愛し愛されて・・ 作:もにゅもにゅ
投稿が遅くなってしまってごめんなさい。
放課後になり集合した僕達は瀬田薫という人をバンドのギターとしてスカウトするために
羽丘女子学園に向かい、合同演劇会をみることにした。
「あぁ・・・風よ、吹け。頬を突き破らんばかりに吹け!吹き荒れるだけ、吹け!」
「はわわ・・・かっこいい・・・!」
彼女の演技はとてもうまく、本物の王子様にしか見えない。周りを見ると人がバタバタと倒れている。かくいう僕も彼女の演技に見惚れてしまい、胸が熱くなっているのを感じている。
「す、すごい演技だねアミくん・・・」
「はわわわ・・・」
「あれ?アミくん?しっかりして〜!」(ペシペシ)
「はっ!?ご、ごめん花音ちゃん・・・見惚れちゃってて・・・」
「あはは・・・気持ちはわからなくもないよ・・・」
「すごいわね花音、アミ!彼女が喋るだけでばたばた人が倒れていくわっ。これがカリスマよっ!決定だわっ!」
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「というわけで、やって来たわ!花咲川学園の弦巻こころよっ。演劇部の部室はどこかしら?」
「は、はい・・・」
「こ、こころちゃん、まだ舞台が終わったばっかりだし日を改めたほうが・・・」
「あ、こころお姉ちゃん、あそこにいるよ!外に行っちゃいそう!待ってーーーっ!」
「あ、アミくん!?」
「待ってー!・・・ってうわぁ!」
「っ!?アミ、危ない!」
僕は急に走ったせいか足がもつれてしまい、転びそうになる。手を前にだそうとしても間に合わず前のめりに倒れてしまう。
バタン!
「痛っ・・・!。」
「おっと・・・大丈夫かい?坊や?」
そう言い、僕に手を差し伸べてきたのは僕達がスカウトしようとしていた瀬田薫であった。
間近で見るとかなり整った顔をしており、男である僕でも惚れてしまうくらいの美貌である。
「さぁ坊や、私の手をお取り?」
「は、はひぃ・・・」
彼女がかっこよすぎてまともに返事ができない。今はまだ理性を保てているが早くしないとどうにかなってしまいそうだ。僕は彼女の手をとり、立とうとすると彼女とおもわず目が合ってしまう。
「さぁ・・・」ニコッ
「ブシャァァャァァァァァッ!!(鼻血)」
とうとう我慢できず鼻血を出してしまった。しかも鼻血をだした原因が彼女がかっこよすぎるからとかこころお姉ちゃんたちに知られたくない・・・!
「っ!?どうやら転んだ拍子に鼻を強くぶつけてしまったようだね・・・。このハンカチを使ってすぐに止血したまえ。」
「あ、ありがとうございます・・・」
鼻血が床に落ちないようにしつつお礼を言い、彼女のハンカチで鼻を押さえる。
それにしても顔だけでなく見知らぬ人に自分のハンカチを貸してあげる彼女の性格もまたイケメンである。
「アミ!大丈夫!?」
「アミくん・・・!は、鼻血が・・・!」
こころお姉ちゃんと花音ちゃんが心配そうにこちらに駆け寄ってくる。花音ちゃんはかなり動揺した様子だ。
「黒服の人!すぐにアミを治療して!」
「わかりました。アミ様こちらへ」
「え、ちょ、待って・・・」
「すみません。失礼します。」
黒い服の人は僕をお姫様抱っこで抱え、そのまま連れて病院にまで連れて行かれた・・・。
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〜数日後〜
その後、僕は何人ものお医者さんから精密検査を受けて、念のために2日間も学校を休むことになった。クラスの皆から大量にメッセージがきて、こころお姉ちゃんはというと僕と会った瞬間に涙目で抱きついてきた。
そんなわけで2日休んだ僕だけどお医者さんに特に問題なしと判断され無事解放され、今僕はこころお姉ちゃんたちと商店街にいる。こころお姉ちゃん曰くバンドには後ベースが必要らしくそのためにポスターを配るからだそうだ。
「やぁ、坊や。怪我はもう大丈夫なのかい?」
「はい、もう大丈夫です。心配かけましたね薫・・・さん。」
「良かった・・・。心配したんだよアミくん・・・」
「ご、ごめんね」
どうやらこの二人にも心配かけてしまったようだ。これでもし鼻血を出した理由が瀬田薫がかっこよすぎて興奮しすぎたからとか知られたらどうなってしまうのだろうか・・・!
「さあ、アミも戻ってきたし早速ベースを探すわよ!」
「こころお姉ちゃん、ポスターを配るって言ってたけどどんなポスターなの?」
「これよ!バンドメンバー募集用・瀬田薫ポスター!!」
「困ったな・・・。私一人のアップの写真を使うなんて。どれも美しすぎて、一枚に絞るのに二晩寝ずに悩んでしまったよ・・・。」
こころお姉ちゃんが意気揚々に見せてきたポスターは薫さんがバラを口に咥え、ウインクしているものだった。
「学校で配るのはなぜか駄目だと言われたから、今日はとりあえず、ここで配るわよっ!」
「これでまた私のもとに、迷える子羊が殺到してしまう・・・」
「(他校の薫さんの顔が一面に印刷されてて・・・何をどう見ても目的がわからないポスターだって、生徒会の人たち、困ってたな・・・)
「来たれい〜〜っ、ベーシストーっ!!あたしたちと一緒に、楽しいことしよーっ!」
「さあおいで。子猫ちゃんたち。万物はすべて、等しく愛おしい・・・」
「皆〜!!僕達と一緒にバンドをやろ〜!!」
僕達三人は通行人に声をかけ、ポスターを配ろうとするが・・・
「おかーさん、なにあれ」
「しっ。見ちゃいけませんっ。ほら、あっちのクマさんにしよう!」
「「「「・・・」」」」
何故か反応が悪い。一体なぜなんだろうか?
「あ、集まらない・・・ですね・・・。」
「不思議ね。なにがいけないのかしら?」
「やはりそうか・・・すまない・・・また・・・!私の近寄りがた過ぎる美しさのせいで・・・」
「うーん・・・じゃあ近寄りやすい何かを置くとかはどうかな?」
「近寄りやすい何か・・・かぁ・・・」
「・・・」
「?こころお姉ちゃん?」
「・・・」
僕はある一点をみつめているこころお姉ちゃんに声をかけるも反応がない。不思議に思いこころお姉ちゃんがみつめている方に目を向けると、ピンク色の巨大なクマさんだった。
「ミッシェル!!あなた、このポスターを配って!!」
「(や・・・ちょっと・・・)」
「はいっ、これね!たくさん刷っちゃたの!あたしたちも頑張るから、よろしくね!」
そう言いこころお姉ちゃんは持ってるポスターをミッシェルというクマさんに渡した。
「ミッシェルー!何そのポスター?ちょうだーーい!!」
「ふふんっ!大成功ねっ!」
どうやらこころお姉ちゃんの思惑通りミッシェルにポスターを配らせたのはうまくいったようだ。僕達と比べてポスターがどんどんと配られていく・・・!
「あれ?あーくん?」
「は、はぐみちゃん!?」
聞き慣れた声に気づき見てみるとクラスメイトのはぐみちゃんがいた。
「あーくん!怪我はもう大丈夫なの?」
「う、うん・・・何とかね・・・」
「良かったー!皆心配してたんだよー!!」
うぅ・・・皆の心配が僕の心を痛める・・・!
「そういえばなんでこんなところに・・・ってクマ!?かわいいねこの子!なんていう名前?」
「ミッシェルよ!あたし達と一緒にバンドのメンバーを探しているの!」
「(えっえっ、待った待った!一緒じゃないっ。あたしはただバイトの研修中で・・・)」
「クマのいるバンドなんて珍しいね!」
「(違うってだから!メンバーじゃない!)
「あら?首をふってる・・・もしかして、メンバーになりたいの?言ってくれればいいのに!じゃあ、クマ枠で採用!」
「(や、やめろ〜!ていうかクマ枠って何!?)」
「ふふふ。こんなにはしゃいで。愛らしい。君を夏の日にたとえようか・・・」
「わーい!ハグしてミッシェル〜!」
「(ぐふぉ!お・・・思いっきりタックルされた・・・!)」
こうして未来のハロハピのメンバーが全員揃ったのだった。
明日からどんな日々が待ってるんだろう。。。
ハロハピの皆の中にアミくんを入れました。
キーボードが入ったハロハピを御覧ください。
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