願いの女神   作:Aa_おにぎり

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第二話

アンジェ達が緊急指令を受け取る少し前コントロールと呼ばれる部屋では

 

「ぎりぎりのタイミングだね」

 

と言って机に座っている太った男がそういうと

 

「チェンジリング作戦の要員に作戦外の任務を課すのは推奨できません」

「緊急事態だ、北欧戦争を起こしたいのか!」

 

と言って反対側に座っていた女性が言うと隣に座っていた軍人が危機感を募らせた

 

「軍の危機感は理解しています、モーガン外務委員の盗み取った建造計画書は東側に行く前に処分する」

「計画書の所在は確認済み、チューリッヒ銀行の貸金庫です」

 

そう言うと情報が渡された

 

「取引相手のノルマンディー公が三〇分後、会場に到着する、AとDにはそれまでに貸金庫の鍵を奪還してもらう」

 

 

 

 

 

その頃会場ではアンジェが指令書を燃やしていた

 

「このタイミングで飛び込み仕事とはね……」

「取り敢えず姫の方は後回しね……」

「じゃあその委員は?」

「左手の奥、西側の使節団の中よ」

 

と言ってドロシーが向くと其処には半分におった紙を傾けて水を飲んでいる片眼鏡をかけた男性がいた

 

「ん、サポートを頼む」

「どうするの?」

「時間がないからな強行突破だ」

 

と言ってドロシーが近づこうとするが

 

「まって」

「どうした?」

 

と言ってアンジェが止めた

 

「護衛がいる、相手は五人そしてここは敵地。条件は最悪ね……」

「どうする、ノルマンディー公の到着まで後20分足らずだ、盗み取ろうにも鍵なんて小さいからどこにあるかなんて……」

 

とドロシーが言うと……。

 

「ようは鍵が敵国に渡らなければいいんでしょ?」

 

と言ってネックレスから丸い物体を取り出した。

 

「……殺すのか?」

 

と言って丸いものの中身が毒だと思ったドロシーがそう呟いた。

 

「スパイは殺し屋じゃない、これでプリンセスとお近づきになる」

 

と言って水の入ったグラスに物体を溶かすと溶けてワインの色になった。

 

「おい、プリンセスは後回しだって……」

「わかってる、だから同時に進行させる」

 

と言ってプリンセスに近づいた。

 

 

 

 

「やっと挨拶が終わりましたね」

 

と言って近くにいたベアトリスがいうと

 

「いつもの事だけどプリンセスって面倒なものね……」

 

と言っていると……。

 

「こんにちは」

 

と言って紺色のドレスを着て声色を変えたアンジェが近づいてきた、少し驚いたプリンセスは

 

「どこかでお会いしたかしら?」

 

と言うが……。

 

「あ、いえ初めてです。でも貴方のお顔はずっと知っていました」

 

と言ってプリンセスに直出会うのは初めてだと言った

 

「当たり前でしょ、姫様は……」

 

と言ってベアトリスが言おうとするとプリンセスが抑えた。

 

「お名前は」

 

と言って聞くと。

 

「アンジェ…私とお友達になってくれませんか?」

「私はつまらない人間よ……お友達になってもつまらないと思うわ……」

「ううん、楽しい」

「どうして?」

「私たち正反対だから」

 

と言ってプリンセスは内心、もしかししてと思った、そんな様子をベアトリスは……。

 

「ん?」

 

と言って謎に思ったがそんな事は忘れてプリンセスを見ていた。

 

「いいわ……私たちお友達になりましょう」

 

と言って手を差し伸べた。

 

「え!」

「……何」

 

そんな様子を見てベアトリスとドロシーは驚いた。

 

「よろしく、プリンセス」

 

と言って近づいた時ドレスのはじを踏んで手に持っていたグラスを思いっきりプリンセスのドレスに掛けてしまった

 

「あ!す、すいません!」

 

と言ってタオルで拭いたが取れなかったためドロシーが空いている部屋を求めた。

 

空いていた部屋に着くとアンジェは早速、汚してしまったドレスを洗濯しに行った。

 

 

 

 

 

「姫様、少し宜しいでしょうか」

 

と言って選択肢に部屋を出ていったアンジェ達と入れ替わりのように自分の執事兼王族直属の医者であるマリア・シルバーが入ってきた

 

「あら、マリア」

「マリアさん!マリアさん聞いてくださいよさっき出ていった人たちが姫様のドレスを汚したんですよ!それに何ですかあの人は……」

 

と言ってその先を言おうとしたがプリンセスが止めた。

 

「ベアト、そこまでにしていおてくれる?それでマリア、話ってなあに?」

 

と聞いてマリアに用件を聞いた。

 

「少しこちらに」と言ってベアトリスに適当な用件を言って部屋から出した。

 

 

 

 

 

ベアトリスが出ていったのを確認すると

 

「…あの貴方のドレスを汚した人、もしかして……」

「ええ、その通りみたい」

「やはりそうでしたか……分かりました、もし何かありましたら私に言ってください。すぐに駆けつけます」

 

と言って部屋から出ていった、その頃会場では

 

「ノルマンディー公はまだ来られないのか」

「鍵は私がお預かりしても?」

 

と言ってモーガンの隣にいた黒肌の女性がモーガンに聞いた

 

「いや、鍵を直接お渡しして私の亡命を確約していただかないと……」

 

と言って拒否の姿勢をした。

 

「……どうぞご自由に」

 

と言っていると近くにプリンセスに化けたアンジェが近づいた。

 

「はじまして、モーガン委員。ようこそ、アルビオン王国へ、よかったら一緒にどうですか?」

 

と言ってモーガンと一緒に踊り始めた。

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