【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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021 そして朝チュンへ(嘘)

『ラブラブキッス大作戦』進行中です。

古菲(クーフェイ)さんと龍宮さんの、この平行世界での関係が見れたのは、割と収穫でした。

 

ほんの数名が性転換するだけで、『ネギま!』の世界はかなり様相が変わるようですね。

原作ではハーレムの主が精通もしていない少年だったので問題無かったのが、同年代の異性がいるとなると、それなりに大きな問題も出てきます。

その1つが、さっき言った色黒コンビです。

 

そして。

もう一組の片割れが、今私の目の前にいます。

 

「なあなあ、ネギちゃーん」

「わっ、木乃香さんっ、ダメです!

剥かないで下さ、ひゃあっ!?」

「せっくんおらへんしー、私、ネギちゃんにまで避けられてたら泣いてしまうえー」

「わかっ、わかりましたから!体中撫で回さないでください!」

 

お布団ガードの隙間に手を入れて、体中撫で回される攻撃に、私はついに屈服させられてしまいました。

 

「というか、刹那さんを探していたのではないのですか?」

「あっちこっち探したけど、せっくんおらへんのよー」

 

アンディに似せた精霊囮(デコイ)のトラップをものともせず、木乃香さんは一途に刹那さんを探し回って、この部屋に辿り着いたようです。

雪広あやかさんと佐々木まき絵さんは引っ掛かったというのに。

愛の力でしょうかね。

 

お2人のすれ違いの原因は、刹那さんが身分の違い、種族の違いを気にしているという、ただその一点に集約されます。

さっさとくっつけばいいのに、とも思うのですよね。

 

「それで、刹那さんに会って、キスをするのですか?」

「そうやねー。キスもしたいしー、デートもしたいな~」

 

相変わらずの間延びした声ですが、そこには深い慈愛の感情がありました。

治癒系の魔法が得意なのは、もしかすると、性格的なところが大きいのかもしれません。

 

世界の危機が一段落すれば、その辺について研究してみるのもいいかもしれませんね。

石化治療的な意味で。

 

「桜咲さんのことが、異性として好きなんですね」

「そうやねー」

 

即答です。

 

あなた達さっさとくっつきなさいと言いたいところですね。

ここはもう、一芝居打ってしまいますか。

 

――“あっ、昨日戦った厄介なのが直接転移してきました!木乃香さんがー!(棒読み)”

――“なんだって!?”

 

あちらも反応が早いのです。

というか、剣の修行ばかりであまり勉強しておらず、頭がよくないという原作設定、この平行世界でも生きているようですね。

 

「木乃香!」

「えっ、せっくん!?」

 

私がさらっと魔法で開けた窓から、部屋に突入してきた刹那さん。

この辺、疑いなく行動してしまう辺り、木乃香さん命という方針は変わっていないようです。

と言いますか、私の演技も大概胡散臭かったと思うのですが。

 

「て、敵は――あれ?」

「えい」

 

私は木乃香さんを刹那さんの方へ突き飛ばしました。

 

「あっ!」「わわっ――!?」

 

杖を振って窓を閉めて施錠してから、私はさっさと部屋を出て、ドアも施錠します。

後はお2人で仲良くどうぞ。

 

 

 

「……というわけで、今部屋を出て5班の部屋に向かっていますが、どうです?」

 

私は携帯電話で朝倉さん達と連絡を取りました。

 

『カード出たよー!しかも2枚!のどかと桜咲君の』

「のどかさん?」

『ああ、アンディ先生が帰ってきてね……』

「のどかさん、偽アンディには引っ掛からなかったのですか?」

『一緒にいたハルナ(パル)が気付いて撃退した』

「あの漫画家さん、なかなかやりますね」

『って、ギャー!?』

 

携帯無しでも直接朝倉さんの悲鳴が響いてきます。

どうやら、朝倉さん自身もアウトなようです。

 

「では、そろそろ引き上げて寝ますか……」

 

私は1人、明日菜さんが眠る5班の部屋に戻り、捕まったらしき皆は見捨てて眠りに就きました。

 

恋のキューピッドは疲れるのです……。

 

 

 

 

 

 

 

さて、翌日です。

 

「えーっ!?刹那君と木乃香がーっ!?」

 

人払いの結界を張った共同スペースに、明日菜さんの声が響きます。

 

スカカードが2枚と少なかったのですが、主戦力と言っていい刹那さんが木乃香さんと仮契約を結ぶことができたのは、幸運でした。

 

「す、すまない……」

「やーねえ、謝ることないわよ。

木乃香だって刹那君に避けられてるって、ずっと悩んでたんだから」

「そ、そうなのか……?」

 

本当にもう、可愛い人ですねえ。

 

「こんな天然さん、そうはいませんよ」

「というか、気付いてなかったの?」

 

朝倉さんが呆れます。

 

「ネギちゃんもネギちゃんよ。朝倉の企みに加担するなんて……」

「いえ、作戦立案からアンディの偽物まで、私の仕込みです」

「えっ!?」

「そうだったの!?」

「特に、刹那さんに関しましては、木乃香さんの護衛のために必要でしたし」

 

そろそろいいでしょう。

 

原作改変(イレギュラー)が幾つか発生していますし、特に白い少年(フェイト)について注意喚起しておきましょう。

 

「実は、一昨日の夜、あの大階段の上空で、私は敵方と思われる白い少年と戦闘していました」

「えっ!?全然気付かなかった……」

「空に変な魔法力の痕跡があったのって、ネギのだったんだ……」

「俺はてっきり、エヴァンジェリンさん辺りが見ていたのかと……」

 

それなりに気付かれていたようですね。

重畳重畳。

結構派手にやりましたからねえ。

あれで気付かれていなければ、どうしようかと思いましたよ。

 

「私が戦ったのは、障壁貫通力に特化した上位精霊でも障壁を貫き切れない、相当な手練(てだれ)でした。

大階段の方で木乃香さんの誘拐が失敗すると退きましたが、あれが最初から出てきていれば、木乃香さんの誘拐は阻止できなかったでしょうね」

 

私は言い切ります。

事実ですから。

 

「そんな……」

「だからこそ、戦力強化を急いだのです」

「……ってことは、あのみんなで騒いだイベントにしたのは……」

「敵の目を欺くのが目的です。

まさか、あんな馬鹿騒ぎが戦力増強の布石だとは、さすがに思わないでしょう」

 

他の最強系オリ主とは違い、私自身にはそれほどの力はありません。

なので、ここでは敵の作戦を失敗に追い込むことくらいしかできないのです。

 

「とにかく、あの白い少年が出てきたことで、アンディと刹那さん、両方の任務の難度が一気に跳ね上がりました」

「そんなに強い子だったの?」

「ええ、相手が本気でしたら、一昨日の時点で私がやられていてもおかしくない程度の実力はありましたよ」

 

というか、本気を出されると逃げるのも難しいでしょうね。

上位精霊の召喚完了まで待ってくれましたし、彼が本気でなかったのは確実です。

 

「今まで言わなかったのは、その動きが少し不可解だったからです。

どうも私の実力を探るように、適当に相手をしていた感じだったのですよ」

「実力を探る?」

「彼は私の父を知っていました」

「ネギちゃんのお父さんって……」

「20年前の大戦の英雄、ナギ・スプリングフィールド……」

 

この呟きはアンディですね。

顔が青ざめています。

 

「えっ!では同姓で無関係という、あの噂は……?」

「メルディアナの学院長先生辺りが考えた、嘘の噂でしょうね」

「……」

「父の件は、誰にも話さないでください。

6年前に、私とアンディの故郷の村が滅んだのも、それが原因と考えられています」

「それで昨日……」

「はい、そういうことです。

巻き込んでしまったのは、私の方かもしれません」

 

これに関しては、判断が難しいところです。

 

フェイト少年は、少なくとも10年前にナギが不覚を取った戦いについて、知っていますからね。

私のことも、知っていて不思議はありません。

『本国』に内通者がいれば、すぐに分かることでしょう。

 

「この修学旅行中は、私も木乃香さんと共に行動します。

白い少年は私を狙っているようですから、桜咲さんの負担は増えるかもしれませんが……」

「木乃香様は俺が守り抜いて見せる」

 

ちょっとうらやましいのです。

嫉妬している場合でもありませんが。

 

「はい。それでお願いします。

アンディは、予定通り関西呪術協会の本部の方へ向かってください。

西の長に『アーウェルンクスが出た』と言えば分かるはずです」

「うん、わかった」

 

相手の戦力が未知数ですし、関西呪術協会の長、近衛詠春(えいしゅん)さんを引っ張り出して、戦力に追加しましょう。

あの人は20年前の大戦の英雄ですし、頼りにできます。

 

さあ、反撃準備と行きますか。

 

 

 

 




本日の成果

修学旅行イベント3日目進行中。

宮崎のどかとアンディ、近衛木乃香と桜咲刹那(せつな)が仮契約を成立!
スカカード2枚(雪広あやか、佐々木まき絵)入手。

以上。

つづく



反撃準備と言いつつ、フェイトと戦うのはネギ少女ではないんですが。

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