ウマ娘 CCCダービー   作:トリムマウ

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第21走目 ホープブルステークス

何というか・・・ええっと、凄いプレッシャーですね。

弟子のターボとスズカがGⅠを制覇しました。はい。

特にターボは、人気最下位にも関わらず、

ターボエンジン全開で圧倒的な逃げ切りをかましやがった。

やるなターボ。ライバルとしてぶつかったら容赦せんからな?

 

そんな状況で挑むのが、ホープフルステークスです。

ジュニア級唯一のGⅠにして、魔境たるGⅠの登竜門。

 

ホープブルということで、

ジュニア級以外出られないという縛りがあるのが、唯一の救いか。

今持ってる武力でシニア級を相手にするとか、絶対無理ですからね。

 

それでは勝負服に着替えて、バドックに入ります。

人気は18人中の7番と言ったところでしょうか。可もなく不可もなく。

なーんかね。いつもと雰囲気全然違いますわ。

 

それでは、参加する競争バの皆さんを見ていきましょう。

何番人気とかは気にしない方向で。速けりゃ勝つし、遅けりゃ負ける。

 

メジロマックイーン、イクノディクタス、ナイスネイチャ

ボトムブラック(自分)、タマモクロス、フリルドピーチ

リンボマン、トラントロワ、ディスヌフ

ナインボール、ホワイトグリント、ステイシス

アンサング、フォックスアイ、ライウン

メタリドリー、サムネホイホイ、マクロスキャノン

 

何人か見知った顔がいますね。けれどそれが負ける理由にはなりません。

さーて、ゲートイン。相変わらずゲートは狭苦しくて苦手です。

 

・・・・。

・・・・・。

・・・・・・。

 

ゲートオープン、ロケットスタートは・・・大成功!!

 

逃げウマの場合はハナを確保することが絶対に必要だしね。

とりあえず、メジロマックイーンだけには負けてやらない気迫で!!

 

ウマ娘の知覚性能だと、嫌でも後ろの様子とか察知できてしまうんだけど、

今回は後ろは見ない方向で。ヘタに警戒すると掛かってしまいます。

 

だいたい、他を出し抜いてやろう、なんていうのは本物の逃げじゃあない。

ここで臨むのは、ハイペースな消耗戦。愚策であろうが、私は逃げウマ。

全力で逃げる・・・これが私の出来る、ひとつの冴えたやり方。

 

というか、体現できる戦法が逃げしか無いんだけどね。

弟子も見てるし、是非も無いね。

 

「敢えて言おう。ついてこれるか?」

 

という訳で、キッツイけど飛ばします。けれどカーブ、お前だけは例外な。

激突ルートで壁キックで軌道修正なんて、カーチャンじゃないんだから。

 

若干スピードを落して第1コーナーに侵入・・・そして第2・・

よし、円弧のマエストロ走法で乗り切った。

 

後ろからマック院、ネイチャが上がってきてますね。

差しとかいう汚い忍者技を狙っているのでしょうが、そうはいきません。

もうちょっとだけペース上げられるんです。

 

ペースアップや掛かりでスタミナ削られるのは、呼吸が乱れるから。

それなら、落ち着いて走ればいいだけです。

闘争心が先行しているタイプのウマ娘には、できない芸当でしょうがね。

ひたすら落ち着いてるなら、呼吸は乱れないんですよ。

これ、ゲッターチームの皆さんは巧い下手の差はあれど、全員出来ます。

 

勇気っていうのは、怖さを知ること。怖さを我が物とすること。

負けるのが怖いなら、落ち着いて全力を出せればいいんです。

そうやって走るウマ娘がいるのであれば、相手にとって怖いものでしょう。

 

相手を出し抜いてやる、追い抜かしてやる・・・みたいな闘争心だけで、

何も考えないのであれば、それはヒヒーンと鳴くおウマさんと変わりません。

人間讃歌というのは、勇気の讃歌。ウマ娘に人間の意地をみせてあげます。

 

・・・そこ、今はウマ娘だとか言わないで下さいね。

 

そうしてる間に、第3コーナーに入りました。

やることは同じでして、若干減速しながら脱出します。

ここまではハナを確保。

 

さーて、残りがスパートですね。中山競バ場の直線は短い。

なのでココで引き離しにかかりましょう。

 

「全集中!!」

 

大きく息を吸い込んで、思いっきり加速をかける。

わざと呼吸を変えて、残りリソースを加速に全振りする技だ。

確か似たような技がマンガにもありましたっけ。

 

後ろから上がってくるイクノディクタスだけど、もう遅い。

 

勝利ッ!!

 

さて、とりあえずGⅠの初制覇となりますねえ。

今回はうまくいきましたが、次はどうでしょうか。

シニアのバケモノ共が参戦してくるとなれば、心しないと。

 

1着ボトムブラック、2着イクノディクタス、3着ナイスネイチャ。

 

で、GⅠ制覇したとなればウィニングライブな訳ですが、

ダンスがヘタッピだったのは、キャピキャピしたイメージ合わなかった為。

ここは最もオトコラシイ歌と踊りをチョイスしました。

 

よもや、ウイニングライブでソーラン節を踊ったヤツは居まい!!

選曲は勝利者に委ねられるそうですし、卑怯とは言うまいね。

 

******

 

後日、ウマッターのホープブルステークスのタグが祭りでした。

 

[BBⅡ世が勝利のソーラン節、しかもキレッキレやんけ!!]

 

[すげー、あそこまでキレてるとソーラン節ってかっこいいんだ!!]

 

[そりゃあ、漁師の勇壮さを体現した曲だからなあ]

 

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