ロスモンティスライフ 作:新人ドクター
説明回はセリフが多いし展開が進まない!
「……ここは…?」
いつの間に寝ていたのだろうか?身体を起こすと、掛けられていた毛布がずり落ちて、白いワンピースのようなものに着替えさせられているのがわかった。
「確かメディカルチェックに向かって……そのまま寝ちゃったとか?」
「起きたか」
「っ!?」
唐突にベッドの脇にある衝立の向こうから声が聞こえた。
声の主はキャスター付きの椅子に座っていたのだろう、ガラガラという音とともに椅子に座った姿で衝立の脇から姿を現した。
………って
「ケルシー先生!?」
「……それだけ大きな声を出せるならば、体調は大丈夫そうだ……意識を失う直前のことを覚えていないのは強いストレスの影響か」
ストレス?一体どう言う…。
「さて、私のことはもう分かっているようだから自己紹介は省こう。現状だか、私は君が寝ている間にことを済ませるのが最も効率的だと判断した。つまり、君のメディカルチェックは既に完了している。結果はほぼ原作準拠と言っていいだろう」
「あ、終わったんですね…でもなんで寝てたんでしょうか……?」
「ロスモンティスさんが診察室に来るなり様子がおかしくなってアーツが暴走しそうになったらしく、そこでケルシー先生が無力化し、押さえ込んだところ気絶してしまったようです」
困惑していると、衝立の向こうからコータスの少女……ロドスのCEO、アーミヤが顔を出した。
「ア、アーミヤ、さん……」
「はい、初めまして。ご存知だと思いますが、ロドスのCEOを務めているアーミヤです」
「すまないがまだやらなくてはいけないことがある、私はドクターや各部署への通達や指示に向かうから、彼女は君に任せよう」
アーミヤの自己紹介が終わると、ケルシーが部屋から出ていった。
「ごめんなさい、ロスモンティスさん。現在仕事がかなり立て込んでいてケルシー先生はとても忙しく……」
「大丈夫…です。それより私が気絶したのって」
「はい、ご説明しますね。ただ、精神安定剤を投与してあるとはいえ、このままここで話すのも良くないですから、場所を変えましょう」
「は、はい…?」
精神安定剤やらアーツの暴走やら、物騒な事ばかりだが一体何が起きたというのだろうか?
自然と手を引かれ、用意されていたスリッパをパタパタと鳴らしながら先程の医務室のような場所から移動する。
「あの、アーミヤさん」
「はい?」
「なぜさっきの場所ではまずかったんでしょうか…?」
道中、気になることは沢山あったため、疑問の中から適当に質問を投げかける。
「それはロスモンティスさんの精神衛生上、医務室はあまり宜しくないという判断からです」
「精神安定剤と何か関わりが?」
「はい。まず私たち原作キャラクターへの変異をした人は大なり小なり元のキャラクターに寄ってしまうんです。そのため、ロスモンティスさんの場合、元のキャラクターが過去の人体実験などの影響で、医療器具やそれにまつわる内装なんかに対してパニック反応を起こしていたという設定も引き継いでしまったんだと思います」
「それは……」
なんというか、かなり不便なのではないだろうか?
そう思って考え込んでいると、握られていた手が、少し強く握られる。
「安心してください、ロスモンティスさんのアーツ強度に対して、発生した被害はほぼゼロだったことからケルシー先生は『完全に暴走していた訳では無いと思われるため、現在の身体や精神を理解、自覚して制御しようとすれば大丈夫だろう』とおっしゃっていましたから」
「そうだといいんですけど…」
「最初は不安ですよね…」と、苦笑い気味に返した彼女が足を止める。
「ここです、どうぞ中へ」
「ここは…ひだまりお遊戯室…………?」
案内された先は、アプリで戦友の宿舎を覗いた際によくスズランなどの、幼いオペレーターが配置されているのを見る家具テーマ一式の部屋であった。
「えーと、それなりに真面目な話ですよね…?」
「あはは………ロスモンティスさんの精神的に落ち着ける場所をと思ったらここを勧められまして、私たちの容姿のせいでもあるかもしれませんが、皆さんがせっかく好意で空けてくださったので………」
どうやら、こちらの精神状態を考えてのことだったらしい。
確かにひだまりと言う名前が着く通り、温かな部屋の雰囲気は落ち着くものがある。
「では、あちらのソファーに掛けてください」
そういうと彼女は、着ていたサイズの大きい上着の中からタブレット端末をふたつ取り出して片方をこちらに渡すと、部屋の端にあったイスを持ってきて対面に配置、そこに腰掛けた。
「あ、お飲み物は」
「大丈夫です」
「そうですか、では最初にいくつか質問させていただきますね」
質問の内容は、この世界が変わってしまった日から起きた事についてどこまで聞いているか。
掲示板で聞いた内容をかいつまんで話せば、大まかな歴史の基礎的な部分は大丈夫だったようで、ロドスについての説明に入った。
「まず最初に、このロドスアイランドは原作と同じく製薬会社として活動しています。天災や、鉱石病への対処方が一般化していなかったため爆発的に鉱石病は広がってしまったので、それらの治療のための研究もロドスでは行っていますね」
「製薬会社としてやっていけてるなら、それなりに経済もまわっているんですね」
「はい、地球に起きた異変による被害こそ大きかったですが、移動都市のおかげで何とか」
正直、移動都市があったとはいえほとんどの人間が亡くなったのではと思っていたが、案外人間はしぶといらしい。
「ロスモンティスさんが特に反対しなければ、このままロドスに所属していただくことになりますが、大丈夫でしょうか?」
「はい…ただ、研究やら医療やらの知識は全くないですけど」
「そこは大丈夫です、戦闘部門を筆頭に、できるお仕事は沢山ありますから。ロスモンティスさんのアーツは強力なので、できれば戦闘オペレーターになって頂けるととても嬉しいです」
「戦闘か…」
「はい、報告が上がってきていましたが、ロスモンティスさんは既にオリジムシの群れと戦っているんですよね?」
「はい、一応」
あの時はよくわかっていない状況だったけど、あの程度の外敵だけならば全然ウェルカムなのだが…
「基本的な相手はオリジムシや野生動物などの感染生物への対処ですね。この中でオリジムシの脅威度は中の上と言った所でしょうか」
「一応、オリジムシ以上もいるんですね…」
「犬なんかが俊敏なので…ただ、オリジムシさえ対処できるのであれば基本は大丈夫です」
原作のロスモンティスの戦いを見るに、あまり驚異になりそうな敵はいない感じか…。
「なんにしても直ぐにどうするかは決められないと思いますので、しばらくここで過ごして少しずつできることを探っていきましょう……と、かなり脱線してしまいましたが、纏めるとロドスでは製薬会社をしつつ、物資集めや依頼で護衛なんかもこなすと思っていただければ」
「はい、わかりました」
「次はロドス内でのこれからについてです。最初は現在の常識や鉱石病に関する勉強と、アーツ制御の訓練が主になると思います」
「勉強は平気ですが、アーツ制御の訓練…大丈夫でしょうか……」
「そこもあまり心配要らないと思いますよ?最初からある程度使えていたのもありますが、今までの感じからして多分、アプリでロスモンティスをかなり育成していた方ですよね?」
「そうですけど……それで何か変わるんですか?」
「はい、原作キャラクターに変異した方全員に言える事なのですが、変異したキャラクターの育成状況で現実の体の適合率のようなものが変わっていたんです」
「へぇ…ということは」
「はい、レベルや特化数に比例してアーツ制御なんかも上手になっていました」
「一応レベルマ特化3はしてたし、それなら大丈夫そうかも…」
「それなら少しの訓練で自由自在に扱えるでしょうし、そう難しく考えなくても大丈夫ですよ」
過去の俺ナイス、後先考えずスキル全部特化3しておいて良かった…。
「そのタブレットに今説明したことや、他にもいろいろと載っていますので、空いた時間に読んでおいてください…そういえば、ミストさんから言伝で、『次の任務があるから見ていてやれないが頑張れよ』との事です。最初は戸惑いもあると思いますが、頑張りましょう」
「はい!」
とりあえずロドスについてとアーツについての大まかな説明がなされました。細かい部分は今後少しづつ出していく形にして次回以降は説明回ではなく、日常回のような形でほかのキャラクターとの絡みなんかを出来たらなと。
感想や誤字報告、よろしくお願いします。
小説タイトル英語だとわかり辛かったので片仮名にしました。
「世界がどうなったのか」や「アーツの適性について」などの話について今までの大まかな説明で大丈夫かどうか
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わかった
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ある程度わかった
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最低限わかったのでこのまま続けて大丈夫
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わかり辛い(詳しい説明回が欲しい)
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全然わからん(設定だけ掲載して欲しい)