やっぱりウマ娘と同じ土俵で走れるトレーナーさんってのは少ないらしい。
身体能力の観点から見てもそうなんだけど・・・。
(ウマ娘と同レベルのフィジカル持つ人間いたら、超人以外の何者でもない)
耐久力だけで言えば、沖野Tはかな~り超人寄りなのは内緒だよ?
ゴルシキック貰ってピンピンしてるのはだいぶおかしい。
とにかく、当たり前のことなんだけど、ウマ娘というのは女性でありまして。
統計取ると、その多くが感情的になりやすい方向にある。
しかも競バ場でしのぎを削るような、闘争心MAXのウマ娘ですから。
結論から言います。ウマ娘は人にものを教えるのには、かなり不向きなんです。
中にはしっかりトレーナーできるウマ娘も居るっちゃ居ますが。
それで、もう一度言いますと、ウマ娘は女性です。
だから何だかんだ言っても、教えるのは男性のほうが色々相性的にもいい訳。
だからこそ危険な訳なんですけどね。
ここは隠語を使いまして、逆ぴょいと申しましょうか。
距離感を間違えたトレーナーさんが、担当にお持ち帰りされることは、
あんまり言いたくないんですが、よくあることであります。
(とりあえず、被害者の皆さんは幸せな家庭を作ってくださいね?)
だからこそ、三女神様は私をウマ娘にしてしまったんでしょうね。
結果だけを考えたら、それなりに感謝してあげましょう。
お礼と言ってはナンですが、おでこに肉と書いてあげました。
悪たれBBの子はやはり悪たれかとか、お前懲りてないなとか、
夢で散々言われたような気がしますが、知ったことじゃありません。
先に手を出したのは女神様のほうでしょ?
『さぁトレーナーさん、結婚しましょう♡』
何かやっばい貌したウマ娘に詰め寄られる、30代くらいの男性トレーナーさん。
一体何やらかしたんでしょうか?
「ヤダ!ヤダ!ねえ小生ヤダ!結婚とか無理無理無理!」
『GⅠ取ったら結婚してくれるって言ったでしょう?』
何とはや。どーせムリだと思って結婚を餌にしたんでしょうが。
恋する乙女は盲目と申しますか。こーゆー餌にはとことん食いつく仕様で。
というかGⅠ取ったウマ娘って、フツーに凄くないですか?
格の順から並べて、GⅢ、GⅡ、GⅠ。これが所謂重賞とかいうやつね。
多くのウマ娘の憧れとなっている栄光であります。
因みに重賞っていうのは、競バの競走のなかの目玉となる大きな競走のこと。
選りすぐりの有力バを集めて、多くの観客を集めるための看板。
それでね、三冠とか色々高望みしてるおウマさんが多いですが、
重賞っていうのは出られるだけでも名誉なことですから。
みんなガチで獲りに来る真剣勝負。だから負けたとしても恥なんかじゃない。
本当に重いんです。だから重賞って言うんだと私は考えます。
トレセンの門を叩く多くのウマ娘は、出場すらさせてもらえないこともザラ。
だから7冠とか達成したシンボリルドルフがおかしいんですが。
あの威圧感といい、堂々とした佇まいといい、汝皇帝の威神を見よとは言ったもの。
人格にはだいぶ問題があるけど、GⅠハンターのうちのカーチャンおかしいです。
無尽蔵のスタミナに、圧倒的な加速。正体は超人バロム1ではなかろうか。
そして、アレの跡目を継いだとなると風当たりが非常にキビシー。
周りには品性公正で通ってますが。それなりに変人さんだという自覚はありますし。
「とりあえず気合です」
ダート2000メートルのランを5本。中々きっついですねえ。
やっぱり私の脚質は逃げみたいです。
有効射程距離は、1600から2400ってところ。
それより短くてもダメだし、長いとスタミナが持たないです。
3000超を走るステイヤーの皆さんの体はどーゆー鍛え方なんでしょ?
適正距離は生まれながらの筋肉の質にも大きく左右されますが。
『見事な逃げっぷりですね。一体何割くらいですか?』
「70%前後です。リミッター解除は使えませんので悪しからず
グラスワンダーだけには負けられない事情がありましたのでムリしましたが」
『流石に選手生命潰しそうですし、出来てもウチでは教えませんよ』
最近おハナさんとよく会いますなあ。
スタンスは真逆だけど、このひとウマ娘とガチで向かい合う本物さんです。
厳しい印象だけど、それも全て教え子の為だったりする。
「またサイレンススズカ嬢ですか?」
『はい。差しで行くように重々言っているのに、中々聞き分けが宜しくなくて』
あー、性分ってありますもんねえ。あの娘はガチの逃げウマだし。
けどガン逃げは脚に対する負担がでかいから、
おハナさんの言うことはメッチャ正しい。
逃げられたけど死にましたじゃあ、意味が無いし。
『それにしても、ほんっとフォームが綺麗ですね』
褒められちゃったよ。けど私が技術に拘るのにはきちんと理由がありまして。
ウマ娘の力って、人間よりそうとう強いんです。
人間ではあり得ないスピードに乗った状態で、体制の歪みだとかがあると、
そうとう内部にダメージ溜まるんです。特に酷使しがちな脚には。
屈腱炎とかいう恐ろしいスポーツ障害がありましてね。
名バがよく壊すのは膝とアキレス腱ってところか。
だからこそ、スズカほどの名バを殺さない為に差しを叩き込んでるんですが。
いやはや、教えられる側にその気が無いとムツカシイ。
歪ませない。強化する。冷やす。絶対ムリさせない、十分な栄養補給。
これが逃げウマが長く戦える秘訣です。自己管理まじで大事。
だからこそ、私のリミッター解除とかはダメゼッタイな訳ですが。
『さすがはBB2世と言ったところです。
先代BBがまだ走れるのは、それを徹底してるからでしょうね』
あー、黒歴史にならないといいですが。ハズカシイ。
トレーナーとしてはおハナさんは格上も格上。そんな人相手にナニほざいてんだろ私。
『サイレンススズカは、うちで面倒見るには厳しいみたいです。
BB2世に任せてみてもいいでしょうか?』
「待って下さい、こんな若造に!?
最低限できるとはいえ、沖野Tに師事してる見習いですよ」
ここでおハナさんが押し切り準備に入りました。
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別の日・・・
「という訳でサイレンススズカをスカウトしてきました。
人育てるの初めてなんで、ガバプレイしたらフォローお願いします。
うぅあ、プレッシャー超絶重い」
『やるじゃないか。あと3人、頑張っていこう。
さすがはBB2世と言ったところか。自身も逃げウマだし、
走れるトレーナーだと、色々指導もしやすいだろうし』
まあ覚悟の上でトレーナーになったんだし、やるしかない。
とりあえず、グラスワンダーにだけは絶対負けられんよなあ。
意外だけど、マルゼンスキーって逃げウマなのね。
先代BBと激闘を繰り広げたらしいんだけど、安易に想像つく。
しっかし後継と言われたグラスワンダーは何で差しなんだ?
とりあえず、サイレンススズカには、
グラスワンダーに20バ身くらい差をつけられるようにはしないと。
流石にムツカシイかもだけど、言うのはタダですし。