黒に侵されし童話にアクションを   作:赤ずきん

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カード召喚ってデュエルの合間合間に挟んだ方がいいですか?今回はあとがきにのせているのですが。


“おい、デュエルしろよ”一回は言ってみたいセリフです

 突然だが転生したっぽい。妹が昔好きだった絵本を久しぶりに妹と読もうと開いた瞬間に突然。そう、本当に突然だった。窓の外が光って、俺たちは目も開けられず気づいたら全く知らぬ街に居たのであった。そう考えると転移、かもしれぬがここは転生したということにしておく。

 

 

「妹よ、ここはどこだと思うか?」

「兄よ、少なくとも、どっかの街の路地裏だろうがこんな言葉を知っているか? わ け が わ か ら な い よ 」

「妹よ、ワケワカンナイヨー!だろ?」

 

 

 そんなことは置いておいて、まずは何故か持っているカバン(中古で買った税込980円)を妹と開けてみる。そこにあったのは前に使っていた赤と青の2つのケースと、見たこともない、真っ黒なケースが1つ。一応開けて確認してみるが、中身も前世と同じやつ。黒いのは後で確認することにする。

 

「妹よ、少なくとも、菌糸類のやつだったり、連邦に反省を促したり、うまぴょいする世界線ではないようだぞ。クロスオーバーでなければ。」

「そうだね兄よ、個人的にはプロジェクトでセカイなセカイがよかったけれど、こっちもこっちでいいかもね。どのアニメかで変わるけど。」

 

 ケースを手に取り、赤い方を妹に手渡す。俺は青い方を手に取り、ポケットの中に入れる。アニメの描写的には商売道具足り得る存在、あったほうがいいだろう。

 

 

 

 暫く、黒いケースの中身を確認していると、路地の方から人がやってきた。ガラの悪いヤンキーだと思っていると、

 

「オイ!お前ら、誰の許可得てここにいんだ?オオ?」

「妹よ、ヤンキーがやってきたぞ?」

「兄よ、これはもしかするとアレでは?」

 

 

「デュエルすっぞ!!!」

 

(妹よ!妹よ!“おい、デュエルしろよ”で返していいかね!?いいよね!)

(兄よ!兄よ!待ってくれ、私に言わせてくれ!)

 

「「オイ、」」

「お?」

「「デュエルしろよ」」

 

(ヒヤッハー!新鮮なデュエルしろよだぜぃ!)

(兄よ!気持ちィィィ!最高にハイってやつだ!)

 

 ケースの中身、それは約60枚のカードで構成されたデッキ。ここは遊戯王の世界なのである。

 しかして、いつの時代かがわからない為、EXデッキのカードが使い難いのは難点。黒いケースも、メインデッキは確認できたが、EXデッキの方は確認できていない。

 

 

 さらに、もう一つ問題が存在する。対戦相手が1人なのである。対戦相手が1人なのであるッ!!!

 

(兄よ!最初はグー!え、ちょっと待って!?)

(ジャンケン!)

 

 腰を深く沈め、この先の全てを捨てる覚悟で!

 

(兄よ!ストップ、ストップ!死ぬ、死んじゃう!?)

(妹よ、俺の勝ちだ。たかがジャンケンそう思ってないですか?それやったら明日も俺が勝ちますよ。)

 

 

 妹が拗ねる中、俺は何故かバックの中にあったデュエルディスクを装☆着!する。それに合わせて、相手も構える。今考えると待っていてくれたのか。変に几帳面だな。

 というか、妹よ、お前のデッキは(俺もだが)EXデッキ使うだろう。それにだ、この黒いデッキケースのカードたちを使ってあげたいじゃないか。妹はそのクソデッキしか使えないじゃろ?

 

「「デュエル!!」」

 

 先行はデュエルディスクの機能で相手側に……(そんな機能あったんだ!?)さてと、先行ドローあるか無いかで大体絞れるけど?

 

 

 

「俺様のターンか!ふっふっふ、俺は「神獣王バルバロス」をリリースなしで通常召喚する!そして、「獣神王バルバロス」に「愚鈍の斧」を装備!カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

 先行ドローなし……ってことはARC-V以降か。ARC-Vは嫌だな〜ARC-Vは嫌だな!(クソデカボイス)

 そしてバルバロスのソリットビジョンかっけーな。ネオアームドストロングサイクロンジェットネオアームドストロング砲とどっちがカッコいいだろう?

 

(兄よ、完成度たっけーなおい)

 それにしても……あの伏せ2枚はミラフォのような逆転のカード!?

 

(ククッ、今日の俺様ツイてるぜ!いつもの2枚だけでなく、「ミラフォ」に「魔法の筒」まで来るなんて!)(大 正 解)

 

 

 

 さて、っと。このデッキなんだが……なんというかおどろおどろしい?というか、怨念?的なものを感じる。

 まっ!関係ないね!

 

 

「俺のターンドロー!うーん、まずは、「黒き童話 アリス」を召喚!」

 

 デュエルディスクに入れたカードはソリットビジョンによって、実体化する。その姿はまるで童話の世界のアリスのような……しかし、なんでこんなにも明るいイメージなのに「黒き童話」なんて名前なんだろ?

 

「「黒き童話 アリス」の召喚成功時の効果発動!デッキからフィールド魔法、「黒き童話 夢の世界」を相手(・・)フィールドに発動する!」

 

「「ヒョ?」」

 

 相手も、まだちゃんと確認できていない妹も、この効果に驚く。発動したフィールドは、メルヘンチックで、何て言うんだろう。それこそ夢の中?

 

「さらに「黒き童話 アリス」の効果を発動!それに強制的にチェーン。「黒き童話 夢の世界」の効果!懐中時計カウンターを1つ乗せる。そして、「黒き童話 アリス」の効果。デッキトップ5枚を見て、その中から「黒き童話」モンスターを特殊召喚する!俺が特殊召喚するのは、「黒き童話 赤ずきん」!」

 

 

 俺は、この瞬間、このデッキの意味が分かってしまった。対戦相手の不良は後に語る。

 

「この時ほど、俺s…私のムスコが縮こまったことはないです……」と、

 

 

 

 

 何故なら、呼び出された赤ずきんは、服装はちゃんと赤ずきんしてるけど(?)妙に赤い服を纏って……楽しそうに、心底楽しそうに赤い液体で塗れた斧を持っていたのだから。

 

「「「ヒェッ」」」

 

 

(アッ、これ本当は怖い童話パティーンだ!?)

 

「えっと、「黒き童話 赤ずきん」の特殊召喚成功時の効果で、デッキからフィールド魔法、「黒き童話 オオカミの森」を発動します。」

 

 こちらの後ろの方から、冷たい風が吹いてくる。後ろをチラリと見ると、森の中に闇があった。絶対見てはいけない。SAN値がヤバい。そう言い聞かせる。妹は縮こまっていた。

 

 

「「黒き童話 赤ずきん」の効果発動!それにチェーンして、「黒き童話 オオカミの森」の効果でオオカミカウンターを乗せます。何かチェーンは?」

「あっ、ないです。」

「じゃあ、「バルバロス」破壊しますね。」

「アッハイ。」

 

 攻撃力的には勝っているバルバロスだが、いかんせん相手が悪かった。愚鈍の斧を振り回して迫るも、闇に紛れ、楽しそうに不意打ちをする赤ずきん。それを心底嫌そうな目で見るアリスが印象的だったが……

 

「えっと、さらに「黒き童話 赤ずきん」の効果はありますけど、発動はしません。」

 

 赤ずきんの攻撃力500アップするっていう地味?なのかよくわからん効果だけど、カード名ターン1ないし、戦闘破壊でも起動するから強そう(KONAMI感)しかも、その効果でもフィールド魔法にカウンター乗るし

 しかし、このターンで決着着けたいな〜融合なら大丈夫でしょ

 

「EXデッキからモンスター効果発動!」

「「EXデッキから!?」」

 

 いい反応ありがとうございます。

 

 

「俺は、「紅の解体者 赤ずきん」の効果を発動!EXデッキ・墓地・除外されているこのカードを相手に見せて発動できる。自分フィールドの「赤ずきん」と名のつくモンスターを含む、「黒き童話」モンスターを2体リリースすることで、このカードを融合召喚扱いで特殊召喚する!俺は、「黒き童話 赤ずきん」と、「黒き童話 アリス」をリリースし、特殊召喚する!」

 

 赤ずきんはさらに笑みを深め、アリスは嫌そうな顔をしてフィールドを離れる。そして現れた赤ずきんは……

 

 

「機関銃かよ……」

 

 不味い、まさかの

 

_人人人人人_

> 機関銃 <

 ̄Y^Y^Y^Y^ ̄

 

 

 いや、赤ずきんの武器強化したら、斧2本とか、オオカミ従えてるとか予想してたんですよ?まさかの機関銃www

 しかも何が不味いって?楽しそうに弄ってるんですよ、機関銃を。今にも打ちたそうにウズウズしてるんですよ。

 

 

「はっ!?融合召喚だと!?まさかお前らLDSの人間か!?」

 

 

 

 

 はい、これで確定しましたARC-Vです!残念だったな(ゲス顔)ズァークに巻き込まれるんだよォ!(血の涙)

 チラッと見ると、妹もショックでorzしてる。妹よ、ARC-Vはお前も嫌だったな。アニメの批評さはどうでもよかったけど(実際デュエルの展開はものによっては面白かった。特に主人公vsユーリとか)

 

 でもなぁ!許せねぇシーンが多すぎんだよォォォ!

 2回目のジャックvs主人公とか!ズァークvsその他とか!特にズァーク戦!おい、権現坂!お前が行けよォォォ!お前のデッキならズァークの効果踏まずに殴れるだろ!?なんでジャックの手助けするんだよ!いや、ジャックもたしかに強いけど、その前の不審者とかゲス顔とかである程度ズァークの効果予想できるだろオイ……

 

 

「ジャック様……エンタメデュエル許すまじエンタメデュエル許すまじ……」

 

 妹ェ……そうだもんね!妹ジャックのファンだもんね!

 

「あの〜そろそろいいですか?」

「アッ、ごめんごめん。「紅の解体者 赤ずきん」の効果。フィールドのカード2枚を選んで破壊するね。その伏せカード2枚。チェーンして、オオカミカウンター1つ乗っけるね。」

「えっ?」

 

 破壊されるミラフォと魔法の筒。やっぱりミラフォは仕事しなかったよ。アレ使いこなせるの遊戯さんとハノイの崇高なる力さんだけだから。

 

「さらに、「紅の解体者 赤ずきん」の③の効果。このカードが戦闘・効果で破壊した枚数×500攻撃力を上げて、元々の攻撃力との差分ダメージね。」

「えっ?」

 

 不良LP4000→3000

 

「じゃっ、ダイレクトアタック。攻撃力は3500だよ。」

「えっ?」

 

 ダイレクトアタックの宣言と同時に鳴り響く轟音。その正体は、機関銃をブッパする音。

 楽しそうに機関銃を撃つ赤ずきん、これR-17,9Gかオイ?子供にゃ見せられんな。

 

「ぐわあああああああ!」

 

 不良LP3000→0

 

 

 

 “ピー”という無機質な音が鳴り、デュエルが終わったことを知らせる。よっし、勝ったぞ!

 

「妹よ、勝ったぞ……おい、妹。そろそろ諦めたらどうだ?」

「エンタメデュエル許すまじ…エンタメデュエル許すまじ……」

 

 

 妹が、エンタメデュエル許すまじbotになっている為、彼女は瑠璃ではない(腹パン)をしようとするが……

 

「ッシ!」

「アッ」

 

 妹は空手4段である。生まれつき肉体的な戦いを知らぬ俺は宙に浮かんだ。一本背負いである。

 

 

 いや、柔道やんけ

 

 

 

 妹が暴走を始めんとするその最中!

 

「オイコラ!うちの者を傷つけたのはお前らかァ!」

 

 アッ!?不良が親玉連れてきたけど来るんじゃない!?今の妹は……修羅だ!

 

 

「お前も兄も皆殺しじゃァァァァァ!」

「オイ待て妹!ヤメロ!?」

 

 親玉は妹の圧に怯んで一歩下がるも、懐から黒い……

 

「デュエルで決着つけっぞオラ!」

 

 

 一瞬チャカかと思いつつも、黒いデッキケースを取り出した。こんなとこまで律儀に……

 

「いいだろう。私のターンッ!」

 

 まっ、すぐに終わるだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

「エクシーズ召喚!聖刻竜王ーアトゥムス!」

「「「エッ、エクシーズだと!?」」」

 

「シンクロ召喚!閃珖竜 スターダスト!」

「「「今度はシンクロ召喚!?」」」

 

「融合召喚!青眼の究極亜龍竜!」

「「「融合まで!?」」」

 

「エクシーズ召喚!No.62 銀河眼の光子竜皇!」

「「「またエクシーズ!?!?」」」

 

「墓地の光と闇を除外して混沌帝龍 -終焉の使者-!さらに原初の種発動!」

「「「終焉の使者だと!?」」」

 

「アトゥムス除外してレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚!そして!」

「「「レッドアイズ!?」」」

 

 

 

「全てを終わらせろ!破滅竜ガンドラX!効果発動にチェーンして閃珖竜 スターダストの効果!青眼の究極亜龍竜に効果破壊耐性を付与する!」

「「「盤面を自ら破壊しただと!?」」」

「ガンドラXの効果は終わらない!破壊したモンスターの中で1番攻撃力が高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、与えたダメージ分攻撃力をアップする!」

「「「ぎゃああああああ!!!」」」

 

 

 だって妹のデッキは禁止制限完全無視ガンドラデッキだもの。それにしても不良ら仲良いなオイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

side LDS

 

「社長!巨大な融合召喚の反応です!」

「ほう、彼もまたランサーズ足り得るのか……」

「しかし……あれは機関銃ですか?」

「………」

 

 

 

「ほう、妹の方もランサーズにふさわ「社長!?あの白いドラゴンの召喚反応が計測できま」

 

  ドカン!

 

「ッ!急いで予備を回せ!」

「はっ、ハイ!」

 

 

 

「社長!またです!召喚反応が計測できません!」

「今度はどの召喚法だ!」

「ッ!手札からの特殊召喚です!!!」

「何!?」

 

  ドッカン!

 

「…………」

「…………」




カード紹介

黒き童話 アリス
効果/レベル4/光/魔法使い/攻1500/守1800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①このカードの召喚・特殊召喚成功時に発動できる。デッキから「黒き童話 夢の世界」を相手フィールドに発動する。
②自分のメインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中から「黒き童話」モンスター1体を選んで特殊召喚することができる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
③このカード以外の「黒き童話」カードの効果で自分フィールドに「黒き童話」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。1枚ドローする。



黒き童話 赤ずきん
効果/レベル4/闇/戦士/攻1800/守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①このカードの召喚・特殊召喚成功時に発動できる。デッキから「黒き童話 オオカミの森」を発動する。
② 自分のメインフェイズに発動できる。相手フィールドのモンスターを1体破壊する。
③このカード名のモンスターの攻撃力は、このカードの戦闘・効果でモンスターを破壊する度に500アップすることができる。



黒き童話 夢の世界
フィールド魔法
このカードは相手フィールドに「アリス」と名のつくモンスターが存在する限り、フィールドを離れない。このカードがフィールドに存在する限り、「アリス」と名のつくモンスターの効果は無効化されない。
①相手フィールドの「アリス」と名のつくモンスターの②③の効果が発動する度に発動する。このカードに懐中時計カウンターを1つ置く。この効果は1ターンに4度まで発動できる。
②このカードに以下の数だけ懐中時計カウンターが置かれた場合に発動する。
●4つ:
●8つ:
●12つ:



黒き童話 オオカミの森
フィールド魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。このカードは自分フィールドに「赤ずきん」と名のつくモンスターが存在する限り、フィールドを離れない。このカードがフィールドに存在する限り、「赤ずきん」と名のつくモンスターの効果は無効化されない。
①自分フィールドの「赤ずきん」と名のつくモンスターの②③の効果が発動する度に発動する。このカードにオオカミカウンターを1つ置く。この効果は1ターンに4度まで発動できる、
②このカードに置かれているオオカミカウンターを以下の数だけ取り除き、その効果を発動できる。
●4つ:
●8つ:
●12つ:
●16つ:
●20つ:



紅の解体者 赤ずきん
効果・融合/レベル8/闇/戦士/攻2500/守800
「赤ずきん」と名のつくモンスターを含む、「黒き童話」モンスター2体。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
このカードはルール上、「黒き童話」カードとして扱う。
①EXデッキ・墓地・除外されているこのカードを相手に見せて発動できる。自分フィールドの「赤ずきん」と名のつくモンスターを含む、「黒き童話」モンスターを2体リリースすることで、このカードを融合召喚扱いで特殊召喚する。
② 自分のメインフェイズに発動できる。フィールドのカードを2枚まで選ぶ。選んだカードを破壊する。
③このカードが戦闘・効果で相手のカードを破壊した場合に発動できる。破壊したカード1枚につき、このカードの攻撃力を500アップする。その後、このカードの攻撃力と元々の攻撃力との差の分だけ、相手LPにダメージを与える。





結構ぶっ壊れ(特にアリスが)に見えますが、実際そうです。色々なデッキに試したところ、閃刀姫以外には結構な確率で勝てました。閃刀姫は純粋に相性が悪いです。(正義執行とかアクセスコード・トーカーとか)
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