【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
10月、第二週末。
体育の日に絡んだ3連休です。
ええ、体育祭です。
麻帆良体育祭。
新しい計画にも無関係ゆえに、私はノータッチなイベントです。
見た感じですが、文化祭に比べれば大人しいですね。
クラスや部活ごとの出し物というのがないからでしょうか?
単純に身体能力を争うイベントですし、私の出番も少ないですが。
現在、魔力の制御の問題から、魔力を封印中ですので。
元々魔法出力がバカ高い魔法をバカスカ使って平気な顔ができるほどの、魔力量と運用効率を誇っていました。
それは同時に、自分が余波を浴びてしまう、バックファイアを起こすことがないという、魔法制御への絶対的な信頼があったのです。
生命再創造による肉体の変化は、そんな信頼を損なうには十分すぎる出来事でした。
問題は、私自身の魔力が大き過ぎること。
練習中でしたら、相手が強い人達ですから問題無いのですけれども、気も使えない一般人が相手ですと、もみ合いになった拍子に潰れたトマト的なことにしてしまう危険が出てきたのです。
バックファイアも何度か経験しました。
1度、指を2本粉砕骨折してから、魔法制御を重点的に行うようになりましたし。
ちょうど木乃香さんがいませんでしたから、妖精さんの薬草のお世話になりました。
まあそういうわけでして、どれがどの程度制御できるのかを試していった結果、肝心の身体強化がアウトだったのです。
鉛筆を握り潰したこともありましたからね。
制御の精度が以前の水準に戻るまでは、身体強化はお預けなのです。
それで、そうしますと私は、10歳の女の子としての身体能力しか持っていないわけでして。
多少鍛えていますからある程度は動けますが、3-Aのクラスメイトにはてんで敵いません。
結局参加したのは、玉入れやサバイバルゲームなどの団体競技です。
文化祭での陣頭指揮が評価されていたようですね。
明石裕奈さんと和泉亜子さんと組んで、戦闘ヘリのパイロットを『
龍宮真人(♂)さんは1人で戦車を仕留めていましたけれども。
さて。
麻帆良体育祭の最後、原作でもあった全体イベント。
皆さん覚えていますでしょうか。
『教師突撃☆スーパー借り物競走』です。
ええ、教師ですよ。
生徒である私は捕まえる方です。
――“……というわけで、アンディ
――“わーん!ネギはいつも通りネギだったー!?”
当然です。
私は私ですよ。
ちなみにさっきの念話は、
で、私は今、朝倉さんの隣にいます。
というか、今ホログラフに
あれ、
幽霊はカウントされないのでしょうか?
まあ、別にどうでもいいですね。
「ネギちゃんは参加しないの?」
「今、魔力を封印していますから、10歳の幼女に毛が生えた程度の力しか出せないのですよ」
「ああ、例の魔力制御の話、結局間に合わなかったんだ?」
「ええ、特に急ぐようなお話でもありませんし」
魔法世界に一緒に行った、つまり『
さすがの3-Aでしたよ。
細かいことは気にしませんでした。
むしろ知識的には本当に赤ん坊同然の妹アリカが可愛くて、どうでもいいようです。
龍宮さんと刹那さんは、薄々感付いていたようですし。
夏休みが終わってから、最初は赤毛に染めていた髪も、今は地毛の金髪です。
速攻でバレまして。
なぜかって、例のあの人です。
『桜子大明神』と言われることもあるくらい、あてずっぽうが当たる人なのです。
それを
『カツラっぽい』って言われましたよ。
魔法で染めていたのですが……。
後は、柿崎さんからカツラが頭皮に悪いというようなことを懇々と説教され、コスプレテクで科学的に染めてみたりもしたのですが、ダメでした。
私に合う染髪料が見つからなかったのです。
というか、10歳の幼女の頭皮を想定した染髪料なんて、存在しませんよ。
それで結局、地毛の金髪で学校へ行くことになってしまいまして。
イメチェン扱いで終わったのが救いでした。
赤毛から金髪に変化すれば、そちらの方がカツラを疑うと思うのですが、そこはどうなのでしょうか?
彼女らの思考は、時々私の理解を超えるのです。
「お、早速見つかったみたいだぜ」
長谷川千雨さんが言いました。
一緒に葉加瀬さんの浮遊カメラを通じ、逃げるアンディの追跡映像を見ているのです。
アンディは戦車やら戦闘ヘリに囲まれますが、普通に身体強化しての大ジャンプで逃げます。
一応、魔法については徐々にバラしていく方向で話はまとまりつつあります。
結局、宇宙開発に魔法科学を広めるのでしたら、魔法の存在を認識していただくのは必須事項ですからね。
葉加瀬さんは、魔法を科学技術の一種として認識しているそうですが。
まあ、大筋では間違っていませんよ。
魔法と科学には、そこまで大きな開きがありません。
どちらもジャンルの違う技術というだけのお話です。
「さて、そろそろ待ち伏せポイントです」
私は呟きました。
この借り物競走、ターゲットは担任の教師でも構いません。
そして、何やら3-Aのクラスでは、割と本気でアンディを狙う算段が立てられていました。
3-Aのクラスメイトの中には、原作以上に強くなっている人達もいます。
対してアンディは、まだ不死化はしていません。
原作ほど、『
原作とはほんの僅かな差ですが、まだ処置が必要なほど魂の侵蝕は進んでいません。
なんでも、アンディの心の闇を和らげる、私という存在がいたからだとか。
セクハラされるたびに、イジメ倒してきただけですけれども。
それは置いておきまして。
いずれもアンディと
ええ、大体原作通り、告白されては保留していまして、卒業式の日に返事をするとか抜かしているのです。
私が肉体的には実の妹と認識されたことで、佐々木まき絵さんや和泉亜子さんとか、そういう人達からの告白が一気に来たのですね。
一昨日くらい、
そう考えますと、
で。
肝心の
次の目標というのは、母親について。
正解は原作通りアリカ元女王なのですが、やはり原作通り、一人前の男と認められなければ教えてもらえないことになっています。
色々と魔改造されていた首謀者、『デュナミス』さんを倒したとはいえ、明日菜さんとの2人がかりですからね。
一人前と認めるにはもう1つ足りない、と言ったところです。
そこで冬休み、また魔法世界へ行き、ラカンさんと対決することになっているのです。
その時期、魔法世界ではちょうど来年の『ナギ・スプリングフィールド杯』が開かれるのですよ。
早いじゃないかって?
いえいえ、そもそも『デュナミス』さんとの決戦で、新オスティアで開かれるはずだった大会が急遽無期延期となったのです。
メガロメセンブリア元老院の首脳部が消滅して、大混乱になりましたからね。
ですから、関係国と協議の結果、開催が冬休みの時期となったのですよ。
アンディのパートナーを誰にするかでも、色々と揉めていますが。
私は参加するつもりはありませんよ。
最低限、最上位精霊を召喚できるようにならなければ、ラカンさんのパートナーを抑えることもできそうにありませんし。
まあそういうわけで、アンディは今恋愛をするどころではないのです。
それはまあ確かに、女の子としましてはひとこと言いたくなりますよね。
というわけで、3-AクラスメイトVSアンディとなった次第です。
ちなみに、刹那・F・セイエイさんは今、スポーツチャンバラ用のスポンジ竹刀で、魔法先生、
借り物競走ですからね。
そうそう、原作にあった、
村上夏美さんと小太郎君は
そうそう都合の良い仮契約期間の延長などはしていませんよ。
目的は防御力の向上とアーティファクトでしたからね。
さて。
いよいよ次話は3-AVSアンディ、開戦です。
ほのぼの体育祭話。