【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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9/13 くらいに投稿されてると予想されます。


117 けじめの一戦

準決勝。

(ネギ)&アンディVSフェイト少年&エナさん。

 

どうでもいいのですが、観客として新オスティアに来ている『白き翼(アラ・アルバ)』のメンバー、特に早乙女ハルナさんは、色以外は私そっくりなエナさんを見て、『ネギ3Pカラー』と叫んで、『(おのの)く雷鳴』でこんがり焼かれていました。

私の人格を再現したにしては、割と堪え性がないと言いますか……。

 

ちなみに『(おのの)く雷鳴』というのは、相手を麻痺させることに特化した『風』属性の魔法です。

殺傷力はほぼありませんが、感電しますから、痛いのは痛いのですよ。

原作で『風のアーウェルンクス』が使用していた、綾瀬夕映さん達を麻痺させた魔法に名前を付けただけのものです。

 

『3Pカラー』を連呼したのが癇に障ったのでしょうか。

それとも幼女と見て早乙女(へんたいオタク)さんが襲いかかったのがまずかったのでしょうか。

 

 

 

どうでもいいことは置いておきまして、試合開始です。

 

開幕、私とアンディは、2人で『魔法の矢』を撃ちました。

準備のための時間稼ぎです。

私は約2000本、アンディは約1000本、合計3000本の『魔法の矢』が、闘技場を埋め尽くします。

 

エナさんが雷化(イカズチカ)して飛び込んできますが、それはアンディが読んで、迎撃しました。

経験という、土台がまるで違うのです。

運動音痴が酷くなった私のようにはいきませんよ。

 

その隙にフェイト少年が『冥府の柱』で攻撃してきました。

原作でも何度か登場した、巨大な石柱を並べる魔法です。

『魔法の槍』の系統で、貫通力を度外視して威力を高めたものですね。

巨大な質量で相手を押し潰すという使用法です。

 

しかし、それは私の『闇』の上位精霊、『厄病神少女』の『精霊解放』によって、まとめて消滅します。

さすがに直撃は受けないでしょう。

そういう信頼があるからこそ、巻き込まれればほぼ即死する『闇』の精霊の『精霊解放』を使用したのです。

 

エナさんがアンディの体術に押されて、一度距離を離しました。

フェイト少年も無事『精霊解放』を逃れたようです。

 

 

 

互いに睨み合いつつ、それぞれ呪文を詠唱します。

 

アンディは『闇の魔法(マギア・エレベア)』用に調整した『千の雷』の派生型『万雷』。

私は最上位精霊の召喚に向けた、『手続き』の開始。

 

フェイト少年は無数の黒い(くい)を召喚する『万象貫く黒杭の円環』。

エナさんは『雷の投擲』です。

こちらもざっと200ほどですが。

 

確かに、最上位精霊の召喚には時間がかかります。

その間、アンディの『万雷』が間に合うことが、私達の勝利条件です。

間に合わなければ、また私は詠唱を中断して対処しなければならなくなりますから。

 

ただし。忘れてはいけないことですが。

アンディは、現状では全盛時の私に匹敵する魔力の運用効率と、詠唱速度を備えています。

私の横で毎日1万回の呪文詠唱を続けてきたためで、私と違って修行がリセットされてはいません。

 

夏休みの決戦以降、私は修行の密度を下げましたが、アンディはむしろ修行の密度を上げてきたのです。

私がその半年後にはリハビリを終えて、以前通りの戦闘力を発揮できると信じて、最低限私を守ることができるようにと、修業を続けているのです。

 

私としましては、アンディはもう一人前でいいと思うのですよ。

ラカンさんへの挑戦は、ただの儀式に過ぎないのです。

この挑戦劇は、ナギやラカンさんが、アンディが今どこまでできるのか、知りたがった結果なのです。

もう認めてはいるのですよね。

 

「“……『万雷』、

右腕(デクストラー)解放(・エーミッサ・)固定(スタグネット)

充填(スプレーメントゥム)、『術式(プロ・アルマ)兵装(ティオーネ)』、

『神衣・光輝』”」

 

『光輝』というのは、ギリシア神話の主神ゼウスが所有していた鎧のことです。

その名の通り常に光輝く鎧で、それを見た人間はその熱に焼かれて灰になってしまうとか。

 

その特殊能力は、『風』系魔力の充填(ドーピング)がなければ、『雷天双壮』そのものです。

『雷速瞬動』、『常時雷化』、『思考加速』、『身体加速』。

準備に多少時間がかかるのは、『万雷』が『千の雷』2発分の魔力を必要としているからです。

一度の詠唱で『千の雷』2発分と考えれば、破格の詠唱速度ですが。

 

それは原作ネギ少年の最強モード。

詠唱中の私というお荷物はあれど、残り2分程度の時間を稼ぐには十分なのです。

私に当たりそうな敵の攻撃だけを叩き落とし、フェイト少年を迎撃、エナさんの雷速移動も叩き落とし、アンディは時間を稼ぎます。

 

私の呪文詠唱が完成すれば、とても厄介なことになると感付いたフェイト少年とエナさんは、徹底的に私を妨害しに来ています。

アンディは無理をしてでもそれを止める。

文字通り、身を挺して私を守ります。

 

そして。

 

 

 

「“神よ悪魔よ(エロイム・エッサイム)我は求め(フルガティウィ・)訴えたり(エト・アッペラウィ)

狂い叩き高らかに叫べ、雷神宿せし鼓の精、ここに降りよ、

『夢幻のパーカッショニスト』”」

 

召喚したのは、ドラムに腰かけた赤髪の女性。

お馴染み『東方Project』の登場人物で、太鼓の付喪神『堀川雷鼓』です。

人格的には聡明で仲間想いの人だそうです。

ある異変がきっかけで、最終的に膨大な魔力を得るに至った人ですが、0歳児ゆえに魔力の扱いに慣れていないとか。

 

詠唱からも分かるかと思いますが、私は『()』の属性の最上位精霊を召喚しました。

 

得意属性でない属性の最上位精霊の召喚。

可能不可能で言えば、可能です。

魔力の効率が悪い上に、AIや諸々の性能も半減、詠唱時間も1.5倍といいところがないように思えますが。

 

ここで先程から戦いながらやっていた、アンディによる準備が活きてくるのです。

何の準備をしていたのかって?

『太陰道』ですよ。

 

開発していなかったのではないかって?

私が見ていなかっただけです。

この件に関しましては、私は無計画(ノータッチ)だと先に述べていたでしょう?

アンディがエヴァさんの『別荘』を借りて何かをしていても、私はそれを把握していなかったのですよ。

つまり、アンディが私に声をかけた2週間前には、既に『太陰道』は完成していたのです。

むしろ、『太陰道』の実用化が完了していたからこそ、アンディは私を相方(パートナー)として選びました。

 

勘の良い読者の皆様方でしたら、もうお分かりかもしれませんね。

 

『神衣・光輝』には、もう1つの隠された特殊能力が存在するのです。

その使用条件は、『風』属性の最上位精霊を『太陰道』、つまり『敵弾吸収陣』で取り込むこと。

まあ別に、それに類する『風』属性の膨大な魔力を、吸収すればいいのですけれどもね。

 

『千の雷』をさらにもう1つ重ねるのでは足りなかったのですよ。

時間的にも、魔力的にも。

だから、『敵弾吸収陣』を開発した際に、私なら足りない部分を補うことができると考えた、というのが真相です。

 

で。

肝心の『神衣・光輝』の、隠された特殊能力ですが。

それは『磁力操作』です。

 

砂鉄を操り、槍を作ったり剣を作ったり、砂鉄の壁を作って防御したり。

銅などの磁性の強い金属を多く含んだ岩盤なども、簡単に浮き上がらせて操ることができます。

その本当の威力は、『雷速瞬動』の欠点である、先行放電(ストリーマー)を発生させずに、秒速150kmの速度が出せること。

 

磁力が操作できるということは、別に移動先に電気を通しておく必要がないのですね。

言ってしまいますと、アンディにとっては『雷速瞬動』を使用している間、時間が止まっているようなものなのです。

 

原作『ネギま!』の漫画表現として、よくネギ少年が瞬間移動している描写がありますが、最上位精霊を吸収して得られた膨大な魔力を背景とすれば、『ジョジョの奇妙な冒険』の『ザ・ワールド』のように、気付けばお腹に穴が開いていた、などという展開もありえます。

 

さらに磁力の操作によって可能となるのが、『超電磁砲(レールガン)』です。

はい、私が最上位精霊『ドラム少女』で実現した、火力特化の方法です。

それを接触状態で撃てるように、アンディが術式を吸収できるように、昨日一晩かけて調整させていただきました。

その方が火力は高いので。

 

ほぼ接触状態で実体弾を射出し、対象物の防御を貫くもの。

それを『パイルバンカー』と言います。

 

射出物は、その辺の砂鉄を固めて作ればいいのです。

こうなったら、誰にもどうすることもできません。

魔力充填状態のマキナでも危ないかもしれませんね。

 

 

 

エナさんは雷速移動の移動中にそれを直撃されて、闘技場に展開されていた強固なシールドに激突してダウンしました。

よろめきながら立ち上がりますが、足がフラついていて、とても戦えるようには見えません。

そして、攻撃を受けたエナさん本人も、何をされたのか理解していないようです。

 

フェイト少年は、いとも簡単にエナさんの雷速移動が撃墜されたのを見て身構えます。

しかし、感知できたとしても、秒速150kmの世界についていくことなど出来っこありません。

攻撃するにも避けるにも、その状態のアンディの前にはすべてが遅すぎるのです。

 

それでも防御はしていたとのことですが、その防御ごと『パイルバンカー』に撃ち貫かれていました。

エナさんと同じように、シールドに激突してダウン。

 

その後はもう、一方的な展開でした。

お2人は、『人形』ならではの高密度多重障壁があるからこそ、致命傷を負わないのです。

それでも2回3回と『パイルバンカー』を食らっては、意識が飛ぶのも仕方がないでしょう。

 

その無敵っぷりは、イルカの実況さんによってこう名付けられました。

『雷神化』と。

 

無敵と言いましても、防御力はそこまで高くないのですけれどもね。

これがラカンさんにどこまで通じるのかも、わかりません。

何より……。

 

制限時間が、3分しかないのです。

 

ゆえに、3-Aの仲間内からはこう呼ばれます。

『ウルトラマン』と。

 

 

 

 




3分間だけなら怪獣でも伸せる。

あれ、どこかで聞いたぞ?

×レトルトマン、○ウルトラマン

よしこれでいこう!

という流れで決めました。

9/13 感想にて、「ウルトラマンダイナシ」というナイスなネーミングをいただきました。

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