人間がウマ娘に負けるわけないだろ!いい加減にしろ!!   作:なちょす

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身長差あり歳の差ありの、ウマ娘ちゃん箱推しオタク×オタロリに影響を受けた元パンピーロリコンに作者が見た強めの幻覚を多めに足しました。これが今年のクリスマスに送る、プロポーズから3年とちょっと過ぎた最推し2人のなんでもない日のお話です。

えっ?クリスマスが⋯⋯終わってる?もう、年末⋯⋯?
そんなわけないじゃないですか。だって僕独りで過ごしてたんですよ?クリスマス。そんな悲しい事⋯そんな事⋯あるわけ⋯⋯たわけ⋯ふふっ。

ここから先は全ての幻覚を許せる兄貴たちに判断を委ねましょう。第2章、本当に完結です。
新年もデジ推しに幸あれ。良いお年を!スイーピーは天井な。


特別R③ : なんでもない日のこと

 今日は勇者御一行のオフの日。時計は昼過ぎを指し、今頃はウチの可愛いチームメンバーも思い思いの休日を過ごしている事だろう。

 外を行く子供らの声を耳にしながら、アパートの一室ではもうひとつ、包丁がまな板をリズミカルに叩く耳触りの良い音が鳴っている。隣で野菜を切っている我が半身アグネスデジタルも、休日を過ごすその1人───というわけでは無かった。

 

 聖蹄祭が終わり、クロフネと後輩ちゃんから改めて宣戦布告を叩き付けられた俺達はチームメンバーに内緒で午前練習を行った。アヤベとトップロードの2人にお願いしていた併走である。

 

 まぁ⋯⋯まずはアヤべさんへの謝罪から始まったのだけども。正座する羽目になったわけだけれども。

 あの2人にはデジタルが聖蹄祭で走るから協力して欲しいとお願いしていたものの、実の所そんな予定はまるで無かった。最初から、いつか訪れるクロフネとのレースを想定してお願いしたかったのが真実である。

 

 正直に言っても良かったのだが、なにせお願いをした時にはクロフネの走りがどれ程のものなのかが分かっていなかった。それに後輩ちゃんにも悟られたくは無かったから、出来る限り他の生徒の耳に入らぬ様こっそりと進めていた事だったのだ。何処からポロッと漏れるか分からないからね。

 

 クロフネに関しては俺のリサーチ不足と言えばそれまでなのだが⋯⋯あの走りを見た今なら分かる。

 恐らく、吹っ切れた今のデジタルでも勝つのは厳しい。クロフネはまだまだ化けるだけのポテンシャルがあるし、そうなったら今までの攻め方じゃ絶対にダメだ。

 

 フェブラリーS───決戦の地はダート1600m。であれば、同期であるモルや葵ちゃんも知らないデジタルの走りを磨ける可能性があった。

 

 契約前にデジタルが2回出場した模擬レースの内、初めに出たダート部門。他のデビュー願望持ちウマ娘ちゃん達に見とれていた相棒は、盛大に出遅れをカマして殿から先頭に躍り出た実績持ちだ。そう⋯⋯つまり追い込み適正持ち。まだデビュー前の子達が相手とは言え、あの時のデジタルの走りには可能性があった。

 その追い込みの走りを磨くには、アヤべの走りを基盤にしつつ、トップロードと競うことで攻め方を知る必要がある。勿論アヤべだけじゃなく、他にも頼んでいる子は居るのだが⋯⋯今は基盤だけで良い。天才マヤちゃんも手伝ってくれるし。ふふっ、完璧な布陣。

 

 逆にお前は何が出来ないんだ万能オタク娘。

 

 

「あっ、ここら辺で1回。」

「はいよ。味見なら任せておけ。」

 

『⋯⋯⋯⋯。』

 

「えっ?食わせてくれんの?」

「えっ?はい。」

「そうか⋯⋯。」

 

『⋯⋯⋯⋯。』

 

「あの⋯⋯少し屈んで頂かないと⋯⋯。」

「あっ、スマン。ビックリしてた。頂きます──うん、相変わらず美味いわ。ウマ娘だけに。ふふふっ。」

「張り倒しますよ。でも良かったです。」

 

 

 満足気な顔をした相棒は、そのまま野菜炒め用の食材切り作業に戻った⋯⋯が、何やらチラチラとこちらを見て集中出来ていないようにも思える。指切るぞー。

 

 

「⋯⋯良かったついでにトレーナーさんにずっと聞きたかったんですけど。」

「どうした?」

「その〜⋯⋯何故先程から隣で見ているのでしょう?あっ、別に嫌とかそう言うワケじゃ無いですよ。ただまぁ⋯⋯ちょっと落ち着かないと言いますか⋯⋯。」

「どうしてってお前⋯⋯脚見ろ、脚。」

「へ?脚?」

 

 

 そう言ってすっとぼけた顔をしたクソかわ勇者は、俺の脚を見て固まった。

 

 

「味見して欲しいので来て下さいって言われてから、ずーっとお前の尻尾が絡まってんだよ。何か怒られるんじゃねぇかと思───。」

 

「わぁああああああああぁぁぁッ!!」

 

「そこでテンパるな!危ねぇからっ!!」

「ちっ、ちがっ、これ、これはそういうのじゃッ!」

「分かってるから包丁置かんかいッ!!」

 

 

 ⋯⋯たまーに、こういう所が有るけれど。愛嬌、愛嬌。

 

 取り敢えずは相棒を落ち着かせ、何とか生きて昼食になった。

 テーブルの上には彩り豊かに、サラダや煮物、野菜炒め⋯⋯後はボーノに教えて貰った小料理の数々が並んでいる。ありがとう、ボーノ。君のおかげで俺は死なずに生活出来ています。ありがとう、女神。無人島から今日までの恩は、最早返しきれません。トレーナー人生を賭けて返します。大きいのは良い事だよね!静まれポニーちゃん。この小心者が。

 

 

『頂きます。』

 

「あっ、お醤油無くなりかけてましたよ。」

「ん⋯⋯じゃあ買いに行かなきゃな。」

「ですね。」

「ところで、午前中の手応えはどうよ?」

「上々、でしょうか。アヤべさん、やはり同世代の中でも特に末脚の鋭さが際立っていると言いますか⋯⋯目を見張るものが有りますよね。オペラオーさんやトップロードさん、ドトウさんとはまた違った感覚と言いますか⋯⋯。」

 

 

 ふふっ、もうその感覚を分析して己の物にしようとしているのか。流石俺よりトレーナー適性の高い女児。

 

 まぁ⋯⋯お前さん2人まとめてぶっちぎったけどな?しかもあのクールな美人の方は負けず嫌いだから延々やる羽目になったけどな?なんならちょっと⋯⋯ほんのちょーっとだけ、ムキになってたけどな?

 心のトップロードが止めてくれなきゃ無限併走コースだったぞ。正直コイツなら悦びかねん。

 

 でもカワイイカレンチャンには報告させて頂きました。後で布団乾燥機の刑に処されたいと思います。カピカピポニーちゃんとお呼び。

 

 

「後はトレーナーさんがスイープさんをお仲間に引き入れてくれるのなら完成しますかね。」

「それはイける。だってスイーピー、絶対俺の事好きだもん。」

「草。」

「キレそう。」

「好きかはさておき、確かに相性だったらお2人共バッチリだと思いますよ?⋯⋯もし担当がアタシじゃなかったら、きっとトレーナーさんはスイープさんと上手くやってたかもしれないですね。」

「担当はデジタルだったよ。遅かれ早かれ。」

「またまたぁ。」

「俺の根っこは出来てたんだろう?なら、それだけは絶対に変わらない。」

 

 

 モジモジと居心地の悪そうに反応したデジタルは、それっきり黙々と飯を食っていた。その怒ってんのか笑ってんのか分からない顔ってどんな感情から来てんの?もしかして俺今シバかれそう?や、やめ⋯⋯怖くなってきた⋯⋯。

 いやしかし、流石ウマ娘⋯⋯めっちゃ食うな。それはお前、ちょっとした運動部だぞ。あっ、アスリートだったわ。

 

 

 

 そうして静かな(?)昼食タイムを終え───俺とデジタルは今、神棚の前である。そこにはとあるBlu-rayBOXが供物として捧げられていた。

 

 

「同士よ⋯⋯今日の本来の予定、覚えているな?」

「勿論ですとも同士。して、どのライブ映像を吟味するんですか?」

「ふふふっ⋯⋯これをしかと刮目せよ!!」

「それはッ!?『トレセン学園在籍ウマ娘ちゃん並びに関係者が選んだもう一度みたいウイニングライブ100選永久保存版』ッ!しかもトレセン学園内限定Ver.ッ!Blu-Rayディスク4枚の中にありとあらゆるウマ娘ちゃん達の栄光と夢の輝きが詰まったまさにウマ娘ちゃんオタクにとっての宝箱に等しき聖遺物!!生きてて良かったッ!!!!」

「早口ありがとうオタク君。今日はこのDisk3だ。勇者御一行の割合が多いし、何より最後にはお前の香港Cでのウイニングライブが───。」

「別のにしましょう。」

「嫌です。絶対に。嫌です。」

 

 

 ごねるデジタルを他所に、クソデカテレビに繋いだレコーダーを起動した。やめっ、裾を引っ張るな⋯⋯えぇい諦めろお前!俺はなぁ!香港Cの時の思い出に浸りてぇんだよ!ライブ後に後ろのセットが軽く爆発してお前がビックリした時の⋯⋯あの時の楽しかった思い出に!!

 

 まぁ現地のスタッフさんと共同で爆発させようって話したのは俺だが。やってくれるって言うし⋯⋯デジタルのファンになったって言ってくれたし⋯⋯なんならお前、スタッフさんと連絡先だって交換したんだぞ俺は。

 

 

「そんなに嫌がるなって。なっ?」

⋯⋯良いですけれど。

 

 

 口を窄めたまま、いつの間にか両手にペンライトを持っていたデジタルは渋々体の前(定位置)にすっぽり収まった。ウチはソファーとか椅子とかその他諸々を犠牲にしてクソデカテレビ君を買った為、必然的にこうなる。背もたれ替わりにされるから、胸から腹辺りまで非常に温い。あと尻尾がくすぐったいわ。えっ、ちっちゃ。今更だけど143cmちっちゃ。

 

 テレビではカワイイカレンチャンによる『本能スピード』が流れている。赤色のペンライトを持ちながら、相棒は感嘆の溜息を零していた。始まればこっちのものよ。

 しっかし相変わらずカメラワークが仕事し過ぎてスゲェとしか言いようが無い。余す所なく可愛い妹分の猛烈な可愛さとセンシティブさが詰まっているじゃあないか。このクオリティで関係者は無料配布とか太っ腹過ぎる。

 

 

「⋯⋯カレンさんって、可愛いじゃないですか。」

「宇宙一可愛い。」

「歌う曲がどれもカッコイイに寄ってるの⋯⋯正直───。」

 

『堪らん。』

 

 

 分かるマーン!

 何かのキャンペーンだったか忘れたが、センタータマモクロスにカレンと殿下が歌った『BLOW my GALE』の映像を見た時にも思った。ああいうとこ狡いんだよなぁ⋯⋯これでポニーちゃんさえ大人しければ⋯⋯。

 いや、だからカレンがポニーちゃんの舵取りをしようとしているのだろう。んっ?これだと俺が負けてる事にならんか?違う違う、俺はどっちかと言えばカレンを分からせようとしてて⋯⋯でもそうするとポニーちゃんが⋯⋯うん????

 

 ⋯⋯おっ、大人をからかいやがってあの妹はァ〜~~~ッ!!

 

 でも1度だけカラオケで彩fantasiaを歌って貰った事も、あるにはある。感想としては⋯⋯2度と歌わせてはならないと言う結論に至った。あれは兵器だ。絶ッッッ対堕ちる。俺はお兄ちゃんだったから耐えられたが、ポニーちゃんなら耐えられなかった。じゃあ耐えられてねぇじゃねぇか。本当に愚息だなお前な?

 

 

「あっ、そうでした。トレーナーさん、両親がまたご挨拶したいから是非と連絡を送ってきてまして。」

「んぁ?あぁ⋯⋯じゃあ近い内に挨拶行くか。」

「いつもすみません⋯⋯。」

「OK、OK。最初印刷業の事とか機械の使い方をミッチリ説明された時はどうしようかと思ったけど、覚えてみたら楽しいしな。」

「父には言って聞かせます。本当に。2度とさせません。」

 

 

 そこまで覚悟決めた顔で言わなくても、気にしてないからね?お前それ秋天の時と同じ位覚悟ガンギマリしてる顔だからね?

 俺としては新鮮で楽しかったりするんだ。大人になると、自分から動かない限り新しい事を学ぶ機会ってのは少なくなってくるから⋯⋯なんて思ってしまうぐらいには時が流れてしまった事に戦慄を覚えている今日この頃。そうだよ、人生30年終えてんだよ。大丈夫、まだ髪はある。

 

 でも親父さん、物凄く親身に教えてくれたというか⋯⋯あわよくば仕事継がせるんじゃねぇかって勢いだったな⋯⋯いやいや、それは無いだろうけども。

 

 

「そう言えば⋯⋯俺もお前に聞きたい事があったんだ。」

「なんでしょう?」

「ファン感謝祭のライブ。あんな事言って良かったのか?」

 

 

 デジタルとクロフネは途中離脱した為に順番を変えてもう一度出て来たのだが、その時デジタルは観客に向けてこう言っていた。

 

 

『アタシはもう無敗のマイル王でも無く、勇者でも無く、普通のウマ娘オタクで構いません。まだまだ走りますけど、今後は"勇者御一行"の皆さんを改めてよろしくお願いします。』

 

 

 "マイル王"、"勇者"、"変態"⋯⋯確かにこいつは色々な名前で呼ばれてきた。でもそれはデジタルの成績だったり行動だったり愛嬌から来るものだし、何よりファンが付けてくれた2つ名のようなもの。でもそうじゃなく、普通のウマ娘で良いのだとコイツは言っていた。

 デジタルはウマ娘を推すファンの気持ちだって良く知っているだろうから、何か考えがあるなら聞いておきたかった。また知らずに何年も───なんて、御免蒙りたい。

 

 

「良いんです。だってアタシ達は、もうチームじゃないですか。きっとこれからまだまだ増えますし、チームの皆さんそれぞれが推すべき勇者達ですよ。」

「⋯⋯そっか。それもそうだな。ちょっと安心したわ。」

「それに、ヨ──あの時髪を結ってくれた方が言って下さったんです。自分にとって大事なもの、大事な事が有るなら⋯⋯ちょっとぐらい、優先したって良いんじゃない、と⋯⋯あの⋯なので⋯⋯。」

 

 

 どこか落ち着かない様子で、デジタルはモジついていた。耳ヤベー事なってんな⋯⋯心做しか、ほんの少し身体が強ばっている気もする。

 そうしてこちらを振り向いたデジタルは、申し訳なさそうに⋯⋯けれど真っ赤になった顔で、言った。

 

 

 

「も、もももし⋯⋯私をまだ勇者って呼んでくれる人が居るなら⋯⋯っ。それは、あのっ⋯だっ、だだだ大事な⋯⋯人、に⋯⋯大切な1人に、呼んで欲しいって⋯⋯お、おおっ、思いまし、て⋯⋯。

 

 

 

 眼を泳がせ、言葉に詰まり、終いには完全に下を向いてしまったが⋯⋯そういう事らしい。こういう時恥ずかしがられると、こちらとしても少々むず痒くなるもの。何をそんなに照れる事があるのか⋯⋯全く。俺はもうお前の事、ちゃんと分かってるさ。

 

 

「そうだな───クロフネに呼んで貰えるように頑張らなきゃ痛たたたたたたたッ!!えっ!?何で太腿抓った!?」

「キレそうだったので。」

「キレそうだったので!?」

 

 

 スンッ⋯⋯となった相棒は、そのまま視線をテレビへと戻した。

 えっ、拗ねた?バッ、バカを言うな⋯⋯相棒が拗ねたらお前、大変なんだぞ。普段滅多に起きない事象なんだから、幾らデジタルの理解率100%の俺でも対処が難しい。

 これ以上無いくらいにパーフェクトな回答を返したつもりだったのに、物理ダメージで返されたわ⋯⋯痛ってぇ⋯⋯。

 

 

「今みたいな対応、他の皆さんにしたら駄目ですからね。」

「えぇ⋯⋯や、やったらどうなる⋯⋯?」

「食べられます。」

「助けてデジたん。」

「ご自分で始めた物語なので責任を持って下さい。」

 

 

 ぎゃあっ!相棒が完全に拗ねたーッ!!何が理解率100%だボケッ!!100分の1%やろがいッ!!

 まっ、待ってくれ、俺1人には荷が重すぎる!いや、確かに『あっ、可愛い。ウチのチームに⋯⋯』みたいな精神で集めたメンバーだけども!大人をからかっちゃいけないぞ☆とか教えようとしてる身だけども!デジタルに『良い?スカウトして良い??アオハル手伝って良い???』とか許可貰ったけれども!!

 責任持つって言うか責任取らされそうなのがチラホラ居るじゃん!童貞結構頑張ってる方じゃん!ヤダーッ!まだ社会的に死にたくなーいッ!!

 

 

 

「⋯⋯悪かったよ。でもさ───やっぱり、お前の隣が1番落ち着くわ。」

「⋯⋯それは⋯⋯まぁ、その⋯⋯そうですね。

 

 

 

 怒られはしたが、こんな日もある⋯⋯と、思いたい。多分これからも世話になる事は沢山あるだろうし、手伝える事は喜んで手伝うさ。なんたって戦友で、同士で、たった1人の最初の相棒(パートナー)なんだから。

 

 こちらに身体を預けてきたデジタルはテレビを見ながら、ピンクになったペンライトをキュッと握りしめている。返してくれた言葉には、僅かながら温かさが戻っていた⋯⋯ら、嬉しいですね。

 

 今までと何にも変わらない、そんな休日の昼下がり。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、待ってくしゃみ出そうヘッッップシ!!!!

耳がァーーーーーッ!!!!

「ごめりんこ。」




第3章は、全2部からなる天才の物語。少しだけ変更しました。

Part.1──掛かるマヤちゃん。横になるカレンちゃん。青ざめるデジたん。やっちまったマブ。無知無知の知知Rob Roy。サイボーグを埋める魔女ガキとお助け番長。またしてもちゃんこを嗜むどす恋女神。トレーナーちゃんが告白した相手を巡る夏合宿の大騒動!全編コメディーで見れる『激動のミチコちゃん編』。このチーム練習してんの?

Part.2──フランス最強と呼ばれたモンジュー。その友人と自負するウマ娘"ライネルブリッツ"がトレセン学園にやって来る。並々ならぬ覇気を纏った彼女は、レースでは勝てない(・・・・・・・・・)異質なオールラウンダーだった。
一方、ダービーウマ娘のアドマイヤベガ。彼女もまた、頭を悩ませる日々が続いていた。自分に姉の姿を映しているウマ娘、"スターメモリー"。勝ちきれず、凡才のレッテルを貼られ、それでも贖罪の為にと身を滅ぼす努力を続けるスターの姿に、彼女は───。
天才、奇才、凡才。
三者三葉の夢とエゴがターフでぶつかり合う『情動の記憶編』

『トレーナーちゃんが居てくれたから、いつだってマヤはキラキラで居られたの。だから飛んでくるね!皆の夢も乗せて!』
強敵(とも)達よ───翼を穿ち、星をも砕く雷撃の走りをお見せしよう!"敗北"をその魂に刻み込めッ!!』
『"流星"に託された夢のカケラは、もう私の夢でもあるんです。だからお願い。私の夢なら───私に応えて。』
『俺は情けない大人さ⋯⋯でも、自分の責務は果たすよ。だから一緒にマヤのぽんぽんを守護(まも)ってくれ。アヤべ。』
『黙って。ふわふわにするわよ。』

空を飛ぶ翼に。
空を奔る流星に。
空を昇る雷撃に。
己が名前の意味を問え。


第3章 Special Record !!──coming soon...


あっ、でも次回は年明けかつ番外の章 うまぴょい伝説編
『その① : だっちな事したんですね?』をお送りします。
新年からやる内容か?

今年も1年ありがと♡
ちゅっ♡♡
ヴォエッ!!!!♡♡♡
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