人間がウマ娘に負けるわけないだろ!いい加減にしろ!! 作:なちょす
ところでバレンタインは、お兄ちゃんにカレンはまだ早いと言われたのにカレンをあげる発言は本気にしていいよ、との事でした。絶対ワイの事好きじゃん。
この小説出来たのがSSRカレンチャン出なかったからだって分かってるのかお前ッ⋯!そうやっていつもいつも大人をからかってレッツ・アナボリック♡(ry
過去一酷い童貞の下ネタ祭りが開催されました。
現場からは以上です。
さて。デジタルに言われた通り三女神像の所へやってきたわけなんだが⋯⋯俺は現在壁の影に身を潜めて2人の様子を見ている最中である。
違う、これは決してここに来てチキったとか、上手く会話出来るかなという不安にかられたわけじゃあ無い。お兄ちゃんケツイ固めたら凄いんだよ。
何事もまずは情報収集が基本だろうと自らの行動に優先順位を付けただけだ。そう⋯⋯
2人は互いにウマ娘であり、年頃の女の子。俺のような三十路1歩手前のオジサンには聞かれたくないような内容───ふふっ──だってあるのだろう。デジタルにしか、カレンも話せない事があるだろう。だからこその情報収集。そこで得たものをカレンとの会話に使わせてもらうのである。
繰り返そう。
しかし微妙に距離がある上、デジタルはカレンに背中を向けてるからいまいち声が聞こえない。カレンの方も断片的である。聴力は悪くないけどなぁ⋯⋯。
ならば今ここで、トレーナー妙技の1つ───『お兄ちゃんイヤー』を発動する。お兄ちゃんイヤーとは、
「───は、──。───恐らく────ウマ娘ちゃん──。」
「デジタルちゃん⋯⋯お兄ちゃんは、───?」
ダメだ全っ然聞こえん。所詮はそんな気がするという程度の弱小技、いざと言う時に使い物にならない。悲しいかな⋯⋯お兄ちゃん、名ばかり技しか使えないんだよ⋯⋯。まっ、まぁ?今なら丁度2人とも背中向けてるし、多少身を⋯⋯もとい耳を乗り出してもバレはしない⋯⋯はず。
「─えい──!ちなみ──ど──で──?」
「─────すきだっ──ち──。──、───⋯⋯。」
なんだと?おい、今"すきだっち"って言ったのどっちだ。何でこのタイミングで"すきだっち"が出てくる。うまぴょい伝説がどうしたって言うんだ。
チラリと覗けば、2人は真面目に話して⋯⋯いや待て、カレンの様子がおかしい。今爆弾発言したのお前か?待て待て待て、ちょっとお兄ちゃん混乱してるわ。
現状把握。
1.カレンチャンがぴょいの波動を撒き散らす。
2.領域に入った委員長が驀進して敗北。
3.落ち込むカレンチャンを立ち直ったお兄ちゃんとデジたんで元気づけよう!
4.好きだっち♡←今ここ。
絶対おかしいじゃん⋯⋯何段階すっ飛ばして今うまぴょいの話してるんだよ⋯何でそれをデジタルとしてるんだよ⋯⋯デジタルもデジタルで何を普通に話してんだよ⋯⋯。
いや、落ち着けって。そう決めつけるのは早計では無いか。こうやってすぐさまあらぬ方向に決断を下すから、俺はいつまで経っても早熟チェリーマンなのだ。凹む。
"すきだっち"はうまぴょい伝説の一節だ。決してカレンが言っていたからといって、"すきだっち(隠語)"というわけではないし、お兄ちゃんが"朝だっち(隠語)"するのとも何一つ関係無い⋯⋯多分。うまぴょい伝説の踊りや在り方について語っているのだ⋯⋯きっと。それもおかしいな。
だが、実際俺もいい歳である。聞き間違えは充分に有り得るだろう。なんたってこっちはアスパラガスとラスベガスを聞き間違えた男。その可能性の方が高い。
いいか⋯⋯何があっても、鋼の意志で取り乱すんじゃないよ。
「トレーナーさんは────いつも1人で────。だから──ダメダメなんです。」
俺は膝から崩れ落ちた。
えっ!?デジタル何!?不満抱えてたの!?確かにすぐ凹むし、思った事口に出すし、お前の耳にすぐ指突っ込むしで心当たりはクソほどあるけど⋯⋯なんなら今回も全部お前にやってもらった感あるけどッ!それを今のカレンになんで言うの!?
仮に他のトレーナーやウマ娘達が俺の事を『ロリコン』だの『トレーナーの恥』だの『くさそう』だの『くさい』だの言ってても体育座りだけで済むけど、お前に『ダメトレーナー』って言われるのは意味が違うんだよっ!!こんなの取り乱すなって方が無理だよッ!
あー泣きそ⋯⋯クソっ、さっさと2人に合流すれば良かった⋯⋯。何で立ち直った直後に愛バからの不満でへし折られねばならんのだ!今度からちょっと優しくしてやろう⋯⋯。
しかしそうなるとカレンもあれか?一緒になって不満をこぼしてるのか?良いぞ⋯⋯今のお兄ちゃん、メンタルが下限振り切ってるから何でも聞き入れよう。そしてちゃんと次に活かすから⋯⋯だから安心して不満をぶちまけてくれ。
「お兄ちゃん─────出して──しぼって──バクシン───。────────。みじめだよね⋯⋯。」
不満ぶちまけろっつったろうが!!誰が欲求ぶちまけろって言った!?何でデジタルの不満への返しが『お兄ちゃん』『出して』『搾って』『バクシン』なんだッ!それぶちまけるのがお兄ちゃんでそっちがイかす側だろうがッ!!『みじめだよね』とか毒づくの止めろって!搾られる教師がちょっとSっ気があって小生意気な教え子に同人誌でよく言われてる常套句じゃねぇか!!
そういえばデジタル、俺がいつも1人でしてるからダメだって言ってたな⋯⋯は?ソロぴょいの話か???
しっ、してねぇよッ!こちとらどれだけ日頃から欲求の中でえいえいムンムン♡してても死ぬ気で我慢してんだよ!だからヤバいって言ってんだろぉ!?しかも何でそこにラスボスを当てがおうとしてんだッ!!あることない事で焚き付けるのを止めろ!!
カレン、お前実は元気だろ?デジタルと出掛けてもう絶好調なんだなっ?そうなんだなっ!?もはや俺要らねぇじゃねーかッ!何で呼ばれたんだよ!今出てった所で、お兄ちゃんがポニーちゃんを出して搾り取られてバクシンされるんだろう!?で、『くそざこお兄ちゃん⋯みじめだね⋯⋯♡』ってなるんだろ!?分かりきってんのに出れるかッ!!つかやっぱり"すきだっち(隠語)"の方だったじゃねぇか!!
なんて事だ⋯⋯俺が情けなくぴえんぴえん泣いている頃に、デジタルはカレンを元通りにしていたらしい。それでいつまで経っても俺が会いに行かないから、ここで不満とうまぴょい談義に花を咲かせていたと⋯⋯アイツどんな魔法使ったんだよ。
そっかぁ⋯⋯もう元気だったかぁ⋯⋯。カワイイカレンチャンが戻って来てくれて本当に嬉しいはずなのに、どうしてだろう⋯⋯こんなにも心が虚しいのは。
「カレンさん⋯⋯もし─────すか?」
カァッ!
「えっ⋯⋯?」
「ご自身の──を、────あげて下さい。誰の───思うのか、────背負うのか。───、カレンさ──⋯⋯大丈夫です。アタシも────、"絶対"─────。」
「"絶対"───カレンは⋯⋯。」
カァッ!カァッ!
⋯⋯何か真面目な雰囲気になってるし。信じていいの?ここまででお兄ちゃん大分すり減らされたんだけど、まだ信じていいの?デジタルがカレンに何かをあげさせようとしてる時点で既にこっちは冷や汗かいてんぞ。
カァッ!!
ここ大事な所だから断片的じゃなくてちゃんと聞きたい。決死の覚悟で頭を出して⋯⋯いやカラスうるせぇな。何も聞こえねぇよ。何ださっきからカァカァ、カァカァ⋯⋯早く家へ帰れ。
「私は、お兄ちゃんと─カァッ!──一緒に─カッ⋯アァ"-ッ!!─たいっ。だって、それが私の夢だからっ!妥協は絶対にしたくない!諦めたくないっ!」
テメェカラスこの野郎ッ!1番大事なとこで発狂被せてくるんじゃねぇよッ!!
カレンもカレンだわ!聞こえた範囲だと、お兄ちゃんと一緒にしたいって完全に"うまぴょい(隠語)"の話だろう!?そこは妥協してくれッ!ちょっとぐらい諦めてくれよぉッ!!
何最後ちょっと力強く宣言しちゃったの!?それ夢として大宣言するもんじゃねぇから!夕方とはいえ学園内だぞ!?
しかも今⋯⋯『私』って言った?カレンの口調が変わったって事は⋯⋯本気出したって事?
えっ、マジ?
今までだって結構ギリギリの戦いだったのに、お兄ちゃんがあまりにも情けないから本気で貞操を"うまぽい(隠語)"させに来るのか?からかいで済ませてたけど『
カレンがもし本気になったらどうなるか───もはやバジリスクタイムである。きっと優しさと激しさを併せ持った何かこう⋯⋯すんごいアレですんごい事になるのは間違いない⋯⋯だってカレンだぞ?
どんな顔して上に報告しろと言うのだ。やよいちゃん⋯⋯はまだ大丈夫だろう。理事長という立場ではあるが、純粋なお子さんだ。多分伝わらん。
問題は四六時中やよいちゃんのそばに居る
彼女に事の顛末を報告しようものならば、一時のバジリスクタイムで身を滅ぼすのに等しいのだ。まじリスクタイム。右打ちの前に平手打ち、1発当たったのに人生大破産。確率変動なんて無かった。現実は確実に変態と罵られ、海物語ならぬトレセンの膿物語がここでもれなく終了である。ヒヒン。
デジタル⋯⋯どうしよう⋯カレン元通りになってねぇよ。すっっっごい強くなってるよ。ラスボス1回も追い詰めてないのにパワーアップするとかそんなRPGある?無理ゲーにも程があるだろ⋯⋯。
あっ、しまった。この場合はパイ
デジタルの勇者バフが他のウマ娘に効く事が証明されてしまった。どうすんだよ
おぉぉぉおおぉぉおっ!!俺に味方はいないのか!?いや元はと言えば俺が撒いた種なんだけどさ⋯⋯そういえば、俺の兄貴分だった先輩も言ってたなぁ⋯⋯1度うまぴょいを決めた女は面構えが違う、凄く強いぞって。あの親父ろくな事教えてねぇなクソが。
フゥ⋯⋯仮にデジタルが俺に不満を持っていたとしても、わざわざメッセージでこの場所を指定してきた意味を考えるんだよ。
三女神像と言えば、トレセンに伝わる昔話的なアレである。3人それぞれが『過去』『現在』『未来』を表し、想いを繋ぐとかなんとか最初に説明を受けた気もするが、ぶっちゃけウマ娘達の待ち合わせ場所とかトレセンのハチ公みたいなもんでしょ?としか思ってなかった。
もしかして本当にそんな事が起きるのだろうか⋯⋯?
いかん、頭がハッピーカムカムしてる。オカルトの類は
意味なんて無かった。良いね?良くねーよ。
嫌だ!!俺はまだ社会的に死にとうない!お前達とマヤノ、ボーノの他にも、141cmと144cmのちっこい新人ちゃん達⋯⋯それからチームに誘って返答待ちの3人娘がいるんだぞ!フラワーちゃん⋯ロブロイ⋯⋯スイーピー⋯⋯あれ?ボーノを抜いた走れるメンツだけだと、ウチのチームって平均身長142.5cmじゃん。ちっさ⋯⋯俺との差は30cmである。もしかして俺、名実共にロリコンか?
たっ、たまたまだっつの!人生そんな事もあるだろうがッ!!たかが29年、愛バに不満を持たれることだってあるし、チームの担当に貞操をうまぽいされることだってあるわ!!あったらおしまいなんだなぁ、成人だもの。
「あの〜⋯⋯どうしました?」
項垂れる俺に聞き知った声がした。顔を上げれば、そこに居たのは絶賛不満をぶちまけたであろう我が半身。どうしたもこうしたも、こちとら別の意味で限界化してんだよ。そしていつの間にここ来たんだよ。カレンどうしたよ。
「⋯⋯ちょっと考え事をな⋯。」
「えっ?」
「いや、良いんだ。」
「そ、そうですか⋯⋯?あの、アタシに出来ることはやったつもりです。後は⋯⋯お願いしますね。」
アグネスデジタルとは、ウマ娘を愛するあまり自分を低く見ている節がある。そのせいでコイツは自分が他のウマ娘にアドバイスをしたり進言したりする事に強い拒否感を示してしまう。本当は物凄いハイスペックウーマンだと言うことは、俺がよく知っているんだ。
そのデジタルが不出来なお兄ちゃんの後始末として1人でカレンチャンを元通り⋯⋯いや、パワーアップまでさせた。そこから今の発言に結びつく答えは───。
『不満はありますけど、アタシがここまでやったんですから最後は出来ますよね?(呆れ)』
『うまぴょいぐらいトレーナーさんならやってくれますよね??(威圧)』
『骨は⋯⋯拾った方が良いですか???(嘲笑)』
これだ。ここまで来てサボるんじゃねーぞ、という愛バからの事実上の死刑宣告である。悲しい。
「デジタル⋯⋯。」
「はい?へぇぁッ!?」
俺はデジタルを抱きしめた。
「あっ、あのあのあの!トトトトレーナーしゃんッ!?」
「お前が俺の担当で、本当に⋯⋯本当に良かったよ。ありがとな。」
社会的に死ぬ事が決まっているなら、最後の遺言くらいは残さねばなるまい。これでデジタルの機嫌が治るとは到底思えないが、無いより遥かにマシだろう⋯⋯半身である俺の最後を見届けてくれ。
「⋯⋯アタシも、良かったです。頑張って下さいね!」
めっちゃ良い笑顔だなお前ぇ!これがトレーナー室での日常の一環なら耳に指突っ込んで撫で倒してたぞこの野郎ッ!いかん、そんな事するから不満を持たれるのだ。凹む。そんなに俺が死へ向かう事を喜ぶか⋯⋯いよいよ泣くぞ?
あっ、デジタル行っちゃった⋯⋯。しょうがない。覚悟を決めろ。ギャングのボスも言っていたじゃあないか。『人の成長は、未熟な過去に打ち勝つこと』だと。
お前もそうだろ?カレン。
そろそろどちらの立場が上なのかハッキリさせようじゃないか。お前がどれだけ強力な技でポニーちゃんをスタンドさせようとも、お兄ちゃんの
だから本気出すのは3日後⋯1週間⋯⋯いや、1年後にして下さいね?
色んな涙を堪えながら、俺はカレンチャンの元へと向かうのだった。
次回、『継承 : Road to K² (ロード・トゥ・ケーケー)』
アヤべさんの固有ってあれですよね?ディオスクロイの名前通り本当は姉妹で地に足をつける筈だったのに自分だけが生まれてしまったからあんな複雑な顔で地上から届かない片割れの星を見上げてるという運営お得意のエモーショナル表現ですよね凄く分かるし凄く分かります。
アヤべさん⋯⋯一緒に史実覆そうな⋯⋯もふもふのスリッパも買いに行こうな⋯⋯オペドトにトプロも加えて、99世代4人で───何で同じレースに3人までしか出れねぇんだクソがッ!!!!!!!(叩き割った画面を直しながら)
ちょっとだけ次回の投稿が遅くなります。ネタはありますけどやってみたい事もあるので⋯⋯許して下さい何でもしますから⋯⋯。