遊戯王 ARC-if(アーカイブ)   作:小鳥 戯遊

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突如として遊介のデッキで挑むハメになった廉次郎は困惑しつつもそのデッキに魂を込めていく。一方遊馬はいまだ消極的な戦い方をしようとしてしまう。


if=26:謎のタッグデュエル 遊馬&廉次郎VSアキ&シャーク!

 勝手に出しゃばって、俺のデッキと出番を奪っていった廉次郎。彼はシンクロ召喚を知っているとは思うが、戦えるのか?他人のデッキで......。

 

 「先攻/後攻はどうする」

 

廉次郎がじゃんけんしたそうに拳をだそうとすると、シャークはデッキからカードをドローして言い放つ。

 

 

「デッキから5枚ドローして一番攻撃力の高いやつを全員言え」

 

 

それぞれがデッキからカードをドローして一番攻撃力の高いモンスターを言っていく。

 

 

「ゴゴゴゴーレム......攻撃力1800」

 

 

「僕は、聖装の獣戦士。攻撃力1700」

 

 

「私は、凛天使 クイーン・オブ・ローズ。 攻撃力2400」

 

 

「俺は、ビッグ・ジョーズ。攻撃力1800だ。攻撃力が高いのは十六夜だな。お前からオレ、遊馬、レンジの順番でいいだろ?」

 

 

そういうと、廉次郎は少し眉をひそめてシャークを窘める。

 

「お前がレンジって呼ぶんじゃねえ。寒気がする。大体、僕の方が君より年上なんだが!?」

 

 

「廉次郎、それは大人げないやつがいうセリフだぞ」

 

 

「遊介、お前は黙って観戦してろ!」

 

 

「はい」

 

 

俺は、キレた廉次郎には口を挟まずにデュエルを見届ける。

 

 

十六夜アキ:LP4000

 

「私のターン! 手札から、『おろかな埋葬』を発動。デッキから『薔薇恋人(バラ・ラヴァー)』を墓地に送る。そのまま墓地の『薔薇恋人』の効果発動! 手札の植物族モンスター1体を特殊召喚。現れろ! 凛天使 クイーン・オブ・ローズ」

 

 

真っ赤なドレスを着た女性が俺たちの目の前に現れたかと思うと、さらに十六夜アキは手札からモンスターを召喚する。

 

 

「レッドローズ・ドラゴンを召喚! そして私は、レベル3レッドローズドラゴンにレベル7凛天使クイーン・オブ・ローズをチューニング! 沸き立つ怒りが、世界を染め上げる。鮮血の花よ、開け! シンクロ召喚! 咲き乱れろ! ブラッド・ローズ・ドラゴン! レッドローズ・ドラゴンの効果発動。デッキからロクスローズ・ドラゴンを特殊召喚!」

 

 

序盤だというのに十六夜アキの展開は止まらない。彼らは現実の俺たちデュエリストや友崎みたいに手札誘発を持ち合わせていないし......。彼らは戸惑いつつもただ見守るしかない。一番戸惑っているのは廉次郎だろうけど。

 

 

「ロクスローズ・ドラゴンの効果により『薫り高き薔薇の芽吹き(ベーサル・ローズ・シュート)』を手札に加える。さらに、手札からホワイトローズ・ドラゴンを特殊召喚する! 私はさらに、ロクスローズ・ドラゴンにホワイトローズ・ドラゴンをチューニング! 清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ 蒼き月の雫を得てここに開花せよ! 月華竜 ブラック・ローズ!! カードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

続けざまにシャークがドローをはじめて不敵な笑みを浮かべる。

 

シャーク:LP4000

 

「ほう、シンクロモンスター2体か。中々じゃねえか。じゃあ俺のターンだな! 俺は、ビッグジョーズを召喚! 魚族、海竜族、水族が召喚・特殊召喚に成功したときにシャーク・サッカーを特殊召喚する! オレはレベル3ビッグ・ジョーズにレベル3シャーク・サッカーでオーバーレイ! エクシーズ召喚! 出でよ、No.17 リバイス・ドラゴン! 俺はカードを3枚セットしてターンエンド!」

 

 

アキに比べてシャークは少し大人しめの展開となっていた。次は、遊馬だが彼はどう戦いを繰り広げていくんだろう。

 

遊馬:LP4000

 

 

「おれのターン、ドロー。モンスターをセット。カードを3枚セットしてターンエンド」

 

 

「おい! 事故にもほどがあるだろ! 君はなんのためにデュエルしてるんだ!」

 

廉次郎が驚きのあまり、怒りを通り越したかのような口ぶりで話すも彼は一杯一杯になって聞こえていないようだ。そして、問題の廉次郎だ。オレのデッキを雑に扱わないでくれよ?

 

廉次郎:LP4000

 

 

「僕のターン、ドロー!! 手札からレベル4聖装の獣戦士を召喚! こいつは、召喚成功時に手札からレベル4以下の獣族モンスターを特殊召喚できるみたいだな。 なら、僕はレベル4チューナーモンスターの聖装の霊獣を特殊召喚! 効果発動! 霊獣は効果による特殊召喚に成功したときに「聖装」と名の付く魔法・罠カードを手札に加える。なるほど......。これにするか。僕は、「真聖装の儀式」を手札に加える! そしてそのまま発動する! 僕は、フィールドの聖装の獣戦士と霊獣をリリースして儀式召喚! 真聖装の魔導戦士(ハイ・スコール・パラディン)!」

 

 

俺がなんとなくで作った儀式モンスターだ。カオスソルジャーみたいなノリで作ったけどサイドにいれたままだったような......。それさえも使いこなすとはさすが、開発課ってところなのかな。あのモンスターは召喚成功時に「聖装」魔法・罠をセットすることができるが、果たしてどのカードをセットするのか。

 

 

「待ちなさい。私は、月華竜ブラックローズの効果を使うわ。 真聖装の魔導戦士を手札に戻してもらうわ! 退華の叙事歌(ローズ・バラード)

 

 

 

「くっ! だが、そんなことだろうと思っていた。手札より魔法カード『おごそかな聖葬』を発動! 手札を一枚捨てて発動できる。墓地に眠るチューナーを含む1体以上のモンスターをデッキに戻す。その戻したモンスターのレベルの合計の数値と同じシンクロモンスターをシンクロ召喚扱いとして特殊召喚する! 僕が戻すのはレベル4聖装の獣戦士と聖装の霊獣! 聖者の行進に参列せよ! |紫眼の聖装亜竜《パープルアイズ・スコール・オルタナティブ・ドラゴン》!」

 

 

「おい! 勝手に召喚口上考えるなよ! しかもめっちゃ短いし」

 

 

「これくらいでいいんだよ! このカードは『紫眼の聖装竜』として扱う。 効果発動! デッキから3枚装備魔法を相手に見せた後、そのうち1枚を選んでもらう。シャーク、お前が選べ」

 

シャークは選択された3枚のカードから1枚を選択した。そのカードがオルタナティブドラゴンの装備カードとして装備された。

 

 

「さらに、紫眼の聖装亜竜の効果! 自分フィールドの装備魔法1枚を破壊して発動する。相手フィールドの表側表示のモンスターをすべてデッキに戻す! 僕はオルタナティブに装備された『白聖装』を破壊して発動!」

 

 

 

なるほど、月華竜の効果はハイスコール・パラディンの召喚時に使用したから使えないし、ブラッドローズ自体も破壊効果に対する効果だから通る! 中々やるじゃないか! 俺の召喚口上をけなしたこと以外は。

 

 

 

「オレ達のフィールドがガラ空きに!? 厄介なカード作りやがって!」

 

 

 

「作ったのは僕じゃなくて彼だから。文句言うなら彼に言ってくれ」

 

 

 

確かに作ったのは俺だけど、そんなの言う必要なくない? そう思っていると、シャークがとんでもない形相で俺を見つめてきた。ええ......。最悪なんだが。

 

 

「続けるぞ!バトルフェイズだ! 僕は、紫眼の聖装亜竜で十六夜アキに直接攻撃! 亜流の聖装散裂弾(オルタナティブ・スコールバースト)!」

 

 

攻撃力2800のモンスターの力は圧倒的で、十六夜アキをフッとばすほどだった。ダイレクトアタックだから相当のダメージを食らっているはずだ。

 

 

十六夜アキ:LP1200

 

 

 

「ダークシグナーである私が......。神代凌牙! タッグデュエルなんだからもっと私を守ったらどうなの?」

 

 

「フン、自分の身は自分で守りやがれ。俺は5D'sになんて入った覚えはない。ただ、強いやつらと囲まれていればオレも強くなれる。そう思っただけだ。実際、オレは大いなる力を手に入れたがな」

 

 

 

どうやら、この二人は仲間というほどの信頼関係はなさそうだ。そうとはいえ、今のこの二人は強敵だ。しかも遊馬は消極的なデュエルで参加もできていない。

これからどうやって戦っていくんだ?

 

 

 

 

 




戦いはまだ続く。二人とも倒さなければタッグデュエルは終わらない。
そして、戦いの中で遊馬が覚醒していく。

次回遊戯王ARC-if「因縁の二人」

登場するオリカの召喚口上で良いと思ったものを教えてください。

  • 幼獣ベーゼ
  • グレート・フォース
  • アルカトラズ・デストピア・デーモン
  • グレートVX
  • アーク・トライブ・マジシャン
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