人間がウマ娘に負けるわけないだろ!いい加減にしろ!! 作:なちょす
やはりロリしか勝たん。ありがとう、デジタル⋯⋯ありがとう、RobRoy⋯⋯。
世間ではヴィブロスがトレガチ勢という事で盛り上がっていますね。僕の感想としては、着々とアヤべさんがカレンチャン後方理解者面なおもしれー女になってる事に大満足しています。情緒1年生がよ⋯⋯絶対幸せになれ。
未だに夢を見る。私の星が地に落ちた日の事を。
未だに心が責めたてる。全ては私のせいだと。
いつからか、空を見上げる事さえ止めてしまった。
子供の頃の私は、新月の夜、決まって空を見上げていたんだ。月明かりの無い空⋯⋯幾千幾万の星々が煌めく中で、他の何よりも輝いていたその星を私は"願い星"と名付けていた。
両親や友達は信じてくれなかったけれど、私には彼女の声が聴こえていた。いちばん大切な友達みたいなものだったんだ。
ある日の夜もそうだった。
私が"
『気にしなくていいよ。お話、続けて』なんて⋯⋯まるで無関心みたいな顔してさ。
仲は良かった⋯⋯と、思う。私の話を信じてくれたのは、いつだってお姉ちゃんだけだったから。マイペース過ぎて周りを振り回すあの人の面倒を見るのは私の役目みたいなものだったし。
けど彼女に話していたのも、そんなお姉ちゃんの事で⋯⋯話せるわけなかったんだよね。
私とお姉ちゃんは全然違う。
性格も。勉強も。運動神経も。走る才能も⋯⋯他人からの愛され方も。
そんなお姉ちゃんが羨ましくて、私は子供心に願ってしまった。取り返しのつかない事を、"願い星"である彼女に。
───お星様。私をお姉ちゃんみたいにして下さい。頑張り過ぎなお姉ちゃんを休ませてあげてください。
その願いの後、彼女とは話が出来なくなってしまった。
その2日後、願いは最悪な形で叶えられた。
『ここでテンポイントが後退ッ!どうしたテンポイント、テンポイントは競走中止かッ!?動きがおかしいテンポイントッ!場内からはざわめきが───ああっと転倒ッ!!故障発生かテンポイントッ!?これはえらいことになりましたッ!』
ボキンッ、と何かが砕けた音。
歪に曲がった脚は、それだけで1人のウマ娘から全てを奪った事が分かってしまった。
トレーナーと、友達でありライバルでもあった2人のウマ娘の救急隊を呼ぶ叫び声が、空っぽになった私の頭に鐘のように響いてきて。
逸れないように私の手を握っていたお母さんは、振り払うようにその手を離し、顔を覆って泣き叫んで。
脂汗を滲ませ、見た事も無い形相で、それでも意識を失うその瞬間まで這ってでも前を目指し続けた私の憧れの星。
ようやく私は、自分が何を願ってしまったのかを理解した。
どれだけ傲慢で、浅ましくて、身勝手な願いだったのか。
だから
私はもう、星を見上げない。
流星の貴公子───誰もが愛し、そう呼んだウマ娘は⋯⋯もう2度と、表舞台に上がってくる事は無かった。
2ヶ月間に渡る夏合宿も、早いもので明日が最後になった。実際は明後日の朝に帰るから、1日とちょっとだけれど。
昼間、あれ程騒がしく鳴いていた蝉の声も、すっかり蜩だけが声を震わせているばかりになった。
それなりの宿泊道具が入ったリュックを背負って、薄暗い山道を登って行く。1人が寝れるだけのテントに、椅子代わりのレジャーシート。この時期の夜ならまだ大して寒くはならないけれど、寝袋も念の為に詰め込んで来た。
これは全部借り物。私の所属する小さなチーム───『ベガ』の先輩であり、ダービーウマ娘でもあるアドマイヤベガさんからの。
成長出来たのかと言われれば、首を横に振るしかない。私は未だに負ける事の方が多いし、自分の走り方さえままならない⋯⋯だから、G1どころかG2クラスでも勝てない状態が続いている。
けれど、走らなければ落ち着かなかった。何かしていなければダメだと思った。『根を詰めすぎだね』とトレーナーさんに言われるまで、私は練習するしか無かったんだ。
だから、今日の夜から明日はオフ。どうせならとアヤべさんは星が綺麗に見える場所を教えてくれた。気分転換にと言う割にはその顔は複雑そうだったけれど、あの人は絶対に深入りしてこない。私にはそれが心地良かった。
例えそれが、傍から見れば歪な関係性だったとしても。
開けた場所に出れば、山の下に合宿所の明かりが見える。今頃は皆、あそこで反省会だったりお疲れ様会をしているんだと思う。私は⋯⋯そんなに友達が居ないから、そういうのは縁が無い。有っても参加はしないか。
今日はここで過ごそう。星は⋯⋯きっと見る事が出来ないけれど。アヤべさんに、きちんとお礼も言わなきゃ。
そう思って荷物を降ろした時だった───隣から心臓が止まりそうな叫び声が聞こえたのは。
「立ち去れ幽霊ッ!この
迫真の顔で小さなぬいぐるみをこちらに突き出し、(クソうるさい)大声を出した人には見覚えがあった。芝もダートも走れる無茶苦茶な才能を持ったオールラウンダー───アグネスデジタルちゃんのトレーナー。学園内でも1、2を争う実力派の中堅トレーナーだって、私達のトレーナーさんは言っていた⋯⋯と、思う。別人じゃない筈だけど、イメージが違い過ぎて認めたくない。
「チクショー!そもそも部屋乗っ取ったあのバカ女が『我同衾可!』とか文鳥みたいな動き*1で騒がなきゃこんな事⋯⋯ッ!」
「⋯⋯取り敢えず落ち着いたらどうですか。」
「おっ、そうだな。」
情緒不安定なのかな。
この人の後ろには、恐らくこの人が今日泊まるのであろうテントが不格好な形で設営されていた。どうしよう⋯⋯予定狂っちゃった。流石に同じ場所は使えないし、別の場所探さないと。
「よく見なくてもウマ娘だったか。恥ずかしい所を見せてしまった。」
「別に⋯⋯じゃあ、私はこれで⋯⋯。」
「恥ずかしい所を見たついでに少し話し相手になってくれないか?」
「⋯⋯嫌ですけど。」
「そうか⋯⋯積もる話もあるだろうが、まぁ座りなさい。他所のトレーナーではあるが、相談にでも乗ろうじゃないか。」
「話聞いてました?嫌です⋯⋯。」
「ふむ⋯⋯今日は星が───。」
「はぁ⋯⋯。」
まるで聞いていない。変な人だから出来るだけ関わらないようにってアヤべさんから言われていたのに。そもそも目が泳いでる。こうやって取り繕ってはいるけれど、結局さっきの感じからすれば幽霊が怖いから一緒に居てくれって話なんだろうけど⋯⋯じゃあ何でこんな所に居るんだって話だし。
「素直に言えばいいじゃないですか。幽霊が苦手だって。」
「⋯⋯い、言ったら話に付き合ってくれるのか?」
「だから嫌ですってば。お疲れ様でした。」
「ちょっと待ってくれスターメモリーッ!今頼みは君だけなんだ!本当に少しだけで良いから!会話の先っちょだけだから!よろしくお願い致します!!」
「はっ、や、なっ、何土下座して⋯⋯〜〜〜っ!もうっ!!」
ゴメンなさいアヤべさん。教えて貰ったスポットで星を見られないだけじゃなくて、言いつけも守れませんでした。けれど大の大人に土下座までされたら多分誰だって無理です。それが例え、学園内で唯一"皇帝の杖"に楯突けるような人であったとしても。
「⋯⋯それ以上近づくのは無しですからね。私中等部なので。」
「だ、大丈夫だから⋯⋯。」
「変な事もしないで下さい。直ぐにアヤべさんに持たされた防犯ブザー鳴らします。GPS付きなので居場所も割れてます。」
「過保護過ぎない⋯⋯?それもう不審者に出会った時の対応じゃん⋯⋯あっ、お経は唱えていい?」
「今変な事するなって言ったのに、本当に話を聞いてないんですね。」
「良く言われる。」
ムカつく。
でもこうしてる間に時間はどんどん過ぎていってしまうのも事実だし、もう諦めるしかない。アヤべさんには一応連絡しておこう。
「⋯⋯何で私の名前、知ってたんですか?」
「うん?そりゃあデジタルのトレーナーだから。」
「理由になってないし⋯⋯。」
「これ以上ない理由だけどなぁ。」
「もう良いです。何か適当に話してて下さい。」
「あっ、はい。何か⋯⋯この手持ちデジタル人形を筆頭に、『両手でぎゅっとどこでもウマ娘ちゃん』をシリーズ化して商品展開しようと思うんだけどどう思う?」
「どうも思いませんけど⋯⋯強いて言うならその商品名、地味に気持ち悪いです。」
「凹む。」
⋯⋯正直、予想外と言えば予想外だった。
勇者御一行───どう考えても才能持ちが集まった実力派チーム。その話は又聞き程度でしかないけれど聞かない日は無い。
そんなチームをまとめ上げているトレーナーなんて、同じ様に才能を持ってる堅物かなって思っていた。
・幽霊が怖い
・人の話を聞かない
・ずっと人形を両手で握ってて何か嫌
もうこの段階で色々おかしい。
結局は想像でしか無かったから、多少の違いはあってもここまで変な人だったとは考えられるはずも無い。何で他のトレーナーさん達はこの人と"皇帝の杖"を評価してるんだろうか。あっちはあっちで全てにおいて突き抜けてるから誰にも止められないし。
「なぁ、スターメモリー。」
「⋯⋯何ですか?」
「酷いクマだ。最近眠れてないのか?」
「別に⋯⋯そんなのじゃないです。元からこうですよ。」
「ふーん⋯⋯元々は良い顔してたと思うけど。」
「⋯⋯何が言いたいんですか。」
「何で周囲に隠してる?お前さん、
「っ!」
「孤立⋯⋯ってわけじゃなさそうだもんな。少なくともアヤべがそうやって親身になってるからにはそれなりのワケありって事だ。周りの交友関係を見ても、別に普通に過ごしてそうだし⋯⋯ただ走りはアレだな。自分を追い込んでるヤツ特有の、切羽詰まった走りって感じがするよ。オマケに"才能"って言葉に引っ張られるきらいがある。って事は───。」
「関係ないじゃないですか。」
しまった、って思った。こんなのはこの人の言った事を肯定している事と同じ。完全に油断していた。そもそも隠しているはずの事を何で知っていたのか⋯⋯名前もそう。変な理由ではぐらかされたけれど、考えられるのは───あの人。
「⋯⋯まぁ確かに、関係は無いな。」
「トウショウボーイさんに何を言われたんですか?」
「いや、何も。」
「嘘ばっかり。」
「本当さ。ほら見てくれこの子供の様な眼差し。」
「暗くて良く見えません。」
「だって近付いたらダメなんでしょ?ブザーの刑でしょ?もう構えてるの見えてるもの。悪かった、大人しくするよ⋯⋯ただ今のは本当だ。別にアイツに何か言われたわけでも無いし、頼まれてもいない。俺が勝手に思っていた事だ。忘れてくれ。」
それから暫く、お互い何も言わなかった。簡単に設営している間も何度かこの人の方を見たけれど、向こうは向こうで携帯を見ながら何かブツブツ言ってるだけだった。多分仕事絡みの何か⋯⋯だと思う。少なくとも私の事じゃないと信じたい。
結局私の準備が終わったぐらいのタイミングで、勇者御一行のトレーナーさんは改めて話し掛けてきた。
「なぁ、ちょっと良いか?聞きたい事が有るんだ。」
「⋯⋯今度は何ですか。」
「携帯の待受をデジタルにしようと思うんだけど、どれが良いかな。」
「それをずっと悩んでたとか言わないですよね?」
「寧ろこれ以外に何を悩むのか。」
⋯⋯何か深読みしてる自分がバカバカしくすら思えてくる。そんな距離で携帯だけ見せられても見えるわけないのに。
と言うより、あんな真剣な顔で話してた癖に私の話は待受以下って事じゃん⋯⋯別にいいけどさ。
「どれですか。」
「この3枚⋯⋯あっ、ちょ、ちょっと待て!来るなら防犯ブザーは持ってきた方がいいぞッ!」
「はい?」
「いやなに、ここまで来たらその対応貫いてもらった方がこっちとしても安心する。」
「⋯⋯貴方って、以外と面倒臭いですね。」
「良く言われる。」
ムカつく。
考えてみれば、ウマ娘の時点で私がパワー負けするワケでも無いんだし考えるだけ無駄だった。
「⋯⋯その前髪で前見えてるのか?」
「見えてるのでお構いなく。」
「そ、そうか⋯⋯でもやっぱりあれだな。お前さん、相当疲れた目をしてるよ。」
「お構いなくって言いましたけど。」
目に見えてシュンとした。何この人。私が言えた事じゃないけど距離感の掴み方あんまりだよ⋯⋯そんなにキツく言ったかな。
渡された携帯にはこの人のチームの子達の写真が沢山あった。
どれもこれも勝った時や練習風景、何気無い日常の写真───この人デジタルちゃんの寝顔連写してるじゃん。ヤバい量なんだけど3枚ってどれの話してるの?どこからどこまでの範囲で3枚選べって話?あぁ、もう⋯⋯何でもいいでしょコレ。
「⋯⋯これでいいんじゃないですか。」
「ふふっ、お目が高いな⋯⋯俺もそう思っていた所だ。やっぱりこれだけ雰囲気違うもんな。」
「それじゃなくて隣です。」
「えっ、こっち?あっ、こっちか。」
「いやそっちじゃなくてこっち───見分けついてないじゃないですかッ!!」
「実はさっきから候補選ぶ度に見失ってワケ分からんくなってる。」
「本当に張り倒しますよ⋯⋯もう戻ります。」
「ウス⋯⋯。」
⋯⋯もし。
ここまで私の予想と違う事ばっかりやってる人なら。
本当にTTGの3人と関係無く、私の事を知っているなら⋯⋯私は、私の事を聞いてみたい。元々いつかは、それをこの人か皇帝の杖に聞くつもりだった。思わぬ前後の仕方をしたせいで知りたくなかった性格も見えたけれど。
「⋯⋯あの。」
振り向けば、湯気の立ち上がったマグカップを差し出されていた。
「丁度湯が沸いたんだ。ココアで良ければ、礼代わりに受け取って欲しい。」
「⋯⋯どうも。じゃなくて⋯⋯あ、ありがとうございます。」
「こちらこそ。」
「⋯⋯貴方が私を知ってる事前提で、単刀直入に聞きたいんですけど。今の私が勝てるようになるには何が足りないんでしょうか。」
「何、か。それを教えるのは本来俺じゃないんだが⋯⋯強いて言うなら色々足りてないな。そもそも追い込みは走り方があってないよ。切羽詰まってるから周りも見えてないし、肝心な場面でスパート掛けるタイミングを間違えてる。体幹ブレブレで当たり負けが多いし、それを取り返そうと掛かるのも悪い癖だ。
でも直せないワケじゃない。そして──チームベガのトレーナーがそれに気付けない筈も無い。」
「⋯⋯。」
「何が足りていないか⋯⋯1番デカイのは、そう考えてる事を共有出来ていない事だ。お前さんはまだ何か隠し持ってる。ドデカい爆弾みたいな感情、アヤべやトレーナーにも打ち明けてないメンタル部分だな。アヤベならそれでいいかもしれない⋯⋯だが教える側の人間からすれば、同業の忖度抜きに見てもこれだけは言える。
中々に厄介なのは意思の疎通が難しい事だよ。どこまで踏み込むべきか、踏み込んでいいのか⋯⋯特にあの人は慎重になる筈だ。前例がある分、余計にな。」
この人は⋯⋯何だろう。散々人の話も聞かないで好きにやってたのに、今は淡々と私の事を言ってのける。まるで本当に見てきたかのような言い方だ。でも今は分厚い手帳に目線を落としているだけ。そこに何が書いてあるのかは分からないけれど───。
「後、負けてもヤケ食いはやめとけ。体重増加の傾向有りだぞ。」
「本当に何書いてるんですかそれッ!べっ、別に良いじゃないですか食べたってッ!全部台無しですよッ!」
「だって何が足りないか聞くから⋯⋯大事だぞ?」
「そっ⋯⋯うですけども!あるでしょデリカシーとか色々!!」
「へへへっ⋯⋯。」
本っ当にムカつく!!
「まぁ、なんだ。強く生きろよ。」
「うるさいッ!」
「ひんっ⋯⋯でもさ。物怖じせずツッコめるのは良い事だ。そうやって慣らしていけば、その時が来たら自分から色々話せるだろうよ。それまではいつでも駄弁るなり愚痴るなりしに来て良いからな。」
「⋯⋯それってこれからも貴方と関わりを持てって話ですか?」
「今のトレセンで昔のお前さんとTTGの背景を知ってるのは、俺と皇帝のトレーナーだけだ。敵でも味方でも、繋がりは多い方がいいだろう?」
何か上手いこと纏めようとしてるし⋯⋯言ってる事自体間違ってないのが地味に腹立つ。さっきから腹立ってるけど。
そそくさとテントの方に戻りながら、この人は最後に嫌な事を企んだ笑みを浮かべながら言った。
「スター。生まれ持った才能ってのは、それだけで個人のスタートラインを決めるかもしれない。でも一流の
「っ⋯⋯。」
「頑張って、もがいて、必死こいてるヤツにこれ以上無責任な頑張れは言わん。ただどう頑張るかはお前さんとチームベガ次第だ。いつかお前さんだけが持ってる才能を貸して欲しいしな。じゃあ、お休み。今日はありがとさん。」
「⋯⋯お休みなさい。」
聞いてるんだが聞いてないんだが、適当に欠伸だけしてテントの中へと戻って行った。
私だけの才能⋯⋯?私自身だって分かってないのに?
マヤノちゃんだってこんなの相手にしても練習にならないのに、滅茶苦茶だ。
変幻自在の脚質。
勇者御一行の天才。
直感型で、何でも分かるその発想力と真っ直ぐすぎる夢。私なんかとは大違い。
でも⋯⋯私は、きっとそれをやらなきゃならない。超えなきゃならない。
私は───星を落とした忌み子だ。
私は───。
「私は⋯⋯流星の貴公子にならなきゃいけないんだ。」
その為なら何だってする。誰だって利用してやる。例えそれが、天地ほど差がある"
「なぁ、スターメモリー。」
「うわっ、起きてた⋯⋯。」
「お前さんさっきアヤべに何送った?俺LANEで釘刺されてんだけど。『横の子に 何かやったら 怒るわよ』って。たまげたな、五七五だ⋯⋯。」
「もう寝て下さいよ鬱陶しいな⋯⋯。」
「凹む。あぁ、そうだ。最後にもう1つだけ約束してくれ。」
「⋯⋯何ですか。」
1呼吸置いて、彼は腹を括った顔でこう言った。
「
戦場を選ばない勇者の道を切り開いて来た
皇帝のトレーナーが道を指し示す杖ならば、今のこの人は確かにそう呼べるかもしれない⋯⋯そんな顔。
私の後ろで、誰かがクスリと笑った気がした。
スターメモリーさんは右耳に飾りをつけた捻じれ中等部。魚の塩焼きの方が良い目をしてる。
ところで文鳥の求愛ダンスって普通オスがやるものでは?やっぱ心にち〇ぽ生やした女は違うな⋯⋯。
ドーテイムーヴのやる気は絶好調をキープしている。
スターメモリーのストレスが25上がった。
アドマイヤベガの絆ゲージがふわふわになった。
次回その②。レジェンドレース─VSヴェニュスパーク─
Part2もう1人のメインもようやく登場です。キメろ国際問題。口説け桜の君。