人間がウマ娘に負けるわけないだろ!いい加減にしろ!!   作:なちょす

4 / 64
仕事がフルバ過ぎて誰か助けてクレメンス。

おっ、キタちゃん完凸すっか!!(ジュエル5個)
ここからウマ娘で勝つにはキタちゃん完凸が前提みたいな魔境始まるんじゃねぇかな。クラスとチャンミグループ増やしてサイゲ♡
ところでカレンが出てないけどこの作者マジ?計画ガバ過ぎんよ。

今回はパドック的立ち位置の閑話やけん独身兄貴たち、も少し待って♡


教会にて : 俺と勇者と味噌ちゃんこ

「とある作家は言いました。"愛はお互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである。故に、嫌よ嫌よも好きの内"⋯⋯と。」

「後半言ってねぇよ。テグジュペリ*1何だと思ってんだ。」

 

 

 カレンを待たせた後、俺はデジタルと共にトレーナー室隣の簡易保健室───通称『教会』へとやってきた。学園内でも屈指のヤベー奴と称されるアグネスデジタルは、大のウマ娘オタク。いやオタクの範疇に留まるのかは知らないが⋯⋯とにかく尊みを感じるたびに気を失っては保健室に運ばれる為、都度こちらから迎えに行かねばならなかった。全く世話のかかるヤツめ。

 

 故にコイツとURAファイナルズを勝ち抜いた時、無敗のマイル王と言う肩書きを引っ提げて理事長であるやよいちゃんに土下座して作って貰ったのだ。勇者が復活するのは教会しかないという事で命名したのだが、本当にこいつしか使ってないのが悩みの種である。

 

 あの時ばかりはたづなさんの目線が突き刺さったが必要経費なのでそこは目を瞑ってもらいたい。

 実際ウチのチームで誰かが不調を訴えたり怪我をした時にはきちんと使おうと思ってはいるのだ。しかし如何せんそこはウマ娘、皆優秀であるが為に誰も使わない。いや、怪我とかされても困るけど。今となってはデジタルが気を失った時にここへ運び込むか、俺の使う資料云々が雑多にぶち込まれているだけだ。因みにやよいちゃんにだけこっそりお願いしたのだが、完全防音である。高かったらしい。

 

 これバレたらたづなさんにしばかれんじゃねぇかな⋯⋯。

 

 ま、まぁ今はそれどころじゃない。

 重大戦犯を犯した目の前のこいつに、事の真意を問いたださねばならないのだ。

 

 

「取り敢えず話し合いだ。」

「それは良いですけど⋯⋯布団で簀巻きにする必要あります?やっぱりそういう趣味をお持ちで?」

「お前今やっぱりって言った?⋯⋯じゃないわ。何でリーサルウェポンなんか呼んでんだ。俺のケツイが秒で割れかけたぞコラ。」

「うそ⋯⋯トレーナーさんのケツイ、クソ雑魚すぎ⋯⋯。」

「言葉は選びな?」

「い、嫌ですね冗談ですよ!だから耳を触ろうとするのはやめてください!デジたんにも考えあっての事なんですってば!」

「なんだとォ⋯⋯?」

 

 

 モゾモゾと芋虫の様に蠢きながら、我が半身は言った。

 

 

「必要かなと思いまして。あっ、あっ!?耳はいけません!!ウマハラです!!やめてくだ、うひぃっ!や、やめっ⋯⋯!」

 

 

 取り敢えず両耳をコリコリしてやる。

 

 この顔面偏差値激高美少女ウマ娘が⋯⋯今お前が言ってる事は、覚悟を決めて初めて120分コースで予約したのに『じゃあ始めますねー』って事務的な対応の中サクッと抜くだけ抜かれて残り時間会話で終わるタイプの風俗店みたいな言い分だかんな?行ったことないけど。最初にあっさり『クソ雑魚お兄ちゃん♡』されて俺はどうしろと言うんだ。

 

 

「ひっ、人の話は最後まで聞いてください!ほんっとにそういうところですよ!?」

「ほぅ⋯⋯ならどんな考えがあるんだ?返答次第じゃあ、そのプリチーな両耳に指が突っ込まれると思え?」

「ひぇっ⋯⋯で、ですから、トレーナーさんに必要なのは慣れなんですよぉ⋯⋯!」

「慣れだぁ?」

「年頃のウマ娘ちゃん達は繊細かつ大胆、恋に恋するお年頃なんです⋯⋯トレーナーさんは、そんな純真無垢なウマ娘ちゃん達相手に大人の余裕を見せつけられますか?無理でしょう?無理ですよね。絶ッッッッッ対ムリッ!!!!」

「言い過ぎじゃない?」

 

 

 泣きそうになったが、ぐうの音も出ねぇ⋯⋯。

 こいつも含めてウマ娘達の顔の良さは嫌という程思い知らされている。そんな顔でグイグイ攻められたり、あまつさえ泣き落としされようもんなら、俺は恐らく自我を保つことも出来ぬまま流されてしまうだろう。

 

 

「だからカレンさんなんですよ。彼女とやり取りする中でトレーナーさんが成長出来れば、ちょっとやそっとの事で動じない鋼の意志を手に出来るわけです。ウマ娘のアタシから見ても、彼女の"カワイイ"は群を抜いてますからね。」

「成程⋯⋯一理ある。つまりちょこちょこと小賢しいレベル上げなんかしないで、一気にラスボス戦で経験していけということか。幸いカレンは俺をからかいの対象としか見てないだろうから、そこも活かせばいいわけだな。」

「あんなどこからどう見ても好感度MAXガールを前になんでそう思うんですか。」

「でもなきゃあ、あそこまでグイグイ来るわけ無いだろ。」

「は?デジたんキレそう。」

「なに?この。」

 

 

 なんで俺が『何言ってんの?』みたいな顔で見られなければならないんだ。少なくとも俺はウマ娘達から好かれるような容姿も性格もしとらんわ。確かにカレンとは、カレンが小さい時に1度出会ってるさ。アイツの"宇宙一カワイイ私"って夢も肯定したさ。チームに入りたいって言われた時も秒でOK出したさ。

 

 それだけぞ?それで好感度メーターなるものがMAXになるならその愛の重さが逆に危うい。貞操観念どうなってんだ。いや、これでカレンが大人だったら俺も喜んでダイブ決め込んでそのままベッドファイッ!!しただろう。

 

 中等部はさぁ⋯⋯マズイってぇ⋯⋯。

 

 故に、俺はこう考える。

 カレンはその持ち前の"カワイイ"を余すことなく振るいかざし、俺をからかっているのだと。デジタルの言い分も分かるが、ここはあのカレンが相手だ。

 

『あは♡お兄ちゃんこういうのが好きなんだ♡』とか、『カレンの事そういう目で見てるの⋯⋯知ってるよ?♡』とか、『ふ〜ん⋯⋯ロリコン♡』とか考えているに違いない。こちらが油断を見せたが最後、死ぬまで搾り尽くされるのだろう。

 

 ヌッ。滾る。

 

 な、なんだと⋯⋯?これでは俺が本当にロリコンではないか。違う。俺はカレンを正しい道に導かねばならない。でなければ、何人の男共がお兄ちゃんになって搾り尽くされるか分かったものでは無い。以前ショッピングモールで出会った好青年もカレンの餌食になり、『カワイイカレンチャン』しか言えない体にされてしまった。

 そう!パパ活ならぬ兄活を止めるのが俺の使命であり、トレーナーとしての責務なのだ!

 

 

「芝。」

「刈るぞお前。はぁ⋯⋯取り敢えずカレンのとこ行くわ。待たせすぎるのも悪いしな。」

「えっ、アタシは?このままですか?」

「案ずるな。お前の面倒はボーノに見てもらう。ボーノは俺の制御下⋯しかも言う事をしっかり聞いてくれる良い子だからな。」

 

 

 そう言って、入ってきた扉と反対側の扉を3度ノックする。そう、何を隠そうこの隣はヒシアケボノ専用の隠し厨房があるのだ。やよいちゃんに(ry。

 

 

「ヒシアケボノ、居るか?」

「ボノボ〜ノ♪︎トレーナーさん、どうしたの?」

 

 

 ふふっ、一昔前のフシギバナみたいな鳴き声出しやがって⋯⋯可愛いなコイツ。しかし170ちょっとある筈の俺ですら見下ろされるのは中々にドキリとする。未だに心臓が縮む時はあるが、やはり身長(たっぱ)のある女子(おなご)は良きだ。

 

 

「主犯アグネスデジタルの面倒を見ていてくれないか。カツ丼でも出してやって欲しい。」

「えっとね〜⋯⋯今日は、味噌ちゃんこの日かな?」

「あ、うん、じゃあ味噌ちゃんこでお願いします。」

「いや全然制御出来てないじゃないですかッ!何自分の方が上みたいなドヤ顔出してるんです!?」

「うっ、うるさいなっ!!ボーノが味噌ちゃんこっつったら今日は味噌ちゃんこなんだよ!黙って頂けッ!!」

 

 

 暴れ牛すら真正面で受けきるヒシアケボノさんを怒らせてみろお前!俺がどうなるか分かってんのか!?

 と⋯⋯とにかくカレンの元へ行こう。戦わなければ生き残れない。俺はお兄ちゃんなのだ。必ずカレンを分からせ⋯⋯もとい、正しい道に戻さなければならない。トレーナーはケツイがみなぎった。

 

 扉を開けてトレーナー室の様子を伺うと、カレンは俺の机の前に立っている。手に持っているのは⋯⋯写真だろうか。あそこに置いてあるのは、俺とデジタルがURAファイナルズで勝っちゃった時に、修学旅行みたいなテンションで撮った写真だけである。何をそんなに凝視する事があるのか⋯⋯と言うより、なんで耳が別々の方を向いているのか⋯⋯。

 トレーナー講習の時に教わった気もするが、イマイチ覚えていない。あれだろうか。普通にしてると見せ掛けて実はこちらの音を聞こうとしてるのではないか?だとしたら俺がこうしている事も、向こうには筒抜けだろう。

 

 相手はカレンだ。生半可な覚悟じゃ足りない。堂々と声を掛けてやればいいんだ。

 

 

「どうした?」

 

 

 ピクっ、とカレンの身体が震えた。これではまるで気づいていなかった仕草ではないか。ははぁん、演技派だな?

 

 こちらが何か続ける前に、カレンはにこやかな笑顔で振り向いた。

 

 

「何でもなーい♪︎そっちは良いの?」

「あぁ、終わったよ。待たせて悪かったな。」

 

 

 クッッッッッソカワイイなコイツ。何だこの顔立ちの良さ。何その甘ったるい声。えっ、何、声になんかしてんの?聞いたら動悸が起こる成分とか入ってんの??はぁ〜⋯⋯⋯(クソデカ溜息)。

 

 い、いかん。カレンのペースに呑まれるな。意志を強くもて、俺!!

 

 

「ねぇ、お兄ちゃん。」

 

 

 カレンの桃色の瞳が、魔性の笑みを浮かべた。

 

 

 

「カレン⋯⋯ナニしたら良いかな?♡」

 

 

 

 あっ、ダメだコレ勝てねぇわ。

 

*1
サン=テグジュペリ。星の王子さまの作者。




次からはカレン目線とロリコン目線が交互に投稿されるでガンス。

ウマ娘編読みながらロリコンが何考えてるか想像したら2倍出汁が出て濃縮還元どすこいパーティー。

2章のヒロインは独身兄貴たちと決めたいですわ。

  • 分かっちゃった系天才ウマ娘
  • クソガキ系魔女っ子ウマ娘
  • とりあえず勇者とホヤ遊ばせ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。