乗り鉄探偵南 達仁 寝台特急「北陸」矢澤にこひとり旅 作:新庄雄太郎
金沢駅
「昨日はありがとうございました。」
「いいのよ、今日にこは能登へ行くから。」
「そうなんですか。」
「はい、8時の急行「能登路」で。」
「そう。」
「じゃあ、さよなら。」
と、言って、女は金沢駅から名古屋行の特急に乗って金沢を出発した。
にこは、七尾線ホームで8時00分発の七尾線経由の急行「能登路1号」に乗って輪島へ向った。
「輪島か、ここなら落ち着くね。」
そう言って、にこは急行「能登路1号」に乗って輪島へ向った。
ファーン!
金沢と輪島を結ぶ、急行「能登路1号」は金沢と津幡までは北陸本線に入り、津幡からは七尾線に入るのだ。
急行「能登路1号」は金沢を8時00分に発車し、津幡、七尾、穴水、和倉温泉、穴水、能登三井、能登一ノ瀬、終着輪島には10時20分である、この列車には穴水で能登線に切り離されるのだ。
10時20分、急行「能登路1号」は輪島に到着した。
白米千枚田
「もうすぐ、お米が採れる時期だね。」
「出来たら、にこはあの人と一緒にね。」
恋路海岸
「ここが、恋路海岸ね。」
にこは、一人で海岸を眺めた。
輪島温泉・ホテル高州園
「お世話になります。」
「ようこそ、輪島温泉へ。」
「いい温泉ね。」
と、にこは宿で手紙を書いていた。
「ふわぁーっ。」
にこはあくびし、眠ることにした。
達仁は、穂乃果とことりと真姫と一緒ににこの足取りを追っていた。
「えっ、にこちゃんが輪島行の列車に乗った。」
「達仁君、今乗るとしたら午前9時の急行「能登路3号」があるわ。」
「よし、輪島へ行こう。」
「にこは、必ずいる筈だ。」
達仁と穂乃果とことりと真姫は、午前9時発の急行「能登路3号」に乗り、輪島へ向った。
七尾線に乗り、12時44分に輪島に到着した。
「本当にここなの。」
と、真姫は言う。
「うん、確かにここで降りたと思うけど。」
「とにかく、捜してみよう。」
「ええ。」
輪島周辺を探したが、にこを見かけた人はいなかった。
「どこへ行ったのかな。」
「確かにこちゃんは京都と金沢も好きだけど、能登や、越前も好きだって言ってたわ。」
「能登と越前ね。」
「うん、きっとにこは奥能登に行ったから。」
「なるほど。」
「そう言えば、にこは能登へ行こうって言ってたな。」
「本当なの、達仁君。」
「ああ、確か冬休みに北陸へ行きたいって言ってたな。」
「思い出したわ、あの時私もにこちゃんも行きたいって言ってたわ。」
「あの時は、上野から「北陸」に乗って行ったからな。」
「帰りは、金沢から京都へは「雷鳥」に乗り、京都からは新幹線で帰京したんだわ。」
「恐らく、にこは能登にいる筈だ。」
そして、にこは能登で狙われるのだ。