遊戯王 ARC-if(アーカイブ)   作:小鳥 戯遊

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ジャックとのデュエルが終わるも、レースは終わらない。
ゴールを目指して、遊介たちは進む。


if=16:揺れ始める心

ジャックに続き、今度は遊矢が相手か......。俺のデッキはあと6枚くらいか。

相手は、3枚......。 どれだけ展開したとしても、相手は5ターン以内に敗北する。

それまで耐久出来るか?

 

 

「先攻後攻は、俺の方がライフ少し少ないからいいよね」

 

遊矢がこちらを見る。

 

 

「それはいいけど......。大丈夫か?」

 

彼のフィールドのモンスターはスマイルユニバースで召喚されたオッドアイズ・ペンデュラムドラゴンのみ。ペンデュラムカードは残っているものの逆転はできるのか?

 

 

「大丈夫! 俺の華麗なショーでこんな状況ひっくり返してやるさ! 俺のターン、ドロー!!」

 

 

遊矢:LP3000

 

「俺は、まず手札からEMドクロバット・ジョーカーを召喚! このカードが召喚したとき、デッキから『EM』『魔術師』『オッドアイズ』モンスターを手札に加える!」

 

 

「デッキに数が限られているというのにさらに手札補充だって? 正気なのか?」

 

 

「俺だって怖いよ。デッキがもう少ない中手札を加えることなんて。それと同じくらいに、今知らない場所で自分のデュエルをできているか不安なんだ。それでも、俺はこのカードに賭ける! 罠カード『現世と冥界の逆転』!」

 

 

なんだって? あれは、デッキと墓地のカードを入れ替える罠カード!

 

 

「まさか、俺たちのデッキと墓地を?」

 

 

遊矢:LP2000

 

 

「ああ! 1000ポイントライフを失うことになるけど、これで俺たちはデッキ切れで負けたり、勝ったりなんていう興ざめなことはならない。 この世界で、俺はデュエルでみんなを笑顔にしたい! 俺は、セッティング済みの刻剣の魔術師とEM希代の決闘者でペンデュラム召喚! EXデッキより舞い戻れ! EMオッドアイズ・ライトフェニックス! 手札より、EMシルバークロウ! そして、次元の狭間に潜みし二色の眼を持つ竜! オッドアイズ・ペンデュラムグラフドラゴン!」

 

 

「中々、面白いことをしてくれるな。さすが、エンタメデュエリストって感じだ。柚子ちゃんもきっと元の次元で見守ってくれているはずだ。だから、不安にならなくていい! 俺と熱いデュエルしようぜ!」

 

 

輝く笑顔で返してくれると思っていたがその言葉は予想外のものだった。

 

 

「ん? ユズ? ああ、零児が言ってた子かな? ごめん、ここにきてから記憶がぐちゃぐちゃで......。 でも、待っている仲間がいるって心強いなって思うよ」

 

 

 

「え? 記憶がない? でも、ジャックは知ってたろ。彼を笑顔にしたデュエルも忘れてんのか?」

 

 

「ジャックの存在はここで知ったんだ。彼はこの世界の元デュエルキングだったらしいんだけど、なぜか行方不明になって、それでもう一度現れた時にはダークシグナーになっててデュエルを利用してみんなを困らせていた。俺は、それでも分かり合える。彼とのエンタメデュエルで誤解を解きたかっただけだよ。それを君がやってのけた。それだけだよ」

 

 

 

「それだけって......」

 

 

 

思っていた以上に彼の記憶は抜け落ちているようだ。彼の記憶は戻らないのか?戻すとしても、どうやって?

 

 

「おしゃべりはここまで! 俺はこれでターンエンド。 さぁ、遊介! 君のエンタメを見せてくれ!」

 

 

デッキ切れはなくなったけど、ここからはまたドローと今の手札に掛かっている。

遊星の記憶がこれまで通りになったことを考えると、遊矢にもそれができる可能性がある。やってみるしかない!

 

 

「俺のターン! ドロー! 俺は永続魔法シンクロ・チェイスを発動! そして、ジャンク・シンクロンを召喚! 召喚に成功したので、俺は墓地にいったジャンク・コンバーターを特殊召喚! ジャンク・シンクロンとジャンク・コンバーターでシンクロ召喚! 来い! ジャンク・ウォリアー!」

 

 

「オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴンの効果でEXデッキから特殊召喚する度に300のダメージを与えるの分かってるのか?」

 

 

遊介:LP3200

 

 

「そんなダメージ、大したことじゃない。 俺はさらに! シンクロチェイスとジャンクコンバーターの効果で、ジャンク・シンクロン、そしてジャンク・コンバーターを特殊召喚! さらに俺はジャンク・シンクロン、ジャンク・ウォリアーでシンクロ召喚! 飛翔せよ、スターダストドラゴン!」

 

遊介:LP2900

 

 

「すごい、まるで動じない......。なんて気迫だ」

 

気の抜けたような言葉に少し俺はいら立ちを覚えた。

 

 

「それよりなんでだ。 さっきのターン、遊矢のフィールドにはレベル4のモンスターが2体並んでいた。それでダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴンを出せばよかったじゃないか」

 

 

「それは、遊介にもこのデュエルを楽しんでほしくて」

 

 

「楽しませることと、手を抜くことは違うだろ! 俺は全力で遊矢、お前に勝つ! 手抜きはなしだ! だからお前も全力でこい! そうじゃないと何も楽しくないだろ! 俺は、さらにシンクロ・チェイスの効果を使用する! もう一度墓地から甦れ! ジャンク・シンクロン! 俺は、ジャンク・シンクロンにジャンク・コンバーターをチューニング! 集いし紅き絆が、希望の未来へと導く! 光差す道を進め! シンクロチューナー! アクセル・シンクロン! アクセル・シンクロンの効果発動! デッキからチューナーを墓地に送り、そのレベル分このモンスターのレベルを上げるもしくは下げる! シンクロ・ギアチェンジ! 俺はデッキからジャンク・シンクロンを選択し、そのレベル分下げる! アクセル・シンクロンのレベルは2! クリアマインド! レベル8スターダスト・ドラゴンにレベル2となったアクセル・シンクロンをチューニング!  アァァァァクセルシンクロォォーーーーーー! 生来せよ! シューティング・スター・ドラゴン!」

 

 

攻撃力3300のシューティングスターが盤面に並ぶ。意外にも、ドラゴエクィテスとこのカードが並ぶ景色は珍しい気がする。たしか、クリアマインドの境地にたどり着けず迷っていた彼が編み出した苦肉の策がドラゴエクィテスだった気がするし......。

 

 

 

遊介:LP2300

 

 

「一気に攻撃力3000以上のモンスターを2体も並べるなんてすごいよ、遊介! もっとだ、もっと俺にお前のデュエルを見せてくれ!」

 

 

少し彼の目の色が変わったような気がするが、気のせいだろうか。このまま攻撃していいものだろうか?

いや、ここで本気でいかなければさっきの説教が俺に返ってくる!

 

 

「俺はここで墓地にいった魔法カード『Sp-Clear MinD's』を除外して発動する! スピードカウンターすべてを使用して発動する! 自分のデッキから5枚までチューナーを選択し、選んだカードを任意の順番で上に置く! 俺は5枚のチューナーをデッキトップに固定する。そして、シューティング・スター・ドラゴンの効果! デッキを5枚めくり、デッキに戻す。当然俺がめくったカードはすべてチューナーよってシューティング・スタードラゴンは5回攻撃できる!!」

 

 

「な、なんだって!? だめだ、遊介! そんな力任せはデュエルじゃない!」

 

 

「力で相手をねじ伏せる。それも遊戯王の黄金パターンだ。それに、お前が本気でこいっていったんだろ。俺は! シューティング・スターで遊矢、お前のフィールドに並ぶすべてのモンスターに攻撃する! スターダスト・ミラージュ! 5連打ァッ!」

 

 

 

「俺は、EM希代の決闘者のペンデュラム効果! このカードを手札に戻して魔法カードを除外して発動する! このバトルフェイズではモンスターは破壊されず、ダメージは半分になる! アクション・イリュージョン!」

 

遊矢:LP1250

 

 

まずは、EMシルバークロウに攻撃して750ポイント相手ライフにダメージを与えた。そしてEMドクロバット・ジョーカーに攻撃しようとしたときだった。

 

 

「EMオッドアイズ・ライトフェニックスのモンスター効果! このカードをリリースして自分フィールド上の『EM』モンスターの攻撃力を1000あげる! EMドクロバット・ジョーカーの攻撃力は2800!」

 

 

 

「だが、こちらの方が攻撃力は上ぇ!」

 

「ぐっ!!」

 

 

遊矢:LP1000

 

 

「まだだ! 俺のライフは残っている!」

 

だが、相手のライフは風前の灯火だ。このまま押し切るしかない。

 

 

「さらに、俺はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに攻撃!」

 

 

「俺は、罠カード『リアクション・フォース』を発動! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが攻撃対象になったとき発動する! このバトルフェイズ中、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの攻撃力を元々の数値の倍になる!」

 

 

な、なに!? そんな罠まで仕掛けていたのか!? 

 

 

「だが、オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴンがガラ空きだぜ?」

 

 

「リアクション・フォース発動中は、相手がバトルするとき、俺のフィールドのオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンしか戦闘の対象に選べない。それでも戦いたいなら相手になってやる!」

 

 

「......ターンエンド」

 

 

「遊介! どうしてこんなデュエルをしたんだ!? いつものお前らしくないぞ」

 

 

「いつものって、旧知の中じゃないだろ? 俺たち」

 

 

「それでも、分かる。お前がこんなデュエル望んでやっているわけない。 楽しそうにデュエルをしていたお前が!」

 

 

「デュエルは勝ち負けを決めるゲームだ。勝った人間も負けた人間も笑顔になれるもの正しいし、勝ち負けを優先して相手にゲームをさせないのも正しい戦法だ。デュエルに間違いなんてない」

 

 

「間違ってる! 相手になにもさせないなんて、そんなのデュエルだとは認めない! 俺はこのデュエルで......。うっ、頭が......」

 

そういうと、彼は頭を抑えてハンドルに突っ伏した。

一体彼の身に何が起きているんだ?

 

 




遊矢は、自分を見失い始める。
そして、急に人格が変わったようにデュエルスタイルも変わっていく。

次回、遊戯王ARC-if「覇王の再臨」


登場するオリカの召喚口上で良いと思ったものを教えてください。

  • 地縛神スカーレッドノヴァ
  • ミニリチュアル・グレートシュバルツ
  • レッドデーモンズドラゴンフレアデス
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