人間がウマ娘に負けるわけないだろ!いい加減にしろ!!   作:なちょす

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シリアスってさ⋯⋯尻とAss(尻)が混ざってる言葉だから、一体どれだけケツが好きなドスケベ偉人が生み出した言葉なのだろう。ケツも重い方が好ましかったのだろうか──夢の中の私は、そんな事を20年考えていました。現実は3日で辞めたので、今日も元気にカレンチャン分からせカーニバルに勤しんでます。神イベかよ。

マヤちゃんがどんな心境でロリコンと対峙してるか妄想しながら楽しんで貰えれば嬉しいゾ♡
アンサーは次回!!ミチコちゃんのアンサーはもう出っ、出ますよ⋯⋯!


第1R : ユーコピー?マイポニー!

「俺はカレンに怒られるのかもしれない。」

「考え過ぎじゃない?」

 

 

 合宿所へ入って行った皆を見送り、項垂れた俺のケツに水鉄砲を撃ちまくりながら、マブい姉ちゃんはそう言った。やめっ、ち、ちべたい!!

 

 いやしかしだな⋯⋯どうもこの1週間、勇者御一行の空気が重苦しい気がするんだよ。多分勘違いじゃねぇだろう。それもこれも、何故か俺の知らない所で食物連鎖が完成していたあの日からだ。

 誰が主催かは分からないが、ブルボンのヤツめ⋯⋯やたら嬉しそうに耳を動かしおってからに⋯⋯。俺が1番下なのは納得いかん!1番下はポニーちゃんだぞ!物理的にも。

 

 相棒に何かあったのか聞いても、『年貢の納め時です』としか言わないし、カレンはずーっとニコニコしたまま会話は一言で終わるし⋯⋯ブルボンなんか会話したら必ず1回ブルブルする始末。ヒヒン!俺が何したって言うんだ⋯⋯!

 

 

「トレーナー君も罪な人よね〜。実はモテモテなのに次から次へと女の子を引っ掛けちゃうんですもの。」

「本当にモテモテだったらもうちょいマシな対応出来ると思うんだよな⋯⋯後言い方よ。俺がいつ女子(おなご)を引っ掛けたんだ。」

「NOW。」

「OKバブリー、水に濡れる覚悟は良いな?」

「冗談よ、冗談!ふふっ、皆キミの色恋話に敏感になってるの。ミチコさんって人にアタックしたんでしょ?」

 

 

 何で俺の黒歴史を知ってんの⋯⋯?

 あっ、そうかデジタルか!確かにあの時はおデジしか面倒見てなかったし、笑い話の1つとして教えたんだった!たった一言、『草。』って返されたけどな。

 

 ん?じゃあ何でマルゼンは"色恋話"とか言ってんだ?知ってたらそうはならないと思うんだが⋯⋯。

 

 

「ねねっ、その人ってどんな人?お姉さん気になるな〜♪」

「えぇ⋯⋯言うの?あっ、あっ、冷た!分かりました言います!冷たいッ!⋯⋯ミチコちゃんは同い歳でBARのマスターやってるママさんみたいな人だよ。"オールカマー"って店でな。高校時代の同級生なんだ。」

「ふ〜ん?もしかして、飲み過ぎた勢い?」

「あぁ⋯⋯あの時色々あった時期でさ。後先考えずにベロベロになっちまって⋯⋯ふふっ、俺が告白なんておかしいよな。アイツ妻子持ちだし⋯⋯。」

「君の告白自体は別に───妻子持ち(・・・・)?」

「ミチコちゃん男だぞ。」

「ゴメン、今何の話してたっけ。」

「えっ?」

「えっ?」

 

 

 沈黙───。

 互いに何も言わず、ただ無表情のまま見つめ合って⋯⋯僅かに考える素振りをしたマルゼンスキーは、ようやく何かを閃いた様に手をポンっ、と叩いた。リアクションの古さよ。

 

 

「あぁ成程っ!"全員(オール)オネェ(カマー)"!!そういう事だったのね!」

「そういう事。何だ、俺はてっきりデジタルから聞いてるもんだとばかり思ってたよ。」

「そのデジタルちゃん、青ざめてたわよ。」

「えっ?何で?」

「えっ?何でかしら⋯⋯。」

 

『⋯⋯えっ?』

 

 

 ダメだ埒が明かねぇ。これ以上はマルゼンに聞くのも酷な話⋯⋯やはり、相棒。あれに聞かねば事の真相は決して掴めぬ。

 しかし上手いことデジタルとあれこれ話をする機会が訪れないのもまた事実。何故ならチームメンバーがデジを庇ってるようにも見えるからだ。

 

 ぐぬぬ⋯⋯こうなれば奥の手よ。スイーピーかキタちゃん、或いは我が親愛なるキングに託されたカワカミ姫に言伝を頼んで───。

 

 

「ねぇ使い魔。」

「おっ、どうしたスイーピー?」

「ロブロイが自由時間に練習していいかって言ってるんだけど。」

「構わないぞ。俺の目の届く範囲でやってくれりゃ、ちゃんと見るからな。ただ今空いてそうな場所と練習は⋯⋯タイヤ引きかなぁ。」

「ふーん。じゃああのバカデッカイやつ持ってくれば良いのね。行くわよキタサン!」

「あっ、ちょ、待って下さいよスイープさーん!!トレーナーさん、これヨシエさんからのお手紙です!」

「はい、ありがとさん。」

 

 

 学校指定の水着に不釣り合いな大きな魔女帽子を揺らし、スイーピーはキタちゃんと共に歩いていった。ふふっ、なんて可愛さ。やはり魔法少女仲良し大作戦は完璧に決行しなければならない。

 何となくだが、彼女は人の上に立つスキルもセンスもある気がしてならないのだ。しかもからかいっ気無しに俺の事好き。絶対好き。

 

 即ち───味方に付ければウチのボス達も容易に手は出せまいと言う事!なーっはっはっは!!我無敵!無敵の童貞、即ち童帝なりッ!!凹む。

 

 して⋯⋯何だこの手紙。アイツ俺に何寄越しやがった。ご丁寧にハートのシールまで貼っちゃってよぉ⋯⋯どれ、1通目⋯⋯。

 

 

───キタサンブラックは素直な良い子です。勇者御一行ならば、彼女の力を十二分に伸ばしてくれる事を期待し、また、一回り成長した彼女に会える事をポラリスとしても楽しみに待っています。どうか彼女の事、よろしくお願いします。

 

 

 ⋯⋯怖い。えっ、怖い怖い怖い!!何この文章!!本当にクソ女(アレ)が書いたのか!?正式に任されてるじゃないですかヤダーッ!!めっちゃくちゃ責任重大案件!魔法少女仲良し大作戦とかバカ言ってる場合じゃねぇ!!

 た、確かに今回ルドルフやテイオーとフランスに行くとかで神妙な面持ちしてたけど⋯⋯何か抱え込んでんのかアイツ⋯⋯素直に頼りそうもねぇもんな⋯⋯。

 えぇい、そこは後で直接聞けば良い。と、取り敢えず今は2通目を⋯⋯。

 

 

 ───お前キタちゃんに手ェ出してみろぶっ殺してやるからなッ!!

 

 

だよなぁッ!?そんなわけねぇよなぁッ!?1周回って安心感すら覚えるわクソ女がッ!!紛らわしい事してんじゃねぇよ!無駄に気ぃ使っちまっただろうがよマジで───!

 

 

「ああああの、トレーナーさん⋯⋯!スイープさん達は!」

「めちゃデカタイヤ取りに行ったよ。練習するならしっかり見ておくから、怪我せず無理せず精神で頑張れロブロイ。」

「はっ⋯⋯はい!」

 

 

 遅れてやってきた水着のロブロイが、ぺこりと頭を下げてはパタパタ走っていった。ふふっ、可愛い。一気に落ち着いた。

 

 さて、と⋯⋯。

 

 

デデッ、デッ、デデッ!?!?!?めちゃデカパイや!!何だ今の衝撃はッ!?思わずロブロイの目ガン見しちまったよ!あれが2ヶ月!?2ヶ月間!?!?バカ言うなお前コノヤローッ!!無理に決まってんだろ!!練習見るとか言っちゃったよ!その前に練習を見る練習をさせてくれッ!!後生だから!!

 

 

「あっ、そうだトレーナー君。私そろそろチヨちゃんの所に行ってくるわね。併走をお願いされてるから。」

「はいよ。向こうのトレーナーさんにもよろしく頼む。」

「えぇ、分かったわ。バイビー♪」

 

 

 バイビー♪て⋯⋯グリーンかお前は。イメージカラーレッドでしょ。

 

 まま、えぇわ。マルゼンやデジタル、それにカレンなど実績を残してきた生徒が合宿で他のチームに駆り出されるのは今に始まった事では無い。現にデジタルとやってた頃もキングに助けて貰っていたし、恩返しとはまた違うかもしれないが他の子達の助けになれるのならばウチはいつでもお声掛けOKスタイルだ。

 

 俺の自由時間はここまで。後はロブロイの練習を見たり、他のチームに駆り出されたメンバーの様子を見に行くのが今日のお仕事。こんなんでもトレーナーだからな!取り敢えず水鉄砲に水を補充して⋯⋯ヌッ、裾を掴まれている。誰が──あら〜マヤちゃん!どうしたのお可愛いねぇ〜!

 

 

「ねぇねぇ、トレーナーちゃん。ちょっと⋯⋯時間良い?」

「良いぞ。あっ、砂浜に荷物置いてあるからそっち行こうか。暑いだろうし。」

「うん、分かった。」

 

 

 そんなやり取りをして、先にマルゼンスキーと立てておいたパラソルの下へとやって来たワケだが⋯⋯。

 

 この子、さっきから視線がえげつねぇ。ちょいちょい見てくるとか言うレベルじゃないのよマヤちゃん、それはガン見って言うの。しかも笑ってないのよね。

 何で?えっ、何で??やだぁ怖い⋯⋯この子すぐ分かっちゃうから迂闊な事出来ないの⋯⋯。

 

 ん?分かっちゃう⋯⋯?

 

 ははぁん⋯⋯さては昨日の夜、それ系の映画でも見たな?大人の女に憧れるマヤちゃんは、映画やドラマに影響を受けやすい節がある。恐らくは俺とそういう大人チックで心理戦的な駆け引きをお望みなのだろう。何故このタイミングでかは分からないが、それなら付き合おうじゃないか!とことんな!!

 

 

「トレーナーちゃん、最近チームの空気が重くなってるの気付いてる?」

 

 

 許して下さい身に覚えが無いんです⋯⋯とことん付き合うとか言ったけど半分勢いと冗談なんです⋯⋯だからその顔で尋問は勘弁して下さい⋯⋯。絶対俺に非がある時の顔じゃんそれ⋯⋯。

 

 

「あぁ⋯⋯勿論。ただ俺には理由が分からなくてな。マヤは何か知ってるか?」

「ううん、マヤもちょっと分かんないかな。」

「そっか。」

 

 

 嘘だ。絶対に嘘だ。分からないならそんなに熱い視線を送って来るはずが無い。何か知ってる上で俺から証言を聞き出そうとしている。ヤベェ、ガチ尋問だったわ。えっ、昨日何見たの?現実?それ見なくちゃいけないのは俺の方じゃボケェ。

 

 ちょっ、ちょっと待ってくれ!待ってくれ!!俺は今から和やかムードの中、デジタルの勇者手帳からロブロイの事を調べつつ楽しく練習を見たかったんだ!スリーサイズ諸々記載されてるアレをこの状況で出したら、俺ボコボコにされるんじゃないか!?クソぅッ!!何でこんな事になってるんだ!

 

 一瞬の隙も油断も見せられない。ほんの少しでもあの手帳の中身を見られたら、『トレーナーちゃんって、担当の子達のデータと水着姿を照らし合わせて楽しんでたんだ♪』とか、『ふーん⋯⋯分かっちゃった♡』とか言われるに違いない!そのままたづなさんの元へGoing Down!!No!No!No!

 

 これはマズイ⋯⋯何か⋯何か現状を打破する手を打たねば。おちおちロブロイの情報も集められん!!1つでいいんだよ!あの子と会話のキッカケになる1つさえあれば!だからほんの少しだけで良い、俺に猶予をおくれーーー!

 

 

「マーヤちーん☆」

「あっ、マベちん!」

 

 

 感謝。感謝、マーベラス。マヤちゃんを引き付けてくれるんだねマーベラス。これは貰いました勝ち確です対戦ありがとうございました。

 しかし念には念を押して、手帳を見るのは一瞬で済ませなければならない。マヤちゃんが完全に視界を外した───今ッ!!

 

 

マーベラスサンデーさん : 145cm/B87/W52/H77

 

 

 B87!?W52!?145cmで!?!?!?マーベラース!!☆

 何でマベちんの情報調べてんだバカヤロウ。そうじゃねぇだろう?ヤベッ、バレる⋯⋯ふぅ、危なかった。ちょいちょいこっち見てるなこの天才。悪く思わないでくれマヤちゃん⋯⋯大人は愛想笑いで誤魔化すのも仕事みたいなものだから。

 良いか俺⋯⋯次は無い。恐らくはもうラストチャンスだ。ロブロイの情報は緑の付箋の箇所。さっきの一瞬で場所は確認した。すぐ開けるように指もセット済み。後はそこを開いて、パッと情報を見て、サッと閉じる。あわよくばマヤちゃんにその話を振って、それとなく話題を逸らす!コレしかねぇ!!

 

 頼む勇者手帳⋯⋯頼む三女神様⋯⋯今だけで良い。この瞬間だけで良いんだ。俺に逆転の一手を───くれぇッ!!OPEN!CLOSE!!

 

 

「じゃあまた後でマーベラース!☆」

「うん!バイバイマーベラース!☆」

「マヤ、知ってたか?」

「なにー?」

「ロブロイ、牛に好かれるんだって。」

「そうなんだ⋯⋯何で今そのお話したの?」

「何でかな。ちょっとしたくなっちゃった。」

 

 

 神は居なかった。助けてオグリん。

 

三女神とパルキアのバカヤローーーッ!!もっとあったろ!?こんな情報で何をどう逆転すりゃ良いんだ俺はよォ!!そりゃマヤちゃんだって不思議に思うよ!言った本人が思ってんだもん当たり前だろ!?

 大体何だよ牛に好かれるって⋯⋯それ完全に牛達に仲間意識持たれてるじゃねぇか⋯⋯仲間意識⋯⋯巫山戯るなよ⋯⋯ッ!

 

 ロブロイはなぁ⋯⋯確かに夢も現実も色々大きくて、たまに目ヂカラ半端じゃない時あって怖いけど⋯⋯!ありったけの勇気を振り絞ってウチに入るって言ってくれた英雄志望の文学少女なんだよッ!牛じゃなくて可愛い可愛い140cmのお清楚ロリウマ娘だッ!その辺分かってんのかホルスタイン共がッ!!

 いや、小柄だし原産国スコットランド繋がりでアンガス・ビーフかな⋯⋯何かそっちの方がしっくりくる。ふふっ。

 

 牛じゃねぇって言ってんだろッ!!ロブロイはなぁ⋯⋯確かに夢も現実も(ry

 

 

「トレーナーさん!!タイヤ、持ってきましっ、たぁ⋯⋯ッ!!

 

 

 うお、急にすげぇ牽引(けんいん)⋯⋯バイソンかな?その本格化でお清楚名乗るのは各方面に失礼だよね。

 

 

「お疲れ様。じゃあそのまま引っ張ってって良いぞ。スイーピーは上で声掛けてやってくれ。キタちゃんは───。」

「はい!何でも言って下さい!お手伝い出来る事はやらせて貰いますから!」

「あぁー⋯⋯えーっ、と⋯⋯たまに反対から引っ張って負荷をかけてやって欲しい。無理しないようにな。」

「分かりました!」

 

 

 めっちゃハキハキした子⋯⋯ちゃんと話したの、多分今日が初めてだからビックリしちゃった。

 そしてこっちは何も現状が変わってない。相変わらずマヤちゃんからの視線が熱いのよ。夏だもんね、しょうが無いね⋯⋯ところで一体俺に何を聞こうとしてるの?今なら普通に教えるよ??だから優しく尋問して???

 

 

「⋯⋯トレーナーちゃん。可愛い手帳、使ってるんだね。」

 

 

ばぁぁああぁッ!?!?!?見られてたァッ!!細心の注意払ってたのに!何で!?いつ!?クッソ〜〜〜〜〜!!

 しかし俺は大人、どれだけ内心泣きそうでもここでポーカーフェイスを維持する事ぐらいやってのけるさ。先ずは冷静に状況を整理しよう。

 

 ①.俺が可愛い物好きというのはチームメンバー全員が周知の事実。

 ②.つまりここでマヤちゃんがわざわざ発言するという事は、手帳がただの手帳じゃない事が既にバレている。

 ③.マヤちゃんは今、俺の表情や仕草に敏感かつ、最近のチーム事情を知っている。その原因が俺だと睨んでいるのだ。物理的にも。

 

 以上の事から、手帳を褒める事で俺が中身の情報を一緒にポロリする事を期待しているという所だろう。カマかけマヤちん。そんな技術どこで覚えたの?カレン?カレンチャン?

 

 ま、まぁここまで分かってて引っ掛かるなどそんなヘマはしない。寧ろ、逆にマヤちゃんへとカマをかけてみようじゃないか。本当に手帳を見たのかどうか。

 黙って目を見つめて⋯⋯しかし可愛いな⋯⋯そらきた!ちょっと泳いだ!!やっぱりカマかけてたなこの子!!怖い!今日の天才本当に怖い!!

 しかし俺は優しい大人。その勇気に免じて君の主張を認めようじゃないか。ガハハ!

 

 

「まぁ、な。やっぱり変かな?」

「ううん、良いと思うよ!」

「ありがとう。ところで今日は⋯⋯よく目が合うな。」

「そうだね⋯⋯何でだろうね。」

 

 

 じーっと見つめ合って数十秒。

 てっ、手強い⋯⋯!こちらは手を打ったんだぞ!?早い所白状して楽になった方が良いんじゃあないか!?オラッ、まんじりともせず受け入れろ!!

 

 ヌッ。うんともスンとも物言わぬ。一か八か牽制球でも放ってみるか?ちょっとだけ⋯⋯ちょっとだけ手帳をチラ見せして───。

 

 

「あっ。」

「どうした?」

「ううん。何でもない。そっかぁ⋯⋯分かったからもう良いや♪」

 

 

 牽制球放ったらバットが飛んで来た。

 嘘、バレた?あのチラ見せで??中身全部分かっちゃったの???無敵かお前は。

 じゃあもう晒されるじゃないですかヤダーッ!!

 

 

「トレーナーーー!マヤちゃんせんぱーーーい!!」

「この声⋯⋯ダウナービートの声だ。」

「何かあったのかな?」

「分からんが⋯⋯取り敢えず。」

「うん、取り敢えず。」

 

 

 一時休戦だ。そうアイコンタクトを送りあった俺達は、声のした方へと目を向けた。

 

 嬉しそうにこちらへ手を振るロリ新人ちゃん1号のダウナービート。何でもう日焼けしてるの?

 本っ当に珍しくウキウキな表情をしたロリ新人ちゃん2号のバイブスアップ。絶対名前逆だよ君達。

 

 そしてその間にはカワカミ姫ことカワカミプリンセスが、ドヤ顔をしながらこちらへ歩いて来ていた。

 

 その肩に⋯⋯大きな大きなシャコガイを担いで。

 

 

『分っっっかんない⋯⋯』




並み居る強豪、或いはラスボスカレンチャンがいる中で、1番心理戦に持ち込んではいけない相手は誰なのでしょうか?
私がそう訪ねると、主は嬉しそうに、こうお答えになった。

マヤノトップガンである、と。


次回───『第1R : マヤ、謀っちゃった!』

天才にして策士、始動。分かってるかどうかは別の話。
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