【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
ガンダムUC、Ep1~6まで見てきました。
やばい、完結話見たくなってきた。
ゴールデンウィーク最後の日曜日の夜。
その日は雨でした。
アンディと小太郎君の前に、6年前の悪魔、ヘルマン伯爵が現れたのです。
ええ、もちろん、私の仕込みなのです。
シナリオはヘルマンさんとスライム達に任せました。
ヘルマンさんの固有スキルは、『一時石化』に変えてあります。
これなら魔法で治せますからね。
後で『永久石化』を戻すという約束で、協力していただいています。
女子寮から明日菜さんを拉致し、最初に彼が用意していた魔法具で魔法無効化バリアを張ります。
2個一組で、固有能力を遠隔発動できるペンダントなのです。
原作ではどういう設定なのか分かりませんでしたけれども。
スライムは刹那さんや長瀬さん他、魔法バレしているメンバーを拉致、水の牢獄に閉じ込めるのが主な役目です。
その際に、眠らせるか杖を念入りに取り上げるかするように伝えておきました。
今の綾瀬夕映さんや宮崎のどかさん、近衛木乃香さんも、魔法の発動には成功していますからね。
杖があれば水の牢獄から速攻で逃げられてしまうのです。
私、刹那さん、
ま、私は寝た振りですけれどね。
色々と隙のある刹那さんはともかく、長瀬さんを捕まえるのは苦労しました。
幼い頃から毎日修行しているというだけあって、隠密性の高い催眠ガス(超さん印)を使って酩酊状態にしなければ、とてもスライム達だけで捕まえることはできなかったでしょう。
油断を誘うために、私もその場で巻き添えになったのですけどね。
お膳立ては以上です。
原作『ネギま!』ではこの後、ネギ少年が小太郎君と共にやってきて、3体のスライムとヘルマンさんを相手に戦います。
最初は魔法無効化バリアのおかげで追い詰められますが、ネギ少年の魔力暴走でなんとか押し返しますが、暴走状態の単純特攻を石化で迎撃され、髪一発で小太郎君に助けられ、振り出しに戻ります。
その内に捕まっている仲間が必死の思いで発動させた魔法が、木乃香さんの魔力で燃え盛り、水球牢獄を破って脱出、明日菜さんの胸のペンダントを引き千切って魔法無効化バリアを解除、さらにスライムを『封魔の壷』で封印することに成功するのです。
その後、小太郎君の分身攻撃の甲斐あって、ネギ少年の『雷の斧』が直撃、決着となります。
この平行世界、
大体原作通りになりました。
いえ、おかしいのはわかります。
捕まって眠らされていない皆は、隠し持っていた杖まで取り上げられ、どうしようもなかったのですから。
そんな中、綾瀬
「意図的に魔法の暴発を起こすことはできないものでしょうか?」
と。
後で聞きますと、私の初心者用理論を聞いていて思いついたことだそうです。
私がほぼ言い換えただけの初心者用基礎理論ですね。
魔法を使うには、『イメージ力』と『手続き』があればいい。
魔力が周囲に満ちていれば、後は『イメージ力』で魔法は発動してしまうことがある。
それが私が教えた理論でした。
初心者には、『魔力を練る』という過程がイメージし辛いのですよ。
そのために、結果をイメージするという、あえて非効率な方法を教えたのです。
実際、それでも発動するのは発動しますからね。
制御がほとんどできませんが。
しかし、魔法暴発の条件は揃っていました。
膨大な魔力を持つ木乃香さん、かじっただけとはいえ魔法を使用できた、そして強い想いを持つ少女達。
後は一か八か、状況を打開する魔法が発動してくれることを祈るだけです。
はっきり言いますと、非常に危険な賭けでした。
雷撃魔法が暴発すれば、全員を道連れに死んでしまう危険もあったのです。
やっと魔法が発動したばかりの彼女らに、魔法障壁はありませんからね。
私が念話でスライム達に危険を知らせ、止めさせるまでに、魔法の暴発は起こったのでした。
おそらく綾瀬夕映さんの魔法の暴発、見たところ『風よ』でした。
その圧力で水球は破裂、急激な圧力の変化にフラフラになりながら、皆は水球牢獄を見事脱出して見せたのです。
一応、公式設定のようなので説明しておきますと。
この時に発生した空気は、ただの空気ではありません。
魔力が『風』という物質に変換されたものなのです。
原作では『火』でした。
魔法における元素の考え方に『四大』というものがあり、この世界ではそれを魔法物質として生み出すことができるのです。
この世界における魔法とは、基本は魔力による元素の物質化なのだと考えられます。
ともかく、脱出後は原作とほぼ同じ、まずは明日菜さんの首にかかっているペンダントを引き千切り、
ただ、『封魔の瓶』はまだヘルマンさんが持っていまして、原作のようにスライムを封印することはできませんでした。
しかし何も問題はなかったのです。
一緒に捕まっていた仲間の中に、
気を載せた打撃でスライム達を見事叩き伏せてしまいました。
スライムなのでそれほどダメージは受けていませんでしたが。
その間にアンディと小太郎君がヘルマンさんと相対します。
私がパラメータを弄って原作よりちょっとだけ強くなったヘルマンさんは、2対1でも互角に戦いました。
スキルに『ウメハラインストール』をこっそり追加していたのが良かったのでしょうか。
梅原さんとは、現役のプロゲーマーで、格闘ゲーム『ストリートファイト』シリーズのキャラ『リュウ』を使わせれば世界一と評される男性です。
『レッツゴージャスティーン』や『ウメ昇竜』、『小足見てから昇竜余裕でした』など、数々の流行語を生み出した伝説の人でもあります。
『ウメハラインストール』とは、『ウメハラの奇跡』と呼ばれる伝説の試合で、相手の超必殺技を梅原さんがブロッキングで叩き落としたのを、格闘キャラ作成ソフト『MUGEN』で再現した、いわゆる超反応ブロッキングを指す用語なのです。
ちなみに、超必殺技のブロッキングの入力受付時間は1
それを10回ほど連続で成功させたというのですから、もう神の領域、高橋名人も真っ青な領域ですよね。
ヘルマンさん自身も、ちょっと不思議そうな顔をしていました。
激しい連続攻撃を全部、いなしたりガードしたりで防ぎ切っていますものね。
さすがに2人がかりでは反撃の隙も取れないようなのですが。
そしてその内に刹那さんが救出されて、まずは古菲さんが相手をしていたスライムを神鳴流の無手技で仕留め、4人がかりでヘルマンさんの鉄壁ガードを貫くことに成功しました。
しかし本家神鳴流とはいえ、無手では伯爵級悪魔を仕留めるには至らず。
次に救出された
その頃には皆肩で息をしていましたが。
「伯爵級の悪魔がここまで強いとは……」
「いや、私も独りでここまで粘れるとは思ってもみなかったのだがね……」
「はぁ?」
私はヘルマンさんからの視線を、見なかった振りをします。
「拙者もまだまだ修行不足でござるな」
いえ、多分妖精さんの力のせいだと思うのですが……。
そういえば、『万物ゲーム機』とは、『人類は衰退しました』の原作で、一度はクスノキの里を壊滅に追い込んだ元凶だったのです。
それならば、その力で改造された高位の悪魔が、強くならないわけがないのでした。
ヘルマンさんが敗北したのは、単に魔改造した力に慣れていなかっただけなのかもしれません。
この後、彼はアンディに良いことを言ったり言わなかったりして、送還されたのでした。
あ、一応、木乃香さんの治癒の力があれば、6年前に石化された故郷の人々を治せる可能性があるとは伝えていただいています。
私の念話経由ですけどね。
これで、アンディが自分のために戦うきっかけとなればいいのですが。
これが吉と出るか凶と出るかは、この後のイベントで確認しましょう。
あ、ヘルマンさんの改造を戻す約束、どうしましょう。
下手に戻すより強くなっていますので、再召喚してまで治すことはないということにしておきます。
で、いいですよね?
いいことにしましょう。
それはそうとしまして。
私が企画したヘルマン事件で、アンディが暴走しなかったのは誤算でした。
いえ、暴走したのかもしれませんが、私がヘルマンさんを改造したおかげで、暴走がまったく威力を発揮しなかったのかもしれないのです。
これは、期待したような成長は見込めないと考えるべきかもしれません。
原作のネギ少年に比べ、アンディは1段ほど強いのですけどね。
逆にそれが仇になりましたか。
それとも、アンディが私に精神的に依存しているため、故郷の人々を石化させたヘルマンさんに意識が向かないのかもしれません。
もっと私のピンチを演出するべきだったのでしょうか。
次は、原作『ネギま!』で10巻近い容量を誇る大イベント、麻帆良祭です。
そのための準備から始めましょうか。
本日の成果
ヘルマン事件(偽)終了!
ヘルマンもセリフのなかったスライム達も送還されてしまった。
以上。
つづく
ヘルマン事件はこうなりました。
調子に乗って改造し過ぎた結果がこれである。