愛し愛されて・・   作:もにゅもにゅ

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あけましておめでとうございます!
今回は少し地の文を増やしてみました。


ハロハピ始動⑤

数日後 駅前

 

SIDE 美咲

 

「はぁ・・・なんでこんなことに・・・」

 

数日前の作戦会議をでとりあえずスタジオで練習をすることになった。あたしは花音さんと待ち合わせをして一緒にスタジオに行くことにし、花音さんのことを待っていたが・・・

 

「いくらなんでも遅すぎません・・・?集合時間からもう20分たってますよ・・・?」

 

そう・・・先程からずっと待っているものの、花音さんはまったく集合場所に来ていないのだ。これほど遅いとなにか事故に巻き込まれたのではないかと、心配になってくる。すると、駅の出口から急いで走ってくる人影が見えたので、そちらに目を向けると花音さんがこちらに走ってきていた。

 

「はぁ、はぁ。み、美咲さんっ。す、すみませんっ、遅くなっちゃってっ。私、学校から駅に行こうと・・・。」

 

花音さんは駅の出口からここまで走ったからか、息が切れて少し汗をかいている。

 

「美咲でいいですよ。あたしはの方が年下なんだから。それで?学校からここまで、迷った?」

 

「ご、ごめんなさい。私が方向音痴なせいで、待ち合わせを・・・」

 

「あたしもバンドの中で話し通じるの花音さんだけなんで、正直助かってますよ」

 

まあ、この人がいなければ弦巻こころのバンドに加入させられることもなかったわけですけどねぇ・・・。

 

「とりあえず!あの4バカが飽きるか落ち着くまで、2人で乗り切りましょうっ!」

 

「う、うん・・・」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜スタジオ〜

 

「ライブが決まらないわ!」

 

スタジオに入ると、4バカのうちの金髪バカがライブができないと大騒ぎしていた。そもそも、スタジオに入ったのは今日が初めてである。

 

「やあ美咲。ここに来る前、3人でこの辺りのライブハウスに行ったけれど軒並みに断られてしまってね。私の美しさの・・・」

 

「まだ演奏する曲がないってそんなに重要なことなかしら?」

 

「花音ちゃ〜ん!!ど、どうしよう!」

 

「ア、アミくん落ち着いて〜!」

 

薫さんは相変わらずよくわからないことを言い、こころはさも当たり前のことを疑問に思い、アミは花音さんに涙目で抱きついていた。状況としてはまさにカオスと言ったところだ。そんなことを思っていると、ドアが思いっきり開き、はぐみが息を切らしながら入ってきた。

 

「ご、・・・ごめん、遅れちゃって・・・!はぁ・・・はぁ・・・」

 

「はぐみはソフトボールチームのキャプテンなのよね?とっても大切なチームの為に遅れたんだから、謝るのは変よ」

 

「すごいまともなこと言った・・・」

 

「うん・・・でも・・そのチームの子が・・・ってなんでもないっ!バンドバンド! よしっやろう!」

 

はぐみがなにか言いたげな顔をしていたが、アミがこう言った。

 

「バンドと言えばスタジオ練習!そしてライブ!はぐみちゃんのくれた雑誌にそう書いてあったんだ!だから早くライブを決めたいんだけど・・・全然決まらなくて・・・」

 

「あ、あのねアミくん・・・。ライブハウスって、お客さんが来てくれないと困っちゃうんだよ。だから、ある程度上手なバンドじゃないと・・・。」

 

「あ。そうだ。あのスーツの人たちに、相談すればいいじゃん。」

 

あたしは弦巻家のスーツの人の存在を思い出し、その人達に助けを求めることを提案した。

 

「それはだめよっ。これはあたしたちのバンドなのよっ。バンドはライブの演出も、衣装も、全部自分たちでやってこそよ!」

 

「そうだよ美咲ちゃん!人の力を借りたら、オリジナリティがはばたいて、アーティスト性がふやけて、元に戻らなくなっちゃうんだよ!」

 

「それ全部意味分かってないで言ってるよね?で?それも雑誌の受け売り?」

 

「うん!それでやっとバンドとして一人前なんだよ!」

 

雑誌のせいで微妙に筋が通ってる・・・。はぐみめ。余計なものを・・・。

 

「早くなりたいわ、一人前に!そしたらもっともっと楽しくなるわよ、絶対!!」

 

「うん!自分たちの力で、一人前になるんだ!」

 

「うーん。じゃあまーとりあえず、マジメに練習して、最低は4,5曲演じれるようになって、話はそれからなんじゃないですか?ふぁぁ・・・」

 

日頃の疲れのせいか、あたしは思わずあくびが出てしまう。

 

「ごめん、あたしちょっと眠いからコーヒー買ってくる。皆さん、先に練習しててください。」

 

あたしはそう言い、一旦スタジオから出て受付ルームの直ぐ側にある自動販売機でコーヒーを買おうとしたが、なんと自販機の横にいたこころの家のスーツの人たちが、コーヒを入れてくれた。

 

「奥沢さま。コーヒーでしたら今ここで入れさせて頂きますので、しばしお待ちを。」

 

あたしのためにスーツの人たちは手慣れた様子でコーヒーを準備してくれている。豆も高級のものなのかどこかいつもと違う匂いがあたしの鼻腔をくすぐってきた。

 

「うわぁ・・・!美味しい!!」

 

いつも飲んでいるコーヒーが飲めなくなるぐらい美味しい。あたしにも淹れ方教えてくれないかな。などと考えていると黒い服の人たちが見覚えのあるキグルミを渡してくれた。

 

「どうかお受け取りください。『ミッシェル』です。これから、こころ様かアミ様が『ミッシェル』と呼ばれた際に、私達が着替えるのをお手伝いをさせて頂きます。」

 

「え!ていうかこれ、あの商店街のマスコットキャラじゃ・・・」

 

「買い取りました。バンドとして見栄えするよう、私どもの方でアレンジを加えることも可能です」

 

「また、ライブについては、日本一有名なロックフェスの出演権を交渉中です。獲得した折には、ミッシェルとして、それをこころ様とアミ様に・・・」

 

「・・・いや。それって・・・なんかちょっと、違うんじゃないですか?いいです。ライブは自分で調べてみます、ミッシェルだけお願いします。」

 

SIDE OUT 美咲

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一週間後 

 

SIDE アミ

 

「と、言うわけで。あれから一週間!このバンドがライブハウスに出られるようにしてきました!」

 

「「「「わあっ!さすがミッシェルー!」」」」

 

「それでそのライブのイベントに関してのポスターがこれです!」

 

ミッシェルはそう言い、そのポスターを僕の手に渡してくれた。ポスターをざっくり見るとギターを弾いてる女の人の写真や開催日、場所などの情報が書かれてあった。僕はポスターに書いてある説明欄の部分を見てみると、少し気になることがあり、ミッシェルに恐る恐る聞いてみることにした。

 

「ねぇミッシェル、これって・・・僕出ても大丈夫なの・・・?ここに・・・()()()()()()()()()って書いてあるんだけど・・・」

 

「・・・え?ごめんちょっと貸して」

 

ミッシェルはそのライブのイベントのポスターを見るとだんだん顔色が変わっていった。

 

「うそ・・・これガールズバンドのライブイベントじゃん・・・」

 

「そ、それってつまり・・・」

 

「うん・・・これだとアミ・・・このライブ出れない・・・」

 

「「「「「え、えぇー!!」」」」」

 

「アーくんと一緒にライブできないの!?そんなの嫌だよー!!」

 

「なんてことだ・・・。アミは欠けてはいけない大事なメンバーなのに・・・」

 

どうやらミッシェルは本当に知らなかったらしく今更キャンセルもできないらしい・・・。ミッシェルは「本当にごめん!」と謝ってくれている。ミッシェルも生き物だし、間違えることは仕方ないと思うけどみんなと初ライブしたかったなぁ・・・。気づいたら目から涙がポロポロと落ちていた。

 

「うぅ・・・ひっぐ・・・」

 

「ア、アミくん・・・。」

 

「(やばいやばいやばい!完全にやってしまった!)」

 

「泣かないでアミ!私に考えがあるわ!そのライブのイベントは女の子限定なのよね?じゃあ、アミが女の子になればいいんだわ!」

 

「・・・ふぇ?」




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