遊戯王 ARC-if(アーカイブ)   作:小鳥 戯遊

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ブルーノの指名により不動遊星とライディングデュエルをすることになった阿久津遊介。遊星は自身のデッキとの絆を再度信じるため、遊介は自分の可能性を信じて憧れを倒すため勝負を白熱させるのだった。


if=10:決めろ、アクセルシンクロ!

いきなりのダイレクトアタックに対して遊星はくず鉄のかかしで回避したものの、彼の手札は知りえないからどういう風にこの盤面を返すつもりなのかわからない。だからこそ、デュエルは楽しい。

 

「俺は昔、このデッキである人物に挑んだ。だが、結果はギリギリのところで負けてしまった。それから何度もその人を打ち負かそうと頑張ったが駄目だった。だが、その諦めの悪さを買われてセキュリティに入ることができた。デッキの絆より性格に効率的な構築。そして相手への妨害と拘束。それがセキュリティのデッキ構築だった」

 

「それが、その時のあなたにとって都合のいい逃げ道だったのかもしれない。それでも、諦めずにデッキとの絆を信じるのがあなたのいいところだ。あなたの全力が見たいんだ! 遊星!」

 

「俺は……俺のターン! ドロー!」

 

遊星:LP4000 spc:3

 

「俺は魔法カード『シンクロ・キャンセル』を発動! ジャンク・ウォリアーをEXデッキに戻してジャンク・シンクロンとシールド・ウィングをフィールドに戻す! そして、手札からボルト・ヘッジホッグを召喚! レベル2のシールド・ウィングとボルトヘッジホッグにレベル3ジャンク・シンクロンをチューニング! 集いし怒りが、忘我の戦士に鬼神を宿す! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 吼えろ、ジャンク・バーサーカー!」

 

シンクロキャンセルを活かして、新たなシンクロモンスターに繋げていくの俺でもできた試しがないぞ?

やっぱり遊星はすごい! 彼と本気のデュエルをしているというだけで俺の心がたぎる!

 

「来てみろ! 遊星! 俺はそんなモンスターじゃあやられないぞ!」

 

 

「ジャンク・バーサーカーの効果発動! ジャンク・シンクロンを除外してその攻撃力分、相手のモンスターの攻撃力を下げる! バーサーカーソウルクラッシュ!」

 

攻撃力2300のジャンク・アーチャーが一気に1000まで攻撃力が下がってしまった。

 

え、原作にはない効果名じゃね? これめっちゃレアじゃん。 確かにだいたいの「ジャンク」系列のモンスターには効果名や攻撃名があてがわれてるわりにはないやつもあるんだよなあ。初めて(?)知った。

 

 

「ジャンク・バーサーカーでジャンク・アーチャーに攻撃! スクラップ・アックス!」

 

 

「ぐわっ......! それでも俺は繋げてみせる! 罠カード、奇跡の残照を発動! 戻ってこい、ジャンク・アーチャー!」

 

ライフは削られたものの、盤面についてはそこまで変わっていない。

ここで、俺がレベル1のチューナーを素引きすればスターダストを出せるんだが......。

 

遊介:LP2300 spc:4

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

俺が引いたカードは『sp エンジェルバトン』だった。このカードライディングデュエルで何度も見たことある。なんども遊星が使ってたから印象に残っている。だが、2枚ドローしても確実に1枚は落ちるからここは俺のディスティニードローを信じるしかない!

 

「俺は、sp エンジェルバトンを発動! デッキから2枚ドローし、そしてその後、一枚を墓地に送る」

 

俺が引いたカードはシン・クリボーとスピードウォリアー......。いける! アクセルシンクロ!

 

 

「俺は、エンジェルバトンの効果により、スピード・ウォリアーを墓地に送る。 そして、手札に加えたシン・クリボーを召喚! レベル1チューナーのシン・クリボーにレベル7ジャンク・アーチャーをチューニング! 集いし願いが、新たに輝く星となる! 光差す道となれ! シンクロ召喚! 出でよ、俺のスターダスト・ドラゴン!」

 

そうすると遊星は俺のフィールドに出たスターダストに驚いたようで

 

「スターダストが遊介のフィールドに!? 君は一体何者なんだ!」

 

「俺は、あなたにあこがれて、あなたと同じデッキ構築を組んだ異次元からきたデュエリスト! ここであなたに新たなシンクロの進化系を見せてあげます! 俺は二枚の伏せカードを使う! 永続罠 エンジェルリフト、そしてリビングデッドの呼び声! これらの効果により、モノ・シンクロンとスピードウォリアーを特殊召喚する! モノ・シンクロンは戦士族・機械族とシンクロ召喚する際、そのモンスターをレベル1として扱う! レベル1、モノ・シンクロンとレベル1扱いとなったスピードウォリアーでチューニング! 出でよ、シンクロチューナー! レベル2 フォーミュラ・シンクロン!」

 

 

 

 

俺はそのシンクロに呼応するように自分のバイクを遊星のバイクに近づけた。そしてフォーミュラ・シンクロンの効果によりデッキから1枚ドローして見せた。

 

「フォーミュラ・シンクロンの効果で1ドロー! 俺はそのカードを伏せる」

 

「一体なにをするつもりだ! シンクロチューナーとはなんだ?」

 

やっぱりこの次元の遊星は知らないのか......。なら、見せるしかない!

 

 

 

「実際に体感するといいさ! これが新たなシンクロ召喚、アクセルシンクロ召喚を! 俺は、スターダスト・ドラゴンにフォーミュラ・シンクロンをチューニング! 集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く! 光射す道となれ! アァクセルシンクローーーーーー! 生来せよ! シューティング・スター・ドラゴン!!」

 

 

白く輝くドラゴンが俺のフィールドに現れ出る。シンクロをことごとく吸収する「機皇」モンスターに対して絶望しかけた彼に現れた一筋の希望。それがこのカードだ。

 

「シューティング・スター・ドラゴン......。うっ......」

 

彼の手に赤いあざが見え始める。あれって、もしかして赤き竜のあざ? この次元の彼もシグナーとして覚醒しようとしてる? それとも、別のなにかなのか? だが、俺はこの攻撃をやめるわけにはいかない!

 

「俺はシューティング・スターの効果を使う! デッキから5枚めくってめくったカードの中にあるチューナーの数だけ攻撃できる!」

 

1枚目:ジャンク・シンクロン

2枚目:団結の力

3枚目:エフェクト・ヴェーラー

4枚目:くず鉄のかかし

5枚目:スターダスト・シンクロン

 

合計3回攻撃! 今まで友達とやってた中で一番攻撃回数が多いぞ! よし、これなら遊星のくず鉄のかかしを打たれたとしても残り2回で攻撃できる!

 

「バトルだ! シューティング・スタードラゴン、ジャンク・バーサーカーに攻撃! スターダスト・ミラージュ!」

 

「ここは耐える! ぐっ......」

 

遊星:LP3400

 

「追加攻撃! スターダスト・ミラージュ!」

 

 

「ここはくず鉄のかかしを使う!」

 

 

「無効にしても無駄だ! もう一回攻撃が残っている! 3連打ァッ!」

 

遊星:LP100

 

 

「ぐわぁっ......! なんというパワーだ。これがアクセルシンクロ召喚で召喚されたシンクロモンスターというのか。だが、俺はまだ希望を信じる! 罠カード運命の発掘! 自分が戦闘ダメージを受けたとき発動する。自分はデッキから1枚ドローする!」

 

ここでもなお、ドローしてくるとはなかなかすごい人だ。それにしても運命の発掘だなんて彼のデッキに入ってたっけ?

 

「俺はこれでターンエンド。いいカードは引けました? 遊星」

 

「ああ、これは遊戯さんにお礼をいっておかないとな......」

 

「遊戯さん!?」

 

その時、彼の背中には赤き竜の痣が集約して一つの竜となった模様が浮かび上がった。その時の彼はまさしく不動遊星だったというしかない。彼は微笑んでデッキからドローした。

 

 

「俺のターン!」

 

 

覚醒した不動遊星:LP100 spc5

 

「俺は、デブリ・ドラゴンを召喚! このモンスターは召喚成功時、墓地から攻撃力500以下のモンスターを特殊召喚できる! 俺はシールド・ウィングを選択! さらにフィールドにチューナーがいるとき墓地にあるボルト・ヘッジホッグを特殊召喚できる! 戻ってこいボルト・ヘッジホッグ! 俺はレベル4デブリ・ドラゴンにレベル2シールドウィング、ボルト・ヘッジホッグをチューニング! 集いし願いが、新たに輝く星となる! 光差す道となれ! 飛翔せよ! スターダスト・ドラゴン!」

 

 

「こんな状況にスタダだしても意味ないじゃないですか! 死ぬ気ですか!」

 

 

「俺は死ぬためにスターダストを出したんじゃない! 俺は速攻魔法シューティングソニックを発動! このターンのバトル開始時、攻撃した相手モンスターをデッキに戻す! これなら、シューティングスターの効果も発動されない! バトルだ! 俺は、スターダスト・ドラゴンでシューティング・スターに攻撃! シューティング・ソニック ブースト!!」

 

 

ま、まじか俺のシューティング・スターがデッキに......。しかも相手はノーダメかよ......。今度は俺がピンチになったってわけか。

 

 

「俺はカードを伏せてターンエンド! さあ、来い! 遊介」

 

俺の伏せカードは万が一のための罠カード星墜つる地に立つ閃珖だ。今の状況だと使える状況ではない。ということはこのドローにすべてがかかっているということか......。

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

俺の引いたカードは......シンカを促すクリボー! これはいける!

 

 

「俺は、魔法カード『シンカを促すクリボー』を発動! フィールドにモンスターが存在せず、墓地に『シン・クリボー』が存在する場合このカードを発動できる! 墓地のシン・クリボーとシン・クリボー以外のチューナー以外のモンスターを除外し、その除外したモンスターのレベルの合計と同じ光属性のシンクロモンスターを召喚できる! 神秘の瞳、輝かせし龍よ! 悪を捌く刃とともに降誕せよ! シンクロ召喚! レベル8 |神秘眼の聖装刃竜《シークレットアイズ・スコール・スラッシュドラゴン》!」 

 

 

このカードなら相手の伏せカードに関係なく殴り勝てる!

 

 

「さあ、どうするつもりだ。俺の伏せカードにはくず鉄のかかしがあるのはわかっているはずだ!」

 

「そうですね。だけど、それはどうかな? 俺はシークレットアイズのモンスター効果発動! このカードがシンクロモンスターを素材として召喚に成功したとき、相手魔法・罠ゾーンにある伏せカードを無効にして表側表示にする! そしてこの時、シークレットアイズの攻撃力は表側表示になったカードの数×300ポイント上がる! スコールシャワー! バトル! これで終わりだ。静寂のバーニングスラッシュ」

 

 

遊星:LP0

 

 

これ、夢じゃないよな......。ほっぺをつねると痛みが走る。俺は、彼に勝ったんだ。

 

とんでもねえな。

 

 




遊星とのデュエルに勝利してしまった遊介。
複雑ながらも笑みを浮かべるのだった。
その後、次々とデュエルが開始される。
というより、レースみたいな雰囲気に?

新たなライディングデュエルの可能性「レーシングデュエル」が幕を開ける!

次回 遊戯王ARC-if「レーシングデュエルの罠」
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