【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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9/18 くらいに投稿されてる予定で、ありおりはべりいまそかり。


122 一つの時代の終わり

私が行ったことは、簡単なことでした。

 

「もう1人のネギを作る方法?」

 

まずは、説明です。

 

「マキナの本来の機能、『高度疑(キャラクター・)似人格(モーフィング)』には、2つの使用方法があります。

1つは、『架空人物(キャラクター)の能力再現』。

どんな能力を持った架空人物の能力でも、完全に再現してしまうことができます。

当然、それを使用するには、元となる架空人物が存在していなければなりませんが」

「オスティアでの決戦の時、マリスさんの『造物主の技法』を解除したのって、マキナさんの力だったんだ……?」

『その通りですわ』

「実はあの時、もう1つの使用方法も同時に試していました。

それが『知識、人格の完全再現』です。

能力を使用できたところで、それの本来の使用法が分からなければ、半分も使いこなせませんからね。

両方を同時に使用すると、私でも10分くらいで魔力が尽きますけれども」

反則(チート)ゆえ致し方ありませんわ』

「そんなことが……」

 

金髪少年は驚いています。

 

「能力の再現も、魔力の消費はそこそこ激しい方です。

ただし、知識と人格の再現は、目一杯魔力を込めておけば、1ヶ月くらい持つそうです」

『私が御主人様の小四ロリボディに変身するわけですね。

人格コピーとなりますと、あんなことやこんなことができないのが残念ですわ』

「は、はぁ……」

 

身体をくねくねさせるマキナに、金髪少年はドン引きでした。

 

「けどよ、それだと戦いになった時にマズイんじゃねえか?」

 

これはナギ。

 

『確かに魔法関係は最低限しか使用できなくなりますわね』

「だろ?これからこっちは荒れるってのに、大丈夫なのか?」

『ですが、私のデフォルト以下にまで、戦闘力が損なわれるわけではありませんわ』

「あれ、でも、瞬動術できなかったよな?」

「それでも『咸卦法』使ってない高畑先生と互角に渡り合えるくらいには強いですよ?」

 

アンディが苦笑しました。

 

「マジで?」

『決戦前の修行にて、様々なパターンの戦闘データを蓄積しておりますわ』

 

ナギの驚きに、マキナは答えます。

限りなく人間っぽいとはいえ、ロボットですからね。

ドリルもビームもロケットパンチも、しっかり搭載しているのです。

 

「そういえば、見せていませんでしたっけ」

 

ナギが復活してからの3ヶ月間、マキナにはナギや妹アリカの身の回りの世話をさせていましたからね。

 

「最近、ファンネルも使い出したよね」

「進化のコンセプトが行方不明なんだが……」

 

本当に、妖精さんからの改造は最初の一度目だけなのですが、どうしてこうなったのでしょうかね?

 

まあそういうわけで、魔法世界にはしばらく、私を人格コピーしたマキナを置いていくことになりました。

実は旧世界の方が危険で面倒臭いのですが、それは言わないでおきます。

 

なぜかって?

旧世界には、アンディもナギも必要なのですよ。

大きな戦争自体は終わった魔法世界と違い、これから戦争があるのです。

 

どういう風なことになるのかは、これから追々説明していきましょう。

 

 

 

翌日。

 

「ねえ、ネギ……」

 

輸送機で転移門(ゲートポート)まで移動している最中、アンディが私に聞いてきます。

 

「ネギは、もしも今回みたいにラカンさんと戦うことになったら、どうするの?」

「まず、戦うことにしないと思います」

「うーん……そっか……説得力がある……」

 

納得されてしまいました。

 

「……まあ、物事に絶対ということはありませんし、一応考えてみましょうか」

「う、うん」

 

なんだか面喰っています。

 

「今回のような拳闘大会の場合を想定しますと、相方(パートナー)にはマキナを選びます」

「そうなの?」

「昨日、説明したでしょう?

マキナの本来の機能は、能力の再現(コピー)なのですよ」

「いや、ネギの場合、普通に後のことを考えて隠してそうだったし」

「ああ、それは結局、マキナの姿のまま表に出さなければいい話です。

あの金髪少年にも口止めしていたでしょう?

切り札を見せるのは、信を問うという意味もあるのですから」

「ああ、それであの金髪の子が緊張してたんだ……」

 

納得していただけたようです。

その力の正体に迫るということは、世界の裏側を垣間見るということ。

それで正気を保てるならよし、そうでないなら遠慮なく叩き潰させていただきます。

 

もちろん、信用に従って裏切らない、力の正体を追わないという選択肢もあり、そちらの方を選ぶのが普通です。

 

「そうですね……マキナには、『(ひじり)白蓮(びゃくれん)』辺りに変身させて、時間稼ぎをしていただきましょう」

 

以前にも説明しましたが、『(ひじり)白蓮(びゃくれん)』とは弾幕シューティングゲーム『東方Project』の登場人物で、『魔法(物理)』を地で行く人です。

耐久力も高くてスピードもあって、おそらくラカンさんを相手に時間稼ぎができる、数少ない架空人物(キャラクター)だと思います。

 

完全な無敵キャラを選ばない理由は、後でバレた時に脅威視されるのが面倒だからです。

 

「マキナが時間稼ぎをしている間に、最上位精霊を2体召喚します。

それには修行が必須ですけれども、それはそれで何とかしましょう」

「確かにネギならできそうだよね」

「アンディも、自前で最上位精霊を召喚できましたしね」

「あはは……」

 

アンディは照れていました。

 

「後は、『精霊解放(じばく)』の2連発でおしまいです。

さすがに最上位精霊から逃げ切るのは無理でしょうし。

問題は、それが上手くいくかどうかですね」

「ああ、ラカンさんだしね……」

「ええ、ラカンさんですから……」

 

それで納得できる程度には、ラカンさんは強いのです。

同じレベルに立ってなお、意味不明な強さなのです。

 

「私も何か、新しい魔法を開発するべきなのでしょうかね?

結局、『精霊解放』を発展させる形になりそうですけれども」

「ネギはそのままでいいよ。ネギの本当の恐さは戦いじゃないし」

「あ、そういえば、また新しい戦術を考えたのでした」

「え」

「中位精霊で出来そうですし、色々と実験しておきたいですね」

「思ってたんだけど……」

「なんです?」

「ネギって政治家の割に、そういう戦術を考えるの好きだよね?」

「政治家だからです。

何か好きな要素がなければ、あんな職業やっていられませんよ」

 

政治家は、人間の屑がやる職業。

その想いは、一度死んでからも変わっていません。

それを忘れてしまったら、本当に人の形をした災害そのものに成り果ててしまいます。

だから、自分が上等な存在だとか、民衆が自分に支配されるべきだとか、そんなことは絶対に考えてはいけない。

それが、一度大失敗をやらかした末に、私が辿り着いた境地です。

 

 

 

それから私達は、母国イギリスでネカネお姉ちゃんに預けていた妹アリカを引き取って、そのまま麻帆良へ戻ったのでした。

 

 

 

そろそろイベントもなくなってきました。

物語の終わりにはありがちなことです。

 

次からはダイジェスト、ということになるのでしょう。

 

 

 

 




アンディの成人試練は、ここで終わりです。
実はこの話、当初は入れる予定がなかったんですよね。
ナギ杯の開催延期というアイデアがなければ、そこでダイジェストエンディングに入る予定でした。
しかしそうしますと、色々と用意したアイデアの大半が未使用で終わってしまいますので。
そういうアイデアの大盤振る舞いの場として、成人試練編は追加しました。
やっぱ原作設定の穴を突いた技法を作るのとかって、楽しいですよね。

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