ウマ娘 CCCダービー   作:トリムマウ

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第10走目 ハルウララ

「お前ら、無茶しすぎだ。劣化ゲッター線ドリンクの刑な?」

 

『待って、それだけは!?』

 

顔を真っ青にするスズカ嬢ですが、身内でも待ったなしだ。

トレーニング以外では走らないって、私とカタイ約束したよな?

オーバーワークのせいで、折角作ったキン肉壊されちゃ意味無いんです。

 

「ターボはさらに1本追加だ。故障しなかったからいいものの。

 今日のトレーニングは休養、内緒で走ったら酷いからな?」

 

何か知らんが、大概のウマ娘はコレが大嫌いらしい。

完全無害で効果は保証付きなのになあ。

 

「逃げても無駄です。消耗した状態で私から逃げられるとでも?」

 

とりあえず、おしおき完了。

この脳筋どもめ、今日はおとなしくしておくように。

 

******

 

それで、場所はガラリと変わります。

本日のトレーニングの場はダート。苦手なウマ娘が多いんですけど、

私の本場ってダートなんですよ。

 

『ダートと芝は全然違うぞ、ホントに大丈夫か?』

 

沖野T、ほんっといいヤツだなあ。

けど私は芝よりダートのほうが得意なんですよ?

芝で勝てない相手なら、ダートに引きずり込むって言うくらいには。

けど自分がスカウトしたウマの面倒くらい、自分で見なさいよ!!

 

『うっらら~♪

 やる気満タン、絶好調だよっ!』

 

そうやって、楽しく走れるのが、ウマ娘としてのハルウララの強さ。

実際勝つことだけしか考えられず、何故走るのかを見失うウマは多い。

この初心が続くのであれば、ハルウララは勝てるでしょう。

 

で、問題の彼女の適正だけど、ダートに重馬場ってところかなあ。

距離は短距離だけど、ちょっと背伸びしてマイルまで対応させますかね。

というか、短距離だとこっちが対応できないんです。

トレーナ都合で申し訳無いんですけど、ここは矯正を行います。

 

そして、現状の彼女のステだけど、だいぶ丈夫さに振ったと思われる。

それじゃあ長所を伸ばしましょう。

まずは安定のBB走法を仕込みます。

 

ダートって、芝以上にパワーをロスしやすいんです。

だからこそパワー勝負な訳で。

パワーを鍛えつつ、極力ロスを減らす。これで無敵ですな。

 

大筋は根性パワー型、作戦は追い込みでやらせましょう。

根性があって、苦しいトレーニングにも笑って耐えられるのは強さだ。

序盤にビリケツになっても動じない鋼の精神も頼もしい。

 

「徐々にペースを上げていきます。ついてきなさい」

 

逃げは・・・ウララにはリームーだと思われ。

自分との戦いを経て、その結果入着できるように育てましょう。

 

******

 

そして、間が悪いというか、出やがったよマック院。

 

「ハルウララ、

 エゴだけを強化した化け物に、目にものみせてやろうか」

 

マック院はダートは不得意な様子。かなりヒーヒー言ってます。

 

『おっけー!ウララはやるよー!

 見ててねっ♪』

 

まー水を得た魚と申しますか、ハルウララ楽しんでます。

泥だらけなんだけど、全く気にしてないし。

そして、奴はまーた何かしでかそうとしてますよ。

ここはいい大人として、しっかり釘を刺しておきましょう。

 

「こっちは手加減できねーんだ。もしもがあっても、悪く思うなよ?

 汚ねぇ手を使うヤツらには、このBB2世が相手になってやる!!」

 

「来いよ大将、決着といこうじゃねえか!!

 先代がBBのお陰で、獣の相手は慣れてんだ!!」

 

・・・・逃げましたね。

逃げるんなら、最初から喧嘩売ってくんなっての。

 

おおっと、ペースはそこそこ上げたはずなのに、

3バ身くらい差でウララが食いついてきてます。すごいファイトだ。

今はまだ私のほうが強いというのに。

 

「やるじゃねぇか、ウララ。すげぇガッツだ!!

 私のケツ見て、脚の動かし方とかをイメージするとなお宜しい。

 最後まで氏なずについて来られたら、にんじんプリンだ。3つやる」

 

『にんじんプリン?

 ウララすっごく頑張っちゃうよ!!』

 

加速しやがった。何ってヤツだ!!

いい傾向だけど、無理はさせないようにしないと。

 

******

 

トレーニング終了。あれだけ頑張ったウララだけど、

しっかりにんじんプリン食べたあと、氏んでグロッキー状態。

 

『うーん…なんか、へろへろかもー。

力が出ないよー…』

 

「当然です。体力全部使い切りましたから」

 

『もしかして、岸波トレーナーってあれが素なのか?』

 

沖野T、思いっきり突っ込んできました。あー、普通はそうなりますよね?

これで幻滅してっていうのなら、私はここまでの男だということでしょう。

 

「仮面かぶってますしね。公の場面であーゆー言葉遣いはダメな訳で」

 

『いい漢じゃねーか。このゴルシ様から見たら、もう少しだけどな♪』

 

ゴールドシップ、貴女に言われるのは心外です。

けれどまあ、褒め言葉として受け取りましょう。

私の大嫌いなヤツっていうのは、頑張っているヤツを嗤うクソヤロー。

努力を足で踏みつけにして喜ぶバカヤロー共ですし。

 

 




岸波立香の素の人格ですが、深刻なゲッター線汚染が問題です。
OVA版の巴武蔵と言えば分かるでしょう。若干流竜馬も入ってます。
指導者として自覚があるので、メッチャ抑えてますが、
暴走したらお察しください・・・です。
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