠くへ逃げようとホテルを出たところ、背中から刺されたのです。
どうしようもない、権力というものに翻弄されたまま終わった人生でした。
というわけで、私にはグレた時期も引き篭もった時期もあるのです。
オタクネタもよく知っていますよ。
懇意にしていたサイトは、大体父に潰されましたけれどもね。
……あるいは、原作のネギ少年以上に闇の側に傾いた精神を、私は持っているのかもしれません。
エヴァさんが好みだとおっしゃるわけなのですよ。
とにかく、一晩に前世の夢を何度も見たので、ほぼ眠ることができませんでした。
私は、周囲に人がいなければ眠れなくなってしまったようです。
「おはよ――って、ギャーッ!?」
クラスメイトの
あー、うん。
今日は悪夢を見たままずっと寝不足状態で、瞑想も満足にできませんでしたからね。
魔法も集中が上手くいかない有様です。
9歳で化粧をすることはないので、鏡を見なかったのがいけなかったのでしょう。
「だ、大丈夫!?何があったの!?
ちょっとしたホラー状態になってるよ!?」
「い、いえ、ただ夢見が悪くて……それで寝不足で……。
らいじょうぶれふよ……ふぁ……」
「大丈夫やないってそれ、絶対アカンって!
今日は先生に言うとくから、保健室で休んどきーな」
この関西弁は、和泉亜子さん。
サッカー部のマネージャーです。
抵抗する気力もなく、私は保健室に連行され、その日は病欠となりました。
私は寝不足の時は、判断力が著しく低下するようですね。
何度か魔法を使おうとして、保健室の先生(魔法先生)に取り押さえられました。
どうせ、この状態では発動出来っこありませんのに、何やってるんでしょうかね。
何の魔法を使おうとしていたのかは、今も思い出せません。
この日のことは、私の黒歴史の一部です。
結局、その日の夜はクラスメイトの部屋に泊ることになりました。
一応、昼間に寝ていたおかげで、夜にはある程度頭も働くようになっていますが、やはり本調子には程遠いようですね。
「不覚なのれす」
「そっかー、明日菜も木乃香もいないもんねー。
1人じゃ寝られないのかもね」
これは村上夏美さん。
演劇部ですが、クラスでは主張が薄く影の薄い人です。
「
これは村上さんのルームメイト、雪広あやせさん。
雪広財閥の次女で、クラスの委員長です。
金髪の人なので、外国人とのハーフと思われていますが、多分クォーターですね。
綺麗な金髪というのは、スラブ系で特に王侯貴族の血筋の人に多い特徴です。
ちらっと調べただけですが、父親がハーフのようです。
昔、外国人の奥さんというのがお金持ちのステータスだった時代があったようですから、その時代のお祖父さん辺りが外国で金髪美女をナンパして、日本に連れて帰ってきたのでしょう。
逆にお祖母さんが金髪イケメンと結婚した可能性もありますが。
財閥名が日本系なので、それは考えにくいでしょうかね。
私の前世に近い立場の人ですが、私との違いは両親が犯罪系政治家ではないことです。
ただの、いいとこのお嬢さんでしょう。
「お粥できましたよー。はい、あーん」
「……あーむ。むぐむぐ……」
今日は、恥は捨ててされるがままにすることにしました。
どうせ、できることはありませんし。
布団は私の部屋から雪広さんが持ってきてくれたようです。
お嬢様なのにそんなことをさせてすみませんね。
ちなみに、今お粥を食べさせてくれたのは、
クラスで一番のおっぱいを誇るおっぱいお化けで、休日は孤児院の保母さんをやっています。
子供好きで、とてつもない母性を誇る人でもあります。
おばさんは禁句。
しかし、私の意外な弱点が発覚しました。
これでは春休みの試練に支障が出るかもしれません。
幸い、近くに人がいればよくて、添い寝を要求する必要はないようです。
なので、魔法生徒か先生が同行するというのは、むしろ渡りに船だったかもしれませんね。
それでは本日は以上です。
今日は
おっぱいで窒息しそうになったのは秘密です。
本日の成果
弱点が発覚!
今後の活動に支障の可能性。
以上。
つづく
おっぱいおっぱい!
サブタイトル通り、前世の話はクソ重いです。
不必要と思われるかもしれませんが、キャラに厚みを持たせるためには、やはり前世の話はあった方がいいと思いまして。
ぶっちゃけ作者ひろっさんが、3行で終わるようなプロフィールのキャラを主人公にしたくないだけです。
おっぱいおっぱい!