【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
『投稿』と打つと『登校』と出てくる。
いつか間違えるんじゃなかろうか?(予防線
月詠さんは最も危険な相手なので、龍宮さんが率先して相手をしてくれることになりました。
「なんですえー?あんな小さいのに二股かけてはったんですかー?」
「良い女だろう?」
両手の二丁拳銃と二刀流でバキンバキンやりながらの会話です。
エヴァさんに鍛えられた私でも眼で追うのが難しい速度なのですが、この人達人間ですか?
そして龍宮さん、さらっと肯定的なことは言わないでください。
ただでさえ不思議な色っぽさがあるのに、そんなことを言われては惚れてしまうではありませんか。
「出会ったのが5年後なら、俺も死んだ恋人を忘れられたかもしれん」
「今は無理ですかそうですか」
ま、気にしても仕方がないのですけどね。
「ネギ娘、その相手替わるアル!」
そんなこと言うから、
私の主な相手は、魔法で身体能力を激烈強化していらっしゃる、金髪緑ドレスの無表情少女。
コードネームは『
さっきの10メートルもある大岩を投げたのは、彼女のようです。
普通、魔力があっても肉体への負担も相応に大きいので、自分への魔力供給というのはあまりやらないのですよ。
それを、ここまで供給魔力量を増やせるというのは、やはり体質的なものがあるのでしょうね。
今は私への連続投石攻撃を行っており、私はそれを上位精霊と自分の手で払い落している状態です。
月詠さんの存在が最大のネックでしたので、それを抑えてくれる龍宮さんの存在が非常に大きいのです。
とはいえ、投石攻撃も拳銃の弾に近い速度なのですけれどもね。
私も、超速の上位精霊の補助があるから捌けている状態です。
正直、達人とはいえ拳法が主の古菲さんに捌き切れるとは思わないのですが。
「あの子の筋力はブルドーザー並です。
武術がなってないからと言って迂闊に受ければ、骨が折れますよ?」
「大丈夫アルヨ!」
「では、接近するまでは援護します」
私は龍宮さんが目減りさせた妖怪達の中を縫うように、
「“『
また、短縮詠唱での連射です。
マシンガンのように単発弾を飛ばし、
『うわっ、またコレかいな!』
「勝てばよかろうなのです!」
動きの止まった妖怪を、『烏天狗少女』が切り裂いていきます。
その攻撃は
さすがに自分から言い出しただけあって、あの激烈強化された身体能力を持つ緑ドレスの少女の動きにも、十分対応できています。
「2分、持ち堪えてください。その間に妖怪達を殲滅しておきます!」
『おおっ!?』『やるかお嬢ちゃん!?』『アカン、負けそうや』『親分!?』
「“『
私は
もちろん、上位精霊の守護の下、です。
そして当然、上位精霊への再
この魔法を避ける妖怪もいたりして、中々手強いのが残ったようですが、龍宮さんがたまに援護してくれるおかげで、最終的に強いのが5体ほどまで減らせました。
で。
数が少なくなれば、魔力消費の厳しい『雷の暴風』を連打する意味もなくなります。
「“
『ぬおっ!?』『くっ!?』『なんとっ!?』
妖怪達を突風で足止めしておき、その隙に風属性である上位精霊が切り刻んで還していき、3度目くらいの突風で最後の鬼も仕留め、殲滅を完了しました。
ですが、私の魔力もかなり底に近い感じです。
『リョウメンスクナ』の方は……。
茶々丸さんの仕業らしき結界弾に閉じ込められています。
もうすぐ終わりですね。
私は
もう一頑張りです。
しかし、上位精霊の維持がきつい。
幾ら原作のネギ少年の数倍の魔力効率を達成できているとはいえ、こうも連戦になりますと、さすがに厳しくなってきました。
「“ラ・テル・マ・キル・マギステル……”」
私は息を整えるのももどかしく、詠唱に入ります。
しかしそのとき、余裕のない険しい顔をしていた
「撤退」
「え、もうですのん?」
月詠さんも、同じく距離を取って退いていきます。
『リョウメンスクナ』の方を見ると、白く変色し、崩れていくところでした。
エヴァさんが終わらせてくれたようです。
「アイヤー、あの馬鹿力には参ったアルネ」
「骨、イッてませんよね?」
「それはなんとか大丈夫アル」
両手をさすりながら、彼女は答えます。
幾つか青痣が出来ているようでした。
私も簡易版魔力供給で投石攻撃を弾いた左手がズキズキと痛みます。
お互い、後で治療しなければいけませんね。
「こっちの神鳴流の女も、なかなかの使い手だった。
女に遠慮する刹那では、倒しにくかっただろう」
「あ、援護ありがとうございます。助かりましたよ、龍宮さん」
「援護なんてしてないぞ」
「えっ?」
「たまたま、流れ弾が良い風に当たっただけだろう」
いやいや、まったくもう。
明らかに何度か直接妖怪を狙っていましたし、それで誤魔化せると……思ってはないのでしょうけれど。
お礼を言われるのに慣れてないのでしょうね。
この人なりの照れ隠しでしょうか。
「それで、これからどうする?」
「向こうの様子を見に行きたいところですが、もし何かあったとして、何かができるとは思いませんね」
「さすがに
むしろ、よくあれだけ持ったものだ」
「しかし、行かないわけにもいきません。
アンディが心配して私を探しに来るでしょうし」
「ふむ……なら行くか」
「ええ」
深夜に激しく動いたせいか、体がだるいのですけれど、そうも言ってられませんし。
「おい」
だるい身体に鞭打って足を動かしかけたところ、私の影からエヴァさんの声が聞こえました。
「まずいことになっている。時間がない、早く来い」
私はエヴァさんに足を掴まれ、そのまま影に引きずり込まれるように、現場へと転移したのです。
ああ、心配そうな龍宮さんに向けて、手が最後に残るように突き上げてサムズアップし、心配ないことを示しておきました。
……逆に不安になりますか?
いえ、『ターミネーター2』のラストシーン、有名ですから知っていると思うのですけれどね。
え、余計に不安になる?
知りませんよそんなこと。
詳しくは実際の映画を見て下さい。
大ヒットするだけあって、結構良い作品ですので。
……なんて、余裕をかましていたのですけどね。
茶々丸さんの説明を聞くと、本当に余裕がないことが分かりました。
『石化の進行が遅く、このままでは肺が石化した時点で窒息死してしまいます』
「ネギ、お前、確か石化解除できただろ?」
エヴァさんが珍しく慌てていました。
確かに、アンディに死なれるのは困りますけれど。
原作『ネギま!』の6巻あたりであったのと、同じ展開でしょう?
その時は木乃香さんが仮契約をして、それで治したのです。
さては、刹那さんが渋りましたか?
それともエヴァさん、アンディに情が移りましたか?
ま、いずれにせよ、私は石化を解呪できるので、やりますけれどね。
ちなみにエヴァさんは元が不死身ですので、治癒魔法はほとんど練習したことがないそうです。
これも原作通りの設定ですね。
一応、私の記憶を見てからはある程度勉強しているようですが、この慌てぶりを見るに、石化の解呪ができるレベルではないようです。
私も3年くらいかけて勉強しましたしね。
「カモさん」
「へ、ヘイ!」
「手伝ってください。魔法円を描くのに時間がかかるのです」
私は高速で魔法円を描く特技を持ったオコジョ妖精に、協力を願いました。
「
オコジョ妖精に描く魔法円について指示しながら、私は先に魔力を練ります。
多分、今日はこれで最後でしょう。
アンディの石化を解呪した後はもう、魔力がスッカラカンなのです。
最初の、『雲の巨人』を幻想空間でしばらく維持していたのが負担になったようです。
便利は便利ですが、あまり多用できる方法ではないようですね。
「“――”」
私は魔法円の完成とともに詠唱を始め――。
――星空を見上げていました。
解呪の儀式に、こんな動作は必要ありません。
「え……?」
そこから、記憶がありません。
意識が途切れたのです。
本日の成果
修学旅行メインイベントクリア!
以上。
つづく
よく覚えておいてください。
ネギ少女の貴重なガチバトルです。