【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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7/1 くらいに投稿されていてほしい。

この辺が干上がると全国的には豊作らしい。
たまったもんじゃない。


043 割と普通に告白阻止作戦

告白阻止のパトロール中です。

某電気鼠のきぐるみで。

一時子供がわらわら集まってきたりしまして、弐集院(おでぶ)先生のお世話になったりしましたが、1人でもそこそこの人数の告白阻止ができました。

 

私のやり方は、原作のネギ少年と同じく、カップルを危険領域の外に誘導するというものです。

これには理由がありまして。

ま、単に再度世界樹の力を借りようというお馬鹿さんを相手にしたくないという、それだけのお話なのです。

迷信(ジンクス)を信じる人は、何度でもやろうとしますからね。

相手に脈がなければ通じないのだと、はっきり理解させてやる必要があるのです。

 

いっそのこと、ガチムチ中位精霊を徘徊させて、告白しようとするカップルを強制的に危険地帯から排除することも考えましたが、魔法先生から待ったがかかりまして。

それでまあ、こうして地道に思考誘導で危険地帯を誤認させているわけなのです。

人はこれを洗脳とも言いますが。

ほんの数分の一時的なものですので、人生を変えるほどの影響はありません。

より強力な洗脳魔法で台無しになるかもしれない人生を変えていると言われれば、そうかもしれませんが。

 

『嫌な相手なのに、体は逆らえない、ドMには垂涎(スイゼン)ものの現象ですね』

「なぜここにいるのです?」

『一応、現場の下見をと思いまして。

茶々丸はよく知っているしデータがあれば十分と言っていましたが、やはり現場に来てみなければわからないこともあります』

 

マキナです。

銀髪の変態ミニスカメイドさん。

『東方Project』の『十六夜咲夜』さんという、完璧で瀟洒なメイドさんと同じ姿をした、人型ロボットのような何かです。

人間にしか見えないのですけどね。

 

麻帆良学園祭の間は、超さんに貸していたのですが。

 

「現場に来て何かわかったのですか?」

『溜まっている魔力に癖があります』

「意外にまともな返答で驚きました」

『酷いですご主人様』

「顔を紅潮させて息を荒げないでください。完全な変態です」

『もっとなじってください』

「ああもう、面倒臭い」

 

開き直った変態の相手は面倒なのです。

 

「それで、魔力に癖があるというのは?」

『何かの意思が載っている感じと言いましょうか。

それが洗脳魔法を暴発させている原因かと』

「あー……」

 

私は唸りました。

 

「原因を突き止めるのも断つのもできるのでしょうけれど、迂闊に触りたくはないですね。

なにしろ、これだけの魔力を扱うことなのですから」

 

下手に触って、もっと危ないことが起きてもコトです。

 

『しかし、これを仕掛けた者はいい趣味をしていらっしゃいますわ』

「変態的な意味でですか?」

『ええそうですとも。

この洗脳魔法は、霊長類以外の動物にも効果があるようですもの。

今は先生方の結界で哺乳類が弾かれていますが、そこかしこに留まっている鳥達は、ほぼ(つがい)ばかりですわ』

「興奮剤要らずとでも言うつもりですか?」

『さすが御主人様ですわ』

「ええいもう、こっちくんな変態、きぐるみクンクンすんな変態!」

『ああっ、もっと、もっとぉ~』

 

そして、きぐるみの足の匂いを嗅ごうとしていたマキナを踏んでいた私は、はたと顔を上げました。

そこには、ココネさんの目を隠した美空さんの姿が。

 

「あ、いや、私は何も見てないからねっ!どうぞ続けて続けて!」

 

マッハで逃げます。

足の速くなるアーティファクトまで使って。

 

「マキナ」

『はい』

「“能力(エクセルケアース)発動(・ポテンティアム)、『時間停止』”」

 

しかし、マキナにかかればそんな常識的な逃亡などは無意味。

 

「えっ!?なんでっ!?

今私、ほとんど反対側に逃げてたはずなのにっ!?」

「エ――?」

 

ココネさんを肩車した美空さんが、私の後ろに出現しました。

 

「ありのままに起こったことを話してみますか?

私から真っ直ぐに逃げていたと思ったら、いつの間にか私の後ろに回り込んでいたとか。

手品や超スピードだなんてチャチなものではありませんよ。

もっと恐ろしいものの片鱗なのです。

思う存分頭がおかしくなりそうになって下さい」

 

ええそうです。

私が魔力を供給すれば、今の彼女(マキナ)は時間を止めることができるのです。

あまりのインパクトのために、一時期ネット小説の界隈で最強の座に君臨した能力です。

弱いわけがありません。

それをさらっと再現してしまう辺り、妖精さんのチートっぷりが垣間見えますね。

 

 

 

「ちょうど美空さんにお話がありまして」

「え、ええええっ?私も調教されちゃうの?」

「さっきのは忘れて下さい。私も恥ずかしいのです。

それと、マキナは茶々丸さんと同じロボットですよ」

「ソウナンダ……」

 

これはココネさん。

日本語に慣れていないのか、言葉のイントネーションがちょっと変です。

最低限会話ができる程度には覚えている様子ですけど。

 

「以前、お渡しした不思議アイテムは、使い切りましたか?」

「え、あ、うん。

超矩(ちょうく)理論』だっけ、ネタっぽいけど、超便利だったよ!」

「そうですか、それはよかったのです。ということでもう1本差し上げます」

 

私はきぐるみの中でポケットを漁り、チョークを取り出して、きぐるみの口から美空さんに渡しました。

例の、壁を通り抜けられるチョークです。

 

「おおっ、やったー!」

「くれぐれも見つからないようにお願いしますね。

それと、これとこれも」

 

私は新たに道具を渡します。

 

「おおっ、新しい道具が!」

「ただし、こっちは安全確保用なのです」

「安全確保?」

「はい。

こちらのマスクは、装着すると命に係わる危険をドクロで報せてくれます。

ドクロ、つまり危険を取り除くには、こちらのドリルで突く必要があります」

「えー、もしかして……?」

「はい、学園祭のパトロールをお願いしたいわけですね」

「えー……?」

 

このイタズラシスターさん、一気にやる気がなくなりました。

 

「どうせそんなに多くはありませんよ。

魔法先生達で対処できるようなのには反応しないと思いますから」

「そうなの?」

「精霊による未来予知を簡略化して組み込んでありますので、魔法具としましてはまだまだ未知数なのです。

その実験も兼ねていますから、適当にやっちゃってください」

「へー……これってネギちゃんが作ったんだ?」

「エヴァさんや超さんのご協力もありましたけれど」

「へー……」

「アヤシイ……」

 

黒幼女(ココネ)さんが胡散臭げな視線を向けます。

 

「大丈夫ですよ、安全は保証します」

「うん、まあ、それなら……。

とりあえず、見かけたらでいいんでしょ?」

「ええ、それで構いません」

 

なんとか、説得できたようです。

 

特に最終日、私は動けませんからね。

万が一の危険に対する備えは、彼女にお願いしておきましょう。

というわけで、時間も来ましたので世界樹パトロールは終了です。

 

合計スコアは27組。

内、フラれたのは22組でした。

他の人達とやっていることは大して違いませんのに、どうしてこう、私の場合はカップルの成立率が低いのでしょうか?

謎です。

 

この後、3-Aのお化け屋敷を手伝ってから、『超包子(チャオパオズ)』の方へ戻る予定です。

その辺で格闘大会、『麻帆良武闘大会』の予選が始まる頃になるでしょう。

 

 

 

3-Aに戻りますと、お化け屋敷が長蛇の列になっていました。

 

「なんです、この盛況っぷりは?」

「あ、ネギちゃん、ちょうどいいとこに来たわ!中の方手伝って!」

「は、はい」

 

3-Aのエロ番長、柿崎美砂さんが私を見るなり教室に引っ張り込みます。

 

「何だか知らないけど、ネギちゃんのトラウマ級が凄い盛況っぷりなのよ」

「あ、あれが、ですか?」

 

正直、日本人の恐いもの見たさというものを甘く見ていました。

鏡に映った心霊写真が額縁ごと迫ってくる程度は、覚悟を決めていれば大したことはないというのです。

それとも、縋り付く演技をカットしたために、全体的にマイルドになったのが原因でしょうか?

 

 

雪広あやか(いいんちょ)もアンディ先生と客引きに行ったまま帰ってこないし、こんなに人が集まるなんて思ってなかったから、てんてこ舞いなのよー!」

 

ああ、原作で4周目のネギ少年がやったみたいに、何度も学園祭を体験しているのですね。

というか、その客引きのおかげでこんな状態ですか。

原作にこんな描写はありませんでしたので、改変と見るべきでしょう。

 

「なるほど、わかりました。

私は5時頃から『超包子(チャオパオズ)』の方へ行きますから、それまでに捌きますよ」

 

私はあまり目立ちたくなかったのですが、仕方がありません。

陣頭指揮に立ちましょう。

元政治屋の本領発揮です。

 

 

 

まあ、だからといって特別なことをしたわけではないのですけれどね。

 

私が調整したトラウマ級コースは、あまりの人気ぶりに急遽、その他のコースと列を分けさせていただきました。

そのおかげで、お客様が()けるペースがかなり上がったと言えるでしょう。

その反面、そこを担当していたクラスメイトの負担が大きくなってしまいましたが。

そこはちょっと反則、疲労回復の魔法で誤魔化しました。

魔法いいですよね、魔法。

 

そして客足もまばらになり、暇が出来てきた午後5時頃。

 

「助かったよネギちゃん。じゃあ、後は任せてー!」

「それでは行ってきます」

 

私はクラスメイト達の感謝の声に送られて、教室を後にしたのでした。

 

 

 

 




本日の成果

麻帆良学園祭開催中!
告白阻止パトロールに参加。
春日美空に学園祭最終日の安全確保を依頼。
お化け屋敷の謎人気に対処。

以上。

つづく



マキナの能力の一部をお披露目です。
これは春日美空に『ニゲルナヨ』という、意思表示でもあります。

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