【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
借り暮らしのアリエッティ初めて見ました。
超切ない。本当に調節内。
「“ラ・テル・マ・キル・マギス、
『
「『輝身拳』!」
私とアンディが高速詠唱で打ち合います。
私の方が連射速度は上ですが、回避されたり逸れたりするのを含めると、大体拮抗します。
何より私は砲台型、アンディは接近戦型。
アンディは瞬動などで動きながら高速詠唱を撃ち続けられますが、私にはそれができません。
アンディを近付けさせれば私の負け、アンディが捌き切れなくなれば私の勝ち。
単純な消耗戦です。
「“術者周囲を旋回せよ”」
外れ弾に命じると、戻ってきます。
元々、『魔法の射手』には、術者の好きなように軌道を変更できる性能があり、それがマジックミサイルとして優秀すぎるために、他の誘導系弾幕魔法を淘汰してしまった歴史があったりします。
歴史云々は独自設定ですが。
「うわっ!?」
私の間近に接近した折に戻ってきた『魔法の矢』を避けるのに、アンディは飛び下がりました。
そのせいでまた距離が開いてしまいます。
「“ラス・テル・マ・スキル・マギステル、
私は『白黒魔法使い』と同時にその周囲を回転する4つの球体を召喚しました。
上位精霊1体と中位精霊4体の同時召喚という、荒業です。
『
その代わりに、4つの中位精霊の球体が回っていて、幅が出て避けにくく、撃退し辛くなっているといったところです。
「!」
「“ぶっ飛ばしなさい”」
驚くアンディは無視して、私は命じました。
私は普段、上位精霊が自分の判断で動くようにAIを組んでいますが、任意操作することもできます。
なぜこんなことを言うかと言いますと。
てっきりAIだと思って紙一重で避けようとしたアンディの動きを先読みして、数十発の魔法の矢を吸収した『白黒魔法使い』がアンディを箒でブン殴ったわけですね。
「へぷぅっ!?」
不意を突かれた
「今の、何がどうなってアンディ君が不意打ち食らったの?」
観戦していた
ちなみに、アンディは『白黒魔法使い』に電気アンマされており、雪広さんがなんとか周回する球体を突破しようとしていました。
球体の方はAIで動いています。
魔法も気も使えない雪広さんでは、突破は難しいでしょう。
怪我をするようにもしていませんが。
「単に、アンディの動きを先読みして攻撃させただけです。
AIで動いていれば、基本的に回避と攻撃しかやりませんからね。
私はいつも、大体AIで動かしますから、アンディはそれに慣れているのです」
「あー、なーるほどね……」
特に卑怯とも言わずに感心する彼女は、割と大物ですね。
「ところで、隣の運送屋さんはゴーレムですか?」
「うん。というか、『運送屋社長』ってよく知ってるわね?」
「それはもう。長谷川さんからも結構そういう話は聞いていますし」
「ああ、千雨ちゃん繋がりね」
『運送屋社長』というのは、『ルガール・バーンシュタイン』です。
『KOF』でしたっけ、の、ラスボスですね。
やはり格闘ゲームキャラ制作ソフト『MUGEN』系の動画で、多くのユーザーに愛される、強力なキャラクターです。
人間が操作して勝てる限界の強さの基準になるため、『審査員』とも呼ばれることがあるそうです。
愛されている敵キャラですね。
「『
「今改造中」
早乙女さんは答えました。
「既存のキャラを再現してみて、その動きをトレースできないかなって思ってるんだけど、どうもイメージが上手く組み込めないのよ」
「難しいお話ですねえ。
一度固まったイメージは、変えるのは難しいのですか?」
「うーん……名前を変えれば何とかってとこかな……」
「名前が変わるたびにレベルアップするのは、漫画の常ですね」
「でしょー?」
私は早乙女さんと話し込みます。
「そういえば、『ガンダム』なんだけど……」
「はいはい」
一応説明しておきます。
原作では、操作しているゴーレムがダメージを受けると、術者も何割かフィードバックダメージをもらう仕様になっていました。
これは『
この平行世界で私が調べたところ、どうやらゴーレムを創造して操作する際に、『感覚共有』が含まれるのが原因だそうです。
私が今実験的に『白黒魔法使い』に組み込んでいるのと同じものです。
これを抽出するのに3日ほどかかりましたが。
ただ、ゴーレムはAIで動かそうとすると、本当に簡単な命令しかできずに力加減もできず、ちゃんと組まなければ建物に衝突してなお強行突破するという、ハタ迷惑な性質があるそうで。
それゆえに、ゴーレム術士は基本的に感覚共有型の操作が必須になるそうです。
なので、私は考えたわけです。
ゴーレムを直接操作するからいけないのだと。
ゴーレムも、鎧を着せて創造すれば、ちゃんと防御力は上がるのですよ。
なので、その鎧が『ガンダム』つまりモビルスーツならどうか、ってことです。
ま、
そもそも、ゴーレム自体があまり戦闘では使用されませんし。
AI操作のゴーレムは、そこまで強くないのです。
「ちょっと難しいね。千雨ちゃんなら、簡単に干渉できるみたいだし」
「ああ、そちらの問題がありましたか……」
「ただ、できなくはないよ。
ちょっと時間欲しいけど、レバートリガー式のAIは十分組めるってことはわかった」
「良いですね。射出型の非操作ゴーレムでしたらいけるかもしれません」
フィードバックのためにイチイチ気絶していたら、まともになんて戦えませんからね。
対策を講じるのは当然です。
漫画家が精霊使いのアドバイスを得て、どのようなゴーレムを完成させるのか、非常に興味があります。
「それでは行きますよー、
“ラス・テル・マ・スキル・マギステル、
中位精霊の32体召喚です。
原作ネギ少年の、実に2倍。
今の私が
というか、これ以上は魔力消費より肉体への負担が大きくなり過ぎるのです。
それを無視すればさらに倍はいけます。
下位精霊でしたら、『魔法の矢』を変化させたりという余計なことをしなければ、512体まで召喚できますし。
「うおっ!?いっぱい出た!“
魔法銃を両手に構えた
この魔法銃は原作でもやっていたように、学園祭最終日に彼女が使用していたものを借りパクしたものです。
いえ、一応学園長の許可は取りましたよ?
私が、ですが。
魔法銃は、『魔法の射手』程度の威力の弾を撃つのがほとんどで、大抵のものに誘導性はありません。
なので、確実に当てる技術が必要になってくるわけですね。
ちなみに、裕奈さんは撃つのに呪文を唱えていますが、普通に熟練した魔法使いでしたら呪文詠唱は必要ありません。
無詠唱の要領で撃つことができます。
この魔法銃は、存在力の低い精霊やゴーレムなどの下級魔法生命体に対して、特に効力のある弾を撃ち出すものです。
上位精霊でしたら幾らか耐えられますが、中位精霊以下は一撃です。
「魔力はどうです?」
32体すべて撃墜されたところで、私は声をかけました。
学園祭最終日のイベントで、撃墜ポイント2位だっただけのことはあります。
賞品の食券1000枚の内、320枚は翌日には消えましたが。
焼肉美味しかったです。
「まだまだいけるよー!イベントで、この3倍は撃墜してたし!」
彼女は元気に答えました。
ほとんど無駄弾がなかったこともあり、まだ余裕があるそうです。
無駄弾が出ないというのは、それだけ動体視力と先読み能力に優れているということでもあります。
原作通り、
「よろしい、ではまだ早いかもしれませんが、『烏天狗』の洗礼を受けていただきましょうか」
「何か、ヤバイのが出てくるの?」
「肉体的な危険はありませんよ。
ただ、明日菜さんがトラウマになったと言えば分かりますか?」
「……え、マジで?」
明日菜さんの馬鹿力と運動神経の良さは、クラスメイトの誰もが知るところですから、やっぱり怯みます。
「まあ、最低限、
「うん、やってみる」
元気なお応えですので、遠慮なくやらせていただきました。
「では、『オクラ式八卦陣』、行きますよー」
「おっしゃこーい!」
あとついでに、やっぱり雪広さんではアンディを救出できませんでした。
中位精霊はそこまで強くないのですが、一般人も同然の雪広さんではどうすることもできないのです。
人の形ならともかく、球体ですしね。
本日の経過
修行中。
以上。
つづく