【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
武器や兵器を魔改造できるゲーム、売れると思います。
では、麻帆良武闘大会本戦のルール説明です。
武器使用は昨日と変わらず、刃物と銃火器が禁止。
呪文詠唱は禁止ですが、厨二的に技名を叫ぶのはアリ。
闘技場は15メートル四方の、龍宮神社の池の上に設置された特設リングにて行われます。
時間は15分1本勝負。
決着はダウン10秒、リングアウト10秒、気絶、ギブアップ。
時間内に勝負がつかなければ、観客によるメール投票に勝敗が委ねられます。
メール投票を除けば、普通に格闘技のルールとしてありがちな感じでしょうか。
リングアウト10秒はプロレスに近いかもしれませんね。
ショープロレスは、大体リングアウトが20秒です。
そんな風に時間を調整するわけですね。
『第一試合はなんと、女の子同士!
まずは西側、麻帆良学園中等部2年生、
佐倉さんは、赤髪ツインテールの大人しそうな女の子です。
身長は私より頭1つ上、スタイルは悪くありません。
まあ、私がまだ小さすぎるのですよ。
『続いて東側、麻帆良学園中等部3年生、飛び級の天才児、ネギ・スプリングフィールドちゃん!』
司会をしている彼女の背後に
なんだか相坂さんも嬉しそうですし。
『それでは第一試合、
試合が始まりました。
とはいえ、私は構えを取ったまま、相手が動くのを待ちます。
原作で
魔法なしでも一応は戦闘になる私とは、地力が違うのです。
いえ、勝てませんけどね、魔法なしで小太郎君には。
といいますか、気の使い手に魔法使いが魔法なしで勝てなんて、TASさんでもなければ無理ですよ。
「いきます!」
遠距離から、まずは『魔法の矢』2本を撃ってきます。
様子見……、ですが。
パッと見でその迂闊さが分かります。
撃った後の動作が大きく、まあ、つまり隙だらけなのです。
なので、瞬動術で背後に回り込んで、脇腹をくすぐるのもお手の物。
「ちぇい」
「わひゃっ!?」
佐倉さんは慌てて脇を抑えながら横っ跳びに逃げました。
「まずは様子見でしょうけれども。
ここまで見え見えで、撃った後の動作も大きいと、反撃をもらいますよ?」
「くっ……!」
彼女は
体術においてもただ者ではないと悟ったのでしょう。
ですが、遅いのです。
「これならっ――!」
3発の『魔法の射手』を、それぞれ回り込むように撃ってきました。
撃った後の隙の大きさも、意識して改善しています。
しかし。
無詠唱で3発だろうが、撃つタイミングが丸わかりで、その後の隙もまだまだ大きいのではどうしようもありません。
「まだまだなのです」
「うっ!?」
また瞬動で背後に回った私に、驚いて飛び退くパターンです。
「耳、似合ってますよ」
「え?ああっ!」
私に言われて、頭に付けられた猫耳に気付きました。
『おおっとォ!いつの間にか佐倉愛衣選手の頭に猫耳が付けられている!
意外に似合ってて可愛らしいぞー!?
そしてネギちゃん、可愛い顔に似合わず、凄まじい早業ー!』
朝倉さん、ナイスアナウンスです。
観客、主に男子生徒が湧きました。
「次は尻尾いきましょうか」
「くぅっ――」
もう、涙目ですね。
ついでに、無詠唱の『魔法の射手』による光の弾が3つ4つと周囲に浮かび上がってきます。
合計8本と、結構な数ですね。
無詠唱だけなら私以上です。
ただ、エヴァさんは半分の本数で十分な牽制の効果を出します。
なんと言いますか、たったそれだけでも殺しに来るのです。
計算された散弾といいますか。
それに比べれば、後ろからも追いかけてこない分、避けるのは楽なのです。
「お願い、当たってー!」
「だが断るのです」
私は無慈悲に宣告し、瞬動で回り込んだ後、彼女の腰に猫の尻尾を強制装着させました。
また、主に男子の観客が湧きます。
「ひえーん!」
もう涙目でした。
両方、下位精霊によるイメージ造形ですので、見習い魔法使いでも普通に解けます。
それは
ですが、気付いていないようです。
この辺、戦い慣れていないようですね。
では、そろそろ終わらせましょうか。
「では、突風を吹かせますから、気を付けて下さいねー。
もちろんゼロ距離で」
「ひぃっ!」
さすがに何度も後ろを取られると慣れてきたようで、咄嗟に広範囲の『武装解除』を使って来ました。
彼女のアーティファクト『オソウジダイスキ』の力です。
「甘い!」
私はさらっとそれを避けます。
「えーっ!?」
「何度それを至近距離で食らわされたと思っているのですか!
200回も脱がされれば、癖の1つもわかろうというものです!
――というわけで背中にカエルをプレゼントなのです!」
「えっ、ひゃわわわ~っ!?」
佐倉さんは、私が背中の服の中に投入した両生類の生々しい感触に、悶絶しました。
身悶えしながら床を転げ回ります。
ちょっとえっちぃですね。
『なんだかよく分からないけど、地面を転がってるからダウンね!』
朝倉さんがカウントを取ります。
「くぅ、こ、こんなことで……!」
「では追加です」
「アッ――!!」
私は佐倉さんの首筋から、さらにカエルを投入します。
前と、後ろに2匹ずつ。
『おおっとぉ、これは可愛い顔して外道だぁ~!
そして悶絶する女子中学生に男子大歓喜ぃっ!!』
這いずり回る生々しい感触は、当然下位精霊によるものです。
なので、手では除去できないように、私が操作できます。
わざわざAIを組むのも面倒臭いですので、普通に任意操作なのです。
『カウント10、悶絶KOでネギちゃんの勝利でーす!
ちなみに打撃じゃないからスルーしたけどー、
ダウン中の追撃は禁止だからねー!!』
ここでダウン10
『麻帆良武闘大会、本戦1回戦第1試合は実に微笑ましい展開でした!
勝者は麻帆良学園中等部、飛び級の天才外道幼女、ネギ・スプリングフィールド選手でしたー!!』
私は未だに悶絶する佐倉
「それ、下位精霊ですから。
『
「え、ひゃい、でぃ、“『
簡単な魔法ですので、魔法の強度が低めでも十分通じるのですよ。
1分くらいたっぷりと悶絶させられ、肩で息をしつつぐったりする佐倉さんを置いて、私は悠々と闘技場を後にしたのでした。
「なんであんなんが出てったんや?」
控室に戻りますと、小太郎君が首を傾げていました。
「まあまあ、良い経験になったでしょう」
「トラウマを作ったような気もするけどね」
私にツッコミを入れたのは明日菜さん。
彼女も原作通り、タカミチが出るということで何も考えずに参加したのでした。
「猫耳も尻尾も、カエルも全部、下位精霊だよね?」
「ええ、そうですよ。
まさか彼女が気付かないとは思いませんでした」
アンディはさすがに気付いたようです。
「ボクも最初の方は気付かなかったんだよね……」
「魔法初心者と無詠唱までできる中級者とは、比べられませんよ」
もちろん、メルディアナ時代の小さい頃のお話です。
今も言ってしまえば小さい子供には違いありませんが。
「何やってたのよあんたら。いや、マジで」
明日菜さんが呆れますが、そこはスルーで。
次の試合はアンディVSタカミチです。
本来はブロックごとに縦に行われるのに、1試合ごとに他のブロックへ飛ぶわけですね。
変則的な試合の流れですが、これには理由があります。
表向きとしましては、実験的なもの。
ブロックごとに1試合ずつ行うことで、ギリギリまで次の対戦相手を隠しておこうというものです。
その方が盛り上がるから、ということですが。
苦しい言い訳ですね。
本当は、原作通りの順番にしたかったのです。
原作『ネギま!』では、ネギ少年VSタカミチの試合の後に、小太郎君VS
順番が異なると、小太郎君が底力を出す理由がなくなってしまうのですよ。
それでは、単なる負け犬、噛ませで終わってしまう可能性があります。
それは、私の計画にとってよくありません。
なので、この形式は超さんに無理を言ってお願いしました。
……まあ、作者が行き当たりばったりなせいでこうなったのですけどね。
さて、次のお話はアンディVSタカミチです。
本日の10割
麻帆良学園祭開催中!
麻帆良武道会本戦1回戦第1試合――佐倉愛衣、カエル精霊による悶絶KO。
以上。
つづく
いやあ、女の子同士のカラミは書いてて楽しいですね。
もちろん、今回の『イジメの成果』というのは、イジメる側のお話です。