【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
田舎で小説書くのはつらい。
「ん……」
温かい。
心地良い温もりを感じながら、意識が浮上してきます。
頭が温もりに包まれて、柔らかなものに押し付けられます。
「タ、カハタ、センセ……」
タカハタ、タカミチ。
ムキムキマッチョのロリコン変態ですね。
噛んでしまいましょうか。
「はぐ」
「んっ」
「ん?」
なんでこんなぽよぽよしているのでしょうか?
あの人女性でしたっけ?
いえ、ヒゲがあったのに女性ってことは……。
まさか、ニューハーフ!?
「はっ!?」
「ひゃっ!?」
しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください、しばらくお待ちください……。
「な、なんでネギちゃんがあたしのベッドで寝てるのよ!?」
「ふ、不覚……『お姉ちゃんと一緒』は卒業したつもりでしたのに……」
本当に不覚です。
確かに実家では決まってネカネお姉ちゃんと一緒に寝ていましたが、魔法学院では普通に寮生活で1人で寝ていました。
まさか自分でこんなエロイベントを引き起こしてしまうとは……。
お互い妙に着崩れてエロイことになっていますし、アンディには……ハッ!
「明日菜さん、早く着替えて下さい!」
「えっ、あっ、もうこんな時間!?」
2人して朝からドタバタです。
いえ、私が言ったのは、早く着替えなければアンディがやってくるということなのですが。
ドタバタしている内に、同室の木乃香さんが起きてきます。
「ネギちゃん、朝ごはん作ってあげるよー」
「あ、いただきます」
明日菜さんは苦学生で、毎朝新聞配達のアルバイトをしています。
そのため、朝は早いのですよ。
一応奨学金が出ていて、親代わりはタカミチだそうですが、ちゃんと自分の力で奨学金を返そうともする、努力家なのです。
私も朝は早い方ですが、理由は主に修行関連です。
代わりに、就寝も早いのですけどね。
魔法は頭の回転が重要になってくるので、朝に湯浴みをして身を清め、瞑想してから、感謝の呪文詠唱一万回を行います。
まあ、木乃香さんがいますので呪文詠唱はできませんけどね。
メルディアナや実家では遠慮なく出来たのですが。
なので、今日からは無詠唱の魔法を練習します。
場所は外で、認識阻害の結界を張ってやるしかないでしょうね。
寮の裏山の麓。
「……」
無詠唱は難しいのです。
原作でもネギ少年が何度か使用していましたが、私も今は初級の魔法しか無詠唱ができません。
さすがに1月の寒い時期は、風を吹かせると身が凍えますね。
より高緯度のイギリスよりはマシとはいえ、日本の寒さはまた別の感じがします。
で、色々とやってみたのですが、無詠唱は高い集中力が必要で、今の私ではあまり連発ができないようです。
これも慣れでしょうか。
『魔法の射手』くらいは、麻帆良祭までに間に合わせないといけません。
アンディの方も何とかする必要がありますね。
麻帆良祭までは、彼にメインで動いてもらう予定ですし。
「“……ウェン――!”」
あ、ミスりました。
ちょっと強めに風が吹きます。
無詠唱の仕組みは頭の中で詠唱を済ませることですから、つい口から詠唱が出てしまうこともあります。
集中すれば集中するほど、子供の体というのは暴走しやすい傾向があるのです。
おそらく、アンディが魔法を暴発させるのも、その集中力が原因でしょう。
なぜか私に意識を集中させることが多いようですが。
……本当にもう。本当にもうなのです。
「あ、ネギ、早速始めてたんだね」
「ちょっと遅かったですね」
「あう、桜咲さんに説教をもらってて……」
なるほど、私達の部屋に突撃しようとしたところを抑えられましたか。
この世界でも、木乃香さんのボディガードのようです。
色恋沙汰になるかもしれませんが、その辺は本人同士の問題でしょう。
「瞑想は済ませてきましたね?」
「うん」
「それでは始めましょうか」
魔法の修行は、魔法学院の時代からよく2人でやっていました。
主に一万回の呪文詠唱でしたが。
「アンディは無詠唱も練習していましたね」
「うん、でも、ネギみたいな高速連打は無理だよ」
「私も今試してみて思いました。無詠唱は難しいのです」
私は技術として魔法を練習していますが、アンディは戦闘技法として魔法を習得しています。
その差なのでしょう、私とアンディでは、得意分野が若干異なるのです。
私も戦闘ができないわけではないのですが、やはり砲台タイプが性に合っているようですね。
「ま、所詮は連射速度に魔力の練り込みが追い付いていないだけです。
これも練習の積み重ねで解消しましょう」
「うん!」
返事だけは元気ですね。
では、修業の厳しさを1ランク上げますか。
ドタバタした授業も終わり、放課後。
私は
街の外れ、森に囲まれた2階建てのログハウスですね。
「念話妨害の結界を張っていたようだが、何の真似だ?ネギ」
エヴァさんが警戒を強めた顔で睨んできます。
「万一他の誰かに聞かれますと、非常にまずいことになるからです」
「それは、私を怒らせることよりも、か?」
「はい」
私は躊躇いなく頷きます。
そして、『本国』にとっても致命的となる情報を、彼女に渡します。
「私の記憶をすべてお見せします」
「記憶だと?」
「信憑性の意味でも、手っ取り早いと思いまして」
「お前のような何を考えているかわからん女の記憶か……。
正直、それほど見たいものでもないが……」
「
私の血の幾らかを追加しても構いません」
「む……待て、私がもらうばかりじゃないか?」
「世の中には、知らない方が良かったという情報も存在するのですよ」
「……よかろう。協力するかどうかは後で決めても構わんな?」
「はい」
ここで利益を搾り採ることは簡単ですが、それは後に禍根となりますからね。
相手の判断に委ねるというのは少し怖いですが、これがなければ計画が進まないのも事実です。
エヴァさんは、私の計画の最重要人物です。
あるいは明日菜さんやアンディよりも重要で、彼女の協力の有無で最悪詰んでしまいかねないのです。
――それは世界の滅亡に直結します。
――――。
現実の時間で、1時間ほどが経過したでしょうか。
「……なるほどな」
エヴァさんが頷きます。
「英雄の子供から始まって、最終的に世界を救うとなると、確かに物語性が強い。
その物語を元にこの世界ができたのか、この世界の話がその物語の元になったのか、そこは置いておくとしても……。
やはりそれを含め、表には出せん情報だな……」
ニワトリが先かタマゴが先かという議論は、私は考えもしませんでしたね。
確かにそういう考えも成立するかもしれません。
やはりこの人は頼りになりそうです。
「――お前の前世も中々に厄介で私好みじゃないか」
「……あまり思い出したいことではありません」
私は小声でぽつりと語りますが、それ以上は口を閉じます。
本当に、あれは嫌な事件でした。
思い出したくないのでここでは語りません。
「お前の計画、
エヴァさんは、隣の茶々丸さんをちらりと見ました。
葉加瀬さんの趣味でナギに似せられたロボットである彼の記憶は、メンテナンスの際に情報として超さんに渡ります。
私が彼の同席を許した理由でもあります。
「はい。さすがに平行世界のことは詳しく話しませんが、この世界の未来で何が起こったのか、そこについては聞き出します」
「『原作』の知識がアテにならん以上、なんとか情報を集めるしかないな」
既に数名の性転換が確認されていますしね。
「では、協力していただけるのですか?」
「地球が滅べば、私は長い時間をかけて死に続ける羽目になる。
さすがにそれを
「ありがとうございます」
私は深々と頭を下げました。
本日の成果
最重要人物エヴァンジェリンの協力を取り付けることに成功!
妖精さん召喚数243体
以上。
つづく
ネギ少女的には一番の賭け。
以前の後書きで話していた『ロンドンで占い師』が没になった理由ですが。
どうせエヴァンジェリンかアルビレオ・イマに接触する必要があったので。
それと部外者だと行動がかなり制限されるため、没にしました。