愛し愛されて・・   作:もにゅもにゅ

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皆さん始めまして。この小説に興味をもってくれてありがとうございます。
読んで頂けると嬉しいです。



入学式 出会い

暖かい日の光で目が覚める。小鳥のさえずりも聞こえ、もう起きる時間になってしまったようだ。

 

「う〜ん・・・後5分・・・」

 

起きなければいけないとはわかっているもののベットからでる気になれない。

どうやら僕のベットにだけ重力が強くなっているようだ。体を起こすこともままならない。

だめだ・・・早くベットから出・・・ない・・・と・・・zzz

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(コンコン、ガチャ)「おはようございますアミ様。起床の時間でございます。」

 

「あともうちょっとだけ・・・」

 

「だめです。本日はこころ様と一緒に花咲川学園にご入学する日です」

 

花咲川学園・・・確か去年まで女子校だったけど生徒の数が年々減っていて

今年から共学になった高校だったような・・・

 

「こころ様と奥様は既に朝食を召し上がられております。」

 

「わかったよ・・・」

 

「ついでに本日の朝食はフレンチトーストです」

 

「本当!? すぐに行かなきゃ!」ダッシュ

 

「・・・まだ子供ですね」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝食を食べ終えた僕は自分の部屋に戻り、学校に行く準備をしていた。

パジャマを脱ぎ捨て制服に着替える。花咲川の制服は男女どちらも茶色が

ベースになっているけど胸元は男子がネクタイ、女子はリボンになっている。

鏡を見てみると僕の銀髪といい感じにマッチしており、我ながら似合っていると思う。

 

「っと、そろそろ行かなきゃ」

 

鏡から離れてバックを持ち自分の部屋から出る。

 

「ふんふ〜ん♪」

 

僕は鼻歌を歌いながら玄関に向かう。玄関には黒い服の人が待っていてくれていた。

 

「アミ様 既に車の手配はすんでおります。どうぞお急ぎください」

 

「ありがとう黒い服の人!ところで今日の入学式にお父様とお母様は来れるの?」

 

「ご主人様と奥様は午前の予定は空いておりますので、入学式に出席されます」

 

「そうなの!?やったー!・・・ってもう行かなきゃ!」

 

「はい、気をつけていってらっしゃいませ」

 

「うん!いってきま~す!(ハグ)」

 

「・・・っ!」

 

「?顔が赤いよ?大丈夫?」

 

「い、いえ・・・大丈夫です・・・。」

 

「そうなの?じゃあ行ってきます!」

 

僕は急いで車に向かう。こころお姉ちゃんは既に車に乗っていてた。

 

「遅かったわねアミ。何かあったの?」

 

「ちょっと準備に時間がかかっちゃってね・・・」

 

「お二人様方、出発しますのでシートベルトをつけてください」

 

「わかった(わ)!!」

 

シートベルトをつけると、車は出発する。こころお姉ちゃんは外の景色を見て

楽しそうにしている。目をキラキラさせて、景色を見るこころお姉ちゃんは

元の顔が整ってるのもあるが、とても可愛く見える。まるで宝石がたくさん詰まった

宝箱みたいでつい見惚れてしまう。

 

「どうしたのアミ?私の顔に何かついてるかしら?」

 

「ううん。こころお姉ちゃんが可愛くて・・・」

 

「本当!?とっても嬉しいわアミ!けどアミだって可愛いわよ?

 ほっぺだってこんなにもちもちしてるもの!(ムニュムニュ)」

 

「わわわっ!? くすぐったいよ・・・!」

 

「とっても柔らかいわ!マシュマロみたいね!(ムニュムニュ)」

 

「や、やめてよぉ・・・」

 

 

 

結局、花咲川学園に着くまでずっとこころお姉ちゃんにほっぺを揉まれていた。

まあこころお姉ちゃんは十分に満足した様子だったからいいけどね・・・

 

そういえば花咲川学園に着いたとき運転手が鼻にティッシュを入れて

泣きながら「尊い・・・尊い・・・」って呟いてたけど何かあったのかな?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

校門の前で記念写真を撮り、ぼくたちはクラス分けの掲示板に向かう。

 

「えっと僕のクラスは・・・」

 

掲示板の前の人だかりが多いので少し背伸びしながら見ようとする。

 

「弦巻・・・弦巻・・・あった!A組だ!」

 

どうやら今年はA組のようだ。

・・・ってあれ?

 

「なんで・・・アミと一緒のクラスじゃないの・・・?」

 

こころお姉ちゃんの目はいつものキラキラが消えて、ハイライトが失われている。

まるで目の前で宝物を壊されたよう子供のように悲痛な顔をしている。

 

もう一度クラス分けの掲示板を見ると、どうやらこころお姉ちゃんはC組のようだ。

今まで偶然(黒い服の人たちのおかげ)にも同じクラスだったこともあり、

ショックはかなりのもののようだ。

 

「えーとっ・・・こころお姉ちゃん?その・・・大丈夫?」

 

「ええ・・・大丈夫よ・・・」

 

「まあ・・・クラスは違うけど休み時間とかはいつでも会えるし、お昼ごはんも一緒に

食べれるから大丈夫だよ!それに学校で会えない時間分を別のときに一緒にいればいいし!

例えば・・・一緒に寝るとか!」

 

「そうよね・・・。学校でも会えるものね!」

 

どうやらこころお姉ちゃんは元気になったようだ。目もすっかりいつもの輝きを取り戻していた。

 

「さあアミ!早く行きましょう!」

 

「うん!」

 

その後、僕達はそれぞれの教室に向かった。

A組には既に何人かいて、席に座って本を読んでいる人や、隣の人と喋っている人もちらほらいる。

 

「僕の席は・・・一番後ろか」

 

僕は自分の席に座り荷物を置く。隣には既に人が座っているようだ。

 

(猫耳?みたいな髪型してるなぁ)

 

なんて思っていると猫耳の人が声をかけてきた。

 

「はじめまして!私、戸山香澄っていうの!これからよろしくね!」

 

「こちらこそよろしくね香澄ちゃん!僕は弦巻アミっていうんだ!同じ学年に双子のお姉ちゃんがいるから

アミって呼んでね!」

 

「アミ・・・?珍しい名前だね!アミってどういう意味があるの?」

 

「確かお母様は(明るい未来)と(愛される未来)って意味があるって言ってた気が・・・」

 

「わぁ・・・素敵だね!」

 

「そうだね、僕もそう思うよ。そういえば香澄ちゃんの髪型ってどうなってるの?猫耳?」

 

「これは星をイメージして作ったんだ〜!どう?似合ってる?」

 

「うん!すっごく似合ってるよ!」

 

「本当!? やったー!」

 

香澄ちゃんは目を星のように輝かせながら喜んでいる。そういえばよく見ると目の輝きや性格が

少しこころお姉ちゃんに似ているような気がする。こころお姉ちゃんみたいに無邪気に喜んでいる

姿を見て、心がやんわりしてくる。

 

「・・・可愛いなぁ」

 

「か、可愛い!?そんな急に言われちゃうと・・・照れちゃうよ・・・」かぁ〜

 

「ご、ごめん!・・・でも可愛いのはホントだよ香澄ちゃん?」

 

「えへへ・・・///」

 

香澄ちゃんは顔を真っ赤にして恥ずかしがりつつも嬉しそうに笑ってる。照れてる姿もまた可愛い。

 

「・・・あなた達、いつまで話しているんですか?もう入学式が始まりますよ?」

 

「「えっ?」」

 

マーメイドグリーンの髪色をした先輩に話しかけられ、周りを見てると先輩を含めた

僕達三人以外誰もいなくなっていた。時計を見ると29分を指している。

入学式は30分に開始される予定だった気が・・・

 

「アミくん走ったらまだ間に合うよ!」

 

「わわわっ!」

 

香澄ちゃんは僕の手をとり、全速力で体育館に向かう。後ろから先輩の怒鳴り声がかすかに

聞こえたが今はそんなことに気にする暇はない・・・!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後なんとかギリギリで間に合った僕達は無事入学式を終えることができた。

今日は初日ということで授業はなく、全員の自己紹介や簡単なガイダンスをした後

すぐに下校になった。

 

「忘れもの・・・なし」

 

今日渡されたプリントや教科書を机の中に入れ忘れてないか確認しバックを持ち

こころお姉ちゃんのところへ迎えに行こうとする。

 

「じゃあね香澄ちゃん!また明日!」

 

「待ってアミくん!一緒に帰ろーよ!」

 

「ごめんね!車で迎えに来てもらってて・・・」

 

「車ってもしかして朝校門の前に止まってたおっきくて黒い車のこと!?」

 

「そうだよ?そんなに驚くことかな?」

 

「驚くよ!あんなおっきいの始めて見たよ!?」

 

「?家にはあと5台くらいあるよ?」

 

「アミくんの家っていったい・・・?」

 

香澄ちゃんは目を丸くして驚いている。確かあの車は外国で作られているからあんまり見かけないのかもしれない。

(違う、そうじゃない)

 

(ドア、バーン!)「アミー!帰りましょー!]

 

「あ!こころお姉ちゃん!それじゃ香澄ちゃんまたね!」

 

「うん!バイバ~イ!」

 

香澄ちゃんと別れて、こころお姉ちゃんと一緒に迎えに来てくれた車へと向かう。

すでに出発準備を迎えに来てくれた運転手さんにお礼をいい、僕達は車に乗る。

 

「それでは出発いたします。」

 

僕達の乗せた車は花咲川学園を後にし、出発する。

 

僕は帰宅中の人たちをぼんやり見ながらのんびりする。

 

「ねえアミ」

 

「?どうしたのこころお姉ちゃん?」

 

こころお姉ちゃんが僕に話しかけてきた。

 

「さっき教室で仲良く話してた女の子は誰?彼女?」

 

「え?」

 

こころお姉ちゃんは僕の手を急に強く握り、噛み付かんばかり顔つきでこちらを見てくる。

 

「こころお姉ちゃん?」

 

「ねぇ、アミ?どうなの?」

 

「ち、違うよ!今日できた友達だよ!」

 

「あら?そうなの?・・・それは良かったわ!」

 

お姉ちゃんは先程の怒った様子は消え、いつもの笑顔に戻る。

 

「ねぇ、アミ。・・・もし、アミに彼女とかできたら・・・私に伝えてね?」

 

「う、うん・・・」

 

このとき僕は初めてこころお姉ちゃんの笑顔を可愛いと思えなかった・・・。




次回から更にバンドリキャラとの絡みが増えます。
もしよかったら評価、感想よろしくお願いします。
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