【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
オリジナル小説書き始めました。
多分、また何度も書き直すんだろうなぁ…。
「うわーっ!?」
石化から復帰したアンディが、周囲の無秩序な建築物に驚きの声を上げます。
「すぐに出ますよ、アンディ!」
「え、ネギ!?う、うん!」
有無を言わさずに外へ出ます。
外の世界で外しておいた腕時計を見ますと、思惑通り1分程度で出てくることができたようです。
「あ、そうだ、ネギ、木乃香さんが――!」
「わかっています。すぐに向かいましょう!
私は巻物を小瓶にしまって懐に入れると、すぐに
「既にエヴァさんを呼んであります。
私は鬼の軍勢を足止めしますから、アンディは木乃香さんの救出をお願いします。
向こうへ行ったら、
「わかったよ!」
良い返事です。
「では、杖のコントロールを!」
「OK!」
私は
鬼の軍勢が、刹那さんと明日菜さんを追い詰めています。
「“ラ・テル・マ・キル・マギス、
『
得意の高速詠唱で大量の鬼の軍勢を怯ませ、その隙に地面に着地します。
着地の衝撃はエヴァさんとの修行で身に付けた、簡易版の魔力供給で耐えます。
『うおおおっ!?』『な、なんや!?』『親分!空から女の子が!』
「“
私は『連射モード』を維持したまま、追い詰められている明日菜さんと刹那さんの方へ向かいました。
「ネギちゃん!」
なんとか合流し、そのまま次の詠唱に入ります。
「“『
一定の範囲のを円形に切り取る、竜巻状の風の障壁ですね。
「ネギさん、無事でしたか!」
「ネギ様!」
「様……?」
明日菜さんが
案外余裕そうですね。
身体はボロボロですが。
「なんとかアンディの石化は解きました。
しかし、他の方々は時間がありませんでした」
「こちらは、長がお嬢様を追っていきました」
「ここは私が受け持ちます。
2人とも、すぐに木乃香さんの救出に向かってください!」
「え、大丈夫なの!?」
「時間がないのです!
もうすぐエヴァさんが来ますから、木乃香さんごと敵を葬るかもしれません!」
エヴァさんごめんなさい。
「くっ……!」
「それに……」
私は言葉を重ねます。
「ここにいられますと、私があなた達を巻き込んでしまうかもしれないのです」
返事を聞く前に、私は詠唱を始めました。
「“ラス・テル・マ・スキル・マギステル、
『妖怪の山のブン屋』”」
風の魔法力を凝縮して作り上げた、
異なる体系の魔法を融合させるのは、少々梃子摺りましたが。
『童話の地』で最大の72倍に時間を引き延ばせば、時間はどうとでもなります。
「札を核に、魔力をさらに凝縮したのか……」
「まだですよ」
竜巻の障壁を維持しながらは少々辛いのですが、泣き事は言っていられません。
「“『
「えっ!?」
「ちょっ?!」
2人は驚きますが、構ってはいられません。
『雷の暴風』をぶち込まれた新型上位精霊『烏天狗少女』は、その魔力を呑み込んでさらに力を増強しました。
ああ、もちろん、姿は『東方Project』の登場人物の1人、『射命丸文』ですよ。
設定では烏天狗で、幻想郷最速を標榜し、情報の速さを命として新聞を作っている、新聞記者さんなのです。
まあ、あくまで外見のイメージなのですけれどもね。
属性自弾吸収の術式を仕込んでありますので、風属性の魔法はすべて吸収します。
『雷の暴風』も、減衰していない部分はすべて吸収するのです。
「今からは殲滅モードで戦いますから、私の近くにいると巻き込まれますよ?
とっとと離れていただいた方が、私も気兼ねなく立ち回れます」
「わ、わかった」
「き、気を付けてね」
私がもう一度『雷の暴風』を詠唱し始めますと、私がどういう風に戦うのか、お2人は理解されたようです。
「とりあえず、突破口は開いておきます」
私は竜巻の結界を解除すると同時に、『雷の暴風』を放って包囲網に穴を開けました。
同時に、傍に佇んでいた新型上位精霊も動きます。
『雷の暴風』を取り込んだ新型上位精霊は、その辺の妖怪には負けません。
高速で動き回りながら私を守るように葉団扇でざくざくと斬り裂き、次々と妖怪を送還していきます。
その隙に2人は包囲網を脱出していきます。
その間、私も詠唱を止めずに続けました。
「“『
本日5回目の『雷の暴風』。
精神力的に少し辛いものがありますが、フェイト級が出て来なければ殲滅までは持つでしょう。
高速で動く上位精霊が、魔法の効果が敵の包囲網を突き抜けたところへ先回りし、『雷の暴風』を吸収、さらに攻撃力と速度を増しました。
『なんやそれ、卑怯臭い』
「150体で囲んでおいて、卑怯もなにもないでしょう?」
『ああ、そらそうや』
『納得しねえでくだせえよ、親分』
『でも、術者は弱点やわな?』
『おお、なるほど!』
「残念、現実は非情です」
私を狙った攻撃は、最速の『烏天狗』の前に隙を晒すだけです。
『やっぱ卑怯臭いのー』
「勝てば官軍なのです」
と、そこで私は周囲が暗くなったのを感じました。
二十四夜の月が照らしていた、開けた場所に、影が差したのです。
ふと上を見ると、巨大な岩が落ちてくるところでした。
「“
私は咄嗟に強力な風の障壁を展開し、すぐさま飛び退きます。
大岩は障壁で一瞬だけ止められましたがすぐに押し切り、一瞬前まで私が立っていた地面に地響きを立てて落ちました。
「な……!」
その岩は直径にして10メートル前後。
烏天狗型の上位精霊が対応できる大きさではありません。
『な、なんや!?』『親分!空から大岩が!?』『それはもうええっちゅうねん!』
私を囲んでいた妖怪達も、突然の出来事に驚きます。
私はその原因であろう、金髪緑ドレスの少女の姿を、月明かりの下に見つけました。
「『
彼女は子供らしい、甲高い舌足らずな声で名乗ります。
それがコードネームなのでしょうか。
この名前の付け方は、彼女もフェイトハーレムの一員であることを示しているのかもしれません。
と言いますか、今殺しに来ませんでしたか?
もしかすると、あまり加減の効かない力なのかもしれませんが。
そこまで考えたところで、森の向こうが発光し、巨大な4本腕の鬼神が姿を現しました。
あちらはエヴァさんもいますので、私はこちらに専念しましょうか。
しかし、良い状況ではありません。
妖怪達だけなら何とかなりそうでしたが……。
「神鳴流ですー。
刹那センパイを戴きたいんでー、ライバルは始末さしていただきますえー」
まだ上位精霊がやられていないのは助かりますが、これでは必勝法の
上位精霊の天敵である神鳴流に、『烏天狗』をぶつけるわけにはいきませんし。
そうすると、攻撃するたびに烏天狗の速度も攻撃力も落ちていき、結局ジリ貧に陥ってしまいます。
では。
「いいでしょう。切り札をお見せしましょうか」
私は懐に手を入れました。
『これ』を使うまでの間だけなら、『烏天狗』も時間を稼げるはずです。
しかしその瞬間、銃声と共に銃弾が
「さすがに辛そうだな」
茂みから現れたのは、ハードボイルドな魅力が滲み出る、若くして凄腕の傭兵。
色黒肌のイケメン男子、龍宮真人。
「ワタシもいるアルヨ!」
ついでにその嫁候補、色黒コンビのもう一方の片割れの中華娘、
「デートか何かですか?」
「ナナナナナヌナナナ!?」
「学園長からの依頼だ。
『ネギ・スプリングフィールドをサポートしろ』とさ」
素っ気ない返答ですが、戦力としては百人力なのです。
そして古菲さんが面白いほど顔を赤くしています。
学園長へは、エヴァさんか茶々丸さんが連絡してくれたのでしょう。
本当に、いい仕事してくれますね。
本日の経過
修学旅行メインイベント、『関西呪術協会本部襲撃』進行中。
敵方妖怪100体、正体不明の少女『
以上。
つづく
というわけで、3体目の上位精霊のイメージは『射命丸文』でした。
感想で当てた人がいまして。
というか、わかりやすいですかね?