【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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6/6 くらいに投稿されてるんじゃないかな。

ネットの情報はイマイチ信用度が足りない…。


018 前世死亡時はアラサー

色々と濃いイベントをこなしながらの、修学旅行2日目なのです。

 

「あふぅ……」

 

昨日はフェイト少年のお遊戯に付き合ったり、男性の○○○(やらないか?)を間近で見てしまったり、色々なことがあって疲れました。

昨日の夜はクラスの皆がお酒で酔っ払って、眠ってしまっていて静かだったのはラッキーでしたね。

 

そんなわけでおはようございます。

今日はそこまで厄介なイベントの予定はありません。

 

原作ネギ少年に宮崎のどかさんが告白するイベントがあったり、夜には同じくネギ少年の唇争奪戦があったり。

まあ、重要と言えば重要ですが、私の計画にとってはそこまでのものではありませんから、別に手を出す必要もありません。

手を出すとすれば趣味の範囲でです。

 

宮崎のどかさんは、原作では超重要人物で、そのアーティファクトがストーリーを進める上で必須となります。

しかし、大雑把にでも知っていればどうとでもなるものですから、私の計画上では、あれば便利、なくても平気、という程度でしかありません。

それよりも、早乙女ハルナさんと綾瀬夕映さんの方が重要です。

 

綾瀬さんの提起する問題は、どれも大人を唸らせるものばかりでした。

その知識はこの平行世界でも同様で、さすがは哲学者の祖父を持つだけはあると思わせます。

 

「せっくーん!なんで逃げるんー?」

「い、いえ、俺は別に……」

 

なんだか木乃香さんと刹那さんの追いかけっこが始まっています。

 

普段キリッとしていて近寄り難い刹那さんの照れている表情、イケメンなだけあってグッと来ます。

が、それ以上に彼の○○○(いいじゃないか)が鮮明に思い出されてしまって、私は顔が赤くなるのを感じました。

ううう、まともに顔を合わせられる自信がありません……。

 

 

 

今日は奈良の東大寺です。

 

「やっぱり、どうにかして百式観音が欲しいところですね……」

「精霊の召喚と使役の高速化は難しいぞ」

「それでも習得する価値があると思いますけどね」

 

私がよく使う精霊の召喚使役は、魔法使い全般によく見られる技法です。

 

大抵は中位精霊くらいしか使いませんけどね。

上位、中位、下位の分け方は、ひとえにAIの性能だと思って下さい。

 

下位は簡単な命令、1ページ分程度のプログラム言語しか使用できません。

中位はページ数が10ページ程度に増え、強制行動チップが使用可能。

上位はページ数が100ページに増えて、サブプログラム領域が使用可能になります。

あくまでイメージですが。

 

精霊囮(デコイ)は大抵下位か中位。

分身使役などは、中位から上位です。

 

私が行っているのは、さらに上級のイメージ投影型使役なのです。

そして、このイメージ投影型使役が得意なのは精霊信仰(アミニズム)が根強い地域の魔法。

日本の陰陽術などが該当します。

私が陰陽術を解析したいというのは、これが理由なのですよ。

 

「精霊使役をメインで戦う以上は、召喚の高速化と使役の精密化は永遠の課題として付き纏う。

お前の場合は、切り札がアレである以上、仕方がないのかも知れんがな」

 

大仏様を見ながらするのがこんなお話ですから、あまり色気がありませんね。

 

 

 

「すまない、ちょっといいか?」

「はひぇ?」

 

刹那さんが照れ気味に、私に声をかけてきました。

私は思いっきりドモります。

 

「今、認識阻害をかけていますから、このままでも構いませんよ」

「そうか。それで……あの……」

 

刹那さんは昨日のお風呂場のことを思い出したのか、顔を真っ赤にします。

 

「……そんな顔をされたら、私も意識してしまうではありませんか」

「申し訳ない」

「それで、どういうご用件ですか?」

 

私は顔を赤くしながらも尋ねました。

 

「アンディ先生から、ネギちゃんが魔法使いだということを聞いた」

「ああ、そういうことですか……」

「それで、もしそうなのなら、君さえよければ木乃香様の護衛に協力してもらえないだろうか?」

 

昨日も結構危なかったようですしね。

できるだけ戦力を増やそうという考えも理解できます。

 

「それは、アンディからのお願いですか?」

「いや、俺の独断だ」

 

ふむ……アンディからのお願いなら突っぱねるつもりでしたが。

 

「あなた1人では守れませんか?」

「い、いや、陰から護衛していると、なぜか木乃香様が俺を見つけて連れ回そうとするので……」

「私を生贄に捧げようと?」

「え、いや、そんなことはっ!」

「まあ、私も隠れている意味があまりなくなりましたからね」

 

昨日の夜、フェイト少年に私の戦闘力の一部を見られましたし。

それを報告されれば、今度は私を狙ってくることも考えられます。

戦闘力があるとはいえ、私もこの平行世界では木乃香さん並の魔力を保有していますし。

 

「え?」

 

不思議そうな顔の刹那さん。

 

「私の父は大戦の英雄ですので、色々と恨みも買っているようなのですよ。

なので、あまり表に出て戦いたくなかったのです」

「そうなのか、それは無理を言ってしまってすまない」

「ええ、ですが、思いっきり本名で旅館に泊まっていますし、本格的な襲撃があったということは、バレていてもおかしくありません」

 

というか、バレています。

昨日の夜、フェイトが『英雄の娘』と思いっきり口に出していましたし。

 

ちなみに、本名で活動しているのは、単に私が彼らの動きに気付いていることを悟らせないためです。

ほぼ相手の行動が読めていますからね。

それなら、堂々と待ち構えていた方が良いというものなのですよ。

普通に平和に生活している女の子の平和を乱すような真似を、表立って行うことはできませんからね。

正義を標榜する組織としては。

 

「ですから、協力はしますよ。

私も、前衛がいてくれた方が助かりますから」

「なんだか巻き込んでしまったようで申し訳ない」

「アンディの方、西の長に手紙を渡す任務が危うくなれば、私も手を出すつもりでしたし、構いませんよ」

 

そこで、私はポケットからあるものを出します。

 

「これを差し上げます」

「……これは?」

「『健脚ドリンク』と言います。

10分間、脚力を10倍に増強するドーピング剤ですよ」

「有難く使わせてもらうよ」

 

刹那さんが私に微笑みを向けました。

 

想像してみてください。

刹那・F・セイエイが超爽やかに微笑んでいる姿を。

 

ええっと……この人、私を落としにかかっているのですか?

 

気を取り直して。

私も要求したいことがあります。

 

「基礎的なことで構いませんので、陰陽術について教えていただけませんでしょうか?」

「えっと……」

 

刹那さんは口籠りました。

 

「俺はまだ未熟だから、人に教えるほどは……それに、そういうのは学園長の方が詳しいかと……」

「できれば、修学旅行中に何とかしたいのです」

「それなら、式神の呪符を幾らか渡しますから、それに日本語で名前を書いて、魔力を込めれば……」

 

囮くらいにしか使ってないようですね。

ま、彼は剣士なので、その辺は仕方がありませんか。

 

「では、それでお願いします」

「は、はい……」

 

陰陽術の呪符、ゲットなのです。

 

 

 

「くくく……割と良い雰囲気だったじゃないか」

「ふむー……前世でしたらお持ち帰りしていた可能性はあります」

 

見ていたエヴァさんにからかわれ、顔を赤くしながらも私は至って冷静に答えました。

アラサー独身貴族は、若い子を食べるのに遠慮も容赦もありませんからね。

今の私はちょっと遠慮したい気分ですけれども。

 

「それが陰陽術の呪符か」

「はい。これで精霊使役の弱点をカバーできます」

「やはり(コア)になるものがあった方が、精霊使役はやりやすいからな」

「私の現状では、100メートル以上離れると、魔力充填の効果が切れてしまいますからね」

 

それが、私の上位精霊使役の弱点です。

そこに式神としての性質を加え、仮契約によって魔力の効率を強化し、さらに威力を上げるというのが、私の最終的な基本戦術になる予定です。

 

切り札は……。

あれはちょっと反則な上に色々と問題を抱えていますから、余程危なくなった時でなければ使いたくはありません。

一応、用意はしているのですけどね。

もしもアーウェルンクスが3体以上出てくれば、その切り札を切ることになるでしょう。

 

「それで、予定では明日の夜まで様子を見るということだったが、刹那にはどこまで協力するつもりだ?」

 

明日はいよいよ修学旅行編のクライマックス、の、予定です。

 

「主に刹那さんを逃がさないように立ち回るだけです。

あのお2人の親密度が上がってくれた方が、私としてもやりやすいので」

「それはいいが……ミイラ取りがミイラにならんように気をつけろよ?」

「それは……。まあ、ないでしょう。

刹那さんも、今更私になびくことはないでしょうし……」

「それが分からんのが男女というものだ」

「さすがは5人の王様を堕落させ国を傾けた人は、言葉の重みが違いますねー」

「余計な御世話だ。そして6人だ」

「あら、そうでしたか」

 

私も、まさか刹那さんを異性として意識する日が来るとは、夢にも思っていませんでした。

単に、間近で○○○(カモンベイビー)を見てしまったというだけのお話ですが。

 

 

 

 




本日の成果

近衛木乃香と桜咲刹那(♂)の親密度UP!

陰陽術の札をGET!
解析開始。

以上。

つづく



精霊召喚に関してはオリジナル設定です。
とはいえ、想定している原作設定よりも若干面倒にしているだけですが。
百式観音は完全にネタです。

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