【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
オリジナル小説書き始めました。
実は書き直すの4回目のプロットです。
料理というのは、タフネスが要求されます。
やっている間はずっと立ち続ける必要がありますし、火をかけている内は、ずっと気を張っていなければなりません。
それでも、自分の上達が味となって表れるのは、心地好いものです。
だから、
私もその気持ちは分かります。
前世と違って余裕のある環境で料理をしてみて、はっきりと感じるのです。
私は料理が好きなのだと。
だから――。
だから……。
「なんでこんなに混むんですかーっ!?」
これは。
嬉しい悲鳴、ということに……しておいてください……。
幾ら私が超可愛いからって、集まり過ぎなのですよー!
よく見ますと、大学の人も来てますし!
えー、マジですかー?
結構冗談で自分のこと超可愛いとかって言ってたんですけど。
え、10歳の可愛い子が新しく『
この、ロリコンどもめー!
一瞬、本気でガチムチ精霊を召喚してやろうかと本気で思いました。
ガチムチ精霊って、割と一発ネタだったのですが……。
というか、覚えてる人いるのでしょうかね?
またこのネタを使うことになるとは、予想だにしていませんでしたよ、ええ。
「ネギ娘、御指名ヨ」
「ウチはキャバクラじゃないんですー!
というか超さん、悪ノリしないでくださいよー!」
私は冷やしておいた洋菓子を出しつつ、ニヤニヤ顔の火星人に抗議の声を上げました。
「アンディ先生からの御指名ネ」
「――」
私はぴたり、と動きを止めます。
「いいでしょう。その喧嘩、言い値で買いますよ」
「え、ちょっ!?」
超さんは慌てました。
もちろん、喧嘩を売るのはアンディに対して、です。
この忙しい時に指名とかしてんじゃないのですよ。
「喧嘩はだめです」
「はい」
私は前日に作っておいた洋菓子を冷蔵庫から出して盛り付けるだけですが、彼女は
さらにスープを作ってもいます。
それを私も手伝ってはいますが、この人数を相手にクオリティを落とさずに完璧に仕上げる彼女は、まさに鉄人なのです。
逆らう気も失せようというものです。
今日は麻帆良学園祭の準備期間初日なのです。
学園祭に屋台を出店するお料理研究会の各会員は、今日から屋台を出すことができます。
学業の関係上、どうしても朝夕に限られるのですけれどね。
『
とはいえ、屋台なんてやったことがありませんから、色々と勝手がわからなかったりもします。
とりあえず、この10歳の小さな体では、簡易版の魔力供給でも使っていないとやってられないことはわかりました。
魔法万歳なのです。
目の前のカウンターにタカミチと瀬流彦先生がいなければ、もっと上のランクの身体強化が使えるのですが。
「あなたもロリコンさんでしたか」
「えっ!?」
「いや、僕らは毎年、この時期になると屋台で食べて行くんだよ」
ぎょっ、とする瀬流彦先生に、苦笑しながらも大人の対応を見せる
「お、これは大人向けかね?」
「はい、甘さを抑えて抹茶の粉で苦味を追加してみました」
この抹茶の粉は、風味を出すために、洋菓子にも割と使われるようになってきた素材です。
緑茶の風味というのは、割と甘味に合うのですよ。
ついでに、
「フーム……これは良い仕事だね」
「ありがとうございます」
新田先生に褒められました。
明日は槍でも降ってくるのでしょうか。
朝のHR。
3-Aのクラスの、学園祭での出し物について、議論は紛糾します。
『ネコミミラゾクバー』や『ノーパン喫茶』などという言葉が飛び出る辺り、やっぱり3-Aなのですよね……。
どうせ、あまり良い予感はしませんので、却下させましたが。
というか、あまり露骨に風俗をやるのは風俗営業法違反ですよ?
私達は女子中学生なのですから。
ま、万が一採用されてしまいましたら、私は『
ちなみに史実、つまり原作『ネギま!』での出し物は、『お化け屋敷』です。
あれ、何か忘れているような……。
「『メイド喫茶』あたりのがいいんじゃねえか?
露出とか接待を抑えれば、風営法的にもギリギリセーフだろうし」
「「「それだー!!」」」
「うおっ!?」
長谷川千雨さんの提案で、クラスが一つになりました。
そう、忘れていたのです。
原作では、最初にメイド喫茶をやろうとして、衣裳を決めている際に新田先生に怒られて、メイド喫茶が禁止になったのです。
しかし、長谷川さんは私とコスプレ関連で交流を持つようになり、徐々に人の輪をそこまで嫌がらなくなってきていました。
それゆえに。
今回のこの真っ当な主張へと繋がったのでした。
伊達メガネは相変わらず、つまり対人赤面症は治っていないのですが。
原作に比べて、ちょっとだけ人当たりが良くなっています。
「いや、ガチメガネだっつーの。前言ったじゃん」
「そうでしたっけ?」
割とどうでもいいことは忘れがちです。
子供の頭とはいえ、興味のあることしか覚えませんからね。
「そっか、接待を抑えればオッケーですね」
どこから取り出したのか、風営法の本を読んでいた
そう、性的な露出や接待を抑えれば、喫茶店で済むのです。
風営法に多少引っ掛かったとしましても、学生がバカやっているで収まるのです。
――“ネギー、『メイド喫茶』ってなんなの?”
――“
念話でのアンディの問いに答えました。
メイドさんの格好のウェイトレスが接客するだけの、
そもそも、西洋では
メイドの格好をしたウェイトレスというのは、成立するのです。
学園祭ですし、歌を歌ったりちょっとしたダンスを披露したりするのも、厳密には否定されるべきかもしれませんが、『若気の至り』で済ませられる可能性があります。
ま、まずいのです。
拒否する材料がほぼありません。
このままでは捕まってしまいます。
何がまずいのか。
単純な話、『
むしろ、私目的のお客さんは喜ぶでしょう。
嗚呼、自分の美しさが恨めしい。
色々とアレな体ですが、この世界での私は美人さんなのです。
そのために、私はそこにいるだけで目立って仕方がないのですよ。
この学園祭は、できるだけ裏方に回る必要があるのですが……。
こうなれば、超さんの『タイムマシン』をお借りするしか……。
『タイムバナナ』があるじゃないかって?
妖精さんグッズも万能というわけではないのです。
単純に過去を変えるには有用なのですが……。
大きな問題として、大きな揺り戻し、つまり歴史の修整力が働くのです。
矛盾を解消するために、ある程度の改変が行われるのですよ。
その改変をコントロールすることはできません。
親殺しのパラドックス、つまり自分が生まれる前の親を殺してしまい、自分を生まれなくしてしまった場合、親が別人になってしまったりするわけですね。
そういう揺り戻し現象が起きた場合のリスクは非常に大きく、下手をすると私の計画全体に悪影響を及ぼしかねません。
特に今回は、それをわざと発生させる、無限ループ用の『タイムバナナ』を調整してあります。
それらが相互に作用した場合、何が発生するかは見当もつきません。
メイド喫茶はそんなリスクを背負うほどの、不測の事態ではないのです。
なので、できれば『タイムマシン』の方で解決してしまいたいのですよ。
私としましては。
…………。
このようなことを――。
着せ替え人形にされながら、私は考えていたのでした……。
「うぉぉぉっ!」「超似合うー!」「若いってスバラシイわ!」
3-Aのクラスメイトは、バイタリティが高過ぎると思うのです。
読者の皆様方は、そうは思いませんか?
そんなことより私のメイド服が見たい?
よろしい、では
幸い、騒いでいるところに新田先生がやって来まして、メイド喫茶を没にしてくれました。
原作では頭の固い教師ということで嫌われ役ですが、今に限ってはグッジョブと惜しみない賞賛を贈らせていただきます。
色々な意味で助かりました、本当に。
本日の成果
麻帆良学園祭準備中!
メイド喫茶を回避。
以上。
つづく
メイド喫茶を回避した理由は、単にさよちゃんイベントの関係で原作から外れるのが面倒だったからです。
タイムバナナの件は、無制限だとちょっと酷すぎるので付け足した設定です。