【ラスボス】外道幼女が行く、ネギま平行世界【逃げて】 作:ひろっさん
私が計画について色々と皆さんにネタバレした後は、修業のお時間です。
主に『別荘』で、ですね。
麻帆良と魔法世界を行き来できる
まず最初に行われたのが、
例の地方大会決勝の再戦です。
ラカンさんのせいで、お互いに悔いの残る戦いとなっていましたからね。
主にラカンさんのせいで。
「やはりあの時は、竜族と火娘の方に迷いがあったようだな」
エヴァさんが冷静に分析します。
「そうそう、小太郎君は
私も呟きました。
ただ、あの時のように小太郎君があっさり
開幕に煙幕など張らずに、発火視線をレーザーのように薙ぎ払い、小太郎君を寄せ付けません。
やや消耗も激しいようですが、魔力が圧縮されている分、貫通力も高いようですね。
「炎精霊化だけでも、相当な才能と鍛錬が必要ですのに、『魔力圧縮』まで使いこなしていますね……」
これは高音さん。
最近は同じ精霊使いということで、私と一緒に修業をすることが多くなっています。
「だが、まだまだ圧縮度合いが甘い。あれでは小僧は止まらんぞ」
エヴァさんの言う通り、小太郎君は『狗音影装』で黒く巨大な狼と化し、さらに魔力弾を飛ばして、発火レーザーの威力を軽減しつつ突っ込みます。
影の尻尾を伸ばして捕まえようとしますが、それは
そして、
これで、動き的には小太郎君と互角となりました。
が、彼の『狗音影装』の防御力を破るほどの攻撃力は、今の彼女にはありません。
しかし意味はあります。
もう一方の戦いでは、以前に放映された決勝戦とは打って変わって、
どういうことかと言いますと、
こうなってきますと、魔法が使えず防御力が低くなりがちな
「なかなか良い勝負ですね」
「まだ見れる試合ではあるな。
試合が動いたのは、それから1分ほど後のことでした。
それは今までとは比べ物にならない威力を誇っていました。
小太郎君の『狗音影装』の防御力を貫き、本体をも傷付けたのです。
しかし。
撃たれた小太郎君は、
影分身の囮です。
「おお……!」
私は思わず感嘆の声を上げます。
私が以前、エヴァさんとの模擬戦で見せた戦法です。
リスクを背負いますが、
エヴァさんに使用したあの時は、私の新技法の性能を確かめるために、わざと見逃されましたが。
驚きで一瞬動きが止まった
彼女が慌てて発火視線を撃ちますが、ものともせずに体当たりからの魔力弾連打で仕留めにかかります。
最初は発火視線の爆炎で凌いでいましたが、その内に押し切られたらしく、しこたま撃ち込まれ、炎精霊化が解けてダウン。
ちょうどそこに、
それを避け切れずに直撃をもらいましたが、平然と起き上がって、最後は狼VS竜の対決となります。
魔力、技術的にはほぼ互角、種族的な利点から、速度では
そして、最後に明暗を分けたのがダメージの蓄積量。
というわけで、この勝負は古菲さん&小太郎君チームの勝利でした。
「最後にモノを言ったのは、
「フッ、当然だ。あの程度でスタミナ切れを起こすような鍛え方はしてない」
「鍛えたの俺もだけどな」
どこからかラカンさんが出てきます。
ちょっとタカミチと軽く模擬戦をしていたはずですが。
と、思ったら、その後ろからタカミチが姿を現しました。
軽い模擬戦ということだったはずですが、なぜかタカミチがボロボロです。
まあどうせ、
タカミチでしたら、多少力加減を間違えても死にはしませんからね。
「みんな、なかなか強くなってるねえ。
これは僕もウカウカしていられないなぁ」
言いつつもタカミチは嬉しそうです。
「色々とやりましたからねえ」
「ネギちゃんは大体誰かを泣かしてたけどね」
「そうそう、
そう話すのは、
「
収支がマイナスにならないようには計算していました」
「え、
なかなか無茶をするねえ……」
「別に1人で戦ったわけでもありませんし、フェイトさんやマキナがバックアップにいましたから、そこまで無茶な相手ではありませんでしたよ」
「僕からすると、それも恐ろしいことだけどね」
フェイトさんが仲間になった経緯は話しましたが、長年敵対していましたし、その感覚がまだ拭えないようです。
「私がやろうとしているのは、『
その使徒の1人程度、口車に乗せるのは造作もありません」
「口では勝てんぞ。政治が苦手な貴様では、なおさらな」
「ハハハ、どうもそのようだね」
エヴァさんがニヤニヤ顔でタカミチに言いました。
そういえば、お2人は10年前はクラスメイトだったのでしたっけ。
決着後、4人は木乃香さんの治療を受け、お互いに健闘を称え合って握手を交わしていました。
フェイトハーレムズも集まってきていて、皆で騒いでいます。
「後で他の皆さんも混ざって、チームで模擬戦やってみませんか?」
高音さんが提案します。
木精の上級使役という、レアな種族能力の持ち主がいますしね。
気持ちは分かります。
が、なぜか
「あれ、何か問題でも?」
「
「問題?」
私は尋ねます。
2週間後の決戦に向けて、何か問題があればそれを解決しておかなければなりません。
「見てもらった方が早いですね……」
原作同様の小さな声で呟き、糸目の黄緑色をした有角長髪の美人さんは、1人で離れた場所に行きました。
「“精霊召喚、『踊り狂う小人』”」
20体ほど。
これは、的、でしょうか?
「……」
盲目扱いされているデータベースもありますが、原作終盤では目を見開いているシーンもあり、おそらくですが目は見えているものと考えられます。
この平行世界では、ただの糸目だそうですし。
それはともかく、
意外とひょうきんで軽い音律、原作ではド下手だったはずですが、どこかで練習したのか、普通に上手いのです。
そして、5秒ほど演奏した後、なぜ集団戦で問題があるのか、それが理解できました。
原作でも全方位からの音の衝撃波などということをしていましたが、これはその逆、自分を中心に外に向けて、衝撃波を発生させています。
しかも衝撃波が届く範囲というのが、目測で半径50メートルほどもありました。
衝撃波の射程範囲を見せるために、下位精霊を配置したのでしょう。
「なっ!?」「えーっ!?」
私もエヴァさんも驚きました。
その範囲と威力に――。
――
演奏していたメロディが、『チルノのパーフェクトさんすう教室』だったからです。
何やってんですか先生ーっ!?
ちなみに『チルノ』というのは例の『東方Project』の登場キャラで、大体1面の中ボスで出てきて倒されるという役回りです。
作者に設定資料のところで『⑨.バカ』と書かれたことがきっかけで、ネットでは『⑨』と言えば彼女のことを指す記号となってしまいました。
『チルノのパーフェクトさんすう教室』というのは、その『チルノ』のテーマ曲である『おてんば恋娘』をモチーフに作られた歌です。
さらに、それをプロのバイオリニストがお茶目たっぷりに演奏した動画が存在しており、『振り込めない詐欺』『プロの犯行』等のタグが付くほどの完成度で人気を博しました。
今はCDが発売されており、演奏者『てっぺい先生』による華麗なバイオリンの音色を、ネット環境に左右されることなくご家庭にてお楽しみいただけるようです。
「旧世界で外に出られる
「それで練習してたらあんなことができるようになったと……?」
「うん」
格闘ゲームで言えば、全画面攻撃ってやつですね。
しかも、味方を巻き込む、味方殺し。
「でも、1ヶ月前からさらに範囲に磨きがかかってない?」
「命中率は結局上がらなかったの?」
「そうなのよ……。
あれからさらに威力も上がってて、私が炎精霊化で物理攻撃を無効にしないと、迂闊に近付けないわ」
癖毛エルフ耳の
確かに、チーム戦をするには少々問題がありますね……。
本当にもう、何やってんですか
本日の模擬戦
古菲&小太郎VS環&焔。
古菲&小太郎の勝利。
以上。
つづく
人の名前を出しているとはいえ、ダイレクトマーケティングはOKですよね?