【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
『別荘』内。
マキナVS
学園祭最終日、彼女は
男性化した龍宮さんも、超強いそうですけれども。
姿勢制御なにそれと言わんばかりに、自由自在に空を飛び回るマキナ。
長瀬さんも、虚空瞬動で追いかけますが、整然とした『ほねっこ』の弾幕がそれを阻みます。
『東方Project』は基本的に縦スクロールシューティングゲームですが、たまに格闘ゲームとして出ることもあります。
そして有名な格闘ゲームのキャラが『MUGEN』で再現されるのは、最早宿命なのです。
同時に、格闘ゲームキャラ作成ソフト『MUGEN』には、様々なアレンジキャラというジャンルがあります。
その1つ、マキナのデフォルト容姿モデル『十六夜咲夜』のアレンジキャラに、『いぬさくや』というキャラがいるのです。
そのキャラは、等身が小さくなり、犬耳に尻尾のある、大変可愛らしいキャラなのですが、本来『十六夜咲夜』が武器としていた投げナイフの代わりに、『ほねっこ』――犬にカルシウムを摂らせる目的の骨の形をした餌――を武器とする、修正パッチが存在するのです。
それに倣い、マキナも訓練モードではこの、『ほねっこ』を使用しています。
分かりにくいネタですみませんねぇ。
マキナの特徴としましては、瞬動術が使えない代わりに、重力制御のような力で空を自在に飛翔でき、さらに相手の攻撃の効果範囲を見切って、紙一重で回避するという離れ業、つまり『グレイズ』が可能です。
それだけ動体視力が高く、全体的な回避能力が高いわけです。
『時間切れで引き分けとは、なかなかやりますわね』
「なんの、瞬動術なしで互角とは、恐れ入ったでござる」
『東方Project』に瞬動術はありませんからね。
その代わりに『グレイズ』があるわけですが。
ただ、『グレイズ』というのは、高い動体視力と精密な空中移動が合わさった結果のようなもので、技として『グレイズ』が存在するわけではないのです。
なので、リアルに『
いるとすれば、それは世界最強レベルの人々です。
つまりマキナは、瞬動術ができないというハンデこそあるものの、回避性能だけを見れば、この世界では最強クラスだということですね。
「強制時間跳躍弾を使われると、剣で弾いたりができない。
この感想は刹那・F・セイエイさんです。
「得物的な差も大きそうでござるな。
拙者は影分身やクナイを使い捨てにできるでござるが……」
「神鳴流の奥儀で対処するしかない。
単独相手で最初から消費を気にしながら戦ったのは、多分彼女が初めてだ」
相当に苦労されたようで。
13回のやり直しは、ほぼマキナが原因だそうですからね。
中々良い仕事をしてくれたものです。
この後、皆がそれぞれマキナと戦ってみて、改めてその強さに舌を巻いたのでした。
実は、強制時間跳躍弾がなければ、火力的にさほどでもないのですけれどもね。
「やっぱ、何回も見てきとるから、だんだん動きが分かってきたな」
『『無限ループ』で何度も見られていますと、さすがにある程度は見切られていますわね』
「見切られとってもこんだけやれるんやったら大したもんやで」
『フフフ、お世辞でも嬉しいですわ』
「お、おう……」
小太郎君は、何やらマキナを意識しているようですね。
別に、どうでもいいのですけれども。
「次は私と勝負ですわ!マキナさん!」
「あ、あの、お姉様、とっても強そうですよ?」
「だからといって踏み出さなければ、私達は強くなれません!
さあ、行きますわよ、メイ!」
「わ、私もですか~!?」
最近、高音さんは、修業に遠慮なく妹分の佐倉さんを巻き込むようになりました。
『別荘』で修行をしてみて、自分達に何が足りないのか、見えてきたのでしょうか?
もしそうでしたら、大したものですね。
自分に足りないものに気付くというのは、実は結構難しいことなのです。
まあ、結局脱がされるわけですけれども。
「ネギちゃーん」
いつものようにアンディをイジメていますと、早乙女さんが声をかけてきました。
「何でしょう?」
「ついに出来たわよー!
二段操作式ゴーレム!
名付けて『ホンダム』!」
「それはいけない」
私はバッサリ切って捨てます。
「というか、なんです、その
「えー、いーじゃーん。カッコイイじゃん」
「丸パクリはいけません」
「しょーがないなー」
一応説明しておきます。
『ホンダム』とは、『戦国BASARA』というゲームのキャラクターの、ローカルニックネームなのです。
ゲームの世界観は戦国時代を元にしておりまして、それぞれの武将をアレンジしたキャラクターが登場しているのが特徴です。
その中の1人、『本多忠勝』という、戦国一の豪傑と謳われた人物のアレンジが、何と言いますか、ロボット的なのです。
ドリル状の槍、巨体を包み込む甲冑、赤く光る目など、どれをとってもロボットそのものでした。
そんなところから、強いロボットの代名詞『ガンダム』とくっ付けられたあだ名が、『ホンダム』なのです。
単に、語呂が良かったからでしょうね。
詳しくは知りませんが。
「じゃあ、こっちの『ベタツクバズーカ』の方から実験するわね」
「名は体を表す、ですねえ。まあそれならいいですけど」
多分、トリモチか何かを発射するのでしょう。
「というわけで、そこの人、最大防御でお願いします」
「え、わ、私ですの!?」
私が指差したのは高音さんです。
「『別荘』内の修行では、油断している場合ではありませんよ。
いつどこから攻撃が飛んでくるかわからない状況を想定していますから」
「よっしゃ、『ベタツクバズーカ』発――射ぁ!?」
一瞬の出来事でした。
なぜか、早乙女ハルナさんが構えたバズーカ砲の砲口が、彼女の意図を離れて私の方を向いたのです。
そのまま発射。
トリモチが広がることを考えれば、避けられるタイミングではありませんでした。
1人の少女が吹っ飛びます。
「ネギちゃーん!?」「ええーっ!?」
「不意打ちを仕掛けられるのは、お前も例外ではない」
「あ、やりますか?」
私は平然とそこに立っています。
ちょうど、バズーカに対して半身になった状態で。
当然ですが、吹っ飛んだのは
物理干渉レベルを上げて、一瞬だけ弾速を遅らせると同時に、至近距離で受けさせて、トリモチ弾が周囲に広がるのを防ぎました。
後は1つの塊となった砲弾を、半身になって上半身を反らし、避けるだけです。
瞬動で逃げなかったのは、それをするとエヴァさんが飛び込んできそうだったからです。
虚空瞬動がまだ使えない現状、瞬動は結構リスクが大きいですからね。
エヴァさんレベルですと、それすらも十全な隙となり下がります。
「フ……そういえば久し振りだな」
「そうですね。久し振りに全力でやりましょうか」
私は言いながら、
私が無詠唱でできる
「そこの小僧どもと正義馬鹿、よく見ておけ。
精霊使いとしての習熟度では、貴様と
アンディや高音さん達に見せるため、ですか。
確かにこのジャングルエリアには、ちょうど皆が集まっています。
アンディも小太郎君もへたばっていますが。
ここらで一度、私の全力を見せておくのもいいかもしれませんね。
本日の経過
修行中。
マキナ基本性能評価。
以上。
つづく
次回は武道大会では見せられなかった、ネギ少女の本気です。
アンディ、そこにいたのにセリフゼロ…。