【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】   作:ひろっさん

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8/23 くらいに投稿されてると思われます。

暑い…。


096 元老院占拠依頼

「あんでぅぃすぇんすぇええええええいっ!!」

「わあっ!?」「ホッ」

「アンディ!?」「先生!?」「へうっ!?」

 

穴から出てきた超鈴音(チャオ・リンシェン)さんが華麗に避けますと、その後ろから雪広あやか(ショタコン)さんが物凄い顔で迫って来て、アンディを押し倒しました。

その直線状にいた私は、さらりと避けますが。

 

「アンディせんせいぃぃぃっ!うわああああん!クンカクンカ!スーハースーハー!カリカリモフモフペロペロペロペロ!はぴょ!?」

「いきなり飛び出て来て、何やってんのよ、あんたはぁぁぁっ!!」

 

明日菜さんの飛び蹴りが、雪広さんを引っぺがします。

そこから先は犬も食わないキャットファイトですので、描写はカットさせていただきます。

色々と加減している明日菜さんと、割と本気な雪広さんで、結構いい勝負だったとだけ言っておきましょう。

 

「まさか、本当に転移門(ゲートポート)を経由せずに、魔法(ムンドゥス)世界(・マギクス)(ムンドゥ)(ス・ウェ)(ストゥス)を行き来できるとはな……」

「あっ、マナト!」

 

後で出てきたのは龍宮真人(♂)さん。

高い身長に黒い肌、薄茶色のコートが渋くてカッコいい青年です。

とても中学生とは思えません。

 

「よっ」

「おー、高級感漂うお部屋ですね。

本当に異世界に通じているとは……」

 

龍宮(ようへい)さんの軽い挨拶の後に穴から出てきたのは、小柄な黒髪ツインテール少女、葉加(マッド・サ)(イエ)聡美(ンティスト)さん。

 

「……」

 

さらにその後にさりげなく姿を現したのは、黒い肌の銀髪少女、ザジ・レイニーデイさん。

 

そして最後は。

 

「やあ、お待たせ、みん――!」

 

渋いヒゲのメガネダンディ、高畑・T・タカミチ。

 

やっぱり、フェイトの顔を見てびっくりしていました。

というわけで、説明を求められるのも当然なら、答えるのも当然です。

ここで、前話の説明に飛ぶわけですよ。

 

 

 

 

 

 

 

説明後。

 

「まさか、魔法世界がそんなことになっていたとはね……」

「元老院の乗っ取りまでは話していたのですけれどもね。

さすがに『デュナミス』さんの暴走までは予想外でした」

 

溜息を吐くタカミチに、私は言います。

 

「ともかく、こちらも報告しようか」

 

タカミチは言いました。

明日菜さんが色々とブツブツ呟いていましたが、今は無視しておきます。

タカミチ登場時には、気が散ったからか、雪広さんからいいのをもらっていましたし。

それで結局、いつも通りの喧嘩は有耶無耶になったようです。

 

「火星緑地化はほぼ完了です。

自然魔力の生産量も、10日の時点で消費量を上回りました」

 

最初に言ったのは葉加瀬さん。

火星の魔力量を計測していたようです。

 

「結界装置の稼働も順調ネ。あと10日はフル稼働できるヨ」

 

次は超鈴音さん。

惑星緑地化装置(テラ・フォーマー)』の調整は、今のところ彼女しかできません。

順調に緑地化(テラ・フォーミング)が進んでいるということは、火星の地表が緑で覆われつつあるということでしょう。

 

「現在、火星への移住希望者を募集しておりますわ。

なにぶん、魔法社会限定でのお話ですので、大々的な広告は出来ておりませんし、魔法先生方にも、まだ半信半疑の方が大勢おられるようですから、希望者はそれほど集まっておりませんわね」

「それはある程度仕方がありませんね」

 

雪広あやかさんの報告に、私は苦笑します。

 

言ってしまえば、火星が突然居住可能な星になったということですからね。

そんなことをいきなり言われましても、頭がおかしいと言われるのが大半でしょう。

幾ら(チャオ)さんが火星に飛べるといいましても、連れていける人数には限度があります。

彼女は肝心(かなめ)の『惑星緑地化装置(テラ・フォーマー)』の担当ですし。

 

「戦力の麻帆良への集結も大分進んでいるよ」

 

次はタカミチです。

 

「とはいえ、『人形(アーウェルンクス)』を相手にできる人は、旧世界にもそれほど多くはいない。

それでも5人は既に麻帆良に滞在しているし、さらに6人が後3日ほどで麻帆良に到着する予定だ」

「最悪のシナリオは避けられそうですね」

 

私は微笑みを返しました。

 

最悪のシナリオというのは、麻帆良を含めて『祭殿』も壊滅し、『造物主(ライフメーカー)』の復活が絶望的になってしまうことです。

それはつまり、私達全員が敗北するということですからね。

 

「ということはつまり……」

「はい、麻帆良への襲撃計画を逆手に取っての、魔法世界からと麻帆良からの奇襲、挟み撃ちです。

敵に勝機など与えません」

 

私は宣言しました。

 

『人形』5体、それと同等かそれ以上の戦力が1人。

さらに『人形』が出てくるとしましても、それ以上の戦力によって圧し潰します。

 

私は戦術家でも戦士でもありません。

政治家です。

政治家がすべてを懸けて命のやりとりを始める、人はそれを戦争(・・)と呼ぶのです。

 

 

 

「戦力集結して、なんか最終決戦っぽくなってきたじゃないの!」

 

早乙女ハルナ(ヘンタイメガネ)さんが興奮します。

皆さんも、ざわめいています。

 

「まさか、ここまで準備を整えていたとはね……」

 

フェイト少年がやや呆れ顔です。

 

「学園祭の時からずっと思ってたんだが、結構色んな事がネギの暗躍に動かされてきてたんだな……」

 

長谷川千雨(メガネレイヤー)さんは溜息を吐きました。

 

「学園祭の時のアレは、強化計画の一環でしたからね。

もちろん、今回もあの時と同じように、『無限ループ』を使用します」

「デュナなんたら逃げてー!超逃げてー!」

「幾ら『無限ループ』でも、実力に開きがあっては勝てん。

それまでにみっちりと修行を付けるぞ!」

「うひぃぃぃぃっ!?」「エヴァちゃんがやる気になってるー!?」

 

大体いつもの騒がしい3-Aですね。

それはこの魔法世界でも変化はないようです。

 

 

 

「ところで、『無限ループ』というのは?」

 

フェイトさんが尋ねてきます。

 

「占い儀式の失敗魔法の1つです。

過去の自分に記憶を飛ばすことで、未来の情報を知るというものですよ」

「ああ、あれか。

だが、あれは発表されているものだけでも、準備に1週間はかかるのに、6時間しか飛ばせない。

その使い勝手の悪さから、専門の研究機関でしか使用されていないはずだ。

そんなものを実用しようというのかい?」

「だが、決戦の日時が分かっていれば、それに合わせて準備を行うことができる。

決戦で負けた後に、その記憶を過去へ飛ばす。そしてまた戦う。

そうやって何度も戦って、その記憶を積み重ねていけば、いずれ必ず勝てるというわけさ」

 

エヴァさんが説明します。

 

「体験してみてはじめてわかる恐ろしさヨ。

事前に取ておいた戦闘データが全ク使えなくなるのはおろか、こちらの動きが全部読まれるネ。

対策の立てようがないヨ」

 

(チャオ)さんの体験談です。

さすがに重みがありますね。

 

「もちろん、あの論文のままの術式では、記憶を飛ばすのに1週間拘束されてしまう。

その辺は私とアルビレオ・イマで手を加えて、数分の拘束と準備で記憶を飛ばせるようにしてある。

ただ、やはり半日しか飛ばせんし、儀式の準備そのものには1週間前後かかってしまうがな」

 

これは嘘です。

ですが訂正はしません。

妖精さんグッズ『タイムバナナ』1つで事足りますからね。

いわゆる、一般向けの説明というやつです。

 

妖精さんのことを、クラスメイトにも公表するつもりはありません。

妖精さんグッズの中には、兵器として使用可能な、とんでもなくヤバい品物もありますし。

 

 

 

「ところでネギちゃん、君は私に何か言いたいことがあるのではないんですか?」

 

おもむろにゲーデルさんが言いました。

 

「どうしてそう思うのです」

「それだけ周到に準備をしているのに、私の権限が必要になるとは思えないからです。

万が一、極端に言えば私が殺されていたとしても、回るようになっていると見て構わないんでしょう?」

 

それは、言外に私の計画に自分が必要ではないと気付いたということです。

この辺はさすがに政治家ですね。

 

(チャオ)さん。元老院上層部のすり替えは成功していますよね?」

「モチロンネ。我が『超包子(チャオパオズ)』の技術に不可能はナイヨ」

 

と、言いながら妖精さんの技術なわけですが。

しかも身代わり人形の担当は変態古本(アルビレオ・イマ)さんですし。

ですが訂正はしません。

例によって一般向けの説明ですから。

 

「『敵』にバレてもいませんね?」

「モチロンネ。確認したヨ」

 

『タイムバナナ』で、とは言いませんが、お互いに分かっています。

 

「よろしい。それではゲーデルさんには、現在超さんが拘束している、元老院上層部の事情聴取をお願いします」

「なるほど。政治的にも、始末は付けなければならないということか」

 

モノスゴク嬉しそうなのは、見なかったことにしましょう。

 

「それともう1つ、兵を動かし、2週間後までに元老院議事堂を占拠してください」

「なっ!?」「ちょっ!?」「ネギちゃん!?」

 

クラスメイト達から、ざわめきの声が上がりました。

 

ゲーデルさんは特に慌てずに確認してきます。

 

「今現在、メガロメセンブリア本国は、政府中枢がごっそり抜け落ちた状態。

すり替えが『敵』にバレていないということは、味方にもバレていないということ。

それが意味するところは、元老院や側近達の大混乱というわけだね。

確かに、今兵を向ければ、血を流すことなく占拠出来るだろう。

そして、ほぼ通信途絶している今の混乱状況を考えれば、少々乱暴に武力を行使してでも混乱を収めた方が、後々のためには良い、というわけか」

「はい」

 

私は頷きます。

さすがに政治家の方はこの辺分かっていますね。

とても冷静です。

だんだん地が出てきていますが。

 

「戒厳令を敷いたり、暫定政権を立ち上げて総選挙を実施するなり、その辺のことはお任せします。

どのようなことになっても、今までより悪くなることはないでしょう」

「私が終身大統領(どくさいしゃ)に就任することも考えられますよ?」

「あなたは悪党にはなれますが、前任者ほどの外道にはなれません。

今まで表に出て来なかった死者数よりも、きっと死人は少なくなりますよ」

「……これは困った」

 

言いつつ、彼は困った笑顔を私に向けました。

政治家は、全幅の信頼には弱いものです。

 

「ワハハハ、おいおい、なんか10の子供に一枚上に行かれてんじゃねえか」

「うるさいですよ」

 

ラカンさんが指さして笑います。

 

「ハッハッハ、一枚だけなら大したものさ」

「ネギちゃんの本当に怖いところって、あの口車よね」

「異議なし」「せやなー」「せやねー」「同感」

 

クラスメイト達が口々に言いました。

 

そんな彼女らに、私は返します。

 

「前世はクレオパトラ7世でしたから」

 

カエサルに征服された古代エジプト王国の女王です。

世界三大美女とも、世界三大悪女とも言われる美貌で、カエサルを籠絡し、死に至らしめたお話はあまりにも有名です。

 

まあ、冗談ですが。

 

 

 

 




本日の成果

計画最終ネタバレ終了。
クルト・ゲーデルに諸々の後始末を依頼。

以上。

つづく



後始末って大事だと思うんですよ。
GHQも、後始末には相当苦労していたようですし。
なんでもかんでもブチ殺しておしまいでは、中東みたいなことになってしまいます。
世の中、そう簡単ではないんですね。

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