【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
夏本番。
久々な気がするエヴァさんの『別荘』です。
正式名称は『エヴァンジェリンズリゾート』だそうで、そのまま『エヴァンジェリンの別荘』ですね。
関係ない話ですが。
内部の幻想空間では、相変わらず訓練訓練です。
一緒に訓練するクラスメイトが増えたため、皆楽しげですね。
学園祭で、アンディも小太郎君もレベルアップしているようですし。
順調なようでなによりです。
長谷川千雨さんはネット系のアイデアが豊富ですから、戦術開発に大きな効果が期待できます。
学園祭の最後の無限ループで私と
私の従者としてはマキナに次いで3人目なのです。
魔法に関しても、才能はそこまで高くないものの、下位精霊召喚を目指して頑張っているようです。
下位とはいえ精霊を召喚できるようになりますと、簡単な未来予知や霊視、遠見といった探知系の魔法が楽になりますからね。
そういったものを電子精霊と連携させることで、より高度な
さらに、電子精霊は素で魔法儀式に干渉できますし、敵からすれば姿の見えない、相当に厄介な相手となるでしょう。
政治系が得意な私にとっても、大きなプラスとなります。
はじめての真面目なキスの味は……。
うん、説明はやめておきます。
もう1人の新メンバーである早乙女ハルナさんも、『
さすがは月イチ連載を持っているセミプロ漫画家は違うのです。
中学生ですが。
ゴーレム使いという、私の精霊使役によく似た戦い方をしますが、いかんせんその想像力にアーティファクトが追い付いていない感があります。
ま、それを補助できるのが、妖精さんに大改造された『
レズっ気のある人なので、あまり近寄りたくないのですよね。
アンディとも躊躇いなくキスしちゃう、奔放な
ちなみに、現時点では操作するゴーレムに与えられたダメージの何割かが術者にフィードバックされるため、ゴーレムがやられると早乙女さんもKOされる危険があります。
そこにつきましては、一応解決策は考えていますが、精霊使役を教えなければならないため、少々時間がかかりそうなのです。
原作では、重要な活躍を見せたのはたったの数回。
本人のラブ臭感知や漫画家ならではの感性の方が、10倍光っていました。
うん。
こうやってのっけから現実逃避するのは久々かもしれません。
ええ、原作大改変ポイントですよ。
原作では、新メンバーは
聡明な読者の皆様方は、もうおわかりですね?
ええ。
メンバーが5人ほど増えました。
1人は明石裕奈さん。
なんでも、幼い頃に魔法に触れていたことがあるらしく、母の死から後は魔法から疎遠になっていたとのこと。
魔法バレ以前に、魔法を習っていない魔法生徒と言ってもいい立ち位置だったのです。
両親魔法使いですし。
ただ、原作では魔法を知らずに育ったという設定ですので、小さな改変点とも言えますね。
2人目は村上夏美さん。
なんでも学園祭最終日、演劇部の出し物が終わった後、小太郎君に付き纏っていたとか。
それで最終戦、マキナの動きを封じるための戦いに巻き込まれ、ガチバトルを目撃、マキナの攻撃対象にはならず、最後まで残っていたそうですが、魔法を隠し切れる状況でもなかったそうです。
今も、何かと小太郎君に付き纏っているようで。
お2人の恋愛模様は原作通りのようですね。
村上さんが原作より積極的な感じです。
一応、私達の目的については話してありますが、マネージャー的な働きが多く、まだ魔法を習おうという気はないようです。
『気配断ち』の才能があるらしく、そこにいることに刹那さんや長瀬さんが気付かないこともしばしば。
演劇部でいつも脇役なことに悩んでおり、現在長瀬さんと私から、気配のコントロール技術について学んでいます。
『気配断ち』の技術は、裏を返せば存在感を増す技術にも応用できるのですよ。
そして存在感を増すというのは、政治家なら誰もが意識していることです。
3人目は
ええ、言わずと知れた『ウルスラの脱げ女』です。
聖ウルスラ女学院高等部1年生で、魔法生徒の中でも屈指の実力者。
ただしよく脱げる。
マキナとの戦いで絶望的な実力差を知り、それでも果敢に挑む3-Aに強い感銘を受けたとかなんとか。
私達の目的を知り、さらにエヴァさんの過去も知って、悩みながらも参戦を決意。
当然ながら妹分の佐倉愛衣さんも一緒です。
というわけで4人目は佐倉
麻帆良武道会で私にボロ負けしたためか、私に対して苦手意識を持つようになったようですが、あの時はガチガチ緊張していたようで、実は割と出来る人です。
なんでもそつなくこなせるものの、本番には弱いタイプだそうですね。
現在、エヴァさん監修の下、高音さんと共に1週間の雪山耐久修行を行っています。
今は泣きながら生存術を身に着けていると言ったところでしょうね。
ここまでも厄介なのが来ていますが、まだ現実逃避したくなるほどではありません。
最後の5人目が大問題なのです。
以前、現時点で魔法バレしてはいけない人物として、唯一名を挙げた人物がいます。
まあ、そういうことです。
5人目、
雪広財閥総裁の次女。
アンディ命のショタコンお嬢様です。
お金持ちが安易な気持ちで魔法を学ぶと大変なことになるということを懇々と説明し、とりあえず家のお金で変なものは買わないように、そして家の人にも絶対バレないように、釘を刺しておきました。
変な目で見られるならまだしも、娘が魔法なんていうオカルトにハマッていると親が知れば、必ず手を出してきますからね。
しかも雪広さんの場合は、魔法側としても一般側としても、親に分があります。
私では止められないかもしれないわけですね。
こんなことで一般社会で最大規模の巨大企業を敵に回したくはありませんし。
メンバーの皆にも、魔法のことを問い詰められても、
お金持ちと言うのは、色々と面倒なのですよ。
「ななな、なんてことですの!」
雪広さんは言いました。
「皆このようなところでアンディ先生とキャッキャウフフしていただなんて――!
許せませんわー!」
「だめだこいつ、はやくなんとかしないと」
ショタコンというのも、色々と面倒なのですよ。
「とはいえ、さすがは長く護身術やってる人は違いますね。
体術だけとはいえ、私に追い付いてくるとは思いませんでした」
「くっ……半年前に始めた子を相手に攻め切れないとは……!」
私と
その速度は、実は打撃系の武術を上回ったりします。
威力を載せる必要がない分、手の動きだけで
ちなみに、私が身体強化をしていない状態では、彼女と大体同等です。
所詮、元運動音痴の付け焼き刃なのです。
「ネギには、防御系の柔術だけを叩き込んだからな。
逆に言えば、それ以外はからきしだ。
それでも、この短期間でよく仕上がったものだと思うよ」
傍で見ていたエヴァさんが言います。
「どうせ運動音痴なのです」
「そうなんですの?」
休憩中、汗を拭っていた雪広さんが訊いてきました。
「ほぼ魔法の才能と根性、それに悪魔じみた性格だけでここまで出来ていると言っても過言ではない」
「性格はほっといて下さい」
「いやいや、評価しているんだぞ?
計画のためとはいえ、あそこまで悪辣な手で勝敗を操作するなど、そうそうできるものではない」
「悪辣な手、ですか?
ネギさんが負けた試合は、後で反則が判明したと聞きましたが……」
ええ、私がアルさんに負けた試合、事前に呪文詠唱アリで準備していたのがバレまして、超さんから反則負けを言い渡されています。
私が自己申告しました。
「桜咲さんとアンディとの試合ですよ、多分ですが」
私は雪広さんに話します。
「桜咲さんは真面目な人ですので、あのまま勝ってしまう可能性があったのです。
ですので、最後の最後に踏み込みをミスるように、下位精霊で小細工をさせていただきました」
具体的には、踏み込む先の板を下に引っ張ったのです。
そのせいで力が逃げてしまい、刹那さんの貫き手の威力が半減、アンディの中国拳法に弾かれました。
「決勝で坊やをアルに当てる必要があったせいだな。
あれがなければ、坊やは自分の本当の父親について確信が持てないまま、最終日に臨むことになっただろう」
「あれで一皮むけたわけですね」
だから、最終日を一般人を巻き込んだ巨大イベントにしてしまうなどという、大胆な発想が出てきたのでしょう。
ご褒美として、アルさんが変身したナギとアンディやエヴァさん、私で4人が写った写真をプレゼントしてあります。
撮ったのは茶々丸さんです。
マキナがこっそり撮っていたパンツフォルダは消去させました。
「ひ、一皮むけるですって……!」
「鼻血鼻血」
「おおっと」
一体何を想像しやがりましたか。
まあ、どうでもいいですけれど。
「では、雪広さんには魔法を扱う練習と同時に、魔法の種類とその応用についての座学をやりましょうか」
「魔法の種類ですの?」
「先にも言ったでしょう?
お金持ちの魔法使いというのは、色々と面倒臭いのです。
イカサマを見抜くには、自分もイカサマの腕を磨いておくのが一番なのですよ」
――と、どこかの麻雀漫画で言っていたのを覚えています。
とにかく雪広さんには、雪広財閥に魔法担当窓口を設置できる程度には、魔法社会に対する知識を深めていただきます。
ええもう、元悪徳政治屋として、お金持ちのお嬢様をこちら側に染めさせていただきますよ。
本日の成果
修行仲間が増えた!
それぞれ魔法の修行を開始。
以上。
つづく
原作にはなかった、大幅追加です。
書いている通り、半分は厄介ごとですね。