【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
!すでのな
7/4 誤字修正、こっそり召喚したのは×上位精霊→○中位精霊です。
皆、予選は無事に勝ち上がり、本戦へと駒を進めます。
この辺、波乱はありませんでしたね。
「というか高音さん、あなたも参加していたのですか?」
「う……ちょうど良い機会ですし、自分を心身ともに鍛え直そうかと」
原作の正義馬鹿と違いまして、単に修行目的のようです。
「良い心掛けだと思います。応援しますよ」
さて、『ウルスラの脱げ女』の汚名は、この平行世界では返上できるのでしょうか?
非常に楽しみです。
もちろん、脱げる方に食券20枚賭けます。
一応説明しておきますと。
私は超さんから依頼されまして、この麻帆良武闘大会を盛り上げる役を買って出ています。
お金で雇われた
ともかく、適当に試合を盛り上げて途中で負けるのが私のお仕事なのです。
私は彼女の計画を利用する立場ですし、このくらいのお手伝いはさせていただきますよ。
このイベントでアンディや小太郎君をはじめとした、クラスのみんなを身体的、精神的に強化します。
超さんの目的も似たようなものですので、利害が一致したとも言えますね。
テンションの高いクラスメイトのパーティに付き合わされて8時間。
私は夜がダメな方ですので、途中で脱落しましたが。
起きると下着まで着替えさせられていたので、とりあえず犯人と思しき5人ほどの頭を
で、起きていた人達はさすがに『別荘』で、休養です。
私は日課となっている、瞑想に加えて感謝の1万回呪文詠唱を行った後、チャチャゼロさんと適当にお話していました。
拷問の歴史など、実に有意義なお話ができましたね。
さすがはプロフェッショナルです。
その内に皆さんが起きて来ました。
明日菜さんの提案で水着に着替え、ボール遊びに興じていたのですが、その内にアンディや刹那さん、小太郎君も起きてきます。
「あ、せっくーん!」
「おぅっ、この、木乃香……!」
家庭的で奥ゆかしい人が紺色スクール水着などを着ていると、割と破壊力があったりするものです。
この平行世界では男の子な刹那さんも、無防備に寄ってくるその姿にタジタジでした。
末永く爆発しやがれ。
ちなみに、私は赤と白の競泳風水着です。
麻帆良学園って、水着は自由ですからね。
元アラサーですと、あまり子供っぽいのは恥ずかしかったりするのです。
私、泳げませんけどね。
運動関係は割とダメなのです。
格闘ができないほどではないのですが。
「なあなあ、ネギ」
小太郎君がアンディと声をかけてきました。
「予選でやっとったアレ、どないやったらええん?」
「予選?」
「ほら、他の人、ネギが見えてなかったでしょ?」
エヴァさんが無音暗殺術とか、物騒な言い方をしていたアレですね。
意を消して動き回るという、結構難しい技だそうですが……。
「残念ながら、私にも詳しい仕組みはよく分かっていないのですよ」
「えっ、そうなん?」
「エヴァさんでしたらある程度説明できるようですが、私達が理解できるかどうかということになりますと……」
「あー、そうなんや……」
小太郎君は残念そうです。
「ネギ娘のアレは、『気配断ち』でござる」
ほとんど紐みたいな大人っぽい水着に身を包む、
さすがに日本の暗殺術である忍術には存在しましたか。
「カエデ姉ちゃん、知っとるんか?」
「んー、難しい割に、不完全では無防備になってしまう、危ない技でござるなー」
「えっ、危ない技?」
アンディが首を傾げます。
「物凄い集中力が要るのですよ。
障壁や身体強化に意識が回せなくなりますから、流れ弾で一発KOもありえます」
修学旅行で、この技をメインにしなかった理由がこれです。
通じなければただリスクを上げるだけで、メリットのないことになってしまうので、迂闊に実戦で試すわけにはいかないものなのです。
「いずれにせよ、付け焼き刃で身に付くものではないでござる」
「じゃあ、どうしてネギはそれができるの?」
「6年間で1千回近くも脱がされれば、気配を消そうと必死に練習する気にもなりますよ」
「はぅっ!?」
意外な反撃だったのでしょう。
アンディが自分の胸を抑えました。
「アンディ、あんた、そんなことやってたんだ?」
「あ、あああ、明日菜さん、これはその……!」
「麻帆良学園に来てからは、脱がされるのが明日菜さんの役になって、ちょっとホッとしてますよ」
「私はよくないけどね!」
話題は移ってトーナメント表。
「タカミチさんって、モノスゴク強いんだよね?」
「なんか、ポケットに手ぇ突っ込んだままで、相手がバタバタ倒れていきよったな」
「拳の先から何か飛ばしてたのは見えたけど、気弾って風でもなかったんだよね」
「お、お前、あれ見えたんか!?」
小太郎君が驚いていました。
「まあ、よくスピードだけなら『烏天狗』並みの精霊に追いかけられてたから……」
「『烏天狗』並みやて?」
「“
私は小太郎君の背後でこっそり中位精霊を召喚します。
「あ――」「げ――」
「“『点火』”」
2人が気付いて振り向くと同時に、私はAIを起動しました。
「おわぁっ!?」「うひぇっ!?」
2人とも、ギリギリで突進を避けます。
「いつもながら唐突やな、ネギ!」
「コタロー君、これ
「慣れれば楽ですよ。
一定距離進んで、照準を合わせ直すだけですから」
「ほっ!」
小太郎君はさらっと避けました。
「確かに直線の速度は『烏天狗』に劣らへんけど……」
「ええ、使う方も避ける方も、初心者向けですからね」
「こんなもん……そこやっ!」
彼は5往復目くらいで正面から攻撃を合わせ、旧版の『白黒魔法使い』を消し去りました。
「おおー」
「なんや、やけに脆うないか?」
「中位精霊ですからね。
3年くらい前に作った、古いバージョンのものです。
AIも見ての通り、相手をロックオンして突進を繰り返すだけの単純なもの。
攻撃力も防御力もほぼカットして、スピードに全振りしています。
なので、直撃でも『魔法の射手』の半分くらいですよ」
「上位精霊使いの最初の頃って感じッスね」
カモさんが寄ってきます。
「ええ、タカミチのアレが見えるのも、これで何度も追い回したからでしょう」
「6か7の時からそんな修行やっとったんか……」
「修行ではありませんよ、ただのイジメです」
「酷ぇ……」
「何かにつけて私のパンツを脱がすのが悪いのです」
「あうぅっ、ゴメン……」
本当に、千回もやられれば、良心の呵責も消えますからね。
「ま、まあ、これでアンディにも勝算ができたんちゃうか?」
小太郎君が話を逸らしました。
まあいいですけれども。
勝算云々につきましても、特に今言わなければならないことではないでしょう。
「ともかく、ダメで元々です。遠慮なく思い切りぶつかってきなさい」
「うん!」
アンディは良い返事です。
少年2人が基礎のおさらいを始めましたので、私は私で無詠唱で出来ることのおさらいを始めました。
アンディが無詠唱で出来ることは以下の通りです。
1、『魔法の射手』、最大11本、短時間発動は4本まで。
2、『風塵乱舞』、殺傷力なし。
3、『武装解除』、暴発魔法、殺傷力なし。
4、『下位精霊召喚』、占いや小物を動かす精霊など、殺傷力なし。
5、『連射モード』、『魔法の射手』1本ずつのみ。
6、『風楯』、防御(小)、長時間可。
7、『風障壁』、防御(大)、瞬間防御。
私にとって最大の脅威は『武装解除』です。
お馬鹿な話かもしれませんが、杖を飛ばされてしまいますと、さすがにどうにもできません。
原作よりも修行の効率や密度を高めているせいか、若干強化されているのが分かると思います。
『連射モード』は、私がよくやる高速詠唱の連射です。
私は現時点ではまだ、無詠唱で『連射モード』を構築することができません。
この『連射モード』がありますと、アンディの打撃にはすべて『魔法の矢』の威力が上乗せされることになるのです。
これも脅威です。
ちなみに、私が無詠唱で出来ることは以下の通り。
1、『魔法の射手』、最大7本、短時間発動は3本。
2、『風塵乱舞』、殺傷力なし。
3、『武装解除』、殺傷力なし。
4、『中位精霊召喚』、似姿自分、1体のみ。
5、『風楯』、防御(小)、長時間可。
6、『風障壁』、防御(大)、瞬間防御。
アンディに比べますと、『魔法の射手』で劣る分、得意技の精霊召喚で抜きんでている感じでしょうか。
私の場合はこの、『中位精霊召喚』がカギを握ってくるわけです。
ただし、中位精霊は上位精霊に比べてAIも強度も低く、本来数を召喚して扱うものですので、1体だけではほぼ使い物になりません。
せめて、先程使った『白黒魔法使い』のように、パラメータを弄れれば話は違うのですけれども。
無詠唱では囮以外は無理です。
アンディや原作のネギ少年に比べ、私が接近戦では非常に不利、というのがおわかりいただけたでしょうか。
言ってしまいますと戦力的には、私の1回戦の対戦相手、
しかし、負ける気はしません。
次の、小太郎君に勝って上がってくるであろう、
もちろん、超さんによる抽選操作の結果なのです。
出場予定のアルさんにも、そういう方向でお願いしています。
本日の確認
麻帆良学園祭開催中!
2日目、麻帆良武道会本戦に向けた戦力確認。
以上。
つづく
無詠唱という条件では、ネギ少女は弱いです。
とはいえ、相手が油断すれば遠慮なく持っていくだけの地力はありますが。