【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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7/25 くらいに投稿されてるとうれしい限りです。

汗っかきなせいで、塩分をこまめに補給しないとパワーが出ません。


067 私にも日常があるのです

久々な気がするお料理研究会です。

毎回とはいきませんが、ちゃんと出ていますよ。

お料理もお菓子作りも、あまりブランクがあると鈍ってしまいますし。

 

今は和菓子作りを習っています。

 

(チャオ)さんから、ネギさんがのっぴきならない事情を抱えているのは聞いています」

 

超包子(チャオパオズ)』での試食会、四葉五月(ぽっちゃりママ)さんが私に言いました。

そういえばこの人、エヴァさんとも知り合いなんでしたっけ。

何気に魔法のことも知っていたり、一般人のはずなのに謎の多い人でもあります。

この歳でエヴァさんに口喧嘩で完全勝利できる、稀有な人でもありますし。

 

「修行の方は大丈夫なんですか?

無理にお菓子を作っていくこともありませんよ?

一緒に食べる人が増えるだけで、作る方としましては嬉しいです」

「いえ、これはこれで私にとっては重要な意味があるのです。

お気持ちだけ、いただいておきますよ」

「あ、そうだったんですか」

 

いえ、涙が出そうなお言葉でした。

やっぱり五月さんは癒されますねえ。

 

ちなみに。

本当のことです。

と言いますか、ブランク云々の方が嘘ですね。

お料理研究会へ来るための方便なのです。

 

いつものごとく、生ゴミや紙パックといったゴミを回収しているわけなのですよ。

できれば毎日通っていたいくらいなのですが、修行や他にやることが山積みですので、毎日というわけにはいかないのです。

 

 

 

 

 

 

 

「ネギさんネギさん」

 

いつも通り『別荘』にて、アンディや小太郎君を修行し(イジメ)ている最中のことです。

人形が話しかけてきました。

 

人形と言いましても、スプラッタ製造器(チャチャゼロ)さんや茶々丸さんのような、球関節の西洋人形ではありません。

どちらかと言いますと、妖精さんに近い、全長30センチくらいのヌイグルミです。

結構可愛らしい姿ですね。

 

「えーと、どなたでしょう?」

『さよです』

 

言いながら、幽霊の相坂さよさんがドロンと出てきます。

 

「ああ、相坂(じみゆうれい)さん」

『地味って言わないでください~!』

 

相坂(ゆうれい)さんは涙目です。

人間に泣かされる幽霊さんって、誰得でしょうか?

 

そう言えばこんなイベントありましたっけ。

と言いますか、確か私が学園長(ぬらりひょん)にお願いして手配していたのでしたっけ。

私が受け取った覚えはありませんが。

確か夏休みイベントのはずですが、私が学園祭の準備期間中に学園長にお願いしていましたので、そんなに時間がかかるものでもなかったようです。

 

ガワ(・・)込みとは、なかなかノリの良いイタコさんがいたのですねー」

「お、さよちゃん、早速憑いてるんだ?」

 

声をかけてきたのは、朝倉和美(パパラッチ)さん。

朝倉さんは外での活動が多いので、あまり『別荘』へは来ません。

たまに情報を整理するために、相談しに来るくらいです。

相談するのは私が多いのですが。

 

「学園長からは朝倉さんが受け取ったのですか?」

「うん、そうだよ。

っていうか、ガワのヌイグルミは私が作ったし」

「あらまあ、意外に器用なのですね」

「カワイイでしょー?」

 

自慢するだけはある出来でした。

よく見ますと、やや薄い色の髪や60年前の制服が再現されていたりして、結構作り込みが細かいのです。

 

「中はどうなっているのです?」

「背中にチャックがあってね、よっと……」

『ひぃっ!?』

 

デロリンと出てきたワラ人形に、相坂(ゆうれい)さんは怯えます。

 

「気付いてなかったんですか……?」

 

ド天然さんなのです。

 

それはそれとしまして。

 

「かなり古い技術で作られたもののようですね」

「わかるの?」

「エヴァさんがこういう技術に詳しいのです。人形使いですし」

 

日本の陰陽師は、実は中国から渡ってきた色々な魔法技術を取り入れ、様々な研究を重ねた末に誕生したとされています。

もちろん、独自設定です。

 

最初の方は妖怪や荒神などを調服し、従える方法が主流で、相坂さんのような幽霊も、成仏させるのではなく捕らえて使役していたそうです。

式神の前身ですね。

その後、自分の気や魔力で作る式神の技術が発達するにつれ、幽霊や妖怪を使役することは減っていったのだとか。

なので、こういう技術は珍しくなっているのです。

 

現在では中国のキョンシーや中南米のゾンビーなど、死者を使役する魔法技術は外法と言われ、敬遠される傾向があります。

私も、広義では死者使役によって生み出されていると、言えなくはないのですけれども。

 

アルさんは、相当外道なやり方をしたと言っていました。

結局死体の利用以上のものではなかったようですけれども。

 

「ともあれ、これで麻帆良学園を離れることができるようになったわけですね」

『ありがとうございますー!』

「どういたしまして」

 

超隠密幽霊という性質は、色々なことに役立つのです。

情けは人のためならず、ですよ。

特に私の情けは、10割自分のためなのです。

 

 

 

 

 

 

 

さて。

季節は初夏、6月初め。

つまり、中間テストの時期です。

 

「ですから、ここはこういう……」

 

アンディの授業にも熱が入ります。

 

「そしてバカレンジャーの皆さんは居残り、と」

「悪かったわねー!」

 

当然、明日菜(バカレッド)さんも居残り組です。

 

「そしてブラックの代替わりは刹那さんですか」

「ううぅぅぅっ!」

 

刹那(ガンダム)さんは頭を抱えて唸ります。

原作でも大概なお馬鹿さんでしたからね。

性別が変わっても、そこは同じのようです。

 

「ウチが教えたるえー」

「木乃香……」

 

原作を飛び越したバカップルっぷりなのです。

やはり異性の恋人というのは、人間関係を変えてしまうものなのでしょうか。

 

「夕映さん、ついにバカブラックから抜け出しましたね」

「頑張りましたです」

「というか、マジでネギちゃんが(チャオ)りん2号な件について」

「アンディを育てたのは私です(キリッ」

 

早乙女(ヘンタイしゅくじょ)さんが言う通り、私は当然の如く全教科満点です。

 

「そういえば教員免許の試験も教えたとかって言ってたわよね?」

「それってすごいかもー」

「ネギさんは能力(スペック)が色々とおかしいですよね」

 

大きな理由の1つは、転生したからでしょうね。

子供の脳というのは、人生で最もスペックが高い時期なのです。

その間に気合を入れて勉強したことは、生涯を通して不思議と忘れません。

それを利用して、私は詰め込めるだけの知識を脳に詰め込んでいるのです。

その知識の1つに、教員免許のことがあった。

それだけのお話なのです。

 

原作知識や転生特典などなくても、転生するというだけで他の人よりも有利なのですよ。

 

「まあ、色々と問題も抱えているのですけれども」

「1人では眠れないとか?」

 

否定はしません。

 

「強い痛みやショックなどで、すぐに意識が落ちてしまうのも問題ですよ」

「え、そうなのー?」

「まだ体が出来てないってことなんじゃないの?」

「それはありうるです。私より小さいですし」

 

クラスで3番目に小柄な夕映(おでこ)さんに小さい言われました。

2番目は金髪ロリ吸血鬼(エヴァンジェリン)さんで、1番が私です。

いえ、確かに年齢的にも私が一番下ですけれども。

意外なことに、この平行世界の鳴滝姉妹は夕映さんより少しだけ背が高いのです。

泣いていいですか?

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって『別荘』。

 

「魔法の始動キーですか」

「はい、カモさんに言われたですが、どうもあの人に相談すると……」

「ああ、その方面で人を弄る癖は治っていませんでしたか」

 

オコジョ妖精、アルベール・カモミールさんのことです。

彼がエロオコジョなどと揶揄される原因でもありますね。

事あるごとに恋愛方面で人をからかうのですよ。

 

まあ、オコジョ妖精はそれが仕事ですし、それが高じてあんな性格になってしまった面も、無いわけではありません。

ちゃんと節度を持っていれば、つまりやり過ぎなければ、私も文句は言わないのですが。

今度、注意しておきましょうか。

 

えーと。

綾瀬夕映さんが恋愛のことで弄られるのは、まあ、原作通りなのですけれども。

説明するにはやはり学園祭にまで遡らなければいけませんね。

 

学園祭の最中に、彼女がアンディに恋をしていることが発覚したのです。

なんでも、カモさんが弄り倒した結果、恋を自覚したのだとか。

その件では一度シメましたからいいとしますが……懲りてない様子なのはよくないですか。

 

まあ、とにかくひと悶着あって、先にアンディに告白していた宮崎のどかさんと親友のまま、三角関係となったのだそうです。

女同士に真の友情はありえないと言いますが……。

ここまでドロドロした三角関係もそうそう見れるものではありません。

 

まあそれで、宮崎さんの勧めでアンディと仮契約(パクティオー)して、アーティファクト『(オルビス)界図(・センスアリウム・)(ピクトウス)』を手に入れたわけです。

 

「そういえば、ネギさんは始動キーを2つ使い分けてるですよね?」

「ええ、私の『連射モード』は、使用する魔力通路が異なるのです」

 

もちろん、独自設定です。

『連射モード』自体がオリジナルですし。

 

「上位精霊への魔力充填(チャージ)には、魔力を専用に精製する必要があるのです。

中位から上位の魔法では『手続き』が長いので、ちょっと変更するだけで十分なのですが。

『魔法の射手』などの基本となる攻撃魔法の場合は、せっかくの詠唱短縮を台無しにするくらい、『手続き』が長くなってしまいます。

ですので、最初から精製した魔力を貯めておいて、そこから魔力を引っ張ってくるのに別の始動キーを使っているということなのですよ」

「精霊使役のためのものだったですか……」

 

『世界図絵』で確認しながら、納得していました。

『手続き』というのは、この場合呪文詠唱だけでなく、魔力を練って術式を用意することを意味します。

それらをひっくるめて準備時間(チャージタイム)、というわけですね。

 

「その分、上位精霊の使役はかなり高いレベルに達していますが……。

アンディのような無詠唱の『連射モード』が使えなくなってしまったという、デメリットもあるのです」

「一長一短というわけですか」

 

私は頷きます。

 

「私の場合は上位精霊を召喚できれば、大抵の相手には勝ちが確定ですから、そこまで気にしていません。

お薦めはしないのですけどね」

「なるほど、有意義なお話を聞くことができたです。

ありがとうございます」

 

綾瀬さんはぺこりと頭を下げて去っていきます。

『世界図絵』、便利ですね。

今の私の話、結構上級者向けだったのですが……。

同時進行で色々と調べて、納得したようです。

 

 

 

 




単なる日常の紹介なので、計画の経過報告はありません。

気になっている人がいるかどうかわかりませんが、一応何気に始動キーを二種類使っている理由付けです。
作者ひろっさんの方針として、チート級のパラメータを持たせる場合は、それなりに苦労をさせることにしています。
その一つが詠唱速度と1日1万回の呪文詠唱ですね。
原作には設定が出てこなかった上位精霊につきましても、使い方によってはチート級となりますから、使いこなすためにデメリットを負わせています。
それがこの、始動キーによる魔力経路の使い分けというわけですね。

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