だが、彼の知っている世界とはどこか歪になっていた。
多くの作品が入り乱れて混沌となるこの世界になにがあるのか?
今だに夢の中でふわふわとしているみたいだ。いや、実際夢だからあってるんだけど。どうにしても、リアルすぎるぜ。
「なあ、カッツン。これって何かのドッキリか? それとも、夢?」
「今まで俺たち凸凹オシリスでやってきたの忘れたのか? このこの!」
そう言うと、カッツンは俺のほっぺをぐりぐりとつねり始めた。
その痛みは、すぐに自分の身体に刻まれていく。痛い? 夢なのに?
「いたたっ!?」
「あははは! そりゃ痛いよ。現実だもの。さあ、凸凹オシリス組、元気に登校しましょう! はははは!!」
「ええ......。? 何それ、だっさ」
カッツンの走る方向についていくと町の中に大きな校舎が立っていた。
たしかGXのデュエルアカデミアって孤島にあったはずだけど......。
でも、ちゃんとデュエルアカデミア童実野校って書いてる......。
「あなたたち! また遅刻?」
「げ、天上院先生」
カッツンが呼んだその先には青を基調としたスーツに赤系のネクタイを締めた女性が立っていた。天上院というと明日香ってことだよな......。アニメだと卒業してからの話とかないはずだからこんなのおかしいんだよなあ。
「遊介くん、ちゃんと授業受けないと次のデュエル試験で留年するかもしれないのよ? その辺わかってる?」
「え? ああ、はい......」
「ドロップアウトボーイズはやっぱり繰り返すノーネ」
ゆっくりと歩いてきた柔和そうな顔つきの外国人が俺たちの肩に手を置く。
「クロノス校長先生」
ああ、もう完全にGXのアフターストーリーじゃん。どうなってんの?
「明日香くん、生徒のため鬼になるのも教師の役目ナノーネ。しかし、鬼の姿ばかりでは生徒はついてこないノーネ。だからこそ、天使族のようなやわかーい微笑みで......。ってあれ、誰もいないノーネ!! マンマ・ミーヤ! せっかくの私のいいセリフが!」
あのクロノスって人、たしかにクロノス先生っぽいけどやっぱ年くってるよな。妙にリアルだし。ホントに俺の知ってる世界が遊戯王の世界みたいになっちまったのか?
教室に入るとめちゃくちゃ騒がしいやつとさっそくデュエルをしている人間がいた。
「レディース・アーンド・ジェントルメーン! これから榊遊矢によるペンデュラムショーをお見せしましょう! まずは手札より、時読みの魔術師と星読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング! これによりレベル2~7のモンスターを同時に召喚可能! 出でよ、俺のモンスターたち! まずは手札の
「一気に三体もモンスターが並んだって罠カードがあるから大丈夫だってんの。俺のグレンザウルスが返り討ちにしてやる!」
男の場にはグレンザウルス一体とトラップ一枚のみ......。いや、どう考えても詰みだろ。っていうか、黄色のラーイエローの制服着た榊遊矢っておかしいだろ!! 作品違うし。
「EMウィップヴァイパーの効果でグレンザウルスの攻撃力と守備力を入れ替える! バトル! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでグレンザウルスに攻撃! 螺旋のストライクバースト!」
「馬鹿め! 罠カード魔法の筒ってあれ発動しない?」
「時読みの魔術師のペンデュラム効果は、ペンデュラムモンスターが攻撃するときダメージステップまで罠を発動できない! そしてオッドアイズの攻撃はモンスターのバトルでは倍になる! 1200の戦闘ダメージを食らえ!」
「うわああああ!」
相手していた方のライフはゼロになった。つまり、榊遊矢の勝利というわけだ。だけど、エンタメイトの使い方といい、ペンデュラムの使い方といい、完全に遊矢だ。
「榊君、もうデュエルは終わった? そろそろ授業初めていい?」
「あ、はい! 明日香......先生」
ん? なんかいいにくそうに話したな。ARC-Vで明日香も出てたし、それと関係してそうだな......。
「じゃあ授業始めるわね。今日は、実戦を交えながら召喚方法について復習していくわね。じゃあ、赤馬くん。あなたなら、大体の召喚はできるわね?」
「儀式以外ならデッキ構築済みです......」
青い制服に見合わない赤いマフラーと、赤い眼鏡をかけた銀髪の男が階段を下りて教壇に立つ。間違いない、彼は......
「げぇっ!?
「なにか、私に用が?」
「あ、いえ......。すんません」
ひいぃ......。怖えよ! DD使いの赤馬零児もいるのかよ!
すげーな、この世界! ていうか、現実なのか? 夢でもなさそうだし......。
「対戦相手、誰にする? あなたに見合う相手、中々いないと思うけど......」
「......。では、先ほど私を呼び捨てにした彼を選択します」
「え、俺ぇ!?」
眼鏡をカチャッとかけなおしながら俺を指さす。いきなり強敵に目を付けられたよ。俺まだこの世界に慣れてもないし、前に買ったカードも出せるように調整したばっかりなのによぉ......。まあ、いいや。勝っても負けても次の糧になるならやらないわけがない!
「どうした、怖気づいたのか?」
「やってやる! このデュエル、受けて立つ!」
「じゃあ、デュエルディスクとDゲイザーをセットして」
ん??? 俺、どっちも持ってないし......。
ていうか、デュエルディスクとかの設定はゼアル式なんだ。
「どうした。もっていないのか?」
赤馬は眼鏡に指で触れた後、デュエルディスクをセットした。もしかして、あの眼鏡Dゲイザー対応してんの?
「遊介、机に忘れているぞ!」
カッツンが俺にディスクとDゲイザーを投げ渡してきた。
これが俺のデュエルディスク?
これ見たらテンション上がってきた!
「よし、俺のシンクロデッキ試させてもらう!」
「ほう、シンクロ召喚か。私を幻滅させるなよ。先攻は私がもらう」
「「デュエル!」」
赤馬零児:LP4000 手札5枚
「私は永続魔法、地獄門の契約書を発動。この効果により私は【DD】モンスターを手札に加える。私はDDD死偉王ヘル・アーマゲドンを手札に加える。DD魔導賢者ガリレイ、ニュートンでペンデュラムスケールをセッティング! 我が魂を揺らす大いなる力よ!この身に宿りて闇を引き裂く光となれ! ペンデュラム召喚! 地獄の重鎮、DDD
「え? 一体だけ? あと2枚は? もしかして事故ですかぁ?」
「そうやって軽口を叩いているのも今のうちだ。DDスワラル・スライムの効果により【DD】融合モンスターは融合魔法カードなしで手札の【DD】モンスターを素材として融合召喚できる。手札のスワラル・スライムとDDバフォメットを使用し、融合! 現れよ、DDD神託王ダルク。先攻は攻撃できない。ターンエンド」
うわぁ......。いきなりダルクとヘル・アーマゲドンかよ。いやでもバックに罠も魔法もないということはワンチャン狙えるか? 出すとしたら攻撃力3000以上のモンスターか、あいつらを返り討ちにできる魔法、罠カード......。
阿久津遊介:LP4000
「俺のターン、ドロー!!」
手札:6枚
ジャンク・ブレーダー
ジャンク・フォア―ド
スターダスト・シンクロン
調律
ファイティング・スピリッツ
シン・クリボー
なるほど......。ここは普通、調律でクイック・シンクロン呼び込んでフォア―ドを使ってジャンク・デストロイヤーだけど......。
「自分フィールド上にモンスターが存在しないとき、ジャンクフォア―ドは特殊召喚できる! 出でよ、ジャンク・フォア―ド! そしてジャンク・ブレーダーを通常召喚。そしてジャンク・ブレーダーをリリースして手札よりスターダスト・シンクロンを召喚! この時、召喚・特殊召喚されたスターダスト・シンクロンの効果発動! デッキから【スターダスト】と記されたカードを手札に加える。俺は
「初めてみるシンクロモンスターだな。やはり、君もこの次元の人間ではなさそうだな」
「え? どういうこと?」
「なんでもない。続けてくれ」
意味わからん......。俺が違う次元から来た? 確かに違和感あるけど、もしかしてこの違和感の原因を知ってる? このデュエルでそれがわかるかもしれない!
「スコールドラゴンが召喚に成功した時、装備魔法1枚をデッキから発動し、スコールドラゴンに装備。パワーゲイン! 俺は団結の力をスコールドラゴンに装備! そしてさらに、手札のファイティング・スピリッツをスコールドラゴンに装備! よし、これで俺はスコールドラゴンの効果を発動する。1ターンに1度、このカードに装備された装備カードを任意の枚数破壊して発動! 俺は2枚破壊して相手フィールドの神託王ダルクとヘル・アーマゲドンを手札に戻す! バトルだ! 紫眼の聖装竜で直接攻撃! セイント・ストリーム!!」
「くっ」
赤馬:LP1500
遊介:LP4000
「ターンエンド!」
「ヘル・アーマゲドンは次のターン、私のフィールドに戻るが、メインフェイズに1000ポイントのダメージが発生する。そう思っているのだろう? 残り500ポイントで勝ち目はないと」
あの言い方、何か策があるのか......? いや、もう1ターンさえあればあいつの契約書の効果で自滅するはずなんだ。DDデッキの弱点はそこだ。そこさえ堪え切れれば......。
「カードを1枚セットしてターンエンド」
次のターン以降に何とかつなげれた......。さて、どう出る? 赤馬零児。
赤馬零児に目を付けられ、デュエルを挑まれた遊介。
零児は彼に何を教えるのか......。
次回、遊戯王ARC‐if「試される絆 どうする遊介!?」
登場するオリカの召喚口上で良いと思ったものを教えてください。
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紫眼の聖装竜
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ミニリチュアル・グレートシャイン
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A-HEROパニッシュメンター
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紫眼の聖装刃竜