【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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9/19 くらいに投稿されてるわけです。




終章
123 新たな時代の夜明け


ダイジェストです。

私の次なる計画から。

 

この計画の発端は、超鈴音(チャオ・リンシェン)さんでした。

 

彼女の未来では、火星と地球が戦争をするほど対立します。

いえ、対立という言い方はよろしくありませんね。

 

侵略戦争が起こるのです。

 

100年後、人類は火星に到達しますが、そこに先住者がいたために、地球の国家、特に欧米とロシアの企業関係者が火星の住人をいなかったことにして、大量破壊兵器を撃ち込むのです。

 

そんな火星で生き残ったのが、原作ネギ少年の、つまりオスティア王家の血を引く人々です。

彼らは、『闇の魔法(マギア・エレベア)』で不死身化していました。

警告も交渉もなく大量破壊兵器を撃ち込まれた彼ら火星人達は、恨み辛みを込めて猛然と反撃に出ます。

 

それが、火星独立戦争の名を冠した、実質地球勢力による侵略戦争でした。

 

最初は憎しみのぶつけ合いだったのが、途中から徐々に変わってきます。

火星に残った僅かな真人間を生かすために、食糧を奪うようになったからです。

 

食糧援助を申し入れても、先制攻撃してきたのは火星人側だとされて、最初の無差別攻撃がなかったことになっていました。

だから、宇宙船を襲って奪うしかなかったのです。

僅かな生き残りのために。

 

それを解決したのは、妖精さんがもたらした『惑星緑地化装置(テラ・フォーマー)』でした。

十分な食料を自前で調達できるようになった不死者達は、地球の宇宙船を襲う必要がなくなったのです。

 

解るでしょうか。

最初の発端は、欧米露の企業が傲慢さを丸出しにして、交渉が面倒だから火星人をいなかったことにしたことなのですよ。

大航海時代そのままな略奪を行ったのです。

 

いえ。

キリスト教圏の国々は、未だに帝国主義を様々な政治思想の下に隠し持っています。

それを何とかしなければ、将来必ず再び大きな戦争を起こす。

私もそれについては同感でした。

 

そして、超鈴音(チャオ・リンシェン)さんが夏休み前に、テロリストの首謀者を捕まえてきたのですが。

アメリカで指名手配されていたはずのテロリストは、心を読むなりして魔法で調べてみると、実はアメリカ特殊部隊の兵士、アメリカが送り込んだ尖兵だったのです。

 

『万物ゲーム機』も使用して詳しく調べましたから、間違いありません。

偽名や偽の職業が幾つか出てきて、本名と本職が、アメリカ兵だったのです。

 

これは決定的な証拠でした。

しかし、事実をそのまま表沙汰にしても、遠まわしに虚偽報道にされるのがオチです。

 

この話は、超さんが2年前から調べていたことでもあるとのことです。

実は、未来で宇宙船を襲撃した際に捕えた捕虜が、これについて知っていたとか。

要するに、アメリカ軍の尖兵だったのですね。

内部に潜入するための。

 

だからこそ、私は『デュナミス』さんを倒した後の計画も、立案する羽目になりました。

そこで時間を短縮するために出てきたのが、例の幻術空間内蔵型の『巻物』ですが、そこはどうでもいいでしょう。

 

 

 

夏休みの間、雪広あやかさんを麻帆良に残し、魔法科学について噂を流すとともに、タカミチに火星移住の希望者を集める裏で、少々ダーティなことをしてでも情報を集めるようにお願いしておきました。

もちろん、龍宮さんにも。

 

すると、出るわ出るわ。

目撃証言だけでなく、状況証拠、邪魔者を暗殺したとしか思えない、車列への襲撃、ハイジャック等々。

冷たい戦争の終わりなど欺瞞でしたと言わんばかりの、不自然にまで偏った2大勢力への運勢の振れ方があり、それらすべてに、魔法的な証拠が揃いました。

 

魔法世界のメガロメセンブリアも大概でしたが、旧世界はもっと酷かったということなのです。

 

これは、魔法世界を公表すると、いずれ旧世界と魔法世界で、血を血で洗うような汚い争いになる。

それを私達に予感させるには十分でした。

 

だからこそ、私は、いえ、私達は。

全力で潰すことにしたのです。

欧米(NATO)とロシア、旧世界2大勢力を。

 

 

 

計画はこうです。

まず、宇宙開発計画、軌道エレベータ建設計画を持ちかけます。

軌道エレベータ建設計画には、葉加瀬さんの魔法科学技術が必須ですから、彼女にはあらかじめ、暇な時に軌道エレベータの設計と、必要な技術の開発をお願いしておきます。

 

最初の1基目の建設は各国の共同事業とし、予算や資材の拠出をお願いします。

この時に提供していただいた予算や資材の量から、軌道エレベータの優先利用権を設定します。

 

魔法科学を利用すれば、通常は50年以上かかる軌道エレベータの建設も、5、6年で終わります。

宇宙船の建造も簡単で、資源採掘も低予算で可能です。

つまり、得られる資源や利益は膨大。

ですから、各国は優先利用権をより多く獲得するために、大量の予算を投じるでしょう。

短期間に。

 

その結果、アメリカとロシアで優先権競争が起こり、紛争地域への武器密輸がおろそかになります。

その僅かな隙を突いて、『悠久の風』は魔法使いや気の使い手など、様々な裏世界の住人を雇い――。

 

――アフリカと中東を制圧します。

 

やることは、徹底的な武装解除と治安維持。

テロ組織の壊滅と、秘密の武器工場の破壊、武器はナイフなど、原始的なものを除いては所持させません。

魔法使いが表に出てやれば、できないことはないでしょう。

私は軌道エレベータの意見調整を行いますから、制圧作戦はアンディに任せます。

 

中東、北アフリカ、つまりイスラム圏では、メッカを擁するサウジアラビアを中心とした、イスラム大同盟を結成していただきます。

その他、アフリカ中央から南部、イスラム色の薄い地域は、独裁国家を武力制圧し、中南アフリカ連合を設立、多民族多部族、多宗教を前提とした、平和的な国造りをします。

 

 

 

当然、欧米が中心の国連はそれを許さないでしょう。

 

その時は、私が出て正々堂々と論破します。

普通の転生者では避けられなかった世界の危機を打破した政治の英雄、その本気を見ていただきましょう。

 

政治の真髄とは、根回し、つまり個別の説得です。

今回は荒っぽい方法、武力による脅しを選択しました。

私とナギが、それぞれ魔法を披露するのです。

 

ナギには装甲軍艦を沈めていただきます。

当然、人が乗っていない無人で、エンジンや装備を取り外した装甲だけの状態です。

それを『軌道エレベータ建設計画』の始動前にやっておくのです。

それで、欧米露からの文句を封じることができるでしょう。

 

あと、文句を言ってくるのはインドと中国くらいでしょうか。

他の国々は、欧米露中心の帝国主義支配に辟易していますし。

 

私達の予想では、中国はなりふり構わず、軌道エレベータの優先利用権獲得のために、自国経済を無視して通貨『元』の大増刷を行い、その結果経済封鎖を食らいます。

米ドルと中華元の為替相場が固定されたままですからね。

放っておけば米ドルを道連れにして、経済破綻に追い込まれるでしょう。

 

中国は、それでも軌道エレベータの優先利用権という、巨大な利権を入手しようとします。

莫大な価値を持つ宇宙資源があれば、それを背景に外貨を搾取できると考えているのですよ。

中国共産党さえ維持できていれば、それ以外の中国人や他国民は死に絶えてもいいと考えるのが彼らですからね。

 

そのおかげで、万一欧米やロシアが共闘して予算を抑えようとしても、その考えはあっさりと崩れます。

交渉なんてやっている場合ではありませんからね。

予算を抑えれば抑えるほど、中国に全部持って行かれてしまう。

そんなことを許すほど、欧米露はお馬鹿ではありません。

 

インドは、『悠久の風』が行ってきた情報収集で、アフリカから追い出す予定のインド企業がソマリアの海賊と繋がっている証拠が無数に出てきました。

それらをちらつかせれば黙るでしょう。

 

裏で暗いことをやっているような企業は、例外なくアフリカから追い出します。

現地の人々の幸せに貢献しているかどうか。

それが基準です。

もちろん、証拠も確保しますよ。

 

 

 

アフリカと中東を握ると、欧米は重要な原油の一大産出地を失います。

しかし、現地に平和が戻ることで、原油価格の高騰はある程度抑えられていくでしょう。

 

それによって世界経済は回復傾向へ向かうと予想されますが。

欧米露は巨大な武器の販売市場を失い、徐々に衰退を始めます。

魔法科学及び、軌道エレベータに賭けるしかなくなるわけですね。

 

その軌道エレベータですが。

火星でも建設する予定なのですよ。

 

あちらは魔法世界の国々が出資して行います。

1基目は主にヘラス帝国が中心となるでしょう。

 

魔法世界の船は魔法で浮遊、推進する飛行艇です。

外の世界でも運用できるように改造するだけで、宇宙でも飛び回ることができるようになるのです。

地球で魔法科学を用いた宇宙船を建造するよりも、遥かに安価で済むわけですね。

 

地球上の国々にとっては、強力過ぎるライバルです。

火星に圧されて、宇宙開発はある一定で封じ込められてしまうでしょう。

魔法科学というものをすんなり受け入れて活用できる素地を持っている国は、少ないのです。

 

特に権威など、今まで積み重ねてきた実績によるプライドを捨てられない人々はアウト。

宗教観でこの世は神が作ったとか信じ込んでいるような人々も、アウト。

そういうのを排除した研究機関を作ることができる国は、現在の先進国にはほぼありません。

 

遥かなる宇宙時代、地球は火星によって抑え込まれ、弱小国になり下がってしまうのです。

 

経済は徐々に衰退、隠れた帝国主義からの転換を迫られますが、欧米諸国はそれができません。

野望を持ち続けて無理をし、内政から国家体制を崩壊させて、やぶれかぶれの戦争を始めます。

そういう戦争を抑えるのは、『悠久の風』の役目。

ひいては、私達『白き翼』の役目です。

 

逆に、元々帝国主義の被害者だった東南アジアや南米などの後進国は、順調な経済発展を始めるでしょう。

20年もすれば、紛争による危険地帯と経済発展している地域の関係はほぼ逆転します。

 

軌道エレベータは乱立しますが、それらのほとんどは建設しやすい赤道上、つまり、これから経済発展が見込まれる地域に建設されるのです。

 

 

 

次に、『火星移民計画』を発動し、希望者を火星に移住させます。

政府関係者を除外する予定ですから、主に労働階級、愛国教育を受けていない人々が火星へ移住することになりますね。

 

雪広あやかさんが行った事前調査では、北朝鮮や中国などの軍事国家、インド辺りからはごっそり人が消えるようです。

 

準備として、『造物主(カンフーマン)』に魔法世界から火星表面への転移門(ゲートポート)を作っていただく予定です。

魔法世界経由で火星表面へ送ることになりますね。

転移門(ゲートポート)周辺の整備、移民受け入れ体制を整えるのは私の役目です。

転移門(ゲートポート)の準備には時間がかかりますから、それまでに軌道エレベータ建設事業の監視と調整を、葉加瀬さんの手から離れるまでは行うことができるでしょう。

それらの準備が整ってからの『人攫い』実行ということになりますね。

 

『火星移民計画』には、地球諸国政府への強烈なメッセージという意味があります。

自分達が労働者をどのように扱っているのか。

消えた労働者達から政権への、明確なNOなのです。

あるいは、最後の審判。

 

労働者の大半を失う北朝鮮や、アフガニスタンのタリバン政権などは、略奪に出かけるしかありません。

彼らは、労働者がいなくなれば餓えて死ぬしかないという現実に、今まで気付きもしなかったのです。

それは明確な彼らの落ち度。

そのミスの代償は、自分達の命で支払っていただきましょう。

 

時期は、アフリカと中東の制圧作戦が終わり、イスラム大同盟や中南アフリカ連合が成立した頃。

アフリカや中東には明るい未来が溢れ、逆に先進国には暗雲が立ち込める時期です。

これにより、独善主義、帝国主義は完全に崩壊、消えてなくなります。

経済破綻する国も出てくるかもしれませんね。

 

 

 

『軌道エレベータ建設計画』、『中東、アフリカ制圧作戦』、『火星移民計画』。

この3つの楔によって、これからの宇宙時代にあってはならない、古代より受け継がれてきた負の遺産は消えてなくなります。

 

しかし、これで世界平和が為されるわけではありません。

戦争や紛争の現場が、仕掛け人達の身近に置き換わっただけの話ですし、あちらも全力で妨害してくるでしょう。

 

そのような余裕があれば、ですが。

 

 

 

 




これが時事ネタにして最大のアンチ部分です。
一応、原作にも欧米と政治戦をやるらしきことが最終巻に出てきてましたからね。
その辺の補完です。
そしてネギ少女の本領発揮ですね。

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