以前、ベテラン(笑)トレーナーに嫌われ薬を盛られたと申しました。
結果だけ見れば、軽症だった訳ですが、
それにはきちんとした理由があります。強靭な理性があったからです。
特にゲッターチームのメンバーは、そのへんきちんと出来ますし。
相手が嫌いであることと、反社会行為を正当化できるかは別の問題。
当たり前のことです。私だって人参嫌いですけど、
人参農家に嫌がらせやテロ行為を行ったりはしませんし。
ですが、嫌われ薬の被害に遭うのが、
ゲッターチーム所属のウマ娘みたいな”異常者”でなかった場合、
悲惨なことになる可能性は十分にある訳です。
ウマ娘って、人間よりずっと旺盛な闘争心を持ち、嫉妬深いんですよ?
辛うじて抑制されていた激しい感情が、”嫌われ薬”というきっかけで爆発する。
これは十分にありえるます。
そして、トレセン学園という環境、滅茶苦茶異常な環境でもあるんです。
所属する生徒が競争バやその予備軍。ライバル同士。
場合によっては、不倶戴天の敵同士なんて場合も普通にあります。
わかりやすい例を出すと、ハルウララとメジロマックイーン。
生き方が全く違う故に相容れない。
私はメジロマックイーンが大嫌いですけど、
それは、彼女が著しく劣った人物であるからではありません。立場の違い故です。
持っている正しさの違いは、容易に闘争行為のきっかけとなります。
隣に敵が居て、それがヘラヘラ笑っている状況だとブン殴りたくなる。
無論、理性ある者としてやっていいことではありませんが。
いじめやハラスメント行為というのは、簡単に起こってしまうものです。
******
ここまで前置きしたのには、理由がありまして。
先代BBのテロ行為もとい暴露からの、理事長センセの粛清コンボによって、
職を失ったベテラン(笑)の一人が去り際に、ハルウララにそれを盛りました。
無論、嫌われ薬の原本はアグネスタキオンが厳重に保管してます。
そして彼女はモルモットTとごく一部以外に、
薬を飲ませたりする人物ではありません。
つまるところ、入手ルートがタキオン経由はあり得ない。
まー、タキオンに出来たのだから他人にもできない訳が無いんですが。
嫉妬パワーでバフ盛られた卑しい頭脳で再現したとか、そんなところでしょう。
何より、嫌われ薬は一度流出してしまってますし。
「えーっと、ウララは何とも無いの?
いちおー私もトレーナーでありまして。嫌いとか」
『基本的にトレーナーさんは大嫌いだよ。本物の憎しみを覚えるくらいには。
あ、沖野TとBB2世、オニババ東条、ポンコツ理子は例外扱いだけど。
ウララは走るのは大好きだけど、走らされるのは大嫌い』
あー、なるほどこういうことか。
悪質なトレーナは、担当バを金儲けの道具としか見ないとかありますし。
そして世間一般の腐れきった道徳律というのも、最悪にタチが悪い。
目上の者には従えだとか敬えだとか。特に家族、親は一番敬えだとか。
余計な詮索はしないけど、ウララはそれで嫌な目を見た訳か。
まー、彼女の前のトレーナーはクソと言ってもいい最低男だったしねえ。
けどそれでも潰れずに、自我を貫き通したというのであれば、すげえヤツだな。
『BB2世は油断してくれないんだね。
周りはウララのことを、天使のようでお馬鹿だと思いこんでるみたいだけど、
これって勝手な決めつけだよね。
私にそうあってほしいって勝手な欲望なんだよ?』
なーるほど。嫌いなものがさらに嫌いになった場合は、大して悪影響が無いと。
ウララがきちんと自分を律しているだけかもしれませんが。
腐れ道徳に染まりきったヤツラがウララの本音を聞いた場合、
発狂レベルで不機嫌な声をあげて、彼女を叩くでしょうが、私の評価は逆です。
ウララ、まじでいいヤツじゃねーか。
自分のやりたいことを貫き通し、きちんと分別がついている。
下手したらメンタルは私より強靭かもしれないですね。
けど恐るべきヤツという評価は変わりません。
沖野Tの指導によって、ダートの短距離からマイルを射程とする、
フィジカルモンスターへと魔改造されつつあるみたいですし。
頼むから、ダートのマイルには攻めてくるなよ?
******
けどさ、私はこういうマジメにやってる奴らの努力を、
足で踏みつけにして嘲笑するような、汚い連中が大嫌いなんだよ。
「聞こえていますか、蓑虫の皆さん?」
別の部屋にて、下手人達が縛られています。
「さてと、悪いことをした子がどーなるかは分かりますね?
リミット解除、カタパルトキックスタンバイ」
顔面に蹄鉄の跡刻まれる覚悟は出来てますね?
さーて、気力170の魂必中で叩き込みます。
「発狂した担当バにトレーナー君がヤラレるはずだったウマキック。
特別サービスだから、BB2世が蹴ってあげます。嬉しいでしょう?」
・・。
・・・。
・・・・。
あのさー、グリーン・ゴブリンさん?
気配を消していつの間にか後ろに居るのはやめてほしいです。
私より数段横紙破りが嫌いな緑の悪魔”T”。
『生徒が暴力はいけませんよ?』
「まあいいか。こいつのタイキックの威力は私の10倍はありますので。
あー安心して下さい。気絶寸前の威力で泣くまで蹴るそうですよ?」
興が削がれたと申しますか。せいぜいトラウマになって下さい。
というか二度と顔出すな。
『と・・・トキノミノル!?
最凶最悪の競争バが何故ここに!?』
あーあ、名前を言っちゃったよ。
こりゃあオシオキで済んでたのが、処刑にパワーアップしますね。
というか”T”も不用心だなあ。帽子落ちておウマさんの耳が見えてますし。
「デデーン・・・ベテラン(笑)の皆さん、タイキック~♪」
大晦日にはまだ早いんですが。
『貴様、ウマ娘が人間に手を出していいと思っているのか!?
訴えてやるぞ!!』
あらあら、悪い子の皆さんが色々言ってますけど。
火にガソリンぶち込んでどーすんの。
今しがた、タイキックの威力が10段階改造されましたよ?
『さて、おしおきのお時間です』
まー、ベテラン(笑)がどーなったかはお察し下さい。