遊戯王 ARC-if(アーカイブ)   作:小鳥 戯遊

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前回までのあらすじ
阿久津遊介は普通の大学生だった。
だが、1枚のカードによって世界ががらりと変わった。
そう、彼は友人と共にデュエルモンスターズのアニメキャラ達の住む世界へ来てしまったのだ。
しかし、そのキャラたちはアニメの設定とは少し違っていてしっちゃかめっちゃか?
25年の歴史を、アーカイブ(記憶)を取り戻せ!!

そんな中、見つけた仲間の一人である南禅寺るこが海馬ランドで迷子になってしまう。彼女の手掛かりを元に、遊介たちは電脳世界「リンク・ヴレインズ」へ向かった。 その先に待っていたのは遊介の友人、友崎克広通称かっつんだった。
彼は、何か目的をもってこの世界にいるようだが......。果たして、その目的とは





if=30 ブルーアイズ・リンクソウルドラゴン

友崎:LP4000

 

「俺のターン! 手札より『太古の白石(ホワイト・オブ・エンシェント)』を召喚! 俺はそのまま、太古の白石をリンクマーカーにセット! まずはリンクリボーをリンク召喚!」

 

 

さらに、彼は手札からカードを3枚セットしてターンをエンドした。

 

 

「エンドフェイズ時! 墓地へ送られた太古の白石の効果発動! 太古の鼓動! デッキより出でよ! これが俺の闇を照らす光のロード! 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)! さあ、お前のターンだ」

 

 

ターンが俺に渡り、俺はデッキからカードをドローした。手札には6枚のカードが、うち3枚はモンスターカード1枚は魔法カード、そして2枚が罠カード......。

 

 

「俺は、魔法カード予想GUYを発動! デッキより通常モンスターを特殊召喚!」

 

 

俺がデッキから召喚したのは、星杯を戴く巫女。そして、そのカードをリリースして星杯竜イムドゥークをリンク召喚した。イムドゥークはこちらを向き、何かを察して頷いてきた。

 

 

「手札より、星杯の妖精リースを召喚。召喚成功時、効果発動! 『星杯』モンスター1枚を手札に加える。さらに、イムドゥークの効果により手札に加えた『星杯に選ばれし者』を召喚! イムドゥーク、星杯に選ばれし者でリンクマーカーをセット。現れろ、リンク2! 星杯剣士アウラム! ここで、イムドゥークの効果により星遺物―『星杯』を特殊召喚! さらに、星遺物―『星杯』と星杯の妖精リース2体でリンク召喚! I:Pマスカレーナ!」

 

 

俺は、罠カードを2枚セットしてターンを終了した。伏せたカードは『聖なるバリア‐ミラーフォース‐』そして『リビングデッドの呼び声』どちらも強力な汎用カードだ。これでなんとか持ちこたえれるだろう......。

 

 

 

「どうした? さらに召喚しなくていいのか?」

 

 

「いや、これでいい。ターンエンド......」

 

 

「ならば、俺のターン! ドロー......。 来たぜ! 俺のコンボパーツが! 青き瞳の乙女を召喚! さらに、手札の青き眼の賢士の効果! 効果にチェーンして乙女の効果発動! お前がいつも恐れる、特殊召喚コンボだ!! それぞれの効果により、デッキより現れよ! 2体の青眼!!」

 

 

 

そう言ってデッキを確認したカッツンが召喚したのは、新しい絵柄の青眼と昔の絵柄の青眼だった。

 

 

「青眼が3体一気に並んだ!?」

 

 

「驚くのはまだ早い! 俺は、その先へ行くぞ! これが俺の魂のサーキット! アローヘッド確認! 召喚条件は、『ブルーアイズ』モンスターを含むモンスター2体以上! 俺は青眼の白龍3体をリンクマーカーにセット!! 青き魂を燃やす囚われし竜よ! 今こそその姿顕現せよ! リンク召喚! 現れろリンク3! ブルーアイズ・リンクソウルドラゴン!!」

 

 

現れたのは鎖につながれた三つ首のドラゴンだった。その眼は、青眼にふさわしいすんだ青色でその体色は白く輝いていた。

 

 

「ブルーアイズ・リンクソウルドラゴンだと!? お前が生みだしたカードか?」

 

 

攻撃力3000のリンクモンスター。しかも、ブルーアイズ関連ときた。

この間のアルカトラズとかアルカディアで来るのかと思っていたが......。

 

 

「そうだ。開発課はいいよな。自分のモンスターを自分で強化できるんだから......。 だから、俺は力を借りた。いや、強引に利用させてもらった。だから、このターンで決着をつける! ブルーアイズリンクソウルドラゴンの効果! リンク召喚成功時、相手フィールドのカードをすべて墓地に送る!! ブルーフレア!」

 

 

その瞬間、俺のフィールドにあったすべてのカードが消えていった。

いや、諦めるのはまだ早い。このターンで決着はつかないはずだ!

 

 

「俺のフィールドはガラ空き。だが、このターンの攻撃ではライフは残るぞ!」

 

 

「言ったはずだ、このターンで決着を着けると! バトルだ! 瞬間、このカードの攻撃力は素材にした青眼の数×3000アップし効果では破壊されない! つまり、このカードの攻撃力は12000!!」

 

 

「なに!? 攻撃力12000だと!?」

 

 

 

「俺のための犠牲となれ! ブルーアイズ・リンクソウルドラゴンで攻撃! 絶望のルインバースト!」

 

 

「うあああああああああああああああ!?」

 

 

遊介:LP0

 

 

かっつんの野郎、確実に仕留めやがった。

にしても、あいつのための犠牲ってなんなんだよ......。

 

 

「弱すぎだろ。ま、構築済みデッキそのままじゃあ俺には勝てるわけないか......」

 

 

「当然のように言いやがって......。いつか、お前を負かしてやるからな!」

 

 

俺の言葉は、かっつんには届いていないようで、彼は何かを探しているようだった。

すると、突如として少女が現れた。しかも、アバターになかった少女だ。しかも、本物みたいな質感だ。

あの子、見たことある......。いや、知ってる! 最初にカードをくれた子だ!

 

 

「あなた達の戦いは続いているのですね......」

 

 

何を言ってるんだ? この子は......。

 

 

「ようやく表れたな。運命の巫女!」

 

 

運命の巫女? それが、彼女なのか? というか、名前はないのか?

その運命の巫女とやらは、かっつんに対して怪訝そうな顔で見つめる。

 

 

「まだ、闘い続けるのですか?」

 

 

「当たり前だ......。 お前が俺を選ぶまで、何度でも闘うさ。俺がこいつの力を奪うまで、何度でも闘うそ!!」

 

 

俺の、力? 紫眼の聖装竜のことか? 

俺がもらったカードを奪って何がしたいんだ?

こいつは......。

困惑していると、運命の巫女はすでに電脳世界から消えていた。

残ったかっつんと俺の間には、緊張感と気まずさが流れていく。

 

 

「なあ、かっつん。さっきの子、誰なんだ? 知り合いか?」

 

「知り合いかだと? 寝ぼけてんのか......。いや、今のお前が知る必要のない情報だったな。じゃあ、俺はしばらく抜けるわ。次に会うまで、強くなっておけよ......」

 

 

「おい、何言ってるんだ!? どこ行くんだよ! なあ! かっつん!!!!」

 

 

だが、かっつんから返事はなくそのままリンクヴレインズからも消えていった。

一体なんなんだよ。あいつ......。 ていうか、なんのために現れて来たんだよ。

こっちは忙しいってのに!

 

 

「あああ!? 南禅寺さん探すの忘れてた!! おーい!! 南禅寺さん?」

 

 

「いた。探したぞ! 遊介」

 

 

俺の言葉に反応したのは、南禅寺さん......。ではなく、廉次郎だった。

 

廉次郎のアバターは素顔とあまり変わらなかったからすぐに分かった。

 

 

「おう! 廉次郎、どうだった? 南禅寺さん、見つかりそう?」

 

 

「いや。手がかりがなにもねえ......。それに、この中にいたとしても体は現実世界にあるんだろ? そっちを探した方が早くないか?」

 

 

言われて気づいたが、確かにヴレインズの筐体は限られている。

い、いや。限られていたら筐体の数とデュエル人口がかみ合わない。

 

 

「多分、身体も転送されてるんじゃないか? だって、ヴレインズにログインできるのは、海馬ランドにある筐体だけなんだから......」

 

それでもなお、廉次郎はまだ気がかりでいるようだった。

特に、さっき和解したダークシグナー達のことを......。

 

 

「そう、だったか? いやあ、あの女の罠なんてないだろうな?」

 

 

「そうやって人を疑いすぎるの、どうかと思いますけどねぇ~」

 

 

しばらくヴレインズの世界を歩いていると、童実野町名所の時計台が見えてきた。その後ろの方から、人影がなにかを担いで向かって来ていた。ん? なんだ? あの感じは......。

 

 

「なにかあったのかな?」

 

 

「ヴレインズ世界で意識を失ったのか? ん? あれは、榊遊矢か?」

 

 

廉次郎が指を差すと、本当に遊矢の姿があった。遊矢はいつもの恰好ではなく、白いライダースーツを首元の上までジッパーを上げてきていた。さらには首元には水色のハンカチーフを巻いていた。

 

 

「どうしたんだ、遊矢? その恰好なに?」

 

 

「おい、お前が担いでいる彼女? それは、るこか?」

 

 

よく見ると、ること同じ顔の子がうなだれていた。

 

でも電脳世界だからなぁ。顔なんていくらでも変えれるからなぁ。

 

 

「彼女は君の希望か? それとも絶望か?」

 

 

遊矢は突然、意味不明な言葉を投げかけて来た。

廉次郎は倒れている彼女を南禅寺さんだと信じて答えた。

 

「るこは、俺を明るくしてくれる。大切な幼馴染なんだ。できれば、穏便に返して欲しい」

 

 

「彼女は君のモノではない。それに、返すのはズァークの元だ! ボクは、ユーゴ......。哀しみと、絶望のユーゴ! 希望を取り戻したくば、ボクとデュエルしろ!!」

 

 

 

 

 

 

 




南禅寺るこを追い求めて、廉次郎と遊介が電脳世界をかけめぐる。
そして、その先に待ち受けていたのは......。遊矢ではなく、ユーゴであった。

次回、遊戯王ARC-if「哀しみのユーゴ」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
この二次創作から失踪して数年。
遊戯王は25周年になるし、東京ドームでイベントは起きるし
セレモニーアニメも公開された。
カードでいうと、たくさんのカードが増えた。
特に、時期に発売される青眼のストラク。
そこには、青眼の新規カードが刷られるという情報を感知した作者。

そんな強化も知らない段階で考えていた構想を思い出した作者は
カードが判明する前に投稿しようと画策したのだった。

次回「25周年から逃げるな」




登場するオリカの召喚口上で良いと思ったものを教えてください。

  • 幼獣ベーゼ
  • グレート・フォース
  • アルカトラズ・デストピア・デーモン
  • グレートVX
  • アーク・トライブ・マジシャン
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